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更新日:2025.01.21

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の探し方|入居までの流れや手続きを解説

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の探し方|入居までの流れや手続きを解説

介護はまだ必要ないものの、一人暮らしには不安がある方におすすめなのが「サービス付き高齢者向け住宅」です。 サービス付き高齢者向け住宅には、基本的なサポートを提供する「一般型」と、有料老人ホームと同等のサービスを受けられる「介護型」があります。 今回は、「一般型」のサービス付き高齢者向け住宅(以下、『サ高住』)について、その特徴や探し方、見学時の注意点、そして入居までの流れや手続きについて解説します。

  • サ高住は、自立して生活できる方や介護度が低い方向け
  • 生活の自由度が高く、自分らしい暮らしを続けられる
  • 安否確認と生活相談サービスが必ずついている
  • 介護が必要な場合は、外部あるいは併設のサービス事業者と契約をする

もくじ

  1. サ高住とは

    1. サ高住(一般型)で受けられるサービス

    2. オプションあるいは別途契約となるサービス

    3. 間取り

    4. 入居条件

    5. 費用

    6. 有料老人ホームとの違い

  2. サ高住の探し方

    1. ケアマネージャーや病院の相談員に相談する

    2. 介護施設の紹介会社を利用する

    3. インターネットで探す

  3. 見学と入居の手続き

    1. 見学のポイント

    2. 申込から入居までの流れと期間

  4. まとめ



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サ高住とは

サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)とは、安否確認や生活相談などのサービスを受けられる、バリアフリーで設計された高齢者向けの賃貸住宅です。 まだ介護は必要なく自立で生活できるけれども、一人暮らしに不安を感じる方や、介護度が低い高齢者向けの施設で、自由度の高い生活を送ることができます。

サ高住(一般型)で受けられるサービス

サ高住では、「安否確認」と「生活相談」が必須のサービスとして提供されます。

サ高住(一般型)で受けられるサービス

安否確認

スタッフが定期的に訪問し、入居者の安否を確認します。 万が一の事態が発生した場合、すぐに対応し、親族や関係者に連絡してもらえます。 訪問する回数や時間は、施設によって決められています。 日中はスタッフが在籍していますが、夜間は緊急通報システムで対応する施設もあり、24時間スタッフが常駐している施設もあります。

生活相談

日常生活での困りごとや心身の健康に関する相談を、スタッフが受け付けます。 担当者は介護資格者である場合が多く、専門的なサポートを提供してくれます。 ただし、担当者の資格や対応内容は施設によって異なるため、事前に確認しましょう。

オプションあるいは別途契約となるサービス

サ高住では、施設によってさまざまなオプションサービスが提供されていますが、介護や医療サービスが必要な場合は別途契約が必要です。 以下は、代表的なオプションサービスになります。

生活支援サービス

外出時のサポート(買い物の付き添いや代行など)、通院時の送迎、掃除・洗濯などの生活支援が提供されている施設もあります。 これらのサービスは、日常生活をより快適にするために役立ちます。

レクリエーションの開催

参加型のイベントや旅行などのレクリエーションを開催し、入居者間でのコミュニケーションを図っている施設もあります。 これにより、楽しみながら交流を深めることができます。

食事提供サービス

食堂を併設している施設では、栄養バランスのとれた食事を提供しており、入居者が必要な時に利用することができます。 また、宅配の食事を手配してくれる施設もあります。

介護サービス

介護が必要になった場合、施設内の介護サービスや外部の介護サービス事業者と別途契約してサポートを受けることになります。 デイサービスや訪問介護、居宅介護支援など、個々のニーズに合わせたサービスを選んで利用できます。

医療サービス

一部の施設では、提携医療機関や併設された医療施設があり、定期的な健康管理が可能です。 外部の訪問診療や訪問看護も自由に選ぶことができ、医療面での心配もありません。

間取り

サ高住の間取りは、ワンルームタイプが主流ですが、施設によっては1LDKや2LDKといった広めの間取りを用意しているところもあります。 多くの部屋には、キッチンやトイレ・洗面台・浴室が完備されていますが、中にはキッチンや浴室などが共用となっているケースもあります。

入居条件

サ高住の入居条件は、以下の通りです。

  • 60歳以上の方
  • 60歳未満でも要介護・要支援の認定を受けている方

同居する場合は、以下のいずれかの条件を満たす方が対象となります。

  • 入居者の配偶者
  • 60歳以上の親族
  • 要介護・要支援の認定を受けた60歳未満の親族
  • 特別な理由により同居が必要と知事が認める方

施設によっては、認知症の方や心身の状態によって入居を断られる場合があります。 入居した後にトラブルにならないよう、事前に施設へ問い合わせることが重要です。 また、入居時に身元保証人や連帯保証人を要求されることがほとんどです。 もし頼める親族などがいない場合は、身元保証会社や連帯保証会社を利用することを検討しましょう。

費用

サ高住の月額費用は、10~25万円程度が目安となり、 費用の内訳は以下の通りです。

  • 家賃
  • 管理費(共用部分の維持費管理費など)
  • 安否確認および生活相談費用

水道光熱費や別途契約のオプションサービス費用(例:食事提供、介護サービスなど)は、自己負担となります。 また、入居時の敷金として、数か月分の家賃を支払うことが一般的です。
費用は施設や立地、提供されるサービス内容によって異なるため、複数の施設を比較し、自分に合った条件を選ぶことが大切です。 また、契約時に追加費用の有無や詳細を確認することをおすすめします。

