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戸建売却の一括査定には5つのデメリットがある!対策や注意点も解説

更新日:2023.03.30

戸建売却の一括査定には5つのデメリットがある!対策や注意点も解説

戸建住宅を売却する際には、不動産会社に査定を依頼します。最近は、複数の不動産会社から同時に査定を受けられる「一括査定サイト」も多数あり、その便利さから利用を検討している方も多いでしょう。ただ、一括査定にはデメリットもあります。この記事ではそれを説明しますので、気軽に利用して失敗しないためにも参考にしてください。

  • 一括査定ではすべての不動産会社の査定を受けられるわけではない
  • 一括査定で仲介依頼を得たいために、実際以上に高額査定をする不動産会社もある
  • もちろんメリットもあるので、デメリットを知った上で利用を検討すべき

もくじ

  1. 戸建売却の一括査定には5つのデメリットがある

  2. 【デメリットを理解するための基礎知識】不動産の一括査定とは?

    1. 不動産の一括査定とは?

    2. 不動産一括査定のしくみ

    3. 不動産一括査定の流れ

    4. みんなが不動産会社選びで重視してることは?

  3. 戸建売却の一括査定 5つのデメリットと対策

    1. 一括査定に参加していない不動産会社も多数ある

    2. 売却依頼を得たいために実状以上に高く査定する会社がある

    3. 査定額が複数あるとどれが最適か判断しづらい

    4. 査定できないエリアもある

    5. 査定後に営業連絡がしつこい場合がある

  4. 戸建売却の一括査定にはメリットもある

  5. 一括査定が向いている人・向いていない人とは

  6. 戸建売却は基本的には「訪問査定」がおすすめ

  7. まとめ



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戸建売却の一括査定には5つのデメリットがある

戸建を売却する際に、不動産の一括査定サイトや一括査定サービスの利用を検討する人も多いでしょう。しかし、結論から言えば、戸建売却の一括査定にはメリットもありますがデメリットもあるのです。

それは主に、以下のようなことです。

【デメリット①】一括査定に参加していない不動産会社も多数ある
【デメリット②】売却依頼を得たいために実状以上に高く査定する会社がある
【デメリット③】査定額が複数あるとどれが最適か判断しづらい
【デメリット④】査定できないエリアもある
【デメリット⑤】査定後に営業連絡がしつこい場合がある

たとえば、「大手の不動産会社なら全国に支店があるので、幅広く買い手を探してもらえそう」、あるいは反対に「昔ながらの地域密着のこぢんまりした不動産会社のほうが、親身になってくれそう」と思っても、一括査定にはそのような会社は参加していないケースも多くあります。

また、一括査定をしている不動産会社の中には、査定後に「今ならすぐ売れますよ」などとしつこく営業をかけてくるところもあり、「他の会社に依頼したいのに、断るのが面倒」と感じるかもしれません。 そのため一括査定を受けるか受けないかは、事前に慎重に考える必要がありますし、もし受ける場合は、これらのデメリットを被らないよう対策が求められます。

このデメリットと対策については、「3.戸建売却の一括査定 5つのデメリットと対策」でくわしく説明しますので、そちらをぜひよく読んでください。
その前にあらためて「不動産の一括査定とはどのようなものか」を確認しておきましょう。

【デメリットを理解するための基礎知識】不動産の一括査定とは?

まず、不動産の一括査定とはどのようなものでしょうか?
デメリットを理解するために、そのしくみ、流れといった基礎知識を解説します。
もし、「それはすでに知っている」という方は、「3.戸建売却の一括査定 5つのデメリットと対策」から読んでください。

不動産の一括査定とは?

不動産の一括査定とは、不動産を売却したいときに、複数の不動産会社から一度に査定を受けられるサービスです。

通常、不動産の査定を受ける場合は、特定の不動産会社に依頼してその不動産を実地調査してもらった上で、査定額を算出してもらいます。 その際に、「1社だけだと不安なので、複数社から査定してもらって、もっとも納得できたところに売却を依頼したい」と考える人も多いでしょう。
となると、上記の「不動産会社に査定を依頼→実地調査→査定額が出る」という流れを複数回繰り返すことになります。 これは手間も時間もかかりますし、選ばなかった会社にいちいち断りを入れて、引き止められたりするのも面倒かと思います。

