更新日:2022.03.30
5億円で資産運用!超富裕層には、どのようなポートフォリオ構成がおすすめ?
5億円の資産をどのような方法で運用していますか?賢く運用することで、資産をさらに増やすこともできるでしょう。おすすめは「攻め」と「守り」の両方を意識したポートフォリオを構成することです。今回は5億円を原資としたシミュレーションと、おすすめの運用方法をご紹介します。
- 余剰資金の多い5億円を原資とした資産運用なら、上昇相場を狙うだけでも効果が大きい
- 5億円を10%の利回りで資産運用すると、10年後には33億円を超える可能性もある
- 攻めと守りのバランスを意識したポートフォリオ構成にするのがおすすめ
貯金5億円をどう使う?超富裕層の資産運用の考え方
資産が5億円ある場合、「攻め」と「守り」の資産運用ができます。攻めの資産運用とは資産を増やすこと、そして守りの資産運用とは、将来に備えることが目的です。5億円の資産があれば、ヘッジファンドや投資信託といった、富裕層限定の資産運用もできるでしょう。
ここでは、5億円の原資を持つ超富裕層の資産運用の考え方を押さえていきましょう。
限定商品による資産運用も選択できる
金融商品のなかには、ある程度まとまった額が必要になる超富裕層向けの商品もあります。たとえば、ヘッジファンドや外国籍投資信託、私募投資信託といったものが挙げられます。
銀行や証券会社、外資系金融機関には、富裕層を請け負う専門部署もあり、保有額に見合うニーズやタイミングに応じて、きめ細やかな対応をしてもらうこともできるでしょう。
超富裕層のローンの利用率は高い
保有金融資産を担保にして、ローンを組むことができる商品もあります。これは、保有金融資金を換金する手間をかけずに、利回りのいい別の運用に回すことができるというもので、合理的な考え方に基づく商品です。
実は、超富裕層ほどローンの利用率は高いと言われています。徹底したリスク管理と効率的な運用が、超富裕層たるゆえんなのかもしれません。
5億円で資産運用する際のポイントは
5億円の原資で資産運用するときに、押さえておくべきポイントを確認してみましょう。
チャンスを狙って資産を動かす
余剰資金が多い5億円を原資とした資産運用は、チャンスに乗じて資産を動かすだけでも、資産を大きく増やすことができるでしょう。マーケットは上昇相場と下落相場を繰り返し、つねに変化しています。
下落相場では無理をせず、上昇相場になったタイミングを狙って投資するという、気持ちにも余裕を持った資産運用ができるのは、余剰資金が豊富であるからこそでしょう。
資産運用に不利な下落相場での逆張りも視野に入れて
余剰資金がある方におすすめなのは、下落相場での「逆張り」も視野に入れることです。逆張りとは、下落相場でそろそろ上昇しそうなタイミングを狙ってエントリーすることを指します。予想が当たり上昇相場になれば、資産を大きく増やすことができるでしょう。
基本的に下落相場は資産運用に不利なタイミングですが、逆張りも視野に入れることで、資産形成のチャンスを増やすことにつながります。
5億円を原資とした資産運用シミュレーション
5億円で資産運用した場合、どのように資産が増えるのでしょうか。5億円を原資とした資産運用のシミュレーションを、利回り別に確認していきましょう。
利息の計算方法には「単利」と「複利」の2種類がありますが、今回は利子にも利子が加わる複利で、税金は考慮せず、1,000円以下は切り捨てて表記しています。
右にスクロールできます→
1% | 3% | 5% | 10% | |
---|---|---|---|---|
1年後 | 5億500万円 | 5億1,500万円 | 5億2,500万円 | 5億5,000万円 |
3年後 | 5億1,515万円 | 5億4,636万円 | 5億7,881万円 | 6億6,550万円 |
5年後 | 5億2,505万円 | 5億7,963万円 | 6億3,814万円 | 8億525万円 |
10年後 | 5億5,231万円 | 6億7,195万円 | 8億1,444万円 | 12億9,687万円 |
20年後 | 6億1,095万円 | 9億305万円 | 13億2,664万円 | 33億6,374万円 |
実際には利回りの変動もあり、税金もかかるため、上記の金額は参考額になりますが、資産運用することで資産を大きく増やすことができます。
