- 収入の30%以内の家賃で、通勤・通学がしやすいエリアに絞って部屋を探そう
- 賃貸借契約が完了したら、電気・ガス・水道・通信の契約準備を早めに進めよう
- 引越し準備はリストを用意して順番に進めることで、漏れなく効率的にできる
大学生や社会人になって「初めての一人暮らし」をする方にとっては、わからないことも多いでしょう。引越しは大変な作業なので、後悔のないようにしたいものですよね。まずは部屋探し、そして住まいが決まったら引越しと、一人暮らしを始めるまでにやるべきことはたくさんあります。
この記事では、家探しのポイントや注意点、契約までの流れ、引越しの段取りなど、一人暮らしをするにあたって困ることがないように、準備に役立つ情報をご紹介します。
部屋探しに必要な準備と注意点
一人暮らしの部屋を決めるまでには、いくつかのステップや注意点があります。「本当にその部屋でいいのか?」をじっくり検討し、賃貸借契約に必要なものや確認すべきことなどは事前に押さえておきましょう。
一人暮らしをする部屋の条件を絞り込む
不動産会社へ行く前に、まずは家探しの条件を明確にしておきましょう。初めての一人暮らしをどんな部屋で始めたいのかをよく考え、生活を具体的にイメージすることが重要です。初めに、家賃、エリア、間取りなどの条件について解説します。
家賃は収入の30%以内で
いくら理想どおりの部屋に住んでも、家賃が高すぎて生活できなくなってしまうようでは本末転倒です。社会人の場合はひと月の給与(手取り)の30%以内、学生の場合は仕送りとアルバイト収入を合わせた額の30%以内に家賃を抑えるようにしましょう。
会社や学校に無理なく通えるエリアに
通勤や通学に時間がかかりすぎると、仕事や学業に影響が出てしまいます。まず会社や学校に無理なく通えるエリアや鉄道の沿線に絞り、そのうえで家賃の相場や街の雰囲気、治安などを加味して絞り込んでいくとよいでしょう。
間取りや設備などの条件に優先順位を
予算と立地を絞ったら、間取りや設備などその他の条件をすべて書き出して優先順位を付けましょう。「独立したキッチンがいい」「洗面所にはこだわりたい」「セキュリティのため2階以上でカメラ付き・インターホン付きが必須」など、人によって優先したい条件は異なります。持ち込みたい大型の家具などがあれば、室内や入り口の広さも条件に入ってくるでしょう。
不動産会社で候補となる物件を探す
初めての部屋探しに関して条件を整理したら、いよいよ不動産会社での相談です。インターネットなどで希望エリアにある不動産会社を探し、扱っている物件の相場や傾向をチェックしてみましょう。
不動産会社に行って相談する
不動産会社に行ったら、担当者に準備しておいた予算とエリアに関する意向を伝えます。相談の予約をする際にあらかじめ伝えておくと、よりスムーズです。複数の物件を紹介してもらえたら、あらかじめ決めていた優先順に沿って他の条件を比べてみましょう。
候補となる物件の見学(内見)へ行く
条件に納得できる物件を不動産会社に紹介してもらえたら、内見の予約を取り、実際にその部屋に行って内部を見せてもらいましょう。
内見の際のチェックポイント
窓からの風景や日当たり、騒音、ニオイなど、不動産会社にある物件資料だけでは分からない情報を確認することができます。共有スペースや内見する部屋の周辺が荒れていないかも、大切なチェックポイント。駅から部屋までの道の様子もしっかり観察しておくと安心です。
内見の際に持っていくとよいもの
メジャーを持っていくと、部屋に置ける家電・家具のサイズを測ることができます。また、内見した時間以外の日差しの状況を推測したいなら、コンパスがあると便利です。写真に残したりメモを取ったりするために、スマートフォンだけは忘れないようにしましょう。
内見を通してその物件を気に入ったら、その場で契約にかかる費用の見積もりを出してもらうこともできます。申し込み手続きを行う場合もあるので、身分証明書や印鑑の用意があるとスムーズです。
契約を結ぶ
実際に賃貸借契約を結ぶにあたっても、準備が必要なものがあります。
連帯保証人
契約の際は、「連帯保証人」を求められます。連帯保証人は、家賃の滞納などが合った場合に本人に代わって支払いをする人のこと。親や兄弟、親族に頼むことを考えているなら、あらかじめ相談しておくと安心です。
なお、近年では「保証会社の利用が必須」の賃貸物件も多くあります。保証会社を利用する場合では、連帯保証人が不要なケースもある一方、必要になるケースもあるので確認しておきましょう。
契約時に確認すること
いつから入居可能か、家賃はいつから発生するのか、月の途中からの場合は日割りになるのか、などを確認します。敷金・礼金の額、仲介手数料や火災保険料なども合わせて総額いくら必要になるのかを把握しておきましょう。
契約前に用意しておいたほうがよいもの
身分証明書や印鑑の他に、収入を証明する書類などが必要な場合もあります。事前に確認しておきましょう。
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契約周りで必要な準備と注意点
