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「窓」にはどんな種類がある?それぞれの特徴と注意点、結露対策も紹介

更新日:2021.06.11

「窓」にはどんな種類がある?それぞれの特徴と注意点、結露対策も紹介

家を建てるときや引越すときには、生活の要にもなる窓にもこだわりたいところ。まずはどんな種類があり、それぞれどんな特徴があるのか把握しておきましょう。また、窓といえば結露対策も重要です。この記事では、窓に関する基礎知識から結露対策まで、幅広くご紹介します。

  • 用途の違いやガラス・サッシの素材の違いなど、窓にはさまざまな種類がある
  • 二重窓や出窓にはメリットも多いが、デメリットや注意点もあることに注意
  • 結露を抑える性能や断熱性を重視するなら、サッシは樹脂製や木製のものが適している

もくじ

  1. 新築・引っ越し前に把握しておきたい窓の種類と特徴

    1. 主な窓の種類

    2. ガラスの素材と特徴

    3. サッシの素材と特徴

    4. 目的に合った窓選びを

  2. 人気の「二重窓」、その効果とデメリット

    1. 二重窓とは

    2. 二重窓のメリット

    3. 二重窓のデメリット

  3. 採光に優れた「出窓」の意外な注意点とは

    1. 出窓の構造

    2. 出窓のメリット

    3. 出窓を設置する前に注意したいポイント

  4. 窓の正しい結露対策とは?

  5. 利点も注意点も押さえて、「理想の暮らし」を実現



 

住まいを新築する際や賃貸物件へ引越す際、「新居には二重窓や出窓が欲しい」「日当たりにはこだわりたい」など、窓を重視している方もいるでしょう。また、せっかく理想的な窓のある家・部屋に住めたとしても、結露や湿気、カビに悩まされることは避けたいものです。この記事では、窓の種類やそれぞれの特徴、二重窓や出窓を設置する際の注意点、正しい結露対策などについて解説します。

新築・引っ越し前に把握しておきたい窓の種類と特徴

新築・引っ越し前に把握しておきたい窓の種類と特徴

窓は、日差しの取り込みや換気などを目的として壁や天井などに設けられた開口部のこと。一口に窓と言っても、用途に違いがあったり、ガラス・サッシの素材自体が異なったりと、さまざまな種類があります。理想の住まいを具体的にイメージするために、まずは窓の種類や特徴を確認しておきましょう。

主な窓の種類

窓は壁だけでなく天井や床に設置されるケースもあります。また、壁のどの位置に窓を設置するかも重要なポイントになります。設置する場所によるそれぞれの特徴は、次の通りです。

出窓(でまど)

窓部分が外へ飛び出るように設計されているのが出窓です。正面と左右側面の3ヶ所から景色を眺めることができます。出窓部分の内部を、収納や飾り棚として活用できる点も魅力です。

高窓(たかまど)

壁の高い位置に設計された、比較的面積の小さな窓のことです。高い位置にあるため外からの人目に触れにくく、プライバシーを守りながら効率よく日差しを部屋に採り込めます。

天窓(てんまど)

天井などに設計された窓が天窓です。天井から日光は入ってくるため、寝室に設置すれば朝の目覚めがより健やかになるでしょう。天気がよければ、夜空の星を眺めることも可能です。

地窓(じまど)

壁の下部、床に接する形で設置される比較的面積の小さな窓です。低い位置に設置されるため、プライバシーに配慮しながら換気を行うのにも便利。来客用の部屋などにも採用しやすいデザインと言えます。

コーナー窓

室内の角(コーナー)にあり、二つの方角から採光ができる窓です。外の景色を違う角度から眺めることができ、開放的な空間を演出してくれます。

掃き出し窓(はきだしまど)

掃き出し窓は、天井から床に接する部分まである引き違い窓です。リビングなど家族が集う場所に設置されるケースが多くあります。ガラス部分の面積が広いため、日差しを多く採り込めるのが特徴。窓を開ければ風が入りやすく、効率よく換気を行うこともできます。