有料老人ホームとの違い

サ高住と有料老人ホームの違いは、以下のようになります。

  サ高住 介護付き
有料老人ホーム
住宅型
有料老人ホーム
生活の
自由度
高い 低い 比較的自由だが
食事や入浴などの時間は
決められている
介護度別
利用者
自立、要支援1~
要介護2程度まで
(施設により異なる)
自立、要支援1~要介護5 自立~要介護5
認知症の方 施設により
お断りする場合も
介護
サービス
必要なサービスを外部と契約 介護付き 必要なサービスを外部と契約
入居金 敷金(家賃の数か月分) 0~数百万 0~数百万

右にスクロールできます→

サ高住の探し方

サービス付き高齢者向け住宅の探し方は、主に3つあります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ケアマネージャーや病院の相談員に相談する

介護サービスを受けている方は、担当のケアマネージャーに相談するのがおすすめです。 ケアマネージャーは、入居者の状態や希望を考慮しながら、適切な施設を提案してくれます。 また、入院されていて病院からサ高住へ移られる予定の方は、病院の相談員(メディカルソーシャルワーカー)にも相談してアドバイスをもらいましょう。

介護施設の紹介会社を利用する

紹介会社は、本人の予算や心身の状態、希望条件に合った施設を豊富な選択肢の中から提案してくれるため、効率的に施設を見つけることができます。 見学の同行や入居手続きのサポートなども行ってくれるので、初めて施設を探す方でも安心して利用できます。 なお、ほとんどの紹介会社は紹介手数料が無料です。

インターネットで探す

インターネットを利用することで、サ高住を効率的に探すことができます。 「サ高住」や「老人ホーム」で検索すると、サ高住や老人ホームを紹介するポータルサイトが多数見つかり、エリア別に豊富な施設情報を簡単に閲覧することが可能です。
これらのサイトでは、施設の詳細情報や写真、料金体系、提供されるサービス内容などが掲載されており、複数の施設を比較しながら選ぶことができます。 また、サイトから直接資料請求や見学予約を行えるため、見学前にさまざまな情報を収集するのに役立ちます。

見学と入居の手続き

ここからは、施設見学の際に確認すべきポイントや入居手続きの流れについて説明します。 なお、施設見学は事前予約が必須です。 突然訪問すると担当者が不在で対応してもらえない場合があるため、必ず予約を取りましょう。

見学のポイント

施設を見学する際に気をつけたいポイントは、以下の通りです。

  • 立地
    公共交通機関からのアクセスや周辺環境を確認しましょう。 近くに買い物施設や病院があるかも重要なポイントです。
  • 施設の雰囲気
    建物の内外や室内の清潔さ、設備の状態を見てみましょう。 公共スペースが掃除されているか、部屋の日当たりや広さ、防犯設備の有無なども確認してください。介護サービス施設が併設されている場合、その雰囲気もチェックしましょう。
  • 職員の雰囲気
    スタッフの挨拶や笑顔、言葉遣い、入居者との接し方などから、対応の丁寧さや雰囲気を感じ取れます。
  • 提供されるサービス内容
    安否確認の方法やオプションのサービスの詳細について説明を受けましょう。
  • 食事内容
    食堂が併設されている場合、提供されるメニューや介護食・治療食の対応状況を確認してください。宅配サービスがある場合、その内容も聞いておきましょう。
  • 介護および医療の提携状況
    併設している介護事業所等以外に、提携している介護・医療サービスの提携先を確認しておくと安心です。
  • イベントやレクリエーション
    施設で行われる活動内容を確認し、入居後の生活に楽しみを見つけられるか検討しましょう。

見学時には、入居後の生活について希望を施設側へ伝え、対応可能かどうかを確認することが大切です。 さらに、施設のサービスや雰囲気がよくても、経営基盤が不安定だと長期的に安心した入居ができません。 入居前に施設の経営母体や法人の情報も調べ、安心できる施設を選ぶことが大切です。

申込から入居までの流れと期間

入居したい施設が決まったら、申し込みの手続きをします。 入居審査を経て本契約となりますが、契約時には以下の書類が必要となることが一般的です。

  • 住民票
  • 収入証明書
  • 介護保険証の写し(介護保険に加入している方のみ)
  • 印鑑(認印)
  • 身元保証人あるいは連帯保証人・身元引受人の関係資料

事前に施設の担当者に、どのような書類が必要か、準備すべきものは何かを確認しておくとスムーズです。
契約手続きが完了すると、敷金や前払費用を支払い、正式に入居開始となります。 入居までの期間は、施設や契約内容により異なりますが、通常は申し込みから契約まで1~2週間程度、必要書類を揃えた後、契約手続きが完了するまでさらに数日かかることが一般的です。

まとめ

施設見学は少なすぎると比較ができず、入居後に後悔することもあります。 しかし、あまり多くの施設を見過ぎても決めるのが難しくなることが多いため、ご本人や家族の条件に合いそうなところを3~5ヵ所程度見学し、最も希望や条件に近い施設に決めることをおすすめいたします。
適切な施設選びを行うことで、安心して入居後の生活を送ることができるでしょう。



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