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SRCとRCはどう違う?構造的な違いから見えてくるメリットとデメリット

更新日:2021.03.31

SRCとRCはどう違う?構造的な違いから見えてくるメリットとデメリット

建築方法に着目した際に、RC造やSRC造という言葉を聞いたことがあっても明確な違いをご存知の方は少ないかもしれません。近年では、この二つの建築構造が物件の大半を占めています。それぞれの違いを把握して住みよい住宅を手に入れましょう。

  • RC造は設計の自由度が高く省エネ効果もある
  • SRC造は耐震性・耐久性ともに高い
  • 求めているものによってどちらを選ぶか変わってくる

もくじ

  1. よく聞くSRC造やRC造とは?

    1. RC造とは

    2. SRC造とは

  2. RCのメリット・デメリット

    1. 【メリット】防音性や耐火性に優れている

    2. 【メリット】省エネ効果が高い

    3. 【メリット】設計のデザインが自由

    4. 【デメリット】解体費用が高い

    5. 【デメリット】結露が起きやすい

  3. SRCのメリット・デメリット

    1. 【メリット】広い間取りが実現できる

    2. 【メリット】耐火性や劣化に強い

    3. 【メリット】耐震性も高い

    4. 【デメリット】工事が長期化する

    5. 【デメリット】コストがかかる

  4. 向き・不向きをチェック

    1. 設計の自由度に着目するならRC造

    2. 耐震性・耐火性に着目するならSRC造

    3. SRC造のほうがコストが高い

    4. 家賃が高いのはSRC造

    5. 防音・耐久性には差はなし

    6. 光熱費を削減できるのに差はない

    7. 近年ではRC造が主流になってきている

  5. それぞれの特徴を捉えて最適な選択をしよう

マンションを選ぶ際に、建築構造について気になる方もいるでしょう。しかし、RC造やSRC造と言われても、「いまいち違いがわからない……」という方は少なくないかもしれません。今回は、RC造・SRC造についてそれぞれどんな特徴があり、どんな方におすすめの建築構造なのかをご紹介します。「安全な建物に引越したい」「防音性に優れているところがいい」といった希望を叶えるために、建築構造についての理解を深めていきましょう。

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よく聞くSRC造やRC造とは?

よく聞くSRC造やRC造とは?

マンションの構造を表す「SRC造」や「RC造」という言葉を聞いたことがある方もいるでしょう。これらの意味についてきちんと把握することで、賢い選択ができるようになります。

まず、SRC造やRC造とは、鉄筋コンクリートで作られている建築物の骨組みを指している用語です。柱や梁などがその例として挙げられます。近年の物件の傾向としては、RC造やSRC造が最も多く、メジャーな建築方法であることがわかります。

この二つの構造以外にも、鉄骨造という方式もあり、強度の高い建築方法として知られています。鉄骨造は、骨組みに鉄骨を使用しています。鉄といっても、人工的に強度を高めたものを使用しているので、耐久性は問題ないでしょう。

建築時にかかる費用が少ないので、家賃や賃料が低いのも特徴です。住宅費を節約したい場合には、鉄骨造を検討してみてもいいかもしれません。

また、鉄骨造には二種類あり、鉄の重さによって変わってきます。重さのあるものはビルや高層マンションで用いられ、軽量のものは一般住宅や店舗で使われる傾向にあります。

建物の耐用年数にも違いがあります。
・RC造:47年
・SRC造:47年
・鉄骨造:34年

出典:総務省「建物の耐用年数表」

耐用年数は寿命ではなく、過ぎたら使えなくなるわけではありません。建物の使用可能年数を指すため、過ぎてしまうとメンテナンスが必要になります。他の建築方法に比べるとRC造やSRC造は耐用年数が長く、長い目で見てメンテナンスの頻度が低いのが特徴です。

築年数が古くても、キレイで手入れの行き届いた物件はたくさんあります。物件を選ぶ際には築年数だけでなく、メンテナンスや改修の予定、実績なども聞いておきましょう。

RC造とは

RC造とは、鉄筋コンクリート造(Reinforced Concrete Construction)の略語で、“鉄筋によって補強されたコンクリート”という意味を持ちます。柱や梁などが鉄筋とコンクリートで作られていて、それらを組み立てた枠にコンクリートを流し込んで固めます。二つの材料が組み合わさって、強度を高めているのが特徴です。

鉄筋はしなやかさが特徴ですが、サビやすく耐火性が低いというデメリットがあります。一方のコンクリートは耐火性や劣化に強いですが、しなやかさはありません。この二つの素材を組み合わせることで、弱点を補いながら耐久性に強い建物を建てることができるようになります。

SRC造とは

SRC造とは、鉄骨鉄筋コンクリート造(Steel Reinforced Concrete Construction)の略語で、RC造に鉄骨造が入っているのが特徴で、鉄骨造のしなやかさとRC造の耐久性を持っています