ガラスの素材と特徴

窓ガラスの素材は、「どこに設置するか」と同じくらい重要なポイントです。窓に使用されるガラスの種類とそれぞれの特徴について見ていきましょう。

フロート板ガラス

平らで美しい一般的なガラスは、「フロート板ガラス」と呼ばれています。

型(板)ガラス

型(板)ガラスはガラス面に模様をあしらったもので、目隠しの効果があります。

網入板(あみいりいた)ガラス

網目状になったワイヤーが内部に入っているガラスです。そのため、万が一割れてしまった際にガラス片の飛散を抑えることができます。防火性にも優れており、ガスを使う飲食店などの店舗にも採用されています。

複層ガラス

「ペアガラス」とも呼ばれる複層ガラスは、中空層を挟んで2枚で設計された窓ガラスです。単板のガラスよりも断熱性に優れており、結露を抑制する性能が高いという特徴があります。

合わせガラス

合わせガラスは特殊な中間膜で2枚のガラスを合わせたタイプです。単板のガラスよりも丈夫で、物が当たって窓が割れてしまっても破片が飛び散りにくいというメリットがあります。

強化ガラス

通常のガラスに熱処理を施し、急激に冷却して強度を高めたガラスです。防火性を高めた耐熱強化ガラスもあります。割れる際は粉々になるので、通常のガラスよりも割れた破片で手を切る恐れが少ないと言えるでしょう。

サッシの素材と特徴

「サッシ」は、ガラスを囲む枠組み(窓枠)のこと。ただし、窓全体をサッシと呼ぶこともあるので、「枠組み、もしくは枠組みと窓ガラスを合わせたもの」と捉えておくとよいでしょう。ここではサッシの素材やそれぞれの特徴についてご紹介します。

アルミ

アルミは日本の住宅でサッシに多く採用されている素材です。軽量なためスムーズに開閉でき、強度や屋外における耐久性にも優れており、サビに強く長持ちしやすいという特徴があります。

木製

木が持つ独特の温かみや風合いが魅力の木製のサッシは、熱伝導率が低いため結露の発生を抑えられます。採用する木の種類によってさまざまなデザインがあるのも、木製サッシの利点と言えるでしょう。

樹脂製

樹脂サッシは、塩化ビニール樹脂でできたサッシです。断熱性に優れており、室内の気温を維持しやすいのが特徴。海外では、冬が寒い北国の地域などで多く採用されています。

複合サッシ

複合サッシは、外側がアルミで内側が樹脂や木製でできたサッシのことです。アルミ素材は丈夫で強度が高く、樹脂素材は熱が伝わりにくいため断熱効果が高いという特徴があり、複合サッシはこれらのメリットを兼ね備えています。

目的に合った窓選びを

ここまで、窓にもさまざまな種類があることを紹介してきました。それらを踏まえて、「目的に合わせた窓選び」を考えてみましょう。

防音目的

線路や幹線道路の近くでは、電車やトラックなどの音が気になることもあるでしょう。防音機能の高い窓なら、室内の静かな環境を保ちつつ、家のなかの生活音が外に聞こえてしまうのを防いでくれます。

断熱目的

断熱性の高い窓があれば、夏は涼しく、冬は暖かく、室内を快適な温度に保つことができます。冷暖房の使用量を抑えることができるため、省エネや節電にもつながります。

防犯目的

空き巣の手口で多いのが、窓を割って侵入する方法。住まいの防犯機能を強化したい場合は、2枚のガラスを組み合わせた「合わせガラス」などが有効です。

防災目的

窓は、台風や地震などの自然災害から家を守る目的も果たします。屋外における耐久性や耐震性を備えた窓を選ぶと安心です。



 

人気の「二重窓」、その効果とデメリット

人気の「二重窓」、その効果とデメリット

「新居に二重窓が欲しい」という方もいるでしょう。以下では、二重窓がもたらす効果や設置の際の注意点などについて解説します。

二重窓とは

「二重窓」とは、窓の内側にさらに窓をひとつ設置した窓のこと。「内窓」や「二重サッシ」とも呼ばれます。もともと一つだった窓に内窓を付け、二重窓にするリフォーム工事も人気です。なお、二重窓と似たものに「ペアガラス」がありますが、二重窓は窓が二つそれぞれに独立したものであるのに対し、ペアガラスは一つの枠に2枚ガラスがはめられたものを指します。