そこで、一括査定が役立つのです。
一括査定は、「一括査定サイト」に売却したい不動産の情報を1回入力するだけで、そのサイトに参加している複数の不動産会社から、無料で査定を受けることができます。
ただし、この段階では入力情報のみで概算を出す「机上査定」ですので、その中から気になった不動産会社に連絡して「訪問査定」をしてもらい、さらに正確な査定額を知るという流れになります。

不動産一括査定のしくみ

では、不動産一括査定はどのようなしくみのサービスでしょうか?
それは、ひと言でいえば「不動産を売りたい人と不動産会社を結ぶマッチングサービス」です。
以下の図を見てください。

不動産一括査定のしくみ

不動産の売却を希望する人が、一括査定サイトに物件の情報や個人情報を入力します。
その情報は、サイトによって以下のように不動産会社に共有されます。

■ 一括査定サイト側が、提携している不動産会社の中からその物件に対応できるところを選び、売却希望者を「見込み顧客」として紹介する
■ 一括査定サイト上で、提携不動産会社の中から売却希望者自身が査定を依頼する会社を選ぶなど

その後、査定依頼を受けた不動産会社が、入力情報をもとに机上査定を行い、電話やメールなどで売却希望者に直接査定結果を通知する、というしくみです。
売却希望者側の利用料は無料ですが、一括査定サイトは不動産会社側から紹介料や提携料などを受け取ることで運営しています。

不動産一括査定の流れ

では、不動産一括査定を利用して査定を受けるにはどうすればいいのでしょうか?
その流れは一括査定サイトによって多少異なりますが、おおむね以下の通りです。

①一括査定サイトを探す

一括査定サイトは多数ありますので、提携不動産会社や対応エリアなどを確認した上で、適したところを選びます。

②不動産の情報・連絡先などを入力する

一括査定サイトにアクセスし、査定申し込みのページに必要な情報を入力します。
一般的に、以下のような情報が求められます。

<物件の情報>
・住所(番地まで)
・物件の種類(一戸建て、マンション、土地など)
・間取り
・面積
・築年数
・現在住んでいるか空き家かなど

<連絡先>
・名前
・生年月日
・電話番号
・メールアドレスなど

③提携不動産会社の中から査定依頼する会社を選ぶ

売却希望者が査定の依頼先を選ぶタイプのサイトの場合は、提携不動産会社一覧の中から依頼したい会社を選んで、情報を送信します。 「最大◯社まで」と上限が決まっているサイトや、この段階で「机上査定」か「訪問査定」のどちらかを選ぶサイトもあります。

④査定結果が電話やメールで知らされる

送信後、早くて即日、おおむね数日程度で机上査定の結果が電話やメールで届きます。

⑤訪問査定を受けたいところがあれば連絡する

査定結果を比較して、「もっと正確な査定をしてほしい」と思う不動産会社があれば、連絡して訪問査定の依頼をします。

⑥訪問査定を受ける

事前に日時を決め、訪問査定を受けます。

⑦査定結果を受け取る

訪問査定から数日~1週間程度で査定結果が出ます。

⑧売却を依頼したい場合は媒介契約を結ぶ

査定結果や説明を聞いて、正式に売却を依頼したいと思ったら、不動産会社と媒介契約を結びます。 これにより、不動産会社は物件の売り出し広告を出すなど、売却先を探し始めます。

以上が、不動産一括査定の流れです。
もちろん、査定結果に満足できなければ、どの不動産会社にも依頼せず、電話やメールで連絡があっても断って構いません。 その場合も、もちろん査定費用は無料です。

みんなが不動産会社選びで重視してることは?

クラモアが独自に調査した、不動産売却を検討している方へのアンケート結果によると、不動産を売却する際に依頼する会社選びで重視することとして多かったのは、「高く売却できる」(31.6%)、「担当者の対応が丁寧」(20.7%)、「売却エリアに詳しい(地域密着型)」(15.8%)でした。

売却時に不動産会社選びで重視すること
売却時に不動産会社選びで重視すること

最も多い回答が「高く売却できる」という結果であることから、不動産会社への売却に対する期待値(高く売れることに対する期待値)が高いことが分かります。

大切な不動産を高く売却するには、売却のノウハウを持ち、その地域に詳しい「信頼できる担当者」がいる不動産会社を選ぶことが大切です。 専門知識を持つ不動産会社は、市場分析や適正な価格設定だけでなく、複雑な売却手続きもしっかりサポートしてくれます。 また、物件の立地や特性、市場動向などを熟知しているため、マンションを高く売るための戦略を一緒に立てることが可能です。
 

