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更新日:2021.04.26

キッチンの生ゴミ対策!ディスポーザーのメリット、種類、仕組み、費用を解説

ディスポーザーの役割やメリット・デメリット、種類と仕組み、後付けの条件などについてご紹介します。新築マンションに装備されることが増えてきた「ディスポーザー」は、最近人気の家電のひとつ。種類や仕組み、費用、注意点などを事前に押さえておきましょう。

  • ディスポーザーはシンクを衛生的に保つ便利なアイテム
  • 連続投入式とバッチ式の2種類があり、日本ではバッチ式が一般的
  • マンションでの後付けは難しく、一戸建て(一軒家)ではケースバイケース

もくじ

  1. ディスポーザーにできること

    1. ディスポーザーの概要

    2. 基本的な使い方

    3. ディスポーザーのメリット

    4. ディスポーザーのデメリット

  2. ディスポーザーの種類と仕組み

    1. ディスポーザーの2つの種類

    2. 連続投入式のスイッチ

    3. ディスポーザーのシステム

  3. ディスポーザーは後付け可能?

    1. ディスポーザーを後付けする条件

    2. ディスポーザーを後付けする際の注意点

    3. ディスポーザーを後付けできないケース

  4. ディスポーザーで生ゴミ対策をしよう

新築マンションに装備されることが増えてきた「ディスポーザー」は、最近人気の家電のひとつ。アメリカでは広く普及していますが、日本ではまだディスポーザーの役割をよく知らない方も多いと言います。この記事では、ディスポーザーの役割やメリット・デメリット、種類と仕組み、後付けの条件などについてご紹介します。

ディスポーザーにできること

ディスポーザーにできること

まずは、ディスポーザーの機能について解説します。

ディスポーザーの概要

ディスポーザーとは、キッチンの排水溝部分に設置する家電製品のこと。投入された生ゴミはディスポーザー内にある刃(ブレード)で細かく粉砕され、下水へと流れていきます。とはいえ、フードプロセッサーのようにカッター自体が回転しているわけではありません。内部に搭載されたモーターがターンテーブルと呼ばれる回転盤を動かし、その遠心力でゴミを壁面の固定刃に叩きつけて粉砕する仕組みです。

この機械は、1927年にアメリカで開発されました。登場から100年近くが経過しているアメリカでは広く普及していますが、日本では普及したのは1970年代と比較的最近になってから。それでも、現在は標準装備している分譲マンションが増えており、人気の設備となっています。

基本的な使い方

水を流しながらシンク下のスペースへ生ゴミを投入し、スイッチを入れるだけ。使い方は非常に簡単で、粉砕された生ゴミは水とともに流れていきます。

ディスポーザーに流せる生ゴミは、野菜くずや果物の皮、卵の殻、魚の骨など。反対に流せない生ゴミは、「詰まり」の原因になる繊維質です。大きな貝殻や肉の骨など硬くて大きい生ゴミは、一気に投入すると粉砕しきれない場合があるため、注意する必要があります。

一般的に流せるもの

ご飯、麺、野菜、果実、肉、魚や鶏などの小さな骨、小さな貝殻、卵の殻、梅干の種など

一般的に流せないもの

とうもろこしの皮、たけのこの皮、枝豆のさや、牛骨や豚骨などの大きな骨、カニ、生ゴミではないもの

ディスポーザーのメリット

シンクを清潔に保てる

生ゴミを溜めずに済むので、シンクはつねに清潔です。悪臭の予防にもつながり、生ゴミのニオイに悩まされることもありません。とくに夏場のキッチンは悪臭が発生しやすく、「ゴミ捨ての日を考えてメニューを決めている」という家庭も少なくないでしょう。ニオイを気にしなくて済むなら、いつでも好きなメニューを作ることができます。

虫が発生しない

生ゴミの放置は、虫が発生する原因にもなります。生ゴミをシンクに溜めることがなくなれば、ハエやゴキブリなどの害虫の発生を防げるでしょう。

シンクが広々とし、掃除しやすい

ディスポーザーがあれば三角コーナーが不要。三角コーナーやシンクのぬめりに悩まされることもありません。三角コーナーがない分、シンクを広々使えて掃除がしやすい点もメリットです。

