更新日:2022.03.30
資産10億円を運用!どのような運用をすれば資産を維持できる?
資産10億円を運用するとなると、どのような運用プランを考えますか? 銀行の普通預金や定期預金、株式などさまざま金融商品を考える方もいるでしょう。 ただ、10億円の資産を運用するには守りの運用がよいのか、それとも攻めの運用がよいのか迷う方もいるはずです。そこで今回は、資産10億円の運用についてシミュレーションなどを用いてご紹介します。
- 10億の資産がある富裕層が投資を始めるには、守るべき3つの鉄則がある
- 10億円の原資があれば、攻めの投資ではなく守りの投資で資産を減らさない方法もある
- 10億円の資産運用では方法が多数あるため、分散投資のためにプロに相談するのが安心
富裕層が守るべき投資へのスタンスとは?
「10億円の資産があれば、さほど増やさなくてもいいのでは……」と、思う方もいるかもしれません。しかし資産家のなかには、事業のためにまとまった現金が必要になるなど、支出が大きい方もいます。
固定された収入があれば別かもしれませんが、10億円の資産があっても運用しなければ、資産は減っていくばかりです。そのため、資産の一部を運用にまわすなどの工夫が必要になってくるでしょう。ここでは、10億円の資産を減らさないために富裕層が守るべき3つの鉄則について解説します。
目先のことだけでなく過去・現在・未来を意識する
たとえば、投資しているものが相場の変化によって急激に下がった場合、そのときの損失を最小限にしたいと思えば、売却したほうがよいのかもしれません。しかし、相場の下落が限定的なもので、その後上昇に転じたら、得られるはずだった利益を受け取れなくなります。投資する際は、目先の利益だけを追っていると損をしたり、利益をさほど得られなかったりします。
投資では、過去を知り現状を把握して、将来の流れを予測する力が必要になるのです。理論上、金融商品の最安値で購入して最高値で売却すれば、利益を得られます。
この理論通りにはなかなか進みませんが、過去・現在・未来を考え予測していけば、現在の投資資産の管理や将来の投資についても考えやすくなるでしょう。具体的には、将来の相場の下げのときに投資ができるように、あらかじめ投資資金を用意しておくなど準備ができるはずです。
分散投資を行う
分散投資については、富裕層に限らず投資家全般に言えることですが、一極集中で投資してしまうと、その金融商品が暴落した際に動かせる資金がなく、打てる策がなくなります。
そういったリスクを回避するために、投資を行う際は金融商品の分散、投資時期の分散、投資先の分散を行いましょう。たとえば、A・B・Cの金融商品に投資しておけば、Aの金融商品が下がっていてもBやCの金融商品が上がっていれば、Aの値下がりがカバーできるかもしれません。
とくに資産が多ければ多いほど、分散投資が可能になります。資産が少なければ、投資にまわせる資金も少なく、投資先も限られてきます。そのため、自然とローリスク・ローリターンになりがちです。
しかし資産10億円あった場合で考えれば、まとまった資金をさまざまな金融資産へ投資できるため、リスクヘッジを行いながら高リターンも期待できるでしょう。
運用に対する自分なりの軸を持つ
投資を漠然と行っていては、売るタイミングや買うタイミングの判断ができません。そのため、具体的な目標や達成ポイントを考えておく必要があります。
たとえば、「利回り3%で運用したい」「Aは5%上昇したら売る」「〇円になったらBを買う」などです。このように具体的な目標や設定を考えておけば、売買のタイミングを逃すことがなくなります。
また、安定資産を中心にした運用を行いたいのか、高リスクでも運用パフォーマンスを重視するのかなど、投資に対する自分なりの軸を持つことも大切です。こういった軸があれば、投資で一喜一憂することが減るでしょう。
資産10億円あるなら「守りの運用」?運用シミュレーションしよう
資産10億円を原資に運用すると、どれだけの運用利益が得られるのでしょうか。ここでは、利回り「1%」「3%」「5%」「10%」で、「1年」「3年」「5年」「10年」運用した場合のシミュレーションを行いました。
1年の運用で得た利益を原資に含めていく複利で運用し、税金は考慮していません。1万円以下は四捨五入しています。
右にスクロールできます→
1% | 3% | 5% | 10% | |
---|---|---|---|---|
1年後 | 10億1,000万円 | 10億3,000万円 | 10億5,000万円 | 11億円 |
3年後 | 10億3,030万円 | 10億9,273万円 | 11億5,763万円 | 13億3,100万円 |
5年後 | 10億5,101万円 | 11億5,927万円 | 12億7,628万円 | 16億1,051万円 |
10年後 | 11億462万円 | 13億4,392万円 | 16億2,889万円 | 25億9,374万円 |
このシミュレーションでわかるように、資産10億円あれば原資が大きいことから、利回り1%の運用でも1年間で1,000万円増える可能性があるのです。つまり、10億円の資産があれば、あえて攻めの運用をせず守りの運用だけでもよいことがわかります。実際には利回りの変動もあり、税金もかかるため、上記の金額は参考額になりますが、資産運用することで資産を大きく増やすことができます。
ハイリスク運用を行えば、10%の利回りで1年間に1億円増える可能性があります。自身の投資スタンスや10億円の資産を減らさないために、年間でいくら必要なのかを考えて、投資先を選ぶとよいでしょう。
資産10億円ならではの運用方法とは?
