- アラサー世代で実家暮らしをしている人は少なくない
- アラサー世代になってからの一人暮らしにも多くのメリットがある
- 生活費のみでなく、引越しにかかる初期費用も考えておくことが大切
初めての一人暮らしというと、20代の進学や新社会人になるタイミングなどをイメージする方も多いでしょう。しかし、30歳を超えてから初めて一人暮らしをするケースももちろんあります。初めて一人暮らしするときは、楽しみな気持ちが沸き上がる一方で、何かと不安に感じることも出てきます。そこで今回は、アラサーの方が一人暮らしするうえで押さえておくべきことや得られるメリットなどを解説していきます。
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アラサー実家暮らしの方も案外多い?
進学や就職などのタイミングで一人暮らしをはじめる方も多いですが、実家で暮らし続ける選択肢もあります。実家から大学や職場に通えるのであれば、別で家賃などが発生することもないため、金銭面においても大きなメリットがあります。
もちろん実家暮らしであれば引越しの手間もかからず、生活費も大幅に節約できるでしょう。そのため、一人暮らしをする必要性やメリットを感じないという方も多いようです。
リモートワークの普及も要因のひとつ?
働き方改革やコロナ禍の影響によりリモートワークが普及したことで、通勤せずに自宅で仕事をする人も大幅に増えました。毎日出勤する必要があれば「少しでも職場の近くに引越したい」という気持ちも働くかもしれません。しかし必ずしも出勤する必要性がないような状況であれば、職場まである程度の距離があっても実家で暮らすことのメリットは大きいといえるでしょう。
経済的な不安から自立しにくい
経済的に不安定な情勢が続いていることもあって、収入面における不安から実家暮らしを継続する方もいるでしょう。毎日働いているにも関わらず、十分な収入を得られない「ワーキングプア」なども近年社会問題になっています。
さらに、従来の日本では終身雇用制度が一般的だったため、一度就職すればほとんどの場合は安定して継続的な収入が得られると考えられてきました。しかし現在では終身雇用制度も絶対的な存在ではなくなりつつあり、将来的な収入への約束がなくなったともいえます。この将来的な収入への不安も、自立しにくい要因のひとつだと考えられます。
アラサーから一人暮らしを始めることのメリットとは
さまざまな理由から、アラサーで実家暮らしを続けている方も少なくありません。一方で、一人暮らしには多くの魅力やメリットがあります。ここではアラサー世代が一人暮らしすることによって得られるさまざまなメリットを紹介します。実家暮らしを続けるか、一人暮らしを始めるかで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
婚活に有利になる
晩婚化が進んでいる近年ではありますが、将来的には結婚を考えているという方も多いでしょう。実家暮らしと一人暮らしでは相手に与える印象が変わる場合もあり、婚活で有利になることが考えられます。
十分な収入があり社会人として自立していたとしても、実家暮らしの場合「自立ができていない」という印象を持たれる可能性もあります。一人暮らしと実家暮らしでは負担する生活費にも違いが出てくるため、一人暮らしで生活費の感覚をつかんでおくことも重要だといえます。
家庭を築くうえで必要なスキルが身につく
一人暮らしをするうえでは誰もが最低限の家事をこなすことになるため、自然と自炊や洗濯、掃除などのスキルが身につきます。これらのスキルは、男女問わず家庭を築くためには欠かせない能力といえるでしょう。
お互いに一人暮らしの経験がない状態で結婚すると、生活に欠かせないこれらのスキルが十分でないために苦労する懸念もあります。加えて、家庭を築くためには生活費の管理や光熱費などのやりくりなども必須です。実家暮らしで費用管理の役割を担わなかった場合、家庭を持った際にお金のやりくりに戸惑うこともあるでしょう。
何でもないスキルのように思えるかもしれませんが、安定した豊かな生活を送るためには欠かせないものです。アラサーになってからでも、一人暮らしを経験することでこれらのスキルを身につけられます。
アラサーの一人暮らしにかかる月々の生活費
一人暮らしをするうえで、とくに注視すべきなのが生活費です。これまで実家暮らしをしてきた方の場合、具体的にどのくらいの生活費が一人暮らしで必要なのか、イメージしにくいかもしれません。そこで、ここではアラサーの一人暮らしにかかる月々の生活費と、手取りから見る内訳について詳しくご紹介します。
一人暮らしの生活費はどのくらい?
