- 生活費や家事の分担、予定の共有を中心に、同棲ルールを設定するとよい
- ルールづくりの際は、相手の価値観や意見の違いを尊重するのがポイント
- 生活の変化や相手の状況に合わせて、その都度ルールを見直そう
期待や不安が膨らむ、初めての同棲生活。「同棲生活にはルールが必要」と聞いたことがあるかもしれませんが、互いに楽しく、そして快適に暮らすためには、「適切なルール」を設定することが重要です。この記事では、同棲生活を始める際にはどんなルールを設定するとよいか、何を決めるべきなのかについて詳しく解説します。
同棲生活で決めておくとよいルール5選
同棲をしていると、ささいなことですれ違いや思い違いが生じ、ケンカに発展することもあります。そういったリスクを減らすために、共同生活における一定のルールが必要です。
その1:生活費の分担について
まずは、生活費の分担について決めておきましょう。生活費には食費、光熱費、日用品購入費などが含まれ、食費に関するルールは二人の収入状況によっても変わってきます。
共働きで二人の収入が同じくらいであれば、生活費を折半するのも手です。収入差がある場合は、「収入が多いほうが生活費全体の7割を負担する」「家賃と光熱費は相手に払ってもらい、自分は食費を払う」といった決め方もあります。
急な出費があった場合や、夏や冬など光熱費が高くなる時期はどうするか、といったこともおおまかに話し合っておくと安心です。どちらかに負担がかかりすぎないように配慮することが、協力して生活費を払っていくための重要なポイントと言えるでしょう。
その2:家事の分担について
同棲生活では、家事の分担についても話し合っておくことが大切です。料理、洗濯、掃除、ゴミ出し、風呂の用意、買い出しなど、日々の生活で発生する家事を協力して行うことで快適な暮らしが成り立ちます。家事の種類によって分担する方法や、曜日で分担する方法もあるので、互いの生活に合った方法を検討してみてください。
その3:同棲する期間について
「お互いのことをよく知りたい」「なんとなく一緒にいたい」という理由から同棲を始めるケースもあるでしょう。しかし、ただなんとなく同棲生活をスタートさせると、明確なゴールがないため倦怠期に陥ってしまうことも。同棲の期間についてもあらかじめ話し合い、互いの結婚観や同棲生活のゴールについて確認しておくと安心です。
その4:互いの予定の共有について
「今日は何時に帰る?」「夕飯はどうする?」など、相手の予定を都度確認するのを面倒に感じてしまうこともあるでしょう。そういったときは、「○時になった時点でLINEで現状報告をする」など、予定の共有方法をルール化しておけば効率的です。互いに仕事が早く終わることがわかっていれば、どこかで待ち合わせてデートをすることも可能です。相手が夕飯を済ませてくることがわかれば、自分が食べる分だけ惣菜を買ってきて済ませる、ということもできます。
その5:生活リズムの違いについて
同棲生活では、「相手が夜勤をしている」「相手が土日出勤で一緒に週末を過ごせない」など、それぞれの生活リズムが異なる場合もあります。相手の生活音で眠ることができずにストレスを感じたり、ゆっくり二人の時間を過ごす時間がとれなかったりして悩むカップルもいるでしょう。生活音で相手に迷惑をかけないような工夫や、二人の時間をつくるための努力など、互いの生活リズムの違いに配慮したルールが必要です。
「決めごと」をつくるうえで重要なこと
同棲生活におけるルールは、一歩間違えるとケンカやすれ違いの原因になってしまうこともあります。以下では、ルールをつくるうえで重視したいポイントについてご紹介します。
細かく設定しすぎない
「○時までに必ず帰ってくる」「夕食は必ず一緒に食べる」といったように細かくルールを設定してしまうと、仮にルールを守れなかったときに相手を責める気持ちが強く出てしまいます。過度にルールに縛られた生活は、相手への配慮や思いやりが薄れ、関係性をぎくしゃくさせる原因にもなるでしょう。一緒にいて楽しいはずの同棲生活が、窮屈でストレスがたまるものになるのは本末転倒です。二人のよい関係を維持していくためには、同棲生活でのルールはいい意味でおおざっぱに設定するほうがよいでしょう。
歩み寄ったルールづくりが大切