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戸建売却の一括査定 5つのデメリットと対策

戸建売却の一括査定 5つのデメリットと対策

一括査定の基礎知識を確認したところで、いよいよ本題です。
戸建売却で一括査定を受けることのデメリットについて解説します。
それは主に以下の5点です。

それぞれの詳細と、デメリットを被らないための対策を説明していきましょう。

一括査定に参加していない不動産会社も多数ある

第一のデメリットは、一括査定サイトはすべての不動産会社と提携しているわけではなく、参加していない不動産会社も多くあることです。

公益財団法人不動産流通推進センターの「2022 不動産業統計集」によると、2020年の不動産会社の数は35万3,448社ですが、大手の一括査定サイトであっても、参加しているのは数千社です。 そのため、提携していない不動産会社の中にそのエリアでの戸建売却に強みを持っているところや、もっといい条件で売却してくれるところがあったとしても、一括査定では知ることができないわけです。

たとえば、「大手の不動産会社ならサポートも手厚いだろうし、全国から買い手を探してもらえそう」と思っても、一括査定サイトの中には大手が参加していないものもしばしばあります。 反対に、「長く住んだ愛着ある家を売るので、地元にくわしい地域密着型の不動産屋さんに頼みたい」という場合は、規模の小さい会社であるために一括査定サイトとは提携していない、アナログでやっています、というケースもあるでしょう。

このように、一括査定サイトではあくまでそのサイトと提携している不動産会社にしか査定を受けられないため、限られたパイの中から選ばなければならず、上記のような希望があってもかなわない可能性があるのです。

【対策】
●なるべく提携不動産会社の数が多い一括査定サイトを利用する
単純に、提携社数が多いほうが適した不動産会社とマッチングする可能性が高まります。

●複数の一括査定サイトに依頼する
一括査定サイトは同時にいくつ利用してもかまいません。 できれば提携不動産会社が重複しないサイト、得意分野が異なるサイトを複数選んで依頼するといいでしょう。

●過去に類似の物件を扱った実績が多いサイトを選ぶ
一括査定サイトの中には、物件の情報を入力すると「そのエリアで戸建は◯件の実績があります」といった取扱実績を教えてくれるものもありますので、実績が多いサイトを選ぶのも手です。 あるいは、一括査定後に不動産会社に直接「このエリアで似たような戸建ての売却実績はありますか」と細かく聞いてみてもいいでしょう。

売却依頼を得たいために実状以上に高く査定する会社がある

第二のデメリットは、一括査定では、実状以上に高値の査定を出す不動産会社があることです。

というのも、「2-2.不動産一括査定のしくみ」で説明したように、一括査定サイトと提携している不動産会社は、そこを通じて不動産売却の媒介契約を結び、売却ができてはじめて利益(=仲介手数料)を得ることができます。 逆にいえば、そこまでは査定をしても売り出しの広告宣伝をしても利益はなく、むしろ一括査定サイトに紹介料や契約料を支払っている状態です。

つまり、不動産会社としてはなんとしても売却の依頼を受けたいわけです。
そこで、中には実際の査定額よりも高い査定額を提示して、「この会社は他より高く売ってくれそうだから依頼しよう」と思わせることを狙っている不動産会社も出てきます。 そのようなところに依頼すると、結局期待した査定額では売却できず、値下げせざるをえない恐れもあるでしょう。

一括査定では、「査定額=売却価格」とは言い切れず、査定額より売却価格が下がる可能性があることに注意が必要です。

【対策】
一括査定では、不動産会社の査定額を鵜呑みにせず、自分でも相場価格を調べる努力をすべきでしょう。 たとえば、以下のような方法で調べることができます。

●国土交通省「不動産情報ライブラリ」の「不動産価格(取引価格・成約価格)情報の検索・ダウンロード」で、同じエリアで過去の類似物件の売却金額を調べる

●不動産情報サイトで同じエリアの似た条件の物件を検索し、売り出し価格を見る

これでだいたいの相場は見当がつくでしょう。
調べた価格を基に、あまりにかけ離れた査定額を出す不動産会社があれば、理由を聞いてみるなど慎重に対応してください。

査定額が複数あるとどれが最適か判断しづらい

前項とも関係しますが、複数社から査定額が出てそれぞれに違いがある場合、どれが実勢に沿った価格なのか、どの不動産会社を信じればいいのか判断がつきにくいです。

高値をつけたところに依頼して売り出したとしても、前項のようにそれがわざと釣り上げた金額だとすればなかなか売れずに、結局値下げすることになる恐れがあります。 逆に、警戒しすぎて安く売り出せばすぐに売却できるかもしれませんが、実際にはもっと高く売れた可能性もあるので損をしてしまうかもしれません。