総務省統計局の「家計調査(家計収支編) 単身世帯」(2020年)を参考にすると、一人暮らしの1ヶ月の支出は129,558円となっています(住居費を除く)。都市部であれば家賃が約60,000円~70,000円前後かかるため、1ヶ月に20万円前後の支出があることになります。
【2020年 消費支出(単身世帯)】
費目 | 月平均額(円) |
---|---|
食料 | 38,257円 |
光熱・水道 | 11,686円 |
家具・家事用品 | 5,293円 |
被服および履物 | 4,692円 |
保険医療 | 7,029円 |
交通・通信 | 18,217円 |
教養娯楽 | 15,452円 |
その他 | 28,932円 |
合計 | 129,558円 |
(※住居費と教育費を除く)
手取り20万円での生活費
都市部で生活する場合、一人暮らしにかかる生活費は月に20万円前後になります。そのため、手取り20万円の場合は生活にあまり余裕ができない可能性もあります。ただし、家賃の高い都心部の賃貸物件を避ける、食費や電気代を節約するなどで手取り20万円でも十分に暮らしていけるでしょう。節約術は生活するうえで欠かせないひとつのテクニックです。それを学ぶ機会としても、一人暮らしは有効な手段だといえます。
手取り30万円の生活費
手取りが30万円になるとかなりの余裕が生まれるため、生活をより安定させることができます。仮に生活レベルを上げ、高い家賃の物件に住んだとしても、貯金をする余裕もあるでしょう。アラサー世代となり将来的に結婚などを視野に入れているのであれば、毎月5~10万円ほどは貯金したいと考える方も多いかもしれません。手取りが30万円であれば、この額の貯金を行うことも可能です。
手取り40万円の生活費
手取り40万円の場合、ボーナスなどを含めて総収入での年収は500~600万円ほどになります。アラサー世代としては高収入といえるため、より余裕を持った生活を送ることができるはずです。住居費を除く1ヶ月の支出が約13万円だとして、家賃15万円の部屋を選んだとしても毎月10万円以上が余ります。ある程度生活水準を上げた場合でも、手取り40万円は十分に貯金できる収入です。
一人暮らしの初期費用
ここまで一人暮らしの毎月の生活費についてご紹介しましたが、一人暮らしをはじめるのに忘れてはならないのが「初期費用」です。
もっとも大きな出費となるのが賃貸契約にかかる初期費用で、家賃の5ヶ月分前後が必要とされています。仮に家賃が70,000円であるとすると、契約の段階で35万円ほどが必要となります。
初期費用には、敷金、礼金、仲介手数料、前家賃、火災保険料などが含まれます。さらに引越し費用や家具・家電の費用も加わるため、最終的には50~60万円ほどの初期費用になることが考えられます。引越し前には、生活費と一緒に初期費用も用意しておきましょう。
あらゆる生活の経験値が増える一人暮らし生活!
現代では、あえて一人暮らしではなく実家暮らしを選択する方も少なくありません。実家暮らしには「家賃がかからない」「家事などの手間を分担できる」「趣味にお金を使える」といったさまざまなメリットがあります。
一方で、一人暮らしにはある程度のお金がかかることや、家事全般を一人でこなさなければならないなど、大変に感じることがあります。さらに、初期費用も決して安くありません。しかし、一人暮らしを経験することによって、これから家庭を築くうえで欠かせないスキルを数多く身につけることもできます。さらに、婚活に有利になる可能性がある点も一人暮らしの大きなメリットといえるでしょう。
一人暮らしを検討していてどんな物件がよいか迷われている方は、下記よりぜひお問い合わせください。
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