生き方も育った環境も違う二人が同棲生活を始めるわけですから、互いの意見が違うのは当然と言えます。自分の意見や価値観を強要することは、相手に大きなストレスを与えてしまうもの。「互いを尊重したルールづくり」が、楽しい二人暮らしの重要なポイントです。
たとえば「夕食は必ず手料理」というルールを決めたとします。しかし、残業で帰宅が遅くなったとき、体調が悪く料理ができないときなど、スーパーの惣菜やお弁当などに頼りたいこともあるでしょう。「帰宅が早いときや元気なときは、できるだけ手料理をつくる」というようにルールを変えれば、ストレスや身体的負担も減るはずです。
楽しく暮らすためのルールであることを忘れない
同棲生活をしていると、ルールを守ることが目的にすり替わってしまいがちです。あくまでも価値観の違う二人が、ひとつの空間で快適に楽しく暮らすためのものであることを忘れないようにしましょう。
そのためには、大変なときには協力でき、助け合える関係性を築くことが大切です。体調が悪いとき、不在なとき、忙しいときには互いにできない部分を補うことが、生活のなかにルールをうまく組み込む秘訣と言えます。
前向きな意見をもとにルールを決める
「○○しなければならない」など、義務や拘束力が強くなるルールは長続きしません。快適に楽しく暮らすために、どのような家の状態、生活、お金の巡りになるとよいのかなど、前向きなアイディアを出し合ってみましょう。
「キレイな部屋で快適に暮らしたい」「二人でいる時間を大事にしたい」「二人で頑張ってお金を貯めて旅行をしたい」といった希望をリストアップします。そして、目標や希望を達成するための解決方法を話し合い、状況を踏まえて何が得策かを考えてみましょう。
ルールを決めた後に必要なこと
ルールは、「決めること」がゴールではありません。快適に暮らすため、生活の変化に応じてルールの見直しや追加などを検討することも大切です。最後に、ルールを決めた後の大事なポイントについて解説します。
つくったルールは都度見直しをする
同棲生活を始めるタイミングでルールを決めるカップルが多いのではないでしょうか。実際に同棲生活を送っていると、事前に定めたルールが生活に合っていないケース、ルールがあることで互いにストレスを感じてしまうケースもあります。
テレワークが増えて在宅の時間が多くなったなら、家事の分担を見直してみるのもよいでしょう。また、相手の収入に変化があったときには、生活費について再度話し合う必要があります。互いに負担が偏っていないかをその都度確認しながら、無理のない範囲でルールを続け、楽しい暮らしを維持できるように工夫することが大切です。
必要に応じてルールを新しく設けたりなくしたりする
同棲生活を送っていると、「こんなルールがあったらいいな」「このルールはもういらないかも」といったことも出てくるでしょう。
たとえば、同棲生活をしていて「結婚式を挙げたい」という目標ができたとします。そうしたら、結婚資金を貯めるために二人で貯蓄計画を立てるでしょう。「理想の結婚式を挙げる」という目的を達成するために、光熱費の節約や食費の見直しなどを新たにルールとして盛り込むことも検討してみてください。
このように、年月が経つにつれてライフスタイルも変化していきます。新しい目標ができた場合には、ルールの必要性や追加・廃止も含めて話し合うようにしましょう。
相手への感謝を忘れない
ルールは「守って当たり前」ではなく、互いの協力や助け合いのもとで成り立つもの。そう理解し、つねに相手への感謝を忘れないことが大切です。「いつも家事をしてくれてありがとう」「食事を用意してくれてありがとう」といった小さな感謝の積み重ねが、絆をさらに強くさせるでしょう。ルールと言うと「束縛」「窮屈」といったイメージを持ちやすいですが、感謝や思いやりを伝えるきっかけにもなり、互いの関係性をよりよくしてくれるものでもあるのです。
ルールに固執せず、お互いを尊重し合うことが大切
同棲生活を始めるにあたり、「一緒に仲良く、楽しく暮らしたい」と思う方が多いはずです。ルールは互いを縛るものではなく、楽しく快適に暮らすための一つの方法にすぎないということを理解し、価値観の違いを尊重し合いながら助け合って生活しましょう。
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