更新日:2024.11.14
【一覧あり】介護保険サービスの種類と費用① ~在宅サービス編~
ご自身やご家族の介護を考える際、多くの人が「介護サービス」について調べると思いますが、その種類の多さに戸惑うこともあるでしょう。 介護保険サービスは大きく分けて、「在宅介護サービス」と「施設入居サービス」の二つに分類できます。 この記事では、「在宅サービス」の種類とその費用の目安についてご紹介しますので、介護保険サービスを検討する際の参考にしてください。
- 介護保険サービスを受けるためには、必ず「ケアプラン」が必要
- 自宅への訪問・通い・短期宿泊(ショートステイ)の3種類がある
- 一般的に、施設入居サービスよりも費用負担が安く済む
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在宅サービス(居宅サービス)とは?
在宅サービスとは、自宅に住みながら受けることができるサービスです。 介護プランを作ってくれる居宅介護支援や、訪問介護や訪問入浴などヘルパーさんが自宅に来てくれるものと、デイサービスなど自宅から通うサービス、数日間施設に宿泊ができるサービスや福祉用具などの販売・貸与も在宅サービスの分野となります。
自宅で生活しながら介護を利用したい方向けのサービスであり、一般的に施設入居よりも費用負担が安く済みます。
主な在宅サービスの種類と費用の目安
ここからは、在宅サービスの主な種類とそれぞれの費用の目安※についてご説明します。
※費用の目安は、厚生労働省の介護サービス情報公表システム「介護サービス概算料金の試算(2024年10月記載)」の全国平均データに基づいており、1割負担の方の料金です。 2割負担の方は2倍、3割負担の方は3倍となります。 また、介護度や地域によっても料金が変わりますのでご注意ください。
居宅介護支援(ケアプラン作成)
介護保険サービスを受けるためには、必ずケアプランが必要になります。 ケアプランは通常、有資格者であるケアマネージャーが作成します。 一般的に、要支援1・2の場合は、地域包括センターのケアマネージャー(場合によっては居宅介護支援事業所のケアマネージャー)が担当となります。 要介護1~5の方は、自宅に近い(居住地か隣接する市区町村)居宅介護支援事業所のケアマネージャーを選んで相談しましょう。
ケアマネージャーとどのような介護保険サービスをいつ、何回利用するかケアプランを立て、それぞれで利用するサービス提供事業所を選んで各事業所と個別に契約し、サービスの利用を始めます。 月に1回はケアマネージャーが利用者を訪問。またサービス提供事業者の担当者とも定期的な会議を開催し、必要な場合はケアプランの修正を行います。 ケアプランの作成費用やケアマネージャーへの報酬の利用者負担はありません。
訪問介護(ホームヘルプサービス)
訪問介護は、介護の資格を持ったホームヘルパーが自宅を訪問し、家事手伝いなどの「生活支援」や、排泄・入浴・着替え・食事介助などの「身体介護(利用者の身体に直接触れて行う)」を行います。 在宅の生活を支えるとても重要なサービスとなり、費用の目安は1回あたり317~342円です。
訪問入浴介護
訪問入浴介護は、看護職員と介護職員が自宅を訪問し、持参した専用の浴槽などで入浴介助をします。 一人での入浴や家族の入浴介助が難しい方にサービスを提供します。 費用の目安は、1回あたり947~1,436円です。
訪問看護
看護師などが疾患のある利用者の自宅を訪問し、主治医の指示に基づいて療養上の世話や診療の補助を行います。訪問看護は病院や診療所、訪問看護事業所が行います。 費用の目安は1回あたり450~587円です。
訪問リハビリテーション
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などが自宅を訪問し、心身機能の維持回復や日常生活に向けたリハビリを行います。 費用の目安は1回あたり320~337円です。
居宅療養管理指導
医師・歯科医師・薬剤師・歯科衛生士または管理栄養士が、通院困難な利用者の自宅を訪問して、療養上の管理および指導・アドバイスを行います。 費用の目安は1回あたり343~365円です。
夜間対応型訪問介護
利用者が24時間安心して生活を送ることができるよう、夜間帯に訪問ヘルパーが自宅を訪問してサービスを提供します。 費用の目安は1月あたり2,838~6,376円です。
定期巡回・随時対応型訪問介護看護
定期的な巡回や随時通報への対応など、24時間365日必要なサービスを必要なタイミングで柔軟に対応します。医療ニーズが高い方など向けのサービスです。費用の目安は1月あたり8,478~30,909円です。
通所介護(デイサービス)
利用者が日帰りで施設に通い、食事や入浴、趣味活動や生活機能向上のための機能訓練を行います。ご家族の介護負担軽減にもつながります。近隣市区町村のデイサービスも利用できますが、居住地の市区町村の住民のみが利用できる「地域密着型通所介護」もあります。 通所介護の費用目安は、1回あたり723~1,167円です。(地域密着型通所介護の費用目安は、715~1,306円です)
通所リハビリテーション(デイケア)
利用者が日帰りで病院や診療所、老人保健施設(老健)に通い、専門スタッフの指導を受けながら機能訓練や口腔機能向上などのリハビリを行います。 費用の目安は1月あたり4,661~11,748円です。
認知症対応型通所介護(認知症デイサービス)
認知症の利用者を対象にした専門的なケアを提供するサービスです。 認知症の利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、食事や入浴、生活機能向上のための機能訓練を行います。
家族の介護の負担軽減も目的のひとつです。 費用の目安は1回あたり966~1,496円です。
短期入所生活介護(ショートステイ)
利用者が施設に短期間宿泊して、食事や入浴などの日常生活上の支援や介護、機能訓練を受けることができるサービスです。1泊2日から利用でき、家族の介護負担軽減に役立ちます。費用の目安は1回あたり732~1,120円です。
短期入所療養介護(医療型ショートステイ)
利用者が施設に短期間宿泊し、介護や医療のサービスを受けることができます。 費用の目安は1回あたり959~1,346円です。
小規模多機能型居宅介護(小多機)
利用者の選択に応じて、施設への「通い」を中心として、利用者の自宅への「訪問」や短期間の「宿泊」を組み合わせ、ひとつの事業所で三つの機能をカバーできるサービスです。 ケアプランを作成するケアマネージャーも同じ事業所に在籍しています。 費用の目安は1月あたり9,223~32,626円です。
看護小規模多機能型居宅介護(看多機)
上記小規模多機能型居宅介護のサービスに加えて、看護師などによる「訪問看護」も組み合わせることで、介護と看護の一体的なサービスを提供します。 費用の目安は1月あたり16,537~37,906円です。
福祉用具
指定を受けた事業者が、利用者に対し適切な福祉用具を選ぶための援助・取り付け・調整などを行い、車いすや介護ベッドなどの福祉用具を販売したり貸与したりします。 貸与費用の目安は1月あたり726~2,428円です。
まとめ
厚労省のデータによると、在宅サービスを利用している方の費用負担の目安は、1割負担の方で5,111円/月となっています。 在宅サービスで最も多く利用されているのが、訪問介護と通所介護(デイサービス)です。 例えば訪問介護とデイサービスをそれぞれ週2回ずつ利用した場合、月額費用の目安は1割負担の方で約8,000~12,000円程度となります。
よりよい日常の生活を送るために、また家族の負担を軽減するために、ケアマネージャーとよく相談し、心身の状態やご家族の都合に合わせたサービスを選びましょう。
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