不動産の相場、売れやすさというのはプロでなければわかりにくいものですので、複数社から査定額をもらったがために、かえって混乱してしまうリスクがあるわけです。

【対策】
この場合の対策としては、ひとつは前項と同様に自分でも相場を知っておくことです。それがわかっていれば、現実的な範囲で査定している不動産会社はどこか判断できるでしょう。
もうひとつの対策は、金額以外の面にも注目することです。不動産会社から査定の連絡があったら、担当者に連絡をして以下のような事柄についても確認してみてください。

●担当者の対応が誠実か
●同じエリア、類似物件の売却実績は豊富か
●売却を依頼した場合のサポートは手厚いか
など

これらの点も含めて「ここがいい」と思える不動産会社を探しましょう。

査定できないエリアもある

一括査定サイトは基本的に全国を対象エリアにしていますが、場所によっては査定ができない、あるいは査定できる不動産会社が少ない場合もあります。
前述した通り、そもそも一括査定サイトで査定を受けられるのは、サイトと提携している不動産会社のみです。 大都市圏や住宅が多い地域であれば、そこで仲介をしている不動産業者も多いので、一括査定サイトでも多数の査定を受けられるでしょう。

ですが、地方の過疎化している村などでは、地価が安いため売却できても不動産会社の利益が薄く、一括査定サイトと提携しているような不動産会社では扱っていないエリアもあります。
「田舎の古い家を相続したので、売却したい」と思っても、一括査定サイトでは取扱対象外で査定を受けられなかった、というケースも生じます。

【対策】
この場合は、まず複数の一括査定サイトを利用してみましょう。 ひとつのサイトでは対象エリア外であっても、別のサイトでは対応している可能性があります。

あるいは一括査定サイトを利用せずに、地元密着で営業している不動産会社に直接問い合わせるのもいいでしょう。 そのようなところは地元の不動産事情にもくわしいので、査定はもちろん売却に関するさまざまな相談にも乗ってもらえるはずです。

査定後に営業連絡がしつこい場合がある

5番目のデメリットは、査定後にしつこく営業連絡される場合があることです。

多くの一括査定サイトでは、登録する際に物件情報と同時にこちらの個人情報も送信するようになっています。 つまり、複数の不動産会社に名前と連絡先を知られてしまうのです。
そのため、中には「現在のご状況はいかがですか?」「訪問査定にうかがってもよろしいでしょうか?」などと何度も電話してくる不動産会社もあり、その対応に困ってしまったという利用者もいます。

【対策】
しつこい営業連絡を避けるには、以下のような対策が有効です。

●匿名で利用できる一括査定サイトに依頼する
一括査定サイトの多くは個人情報の入力が必要ですが、中には匿名で問い合わせできるものもあります。 ただ、そのようなサイトの場合、査定額の精度はあまり高くない場合が多いため、あくまで概算のつもりで利用してください。 その上で、より正確な査定額を知りたいと思ったら、個人情報を入力するサイトを利用するか、あるいは個別の不動産会社に直接査定を依頼するといいでしょう。

●一括査定の申し込み時に、メールでの連絡のみを希望する
申し込み時に連絡手段を「電話」「メール」で選べるのであれば、メールのみを選んでください。 電話よりもストレスなく、対応できるものにだけ対応すればいいでしょう。



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戸建売却の一括査定にはメリットもある

ここまで、戸建売却の際に一括査定することのデメリットについて説明してきましたが、もちろんメリットもあります。 たとえば以下のようなことです。

●不動産会社を比較して適したところを選べる
→複数の不動産会社から同時に査定してもらうことで、その時期の査定額を比較することができます。また、売却プランの提案も受けられるため、価格だけでなく売り方、売却時期なども含めて自分に合った不動産会社に出会える可能性が高まります。

●時間と手間を節約できる
複数社に査定を依頼する場合、個別に連絡して依頼するとそれぞれに時間と手間がかかって面倒です。一括査定であれば、情報を1回入力するだけで複数社から査定を受けられます。