一般的な銀行の普通預金に預けていても、0.001%ほどの利息しかつかないため、1年間5億円を預けていても、増えるのは50万円というのが現状です。その点、資産運用では1%の利回りであっても1年間に500万円、3%であれば1,500万円も資産を増やすことができ、資産運用するかしないかで大きな差が出ることがわかります。
検討したい資産の運用方法
5億円の原資があるなら、利回りの高い攻めの運用と、将来に向けて確実に資産を残す守りの運用の両方を同時に行うことにより、資産を増やしつつ将来に備えることができます。 そのうえで攻めを重視したいのであれば、年率10%以上が狙える運用の比率を高め、守りを重視したいのであれば、年率0.05から2%の国債や保険などの比率を高めるといいでしょう。
ここからは、原資が5億円ある方におすすめの資産運用方法をご紹介していきます。
株式投資
株式投資は銘柄によっても異なりますが、基本的に攻めの運用に該当します。しかし、5億円の原資で運用する場合は、リスクヘッジを重視して運用するのがおすすめです。信用取引なら大きな利益になる可能性もありますが、失敗すると損失額も大きくなるため、現物取引でリスクを抑えておくのがいいでしょう。
少数の個別銘柄に投資するとリスクも高くなるため、複数の銘柄に分散投資することも大切です。
土地活用(土地を所有している場合)
土地を所有している場合、土地活用を検討するのもおすすめです。どの活用方法を選ぶかによっても異なりますが、毎月安定した収入を得られるケースが多いため、攻めと守りのちょうど中間のミドルリスクになるでしょう。 加えて、相続税評価額の基準によって決定する相続税は、現金で所有するよりも土地や建物などの不動産のほうが評価額が下がるため、節税効果もあります。
土地活用には駐車場経営や土地信託など、土地のままで資産運用する方法と、アパートやマンション、テナント経営など、建物で資産運用する方法の2つがあります。 土地のある場所によっても状況は異なりますが、5億円の原資があるなら、初期費用はかかりますが、相応のリターンを得られる「建物」での資産運用がおすすめです。
投資信託
たくさんの種類がある投資信託ですが、原資5億円であれば公社債投資信託やインデックスファンドで運用するのがおすすめです。攻めの商品ではなく、利回り1%から6%の低利回りの商品を選び、低リスクで運用しましょう。
投資信託でハイリターンを狙いたい場合は、高利回りの外国株式インデックスファンドなどの商品を組み合わせるのもいいかもしれません。
ヘッジファンド
ヘッジファンドとは、株や債券以外にも通貨、商品、破綻債券などいろいろなものに投資し、上昇相場はもちろん、下落相場でもリターンを目指すファンドの総称です。最低投資金額が高いため、ある程度の原資がないと選択することのできない、攻めの運用です。
自身で運用していくわけではなく、実際に運用していくのはプロであるファンドマネージャーです。プロがあらゆる手段を駆使しながらリスクヘッジしてくれるため、詳しい知識がなくても問題ありません。
不動産投資(分譲マンション)
5億円あればある程度初期費用をかけることもできるため、不動産投資もいいでしょう。不動産投資とは、不動産を購入し他人に貸すことで、家賃収入を得る投資方法です。土地活用と同じく毎月安定した収入を得られるため、攻めと守りの中間のミドルリスクになるでしょう。
不動産投資では、コツコツと家賃収入(インカムゲイン)で稼ぐ方法と、購入額よりも高い価格で売却し売却益(キャピタルゲイン)を得る方法があります。一棟マンション投資では、億単位の費用になることも多く、物件価格の1割から3割の自己資金が必要です。
費用を抑えたい場合は、マンションの部屋と1室単位で所有して運用する区分マンション投資もいいでしょう。
5億円の資産運用は攻めと守りの両面から
5億円の原資があれば、利回りのいい攻めの資産運用と、将来に向けて確実に備える守りの資産運用を同時に行うことができるでしょう。攻めと守りのどちらを重視するかに合わせて、どんなポートフォリオを構築するかを検討してみてください。
自分ひとりで運用するのが難しい場合は、プロに相談するのもいいでしょう。資産運用や土地活用について詳しく知りたい方は、以下よりお気軽にご相談ください。
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