二重窓のメリット

二重窓にすることで、生活上発生するさまざまなトラブルを防げるかもしれません。実際にどんなメリットがあるのか、以下でご紹介します。

防犯に役立つ

単板のガラスの場合は比較的簡単に割れるため、容易に空き巣の侵入を許してしまうことも。しかし二重窓なら窓の内側にさらにもう一枚窓があるため、ガラスを2枚割る必要があり、侵入にも時間を要します。侵入にてこずっている間に周囲が気付ける可能性も高まり、侵入を諦めさせる効果も期待できるでしょう。

防音性が高まる

窓が二重になっていることによって、防音性が高まります。室内で楽器演奏を楽しみたい方、周囲の騒音が気になる方、近隣に子どもの泣き声や騒ぎ声が漏れるのが心配な方などにおすすめです。

防露性が高まる

外気と室内の温度差によって結露が生じると、カビが発生したり、さらにそのカビをエサとしてダニが繁殖したり、といったトラブルが起こりやすくなります。二重窓は熱伝導率が低く、結露ができにくいため、住まいの寿命を維持するのにも役立つでしょう。

断熱性が高まる

二重窓からは外気温が屋内に伝わりにくく、断熱性が高まるため、冷暖房機器の使用を抑えることができます。「光熱費を節約したい」という家庭に適していると言えるでしょう。

二重窓のデメリット

メリットが多い二重窓にも、デメリットがあります。「二重窓のある暮らし」を考えている方は、以下の内容も踏まえて検討してみてください。

窓の開閉が2回になる

二重窓の場合、1枚目の窓を開け、さらにもう1枚窓を開ける必要があります。窓の開閉作業を2回行わなければならないことを面倒に感じてしまう方は、意外に多いかもしれません。

価格が高い

二重窓は、一般的な窓と比較して価格が高くなる傾向にあります。窓自体の費用に設置工事の費用も加わるため、予算を踏まえて慎重に検討しましょう。

掃除の手間も増える

掃除の際は2枚の窓をキレイにする必要があるため、それを手間に感じる方もいるでしょう。単板の窓と比べると掃除する場所が増えますが、こまめに掃除をしておけばお手入れが楽になります。



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採光に優れた「出窓」の意外な注意点とは

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デザインの面でも機能の面でも魅力的な出窓。しかし、出窓もメリットばかりではありません。ここでは出窓の構造やメリット、採用する際の注意点などについて解説します。

出窓の構造

出窓は壁から外側に突き出た立体的な窓で、台形や三角形などさまざまな種類があります。デザイン性が高いのも特徴。「壁にスペースを空けて窓を埋め込むタイプ」と、「外側に突出した空間をつくってその壁面に窓を埋め込むタイプ」の2パターンがあります。

出窓のメリット

どんなデザインの出窓にするか、どんなカーテンと組み合わせるか、具体的にイメージを膨らませている方もいるでしょう。まずは、出窓が持つメリットを活かす使い方を考えてみましょう。

部屋に開放感が生まれる

窓が突き出ている分だけ部屋のなかが物理的に広くなり、開放的な空間の実現につながります。

日差しが入り、部屋が明るくなる

窓が突き出ているため日差しが入りやすく、部屋が明るい印象になります。そのため、出窓は家族が集うリビングに採用されるケースも多くあります。

インテリアや植物を飾れる

出窓でできたスペースは、使い勝手も良好。雑貨や旅先のお土産といったインテリア・小物類を飾るなどすれば、お気に入りの空間を演出することも可能。また、晴れた日の出窓には日差しが降り注ぐため、植物などを育てるのにも好都合です。