納得のいく部屋を見つけたら、賃貸借契約を結びます。ただし、住み始める前には賃貸借契約以外にも必要な契約があります。そちらも忘れないようにしましょう。
電力会社との契約
まずは、ライフラインの一つである電気の契約です。
引っ越し前に電力会社との契約を
電力自由化後は、物件によってはデジタル式のスマートメーターが取り付けられており、電力会社との契約が完了しないと電気が使用できない場合があります。電気が使用できないと水を出せないこともあるため、生活に支障が出るおそれも。引越しが決まったら、すぐに電力会社との契約を済ませておくことをおすすめします。
お得な新電力も検討
「一人暮らしの部屋でどの電力会社と契約するか」の検討は、家探しと同時に行っておきましょう。「日中は学校や仕事に行って主に夜電気を使う」という生活スタイルなら、深夜帯の電気代が安くなる電力会社を選ぶことで、生活費の節約につながります。
電力会社によって、多くのさまざまなプランがあります。一人暮らし用の電気料金プランや特定の時間帯だけ電気代が安くなる電気料金プラン、オール電化向けプランなどを比べてみましょう。お得な新規申し込みキャンペーンを行っている電力会社もあるので、他社と比較するのも手です。
ガス会社との契約
最近の賃貸住宅では「オール電化」のケースもありますが、「給湯とキッチンだけはガスを使っている」という住宅もたくさんあります。
物件探しの際はガスの種類も確認
プロパンガスは都市ガスよりも割高です。物件探しの際には、プロパンガスか都市ガスなのかも確認しておきましょう。キッチンのコンロも、プロパンバスか都市ガスかによって機器が異なりますので、購入時に間違えないようにしてください。
ガスの開栓作業を予約する
ガス開栓の際は、安全のためにガス漏れがないかどうかをガス会社にチェックしてもらわなければなりません。ガスの開栓作業時には、住人の立ち合いが必要です。このとき、ガス機器の使い方や災害時の対処法についての説明も受けます。引越しシーズンは開栓作業の予約が混み合うので、早めに予約をしておくと安心です。
インターネット回線の契約
この時代に、ないと非常に不便なのが通信環境。ほとんどの物件はインターネットに対応しており、複数の通信会社(プロバイダー)から選べることも少なくありません。最近ではインターネット完備の賃貸住宅も増えています。
部屋探しの際に通信環境も確認
「インターネット対応物件」では、工事をしなくても通信会社と契約するだけで簡単にインターネットを使えます。それに対して「インターネット完備物件」は、すでに集合住宅ごと通信会社との契約があり、入居者が行う手続きはほとんどありません。同じ家賃なら完備のほうがお得ですが、他の住人も一斉にインターネットを使う時間帯は通信速度が遅くなるおそれもあります。
光回線やポケットWi-Fiの検討
光回線を契約する際にはインターネット対応物件であるかどうかを確認し、通信会社を決めて連絡します。インターネット対応物件でない場合は、どの程度の工事内容になるかを事前に確認し、管理会社や大家の許可を得たうえで、部屋に回線を引き込む工事が必要です。引越しシーズンは開通工事も混雑するので、早めに予約しておきましょう。
あまり自宅でインターネットを使わない方は、固定回線が不要かもしれません。スマートフォンやタブレットなら、モバイル回線のデータsimや、スマホのテザリングサービスで代用できるでしょう。「時々パソコンもネットにつなぎたい」という場合は、ポケットWi-Fiなどを活用する方法もあります。
引っ越しに必要な準備と注意点
いよいよ引越しとなったタイミングで、「やるべきことが多すぎて何から手を付けてよいかわからない……」と戸惑ってしまうことがないよう、引越し準備のステップについて解説します。
一人暮らしの部屋が決まったらなるべく早くやること
「賃貸借契約を結んでからすぐやるべきこと」は以下の通りです。
入居の手続き
賃貸借契約を結んだ際に「後で提出」となっていた書類などがあれば、なるべく早めに提出して入居の手続きを完了させましょう。
引っ越し会社の手配
3月から4月にかけては引越しの繁忙期となり、予約がかなり混み合います。審査が通って無事に契約できたら、できるだけ早めに予約をしておくと余裕を持って準備をすることができます。
不用品の処分と持っていくものの分別
「しばらくは不用品を実家に置いておく」という方法もありますが、一人暮らしを始めるとなかなか実家の荷物の片付けまで手が回らないものです。持っていくものと分けるためにも、早めに不用品の分別と処分を進めましょう。
「一人暮らし開始2週間前まで」にやること
本格的な引越しの準備は、2週間前から始まります。やらなければならないことがたくさんあるので、リストに書き出して忘れないように実行しましょう。
電気・ガス・水道・通信などライフラインの手続き
電気、通信、ガスは契約すると決めた会社へ、水道は管轄の水道局へ、それぞれ連絡して手続きを行います。電気や通信は会社によって手続きに時間がかかることもあるため、後回しにせず早めに行いましょう。
転出届など役所での手続き
