- 2LDKの一人暮らしは生活空間以外に趣味や来客用といった目的別スペースが持てる
- 広すぎる空間を持て余すタイプの人は、1LDKや1DK物件もおすすめ
- LDKと部屋をつなげて、贅沢なリビングを実現するレイアウトアイデアも
一人暮らしで家にいる時間を快適に過ごしたい人にとって、部屋数も多く広々とした2LDKは「可能であれば住みたい」と思う物件ではないでしょうか。広い部屋で趣味に没頭したり、ペットと生活したり、在宅ワークで働いたりなど、2LDKならさまざまな暮らしが実現できるでしょう。
とくに「家賃が安い地域で広めの物件を考えている」という方は、候補に入れることをおすすめします。2LDKの基本についてもご紹介します。
2LDKで一人暮らしをする前に知っておきたいポイント
2LDKは、リビング(L)とダイニング(D)、キッチン(K)が一部屋にまとまっている「LDK」と、プラスアルファで2つの部屋がある物件を指します。LDKは基本的に10畳以上あるので、一人暮らしをするにはかなり贅沢な空間がある物件と言えるでしょう。
家賃相場は15万円前後
2LDK物件の家賃相場は、東京23区内でもエリアによって相場が異なります。平均は15万円前後で、港区では平均24.5万円ほど、練馬区では11万円ほど。物件の築年数や駅からの距離、住居の設備や周辺の環境なども、もちろん家賃に大きく影響します。
一人暮らしにおける2LDKのメリット・デメリット
一人暮らしで2LDK物件に住めるとしたら、ゆとりのある悠々自適な生活が送れるでしょう。しかし、部屋数が多いだけに手間や費用が多くかかるという面もあります。物件を契約する前に、2LDKのメリット・デメリットの両面を把握しておきましょう。
2LDKのメリット
・リビングが広い
1LDKのリビングは8畳以上と定められていますが、2LDKは10畳以上とされています。実際に暮らしてみると想像以上に2畳の違いは大きいので、スペースに余裕や解放感を感じられるでしょう。
・収納力がある
2LDKは、1LDKや1DKなどの物件と比べて収納力が高い傾向にあります。1LDKや1DKは基本的には一人暮らし向けとされていますが、ファミリー層がメインの2LDKは、ウォークインクローゼットや押し入れなどの収納スペースも多いでしょう。荷物が多い人や仕事用の道具の置き場所に困っている人にとっては、この収納力は重宝されます。
・プライベートな部屋を確保できる
2部屋のうち1部屋をベッドルームにすれば、もう1部屋は完全にプライベートな空間として確保できます。友だちが遊びに来ても、ベッドルームのほかに余分に部屋がある2LDKなら、プライベート空間を見せることなく過ごせます。
・ワークスペースで効率よく仕事ができる
テレワークをしている場合は、1部屋をワークスペースにできるメリットがあります。個室でないとなかなか集中できないという人には重要なポイントでしょう。部屋を分けることで集中力もアップするうえに、暮らしにメリハリをつけられます。
・同棲や結婚にも向いている
恋人がいる場合、いつか同棲や結婚を考えるタイミングが来るかもしれません。そんなときに2LDKの物件の場合は相手が半同棲の展開になりやすく、その後の同棲や結婚生活へもスムーズに移行しやすいでしょう。新しく部屋を探す手間がないのも大きな利点です。
なお、一人暮らし専用の物件は、規約で二人は入居できないケースもあります。2LDKなら二人入居可能となっている物件が多いので安心してください。もちろん、相手が引越して来る前に規約を確認したり、大家に説明して許可を取ったりするのを忘れずに。
2LDKのデメリット
・掃除の手間が増える
部屋数が増えると掃除はその分、大変になります。「爪切りを部屋で使ってそのままリビングに戻さず放置してしまう」「飲み物用のカップが部屋に溜まってしまう」などせず、整理整頓を心がけることが大切です。「出したら元の場所に片づける」という感覚がないと移動するたびに荷物も移動し、最終的にはどの部屋も散らかってしまうでしょう。