環境への負荷が減る

ディスポーザーを標準装備しているマンションには、敷地内に処理設備があります。ディスポーザーに投入した生ゴミは処理設備で分解処理をしてから下水へ流れるため、環境に負荷がかかりません。生ゴミを「燃えるゴミ」として出したほうが、焼却にエネルギーを使うため環境に負荷がかかってしまいます。

ゴミの量が減る

生ゴミは粉砕して水に流してしまうので、その分だけ家庭ゴミの量を減らせます。ゴミ袋代の節約につながるほか、水分を吸った重い生ゴミがなくなることでゴミ出しがスムーズになり、便利です。

ディスポーザーのデメリット

維持管理費がかかる

ディスポーザーが設置されているマンションでは、維持費用が月々の管理費に含まれています。月々の管理費とは別に、定期的なメンテナンス費用も発生します。

電気代と水道代が上がる

生ゴミを粉砕するのに水と電気を使うので、電気代と水道代がかかります。使用頻度にもよりますが、こちらもそれぞれ数円から数百円程度です。

大きな音が出る

ディスポーザーの稼働時に、ミキサーのような音がします。近隣への騒音に配慮して早朝や深夜は避ける必要があり、使う時間に制限がある点はデメリットと言えるでしょう。ただし、近年では開発が進み、音が小さい製品も登場しています。

ディスポーザーの種類と仕組み

ディスポーザーの種類と仕組み

ディスポーザーの2つの種類

ディスポーザーの種類には、大きく「連続投入式」と「バッチ式」の2つがあります。連続投入式は、文字通り連続で生ゴミを処理するタイプ。バッチ式は、生ゴミを溜めて一度に粉砕処理をするタイプです。バッチ式はその仕組みから、「一括投入式」とも呼ばれています。

連続投入式の特徴と使い方

連続投入式では最初に水を出してからスイッチを入れ、生ゴミを投入します。粉砕を終えたらスイッチを切り、水を止めたら完了です。

生ゴミを連続で処理できる点が特長で、アメリカのメーカーではこちらのタイプのディスポーザーがメジャーです。スイッチは外付けで、洗い物をしながら粉砕処理を行うことが可能です。

バッチ式の特徴と使い方

バッチ式は、生ゴミを投入してから水を出します。蓋をすることでスイッチが入り、粉砕が終わった後は連続投入式と同じ流れで蓋を開けてスイッチを切り、水を止めます。蓋がスイッチとなって稼働するので、粉砕処理中に子どもが手を入れる心配がなく安全です。安心して使いたい家庭にはバッチ式が適しています。

ただし、連続で粉砕処理することはできないので、生ゴミが多い家庭にはあまり向きません。日本メーカーのディスポーザーは、バッチ式が主流です。

連続投入式のスイッチ

連続投入式の外付けスイッチには、いくつか種類があります。一般的な付属品のスイッチは正方形で、希望する場所に設置することが可能です。設置場所に多いのは、シンクの下にある収納の内側や足元。そのほかに、足で電源のオンオフができる「フットスイッチ」や壁にスイッチを埋め込んだ「壁埋め込みスイッチ」、シンクの隅にスイッチを設置する「シンクトップスイッチ」などの選択肢があります。

ディスポーザーのシステム

ディスポーザーには、「連続投入式かバッチ式か」という違いのほかに、排水処理の仕組みでも2つに大別することができます。

ディスポーザー単体で処理する製品

ディスポーザー単体で処理する製品は、粉砕した生ゴミを生活排水と同じように下水へ流します。ディスポーザーを設置する以外に特別な工事は必要ないため、導入が手軽でメンテナンスも不要。費用を抑えたい場合は、こちらのタイプがおすすめです。ただし、下水に負担がかかるので、ディスポーザー単体で処理する製品の設置を禁止している自治体もあります。

ディスポーザー排水処理システムを使う製品

ディスポーザー排水処理システムは、浄化槽などの排水処理装置を経由して下水へと流すシステムです。微生物が粉砕した生ゴミを浄化してくれるので、下水に負担がかかりません。上記のようにディスポーザーの設置が禁止されている自治体でも、ディスポーザー排水処理システムを使う場合なら設置が可能です。

浄化槽に溜まった汚泥は廃棄物として処理するため、ディスポーザー単体で処理する製品とは違い、定期的なメンテナンスが求められます。また、浄化槽設備を整える必要があり、費用負担は大きくなります。設置費用やメンテナンス費用がかかりますが、マンションの場合は一人で負担するわけではないので、そこまで大きな負担はないと言えるでしょう。



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ディスポーザーは後付け可能?