作業スペースとして活用できる

出窓で生まれたスペースをデスクやカウンター代わりにするなど、ちょっとした作業スペースとして活用することも可能です。

ソファにすることもできる

出窓が大きければ、できたスペースにファブリックを敷いてクッションを並べ、ソファのように使うことも可能です。陽だまりのなかで読書などをするのもよいでしょう。

出窓を設置する前に注意したいポイント

新居などに出窓を設置する際は、次のようなデメリットを考慮したうえで検討することが大切です。

キッチンの奥以外に設置する

シンクやコンロの奥に出窓があると、手が届きにくく、掃除がしにくいというデメリットがあります。

北側以外に設置する

北側は日当たりがよくないため、室内外の気温差で結露が発生しやすく、カビなどの原因にもなってしまいます。そのため、出窓を設置する際は北側以外の方角に設置するようにしましょう。

強風などによる騒音を考慮する

出窓には構造上シャッターを設置するのが難しいため、強風による騒音をじかに受けることになります。そのため、寝室に出窓を設置すると、風の音が睡眠の妨げになる可能性もあります。強風による騒音を考慮したうえで、設置場所についても慎重に検討することが大切です。

夏は日差しが強く、暑さが増す

出窓には日差しが多く降り注ぐ分、夏など気温が高い季節には室内の温度が上昇しやすくなるというデメリットがあります。

窓の正しい結露対策とは?

「窓枠やガラスを替えれば、結露対策は万全」とお考えの方も多いのではないでしょうか。もちろんそれも重要ですが、実は窓枠とガラスを変えるだけでは対策として十分とは言えず、結露が発生してしまう恐れがあります。

窓の結露対策では、窓を囲む柱や壁の素材、固定の仕方を合わせて考慮することも大切です。新築や引越し前に知っておきたい、窓の正しい結露対策についてまとめました。

トリプルガラスを採り入れる

トリプルガラスでは、3枚のガラスの間に2つの空気層が発生します。この2つの空気層によって、大きな断熱性効果と防露効果が発揮されます。窓の設置において結露対策を重視したい場合は、ペアガラスよりさらに結露を抑えやすいトリプルガラスを検討しましょう。

アルミ以外の窓枠を採用する

アルミは熱伝導率が高く、屋外と室内の気温差ができやすいため、結露が発生しやすい素材と言えます。そのため、窓枠に採用する素材としてはアルミ製以外が望ましいでしょう。熱伝導率が低く結露が発生しにくい、木製や樹脂製のサッシがおすすめです。

「内付け窓」を採用する

内付け窓は、サッシが柱の内側にすべて納まるように取り付けられた窓のこと。外から見るとへこんだように見えるのが特徴です。

日本の住宅で多く採用されている「半外付け窓」は、内側の壁や柱にサッシを設置し、サッシの一部は外壁上に設置している状態になっています。そのため室内外の気温差が生じやすく、結露が発生しやすくなるのが欠点です。そこで検討したいのが、サッシが柱の内側にすべて納まるように取り付けられた「内付け窓」。内付け窓にすることで、結露の抑制につながります。

住まい全体の断熱性を高める

窓だけではなく、住まい全体の断熱性を高めることも結露対策としては効果的です。部屋同士の温度差をできるだけ少なくする設計により、結露を防ぎましょう。24時間換気システムを導入すれば、年間を通して住居の換気効率を高めることも可能です。

壁や柱には耐水性・撥水性の高い素材を

窓の結露対策と並行して、窓を取り囲む壁の結露対策を考えるのも重要です。窓にできた結露は拭き取れば済みますが、壁や柱などの結露は目に見えないため、知らない間に建物の腐食を進めてしまう恐れもあります。これから新築を考えている方は、壁や柱には耐水性・撥水性が高く、結露しにくい素材を選びましょう。

利点も注意点も押さえて、「理想の暮らし」を実現

窓は、住まいの快適性を大きく左右するポイントの一つです。これからマイホームを建てる方にとっても、引越し先の賃貸物件を選ぶ方にとっても重要なのは、メリットだけでなくデメリットや注意点なども考慮して窓を選ぶこと。そうすれば、「理想の住まい」で「理想の暮らし」を手に入れやすくなるでしょう。

新居で理想の暮らしを実現したい方は、ピタットハウスへお気軽にお問い合わせください。



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