まずは鉄骨を組み、その周囲に鉄筋を配置し、そこにコンクリートを流し込んで作ります。RC造の中心に鉄骨が組まれているのをイメージするとわかりやすいでしょう。鉄骨が基盤となっているので、RC造よりも耐久性に優れています。しかし、その分重さが出てしまうので地盤のしっかりした場所に建てる必要があります。地盤が弱いとその修繕も行う必要が出てきます。

RCのメリット・デメリット

ここからは、鉄筋とコンクリートのいいところを掛け合わせた建築方法である、RC造のメリットとデメリットについて解説していきます。この建築手法は、高層建築に使われることが多く、マンションやビルを建てるときに用いるのが一般的です。

【メリット】防音性や耐火性に優れている

コンクリートの特性が強く出ている部分で、防音性や耐火性に優れています。とくに低音を遮断するつくりになっているので、スピーカーなどを置きたい場合も安心でしょう。

作りがしっかりしていれば、50年くらいは建物がもつと言われています。耐震性にも優れているので、地震の多い日本で重宝される建築方法であることもうなずけます。

【メリット】省エネ効果が高い

コンクリートで固められているため、気密性や断熱性が高く、快適な温度を保ちやすいのも特徴です。極端に冷えたり暖まったりすることがないので、省エネ効果も期待できます。節約志向の方にはうれしいポイントでしょう。

【メリット】設計のデザインが自由

コンクリートを流し込んで作る構造で、形状の自由度が高いのが特徴です。そのため、設計においても融通が利き、自分好みの家を建てることができるでしょう。家のデザインにこだわりを持っている方でも、RC造であれば希望を叶えられる可能性が高いです。

【デメリット】解体費用が高い

木造や鉄筋造に比べると、建築コストも解体費用も高い傾向にあります。その分、賃貸でRC造の建物を借りる際に賃料の高さが気になる可能性も。鉄筋が入っていないためSRC造よりはコストを抑えることができますが、それなりに高い費用が必要になることは念頭に置いておきましょう。

【デメリット】結露が起きやすい

RC造の建物は、結露が起きやすい特徴があります。その理由はコンクリートで作られているため、気密性が非常に高いことが挙げられます。そのため、定期的な換気が必要に。また、結露を起こさないための換気システムの導入が必要になり、建築費用がかさんでしまう恐れもあります。換気システムがなくても、ほとんどのマンションに換気口が設置されていますが、冬は開放していると寒気が入り込むのがデメリットです。

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SRCのメリット・デメリット

RC造に鉄骨が組み合わさった建築方法で、耐久性に優れた建物を作ることができます。そんなSRC造のメリットとデメリットをご紹介します。鉄骨造とRC造のよいところを組み合わせた建築方法なので、一見いいとこ取りのように感じますが、コストがかさんでしまうのが難点でしょう。

【メリット】広い間取りが実現できる

SRC造は強度の高い鉄骨を組み込んで作る建築方法なので、木造では難しい広い間取りにも対応できます。20畳以上の広いリビングなどを作りたい場合には、SRC造がおすすめです。

また、SRC造はRC造と比べて壁の断面を薄くできるので、その分広々とした空間を作ることができます。広いエントランスやリビングのある高級マンションなどでは、SRC造が使われるのが一般的です。

【メリット】耐火性や劣化に強い

鉄骨構造と鉄筋コンクリート構造の強みを生かす作りが特徴です。鉄骨構造のみよりも耐火性が高く、鉄骨がコンクリートでコーティングされているのでサビにも強いです。劣化に強く、建築物を長く保存しておくことができるのがメリットでしょう。建築構造のなかでは、最も耐久性に優れている方法です

【メリット】耐震性も高い

RC造と比べて、鉄骨が配置されているので、柱の断面を細くすることができます。そのため、変形に耐久性があり、耐震性が高いのも特徴です。日本ならではの建築方法と言えるでしょう。震災で倒壊しにくい物件を探しているのであれば、SRC造がおすすめです

【デメリット】工事が長期化する

工事の手順として、RC造の作り方に合わせて鉄骨を配置します。工事の工程が多いので、長期間の作業が必要になるでしょう。また、複雑な工程を経ているので、設計に制約がかかってしまうのもデメリットです。デザインに幅を持たせられないので、個性的な家を実現するのは難しいでしょう。

【デメリット】コストがかかる

金銭的・時間的に余裕があれば問題ないですが、工事の手順が多いことで長期化し、コストがかさむ傾向にあります。そのため、近年ではRC造が多く取り入れられています。

また、建築時や解体時に費用がかかることから、賃貸料が高くなるという特徴があります。物件構造のなかで最も高い傾向にあるため、住宅費を抑えたいのであればSRC造は避けたほうがいいかもしれません。ただ、その分火事や地震に対しての安心感や安全面は高いので、子どもや高齢の方がいる家庭にはおすすめの構造でしょう。