部屋数が増えたら「モノの居場所」を作り、「使ったらもとの場所に戻す」の徹底が必要になります。なお2LDKレベルの大きさであればロボット掃除機の導入もおすすめです。ロボット掃除機を導入すると床にモノを置かなくなる人が多いので、自然と部屋がキレイになるかもしれません。
・1LDKより2LDKの方が狭くなる可能性
2LDK物件の場合、LDKは10畳以上と定められていますが、そのほかの部屋が狭い場合、1LDKよりも全体の面積が狭くなる可能性もあります。「部屋が二つあるから一つを寝室にしよう」と思っていたものの、「部屋のサイズが想像以上に小さく圧迫感がある」ということも考えられます。部屋の使い方や自分のライフスタイルによっては、狭い部屋が二つあるよりも、大きな部屋が一つあった方がいいケースも考えられるでしょう。
実際に入居したあとに、どのような部屋の使い方をするか、自分のライフスタイルにあった間取りかをよく検討する必要があります。
・エアコンが全室完備ではない可能性も
2LDKの場合、エアコンがリビングにしか設置されていないケースもあるようです。廊下などを挟まずに、LDKと部屋がつながっている場合は、ドアを開け放して対応することも考えられますが、その分光熱費の負担が増える可能性もあるでしょう。
この場合、サーキューレーターなどを導入することで、空気の循環を良くしてエアコンの効きを高める方法もあります。しかし、電気代もかかるのでトータルコストを踏まえて吟味することをおすすめします。2LDKの物件を選ぶときには、入居後に困らないようにエアコンの状況を確認しましょう。
一人暮らしの2LDK活用方法
一人暮らしで2LDKだと、若干部屋を持て余し気味になるかもしれません。せっかく二部屋あるのだから、そのスペースを有効活用したちょっと贅沢な暮らしをしてみたいものですよね。2LDKの上手な活用方法についても検証してみました。
ゲストルームとして活用する
一部屋を寝室、もう一部屋をゲストルームにするのもおすすめです。たとえば、友人がよく遊びに来るのであればゲストルームに寝具を用意しておけば急な来客でも安心です。来客があっても自分の寝室には入れたくない場合に、ゲストルームは必須と言えます。
社交的で「恋人や友だち、家族を招いてワイワイ楽しみたい。でもきちんと自分のプライバシーや寝る場所は確保したい」という人にとって2LDKはベストな間取りでしょう。ただし、来客がない時はゲストルームを持て余してしまうので、ベッドではなくソファベッドにして普段はリラックスルームにしておくなど工夫するのがいいでしょう。
書斎や勉強部屋として活用する
リモートワークなどで、家で仕事をする機会も増えてきているので、これを機会に自宅にオフィススペースを作ってしまうのもいいのではないでしょうか。部屋の中から集中力を削ぐ余計なものや生活感の強いものを排除します。プリンターやPC関係のアイテムは手元に寄せ、使いやすくレイアウトしましょう。部屋の広さがあるのであれば、机は壁にくっつけずに部屋の中央を向かせるのも手です。背面を壁にすることでより集中力が高まるのではないでしょうか。
また、ビデオ会議のために室内にグリーンを置くのもいいでしょう。資格取得のための勉強や英語などの外国語を勉強するスペースにし、勉強や仕事に没頭するにも2LDKは丁度いい物件です。リビングで仕事をするとどうもはかどらないという人は、一部屋を仕事用の部屋にしてみてください。
趣味への没頭ルームとして活用する
趣味に没頭できるスペースが欲しい人には、趣味部屋として使うのがベストでしょう。たとえば、大きなシンセサイザーやギターを演奏する人、筋トレをしたい人にとっては専用の部屋があるというのは大きなモチベーションになるはずです。模型やフィギュアのコレクションやグッズを壁一面にディスプレイしたり、本棚を整備して大好きな本に囲まれたり、プロジェクターや音響システムを導入して映画鑑賞したりと、自分の趣味を全開にした夢の空間を作りあげましょう。