●よりよい条件を提示される可能性が高まる
一括査定サイトに参加している不動産会社は、他社と比較されることを前提としています。そのため、「3-2.売却依頼を得たいために実状以上に高く査定する会社がある」のようなリスクもありますが、一方で常識の範囲内でできるだけいい条件を提示して、売却依頼を獲得しようとする会社も出てきます。

●遠隔地の不動産の査定も依頼できる
一括査定サイトは、基本的に全国が対象エリアなので、たとえば「東京に住んでいるが、相続した田舎の土地の査定を受けたい」という場合でも、WEB上で簡単に依頼できます。机上査定だけであれば、現地に行くこともなくだいたいの査定額を知ることができるのです。

これらのメリットとデメリットを比較した上で、利用するかしないかを判断してください。

一括査定が向いている人・向いていない人とは

以上のことを踏まえると、戸建を売却したいときに一括査定を利用した方がいい人、逆に利用しなくてもいい人とは以下のようなケースだと言えるでしょう。

向いている人

忙しくて時間がない人

複数社から査定を受けて比較したけれど、それぞれ個別に依頼するには忙しすぎて時間が足りない、という人は、一括査定を利用すれば短時間で手軽に複数社から査定を受けられます。

まだ売却すると決めていない人、価格だけ知っておきたい人

一括査定は机上査定ですので、あくまで査定額は概算です。正確な金額はまだ知らなくてもいい、だいたいでいい、という人向けと言えます。

向いていない人

具体的に売却を考えている人

前述のように、一括査定でわかるのは机上査定の金額です。
実際には物件の状態、周辺環境など実地調査してみなければ正確な査定額は出せません。

そのため、もし具体的に売却したいと思っているなら、一括査定ではなく個別の不動産会社から訪問査定してもらう方がよいでしょう。

戸建売却は基本的には「訪問査定」がおすすめ

前章でも触れたように、本格的に戸建の売却を考えるなら、基本的には一括査定よりも「訪問査定」をおすすめします。 というのも、戸建住宅はマンションと比較して、個別の特徴が色濃く出るものです。 マンションは同じ部屋がいくつもありますが、戸建は間取りやデザインの自由度が高いですし、土地の広さや形状も千差万別です。

一括査定=机上査定では、「築年数」「面積」「立地」「間取り」といった表面的な情報だけでその家の価値を評価しますが、戸建住宅がそれぞれ持っている特徴はそれだけではありません。
実際にその家を見てみると、「築年数15年とは思えないほどきれい!」や「高台で景色がすごくいい」「今の持ち主が丹精して作った花いっぱいの庭がすてき」など、その家にしかない魅力がきっとあります。 そんな高評価ポイントを見つけてもらえれば、査定額アップも期待できますし、不動産会社の担当者も、売り出しに熱が入るかもしれません。

戸建住宅の売買は、大きな金額が動くものです。
売主、買主、そして不動産会社、みんなが納得できる戸建売却にするためにも、ぜひ直接物件を見て評価する訪問査定を受けてください。

まとめ

ここまで、戸建売却の際に一括査定をすることのデメリットについて説明しました。
要点をもう一度まとめると、以下の通りです。

戸建売却の一括査定、デメリットと対策は、
1)一括査定に参加していない不動産会社も多数ある
・なるべく提携不動産会社の数が多い一括査定サイトを利用する
・複数の一括査定サイトに依頼する
・過去に類似の物件を扱った実績が多いサイトを選ぶ

2)売却依頼を得たいために実状以上に高く査定する会社がある
・国土交通省「不動産情報ライブラリ」の「不動産価格(取引価格・成約価格)情報の検索・ダウンロード」で、同じエリアで過去の類似物件の売却金額を調べる
・不動産情報サイトで、同じエリアの似た条件の物件を検索し、売り出し価格を見る

3)査定額が複数あるとどれが最適か判断しづらい
・自分でも相場を知っておく
・金額以外にも、担当者の対応や売却実績、サポートの手厚さなどにも注目する

4)査定できないエリアもある
・複数の一括査定サイトを利用する
・地元密着で営業している不動産会社に直接問い合わせる

5)査定後に営業連絡がしつこい場合がある
・匿名で利用できる一括査定サイトに依頼する
・一括査定の申し込み時に、メールでの連絡のみを希望する

以上のデメリットをよく理解して、一括査定サービスを上手に利用しましょう。
戸建売却の一括査定について何か不安に思うことがありましたら、ご遠慮なく下記よりお問い合わせください。
 



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