向き・不向きをチェック

向き・不向きをチェック

住宅を選ぶ際に「どんなことを重視したいか」を明確にしておきましょう。「安全性の高い住宅にしたい」「子どもがいるから防音性を重視したい」といったような要望をまとめておくのがおすすめです。

以下ではRC造とSRC造の特徴をそれぞれ比較しているので、希望に合った構造を選んでみましょう。

設計の自由度に着目するならRC造

建物を自由に設計したい場合にはRC造がおすすめです。鉄骨を使って組み立てていくSRC造は、複雑な工事になるので設計に規定があるのが基本です。ある程度の自由は利きますが、RC造に比べると自由度は低いと考えておきましょう

設計に関してはRC造のほうが自由度は高いですが、SRC造は細い柱を作ることができます。間取りやケースによっては、SRC造のほうが自由の幅が広くなることも。設計の際に、担当者などときちんと話し合って決めていきましょう。

耐震性・耐火性に着目するならSRC造

耐震性や耐火性に強いのはSRC造と言えます。スチールのサビやすさや耐火性の低さを、コンクリートで保護することでカバーしています。また、RC造よりも変形に強い建築方法なので、揺れへの強さも持ちあわせています。

RC造も耐震性に優れていますが、子どもや高齢の方の安全性を第一に考えたい方は、SRC造を選ぶといいでしょう

SRC造のほうがコストが高い

建築にかかるコストは、SRC造のほうが高くなります。鉄骨を組んでから行う作業になるので、工程が複雑で長期の工事が必要になるためです。RC造と比べると、鉄骨が入っている分建物が重くなり、地盤を整えるための工事が必要になることも。なかには、重さを抑えるために5階以上の階には、コンクリートを流し込まない手法を取るケースもあります。

また、建築時だけでなく解体にかかる費用も高いのがネックになるでしょう。家を取り壊すときなどにも、膨大なお金がかかってきてしまうので、慎重に選択していきましょう。

家賃が高いのはSRC造

建築時にコストのかかるSRC造は、家賃が高くなります。同じ広さ、間取り、設備でも大きな差が出てきてしまいます。

防音・耐久性には差はなし

小さな子どもがいる家庭では、防音性を気にする方もいるでしょう。しかし、防音性に関してはRC造、SRC造ともに違いはありません。防音性を左右するのは、壁や天井に使われている素材です。そのため、建築構造で大きな差が出るということはほぼないと言えます。

また、音の大きさは人によって感じ方が異なりますが、一般的に高い音よりも低い音に不快感を覚える方が多い傾向に。しかし、コンクリートは高音、低音ともに遮断してくれるので、安心感が高いと言えます。昔は木造建築なども多くあったためその差が顕著でしたが、コンクリートが多く取り入れられる近年の住宅では、そこまで気にする必要はないかもしれません。

耐久性に関しても、RC造とSRC造で大きな差が出ることは考えにくいでしょう。耐久性能を決めるのは、使われているコンクリートの種類や質です。耐久性に優れた建物を建てたい場合には、建築構造よりも使うコンクリートにこだわったほうがいいでしょう

防音性があるかどうか調べる方法

物件を選ぶ際、内覧に行くことが多いでしょう。そのときに防音性のある建物かどうか、自分でチェックする方法をご紹介します。

まず部屋の中央に立って手を叩いてみてください。もし音が響いた場合には壁に音が吸収されていないので防音性が低い可能性があります。

次に壁を叩いてみてください。軽い音が響いた場合には防音性が低く、硬く低めの音がした場合は防音性が高い傾向に。また、隣の部屋や建物との距離が近すぎないかどうかも確認してみましょう。

光熱費を削減できるのに差はない

SRC造・RC造ともにコンクリートを使った建築方法なので、隙間が生まれにくく気密性が高いという特徴を持っています。そのため断熱材の効果が最大限に発揮でき、空気を逃がしません。エアコンや暖房器具を使うと効率よく冷えたり暖まったりするので、省エネ効果が期待できます。そのため、SRC造・RC造の建物は、光熱費を抑えることができる建築方法と言えるでしょう

近年ではRC造が主流になってきている

これまでは、アパートやマンションなどの比較的安い物件はRC造が多く、タワーマンションなどはSRC造が多い傾向にありました。しかし、近年ではRC造の技術の進歩によって、高層ビルやマンションでも使われるようになってきています

それぞれの特徴を捉えて最適な選択をしよう

建築構造には大きく分けてRC造とSRC造があり、耐久性と防音性に優れているのが共通点です。しかし、RC造のほうが設計に幅を持たせられたり、SRC造のほうが耐震性に優れていたりとそれぞれの特徴があります。何を優先したいのか、それぞれのメリットとデメリットを踏まえたうえで決めていきましょう。

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