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マンション建設の流れ・工程が知りたい!地震対策構造についても解説

更新日:2021.12.14

マンション建設の流れ・工程が知りたい!地震対策構造についても解説

土地活用を考えてマンションを一から建設する場合は、マンション建設の工程を理解しておく必要があります。この記事では、マンション建設の工程と、事前に検討しておきたい地震対策構造について解説します。長期にわたって資産を守れる地震対策についても、チェックしておきましょう。

  • 工程をきちんと理解しておくことで、マンション建設計画をスムーズに進められる
  • マンション建設には大きく6つの工程があり、順を追って進めていく
  • どれくらい地震対策をしているかが、マンションの付加価値にもなる

もくじ

  1. マンション建設の主な工程

    1. ステップ1:建設準備

    2. ステップ2:基礎工事

    3. ステップ3:内装工事

    4. ステップ4:外装工事

    5. ステップ5:外構工事

    6. ステップ6:完了検査

  2. マンション建設工程における地震対策

    1. 耐震~揺れに耐える~

    2. 制振~揺れを制限する~

    3. 免震~揺れを逃す~

    4. 地震対策で資産と建物を守ろう

  3. マンションの建設工程をきちんと把握しておこう

マンション経営では、既存(中古)のマンションを購入するケースと、マンションの建設から携わるケースが考えられます。マンションを新たに建設する場合は、オーナーも基本的な知識を備えておくこと、そして建設段階からきちんと計画を立てておくことが大切です。

この記事では、マンション建設の工程と、マンションの地震対策について解説していきます。

マンション建設の主な工程

マンション建設の主な工程

マンションが完成するまでにどんな工程があるのか、把握していない方も少なくないでしょう。マンションオーナーになる前に、完成までの流れを理解しておくと安心です。

ステップ1:建設準備

マンション建設に入る前に、敷地周辺の調査や境界確認、地盤調査などにより近隣の建物に不具合が生じないかをチェックし、法令関係の事前協議や各種届出を行うことを、まとめて「建設準備」と呼びます。マンションを建てるには、地盤をしっかり固めることが欠かせません。地盤が悪い場合には改良工事を行うこともあり、その有無で建設準備期間が大きく変わってきます。

なお、その土地に建物がある場合は、まず解体工事が行われます。解体完了後に建設準備へと進むため、その分だけかかる期間は長くなるでしょう。準備が整ったあとに工事の安全を祈願して、地鎮祭が行われます。

ステップ2:基礎工事

準備工事の次は、マンションの土台となる箇所の基礎工事です。建物の支柱となる杭を打ち込んだり、鉄筋などで組んだ型枠にコンクリートを流したりして、マンションの基礎を据えていきます。各階の床の施工や、鉄筋コンクリートで鉄筋を配置することも基礎工事に含まれるため、階数が多いほど基礎工事の期間は長くなるのが一般的です。

ステップ3:内装工事

基礎工事がある程度進んだら、同時進行で内装工事が始まります。内装工事ではじめに行われるのは、電気の配線や空調、水回りなど、ライフラインとなる配管工事。それが終わると、天井や壁の施工、建具、クロス貼り、フローリング張り、間仕切りと、内装を仕上げていきます。

ステップ4:外装工事

内装工事が仕上がってきた段階で行うのが、外装工事です。下地処理やタイル貼り、外壁塗装、屋上の防水処置といった外装工事は、内装工事と並行して行われます。

ステップ5:外構工事

外装工事が完了したら、最後は外構工事です。マンションの外構工事は、建物のエントランス、フェンスやブロック塀、駐車場のアスファルト舗装など、外観に関する箇所の工事を指します。駐輪場やゴミ置き場、植木工事なども外構工事に含まれます。

ステップ6:完了検査

マンションが完成したら、建築基準法によって完了検査を行うことが義務付けられています。完了検査には、施工会社による社内検査、工事管理者による検査、消防検査といくつかの段階があり、これらの検査を通過すればオーナーへ引き渡しとなります。

マンション建設工程における地震対策

マンション建設工程における地震対策

日本は地震が多い国なので、マンション建設において「地震対策」は避けて通れません。マンションを建設する際には、一般的に鉄筋コンクリートが使われます。鉄筋コンクリートのマンションにおける地震対策を見ていきましょう。



耐震~揺れに耐える~

基礎工事の工程で行われるのが、柱と柱の間に斜めに部材を入れる「筋交い(すじかい)」などの耐力壁により、構造を補強する耐震工事です。 日本における建物の地震対策として、この耐震構造は事実上「標準仕様」となっています。 ただし、上階ほど揺れが大きくなるため、大きい地震に対しては建物の損傷が激しくなる恐れがあります。

制振~揺れを制限する~

基礎工事において、筋交いの代わりにダンパーなどの制震装置を壁の内部に設置し、発生した揺れを吸収するのが制震構造です。 地震の際は上の階になるほど揺れが大きくなりますが、制振構造を採用すれば2階から上の揺れが軽減されるため、高層マンションになるほど効果的です。 設置コストは別途必要になります。

免震~揺れを逃す~

基礎工事の工程で、建物と基礎の間にゴムやダンパーなどでできた免震装置を設置し、建物に揺れを伝わりにくくするのが免震構造です。 地震の揺れが直接建物に伝わりにくいので、建物の損傷が少なくなります。

地震対策で資産と建物を守ろう

耐震構造は今日のマンションにおいて当たり前の仕組みとなっていますが、制震構造と免震構造はプラスで費用や工程が発生するため、必要かどうかを含めてしっかり検討する必要があるでしょう。 地震対策がしっかりしているマンションを探す借り主も少なくないため、「どれくらい地震対策をしているか」が物件の付加価値になり、資産を守ることにもつながります。

マンションの建設工程をきちんと把握しておこう

マンションの建設を検討する際は、工程についてきちんと理解しておくことで、計画をスムーズに進めることができるでしょう。 また、地震対策はマンションの付加価値を高めるだけでなく、長期にわたって資産を守ることにもつながります。

マンション建設やマンション経営による土地活用について詳しく知りたい方は、お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。



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