- 和室にはメリットとデメリットの両方があるが、対策法はある
- インテリアを工夫することで和室にはさまざまな家具が置ける
- 洋室にも和風のアイテムなどを取り入れることで「和風モダン」を楽しめる
部屋にもさまざまなスタイルがありますが、生活の欧米化によって近年では洋室が中心となっています。戸建てでもマンションやアパートなどの集合住宅であっても洋室が中心の間取りが多い傾向にあります。一方で、和室の物件で暮らしたいと考えている方も決して少なくはありません。
一人暮らしにおいても、和室中心の物件は魅力的な選択肢の一つです。今回は、一人暮らしで和室に住むことのメリットやインテリアのコツなどをご紹介します。
一人暮らしで和室を選ぶメリット・デメリット
和室は日本の伝統的な住まいです。とはいえ、近年では洋室の物件が増えていることもあって、和室での暮らしを明確にイメージできないという方も多いでしょう。ここではまず、一人暮らしで和室を選ぶことのメリットとデメリットを詳しくご紹介します。
一人暮らしで和室を選ぶメリット
洋室の物件が増えていることもあって、「和室にはあまりメリットがないのでは?」と考える方も多いかもしれません。しかし、和室には多くのメリットがあります。
家賃が安い物件が多い
近年では洋室が主流になりつつあることもあって、和室の物件は家賃が安い傾向にあります。一般的な需要の関係から同じ立地、間取りであっても和室の物件のほうが家賃が安いケースが多く、できるだけ家賃を抑えたいという方にとっては魅力的な選択肢でしょう。
季節を問わず快適に過ごせる
和室の床に使われている畳には、断熱性・保温性に優れているという特徴があります。夏は暑さ、冬は寒さが厳しい日本の気候にマッチしており、季節を問わず快適に過ごせるというメリットがあります。外部からの熱を遮断してくれるだけでなく、適度な通気性があるので夏は涼しく、高い断熱性と保温性によって冬は暖かく過ごせるのです。
洋室に多いフローリングは日本の気候に対応できず、冬場などは冷えが悩みとなってしまいがちです。畳であればこれらの心配もいりません。
遮音性が高い
遮音性が高いという点も畳の特徴の一つです。マンションやアパートなどの集合住宅の場合、足音や生活音が多少なり気になるものです。畳はフローリングと比較すると遮音性が高いため、より静かな環境で過ごすことができ、結果として近隣の住民との騒音トラブルを防止できます。
床でそのままくつろげる
フローリングとは違い畳は柔らかい素材なので、そのままくつろげる点も魅力です。椅子を使わずそのまま座ってもお尻が痛くなったり、冷えてしまったりする心配もありません。リラックスタイムにはそのまま横になることもできます。
また床に直接布団を敷く場合も、畳の場合は吸湿性が高いのでカビなどの発生を防止できるという点もメリットです。
一人暮らしで和室を選ぶデメリット
上記の通り、和室には多くのメリットがあるものの、デメリットもいくつかあります。ここからはいくつかのポイントに分けてデメリットをご紹介します。
掃除に手間がかかる
フローリングの床は手入れがとても簡単ですが、畳は凹凸が多く、吸湿性もあります。これらは畳の魅力であるものの、掃除や手入れにおいてはデメリットとなります。隙間に埃が入り込みやすいだけでなく、吸湿性の高さから手入れが不十分だとダニなどが発生しやすくなります。そのため、こまめな掃除が必要なうえ、換気も必要です。
さらに、ジュースやコーヒーなどをこぼすと内部に入りこみ、シミになってしまうため、普段から気を配る必要があります。
重い家具などを置くと跡が残る
畳は柔らかいのでタンスやベッドなど、重量のある家具を置くと跡やへこみが残ります。とくに、接地面積の少ない脚付きの家具を設置する場合は注意しましょう。
もちろん畳を傷つけにくい接地面積の広い家具などもあるものの、フローリングの洋室と比較すると選択肢は狭くなります。
退去時の修繕費が割高になりやすい
賃貸物件の場合、退去時に原状復旧のための修繕費が発生するケースがあります。家具の設置などでへこみやキズなどが残った場合、畳は部分的な修繕が難しいため丸ごと交換となります。
結果として、クリーニングや部分修正が可能なフローリングの洋室と比較すると修繕費が割高になりがちです。修繕費については物件や管理会社、そして契約内容によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
インテリアにこだわっておしゃれな和室に!