ペットルームとして活用する
ペット飼育可能な物件なら、思い切ってペット専用の部屋にするのもおすすめです。一部屋をペット専用の部屋にするのは贅沢に感じるかもしれませんが、リビングで飼うと室温などの調整がうまく行かずペットが体調不良になるケースもあります。
ペット専用の部屋があれば、暑さや寒さに弱いペットでも、「室温の調節をしやすい」「暗い場所を好む生物も過ごしやすい」といったメリットもあります。猫がいる場合はキャットタワーなどを設置して思う存分遊ばせてあげるのもいいでしょう。
2LDK物件で楽しみたい、レイアウトやインテリア
一人暮らしで2LDKに住むなら、広い物件だからこそ実現できるレイアウトや空間プロデュースを楽しみましょう。1LDKなどの感覚で2LDKに家具を配置すると、一部にギュッと家具が集まってしまい妙にスペースが空いて不自然になりがちです。家具の配置を決めるときには、空間を贅沢に使ってレイアウトしましょう。
タイプ別、2LDKのレイアウト
自身の好みやアレンジを反映しやすいのが一人暮らしの2LDKの強みです。ある程度の広さがあるのなら壁にべったり家具をつけずに、部屋の中央よりに配置したり、ソファを斜めに配置したりするなどレイアウトを工夫すると驚くほど格好良くなることもあるでしょう。2LDKの代表的な2つのタイプのレイアウトをご紹介します。
部屋が独立している場合のレイアウト
2LDKで部屋が独立したタイプの場合、LDKとベッドルーム、そしてもう一部屋はゲストルームや趣味の部屋として使うケースがほとんどではないでしょうか。LDKは左右(または手前と奥)の空間を区切ることでメリハリが出てきます。ダイニングとリビングを区切ると、「ダイニングは実用的なインテリアを」「リビングは悠々自適な時間を過ごせる贅沢なインテリアを」と目的別にインテリアを選びやすくもなるはず。
空間を区切る方法ですが、いちばん簡単なのはパーテーションを立てることです。大きなものでなくて構わないので、移動可能なパーテーションを立てるといいでしょう。ある程度の大きさの家具が配置できそうなら、扉のない両側から使えるやや高さのある本棚などもおすすめします。あえて本は減らし、あくまで空間を区切るためのものとして、小物を置いたりして工夫しましょう。なお、ソファがある場合は中央においてソファで区切ってしまっても格好よく決まるはずです。
部屋とLDKがつながっている場合のレイアウト
このタイプの場合、玄関に入るとすぐ独立した部屋があり、もう一部屋はリビングに隣接しているケースが一般的です。LDKとつながった部屋の仕切りをあえて開けて、大きな一部屋として使う方法もあります。贅沢な空間の使い方ですが、来客が多い場合はこのように広いLDKとして使うのもいいでしょう。
この場合は、LDK以外の場所の照明を増やすことで部屋に奥行きを出してより広く見せることもできます。ルームライトやダウンライト、小さなライトなどを置いて各ポイントで部屋を照らすといいでしょう。壁にアートを飾って、ルームライトで壁を照らしてあげると一気におしゃれな雰囲気に仕上がります。
2LDKの贅沢空間を遊び心いっぱいに楽しもう!
一人暮らしの住まいを選ぶときには、それぞれの部屋をどのように使うか具体的にイメージしてから選ぶことが大切です。2LDKの住まいでは、広々とした空間を贅沢に使って、暮らしを楽しめます。一人暮らしは、部屋を自由にレイアウトしたり、インテリアで遊んだりできる暮らし方です。空間を上手に使って、悠々自適な一人暮らしライフを楽しみましょう。
もし、空間を持て余してしまう心配がある場合は、1LDKや1DKの物件と見比べてみてください。自分の暮らしに合わせたサイズの部屋、そして家賃の物件であることが、心にゆとりを持って一人暮らしを楽しむコツです。
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