ここでは、10億円の資産運用としておすすめの方法を4つご紹介します。原資10億円ならではの方法もあるので、ぜひチェックしてみてください。
株式
株式とは、出資してくれた投資家に発行する証券のことで、株式会社が資金を集める際に用いる方法です。株式を購入した会社の業績が向上したり何かプラスになるニュースが発表されたりなど、よい情報が出れば企業価値が上がり、株価も上昇します。
反対にマイナスの情報が増えれば、株価は下がり、出資した投資家は損することもあるでしょう。株式投資における平均的な利回りは3%ほどですが、投資銘柄を厳選することで15%ほどの運用を行うことも可能です。
投資信託
投資信託とは、投資家から集めた資金をもとに運用の専門家が投資家に代わって運用する投資商品を指します。運用の成果がよければ分配金を受け取ることができたり、購入時よりも価格が上昇していれば、売却時に利益を得たりすることも可能です。
投資信託の投資先は投資信託によって異なり、低リスクの商品から高リスクの商品、低リスクと高リスクの商品をまんべんなく組み入れたバランスタイプなどがあります。
投資信託は商品が数多くあるために、投資先によって利回りに幅があるのが特徴です。利回り1%ほどのものから10%以上のものまであるため、どういった投資方針で投資を行うのかの判断が必要でしょう。
賃貸経営
不動産投資として、賃貸経営を行う方法もあります。10億円の原資があれば店舗・テナントの誘致を見込める好立地の土地の購入も可能でしょう。
土地を持っている方であれば、マンションやアパート、商業施設などを建設すれば運用可能です。土地を所有していなければ、既存の物件を購入して賃貸経営をしたり、土地を購入して賃貸住宅を建設したりして家賃収入を得るのもよいでしょう。
ただ賃貸経営では、その土地周辺のニーズに合致していなければ、借り手がつかない可能性があります。借りる方がいなければ、家賃収入が得られないばかりか、マンションやアパートの維持費用だけがかさんで、資産だけが減っていきます。
一般財団法人「日本不動産研究所」が公表した2021年10月の不動産投資家調査によると、不動産投資で得られる利回りの平均は3%から7%ほどです。
不動産投資を考えている場合には、不動産投資の経験が豊富で分析力に長けている不動産のプロに相談するのがおすすめです。不動産経営の売上アップの方法や、リスクなどを丁寧に説明してくれる相手を見つけましょう。
信託口座
将来の資産承継のことも考えて、信託口座を利用する方もいます。信託口座とは、銀行や証券会社に資産の管理を任せるために開設する口座で、依頼主である委託者に代わって受託者(家族や信託会社など)が資産管理をしてくれます。
資産の管理や運用は、基本的には本人でなければいけません。しかし、その本人が認知症になったり資産を承継した方が資産運用の知識がなかったりすると、思うような運用ができないでしょう。
そういったときでも信託口座であれば、あらかじめ信託契約を締結しているため、契約内容に沿って受託者が運用や管理を行ってくれるのです。 信託口座の開設や運用でさまざまな費用がかかりますが、「自分で投資を行うのは不安」という方には、おすすめの方法と言えるでしょう。
資産10億円ならいろいろな運用が考えられる
10億円を原資に資産運用するとなると、さまざまな方法が考えられます。しかし、やみくもに投資するのでは意味がありません。
投資を成功させるには、短期的な視点で投資を考えるのではなく、過去や現在の情報を把握したうえで未来のことも考えながら運用しなければなりません。信頼できる資産運用のプロを見つけて、分散投資を用いた運用ができるように相談するとよいでしょう。
原資10億円の資産運用をご検討中の方は、ぜひ下記よりお気軽にお問い合わせください。
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