先述の通り、洋室が主流で需要も高い傾向にあるため家具も洋室向けのものが中心です。そこで、悩みとなるのが和室のインテリアです。ここでは和室のインテリアについてご紹介します。
家具は低めのものがおすすめ
和室にマッチする家具を選ぶ際のポイントとなるのが、家具の高さです。和室では畳に直接座って生活することが多いため、高さのある家具は圧迫感が出てしまいます。そこで、ベッドやテーブル、タンスなどはできるだけ高さの低いものを選ぶようにしましょう。
デザインが洋風であっても低めのもので統一することで、和室に自然に馴染ませることができます。
色はナチュラル系の落ち着いたものを
家具の色は木などの素材の質感を活かしたナチュラル系の落ち着いたものがおすすめ。ラタン系の家具などは畳との相性抜群で、部屋をおしゃれに演出してくれます。
ナチュラル系以外にも、モノトーン系の家具も落ち着いた印象なので、和室によく馴染みます。
畳に優しい家具選び
畳は柔らかくデリケートなので、与えるダメージが少ない家具選びが大切です。ポイントとなるのはできるだけ接地面積が大きく、重さが分散されるものです。ベッドなども脚つきのものではなくフレーム全体が床に接地するものを選ぶとよいでしょう。
脚つきの家具を置く場合は、なるべく荷重が集中しないように下に何かを敷くといった工夫が必要です。
洋風家具との組み合わせ
洋風の家具は、和室には合わないというイメージを抱いている方も多いかもしれません。しかし、色調や高さ・サイズなどを意識したうえで洋風の家具を取り入れることによって、和室のインテリアをさらにおしゃれに仕上げることができます。近年人気の「和モダン」を意識したインテリアもおすすめです。
洋室を和室風にアレンジできる?
近年では洋室のほうが需要が高いこともあって、和室で理想的な立地や間取りの物件を見つけられないこともあります。そこで、ここでは洋室を和室風にアレンジする方法をご紹介します。
洋室を和風モダンに
一般的な洋室であっても、和風の家具などを取り入れることで「和風モダン」なインテリアに仕上げることができます。和風モダン・和モダンというと難しく感じられるかもしれませんが、和と洋を調和させて現代的に仕上げるインテリアのことを指す言葉です。洋室に一つ色合いや雰囲気の合う和風家具を置くだけでも、和風モダンの雰囲気を楽しめるでしょう。
置き畳で簡易的な和室に
フローリングの上に置くことができる「置き畳」を活用するだけでも、洋室を和室風にできます。近年では簡単に設置できる薄型の置き畳なども登場しているので、気軽に試してみましょう。部屋の一部分だけを置き畳にして和室風にすることで、スペースの区切りとしても使えます。
配色は落ち着いたものに
家具の配色は、落ち着いたものが和風モダンにマッチします。木の質感を活かしたナチュラル系のものや、あまり派手ではない色合いを意識して選んでみましょう。洋風と和風の家具が混じっていても、色調が合っていればうまく調和できます。
照明の色にもこだわろう
照明は一般的な白系のものではなく、オレンジなどの暖色系にすることで和風を演出できます。また、照明器具そのものを和風のものにするのも有効です。
照明で部屋全体の雰囲気を変えることによって、和風の家具がよりマッチする効果が期待できます。
和風の小物を取り入れよう
和風の食器や和紙を使った小物などを取り入れるだけでも、気軽に和風モダンを実現できます。洋風の家具であっても、そこに和風の小物を置くだけで印象は大きく変わるものです。
食器以外にも、い草のラグなどを取り入れることでより和風の雰囲気を高めることができるでしょう。
和室で快適かつおしゃれな生活を
和室の物件には多くのメリットがあり、一人暮らしの部屋としても魅力的です。デメリットもありますが、うまく解消することによって、生活を快適かつおしゃれなものにできるでしょう。
今回ご紹介した通り、洋室であっても工夫次第で和風のインテリアを楽しむことができます。よりインテリアにこだわりたいのであれば、近年人気の「和風モダン」に挑戦してみるのもよいでしょう。
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