他の市区町村へ引越す場合は、それまで住んでいた市区町村で転出届を出しておかなければなりません。転出届の手続きは、転居日の14日前から受け付けています。市区町村が変わらない場合は引越し後に転居届を出すだけで済み、転出届の提出は不要です。
服や本などすぐに使わないものの荷造り
季節外の衣類や靴、本など、あまり使わない荷物から段ボールなどに詰めていきます。この際、「引越し後すぐ必要になるもの」だけを集めた箱を用意しておくと便利です。
「一人暮らし開始1週間前まで」にやること
引越し1週間前は、郵便局への手続きと荷造りが中心となります。
郵便物の転送手続き
郵便局の郵便物転送サービスに申し込むことができます。このサービスを申し込んでおくと、実家に届く自分名義の郵便物を引越し先へ転送することが可能です。ただし、1年間だけのサービスですので、転送されてきた郵便物の差出人には住所が変わった旨を随時伝えるようにしましょう。
日用品などよく使うものの荷造り
荷造りを徐々に進め、日用品なども段ボールに入れていきます。引越し後すぐに部屋の片付けができるように意識して梱包しましょう。
「一人暮らし開始前日まで」にやること
引越し準備もいよいよ大詰めです。荷造りし忘れたものがないか、確認しておきましょう。
家電の荷造り
前日になったら、普段使っている家電なども荷詰めしていきます。万が一に備えてパソコンなどの大切なデータはしっかりバックアップを取っておきましょう。
新居のレイアウト決め
新居の間取り図を用意し、家具や家電のレイアウトを大まかに決めておくと、当日の作業がはかどります。
ないと意外に困る!一人暮らし初日に必要なもの
これまでなら家族に頼めば何とかなっていたことも、一人暮らしではすべて自分で解決しなければなりません。新居に着いたのはいいものの、段ボールの山のなかで途方に暮れることがないように、一人暮らし初日に必要なものは手元に置くか、わかりやすく段ボールにまとめておきましょう。
ないと手続き時に困るもの
以下に挙げるものは、各種手続きで使用する可能性があります。うっかり実家に置き忘れないように注意してください。
身分を証明するものと認印
引越し当日は荷物の受け入れや手続きなどで、保険証や免許証などの身分証明書や、認印が必要になる場面があります。
新居の住所、新しい学校や勤務先の住所
手続きでは新居や新しく通う学校、勤務先の住所や郵便番号を伝えたり書いたりしなければならない場面が少なくありません。スマートフォンを使っていてもすぐに住所が言えるように、メモなどを手元に置いておくと便利です。
部屋の設備で、ないと困るもの
以下のものはつい後回しにしてしまいがちですが、ないと初日から困ってしまうことにもなりかねません。
照明器具
入居前から照明器具が設置されている物件もありますが、照明がないと夜間の作業ができません。慣れない部屋での暗闇ではケガをするリスクが高くなるので、まずは明かりを確保することが大切です。
カーテン
夜になって照明をつけた際に、カーテンがないと外から丸見えになってしまいます。防犯上もよくないので、あらかじめ窓のサイズを計測して準備しておきましょう。
引っ越し作業で、ないと困るもの
以下のものをそろえておくと、初日の荷解きも安心です。
ハサミ
荷解きや購入したものをパッケージから出す際に必要です。ハサミをダンボールにしまうと、段ボールを空けることに苦労してしまうおそれがあるので、カバンに入れておくとよいでしょう。
軍手や替えのソックス、サンダル
引越し作業では普段動かさないような家具などを動かすため、手にとげが刺さったりケガをしたりしないよう、軍手を用意しておくと安全です。また、屋内と屋外を行ったり来たりすることが多くなるので、サンダルが一つあると着脱が容易。片付けをしているうちにソックスが濡れてしまうこともあるので、替えのソックスも用意しておきましょう。
ゴミ袋
引越しで忘れがちなのがゴミ袋、荷解きや新しく買ったものをパッケージから出すと、当日だけでも意外に多くのゴミが出ます。
雑巾やタオル類
タオルや布巾、雑巾などは、家具・家電などを置く前の掃除で必要になります。あらかじめ準備しておくようにしましょう。キッチンペーパーや使い捨ての掃除用シートなどで代用することもできます。
救急セット・常備薬
引越し当日は、慣れない作業でケガをしてしまうこともあります。ばんそうこうや消毒薬などの応急処置セットを用意しておくと安心です。
ドライバーなどの工具
家具の組み立てや設置、電池交換などの際に、ドライバーが必要になることもあるでしょう。引越し作業中に、ゆるんで不安定になっているネジを発見するケースもないとは言えません。プラスドライバーとマイナスドライバーがセットになったものがあると安心です。
「初めての一人暮らし」をスムーズにスタートさせよう
部屋探しから賃貸借契約、引越しの事前準備、そして引越し当日の対応まで、やらなければならないことはたくさんあります。この記事を参考に、「やることリスト」を作成し、大学生や社会人になる第一歩、「初めての一人暮らし」をスムーズにスタートさせましょう。
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