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ディスポーザーを後付けする条件

ディスポーザーの後付けは可能ですが、3つの条件を満たしているか確認する必要があります。条件を満たしていない場合は取り付けられないので注意しましょう。

排水溝のサイズ

排水溝の外形直径は、日本の標準サイズが18cm、欧米の標準サイズが11.5cmです。ディスポーザーはほとんどがどちらかのサイズに合わせて作られているため、標準サイズに当てはまらない場合は後付けが難しいでしょう。ディスポーザーを購入する際は、シンク接続口外径を忘れずに確認してください。標準サイズ以外の排水溝に後付けする場合は、特殊加工を施す工事をしなければなりません。

シンクの構造

ディスポーザーはシンクの下に設置するので、シンク下にスペースがある構造でないと後付けは困難です。基本的に、シンクの下が扉で開けるタイプの収納なら問題ありません。引き出しで開けるタイプの場合は、ディスポーザーと接触する部分をよく確認し、場合によっては加工工事が必要です。

コンセントの有無

ディスポーザーを動かすためには電気が必要なので、キッチンの近くにコンセントがないと使えません。コンセントがない場合は、ディスポーザーの設置に合わせて電気工事が必要になることもあります。

ディスポーザーを後付けする際の注意点

ディスポーザーを後付けする際、事前に確認しておかなければならないことがあります。あらかじめ注意点を知っておけば、「予想と違った……」と後悔することもなくなるでしょう。

自治体への確認

ディスポーザーを後付けする前に、設置して問題ないか自治体に確認しておきましょう。処理設備が整っていないと排水に悪影響を与えるため、自治体によってはディスポーザーの設置を禁止しているケースがあるからです。たとえば東京都だと、設置には届け出が必要となります。このように自治体によってディスポーザーの設置基準が異なるので、購入や引越しの前に確認しておくことが大切です。

費用の確認

ディスポーザーの後付けにかかる費用の目安は、ディスポーザー本体が5万円から10万円程度で、工事費用が3万円程度です。メーカーによってディスポーザーの設置にかかる費用は増減するため、家計と相談してから設置を検討しましょう。

なお、自治体によってはディスポーザーの設置に補助金を設けているところもあります。補助金をうまく活用することが大切です。たとえば北海道の沼田町では、町内の排水設備工事指定業者から新規にディスポーザーを購入・設置した世帯に2.5万円、中学生以下の児童を扶養する世帯に5万円の助成金を交付しています(2021年4月時点)。

ディスポーザーを後付けできないケース

ディスポーザーを後付けできるかは、マンションか一戸建て(一軒家)かにより異なります。場合によっては後付けできない可能性もあるため、どんなケースで後付けができないのか確認しておきましょう。

マンションの場合

ディスポーザーは浄化槽などの処理設備がないと設置するのが困難ですが、マンションに処理設備を整えるためには大がかりな工事が必要です。そのため、処理設備が整っていないマンションに後付けするのはかなり難しいといえます。

なお、賃貸マンションやアパートの場合は基本的に「設置NG」となっています。どうしてもマンションでディスポーザーを使いたいという場合は、後付けを検討するのではなく、すでに設置されているマンションへ引越したほうがスムーズでしょう。

一戸建ての場合

一戸建て(一軒家)の場合、後付けできるかどうかはケースバイケースです。自治体からの許可を得て、処理設備を整えられれば設置は可能でしょう。ただしマンションとは違い、設置に関わる費用はすべて自費になります。費用がいくらか確認したうえで、設置を検討してみてください。

ディスポーザーで生ゴミ対策をしよう

ディスポーザーは投入した生ゴミを細かくして水に流す粉砕機のことで、生ゴミを溜めておかずに済むため、シンクをつねに衛生的に保てます。連続投入式とバッチ式の2種類があり、日本では、生ゴミを溜めて一度に粉砕処理を行うバッチ式が一般的です。ディスポーザーの後付けは、マンションの場合はとくに難しいので、引越しを検討するのもひとつの手です。ディスポーザーを活用し、ニオイや虫の発生などを気にせず快適に過ごしましょう。

ディスポーザーが設置されている物件が気になる方は、ぜひ下記よりお問い合わせください。



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