- 「即入居可」の物件は入居審査があるため2週間程度は計画に余裕を持たせる
- 賃貸に早く入居したいのであれば必要書類は事前に用意しておく
- 「即入居可」の物件はすぐに内見できるなどのメリットが豊富
賃貸の部屋を探していると、「即入居可」と書かれている物件を見かけることがあるでしょう。この物件は即日入居できるという意味ではなく、ほかの意味合いがある物件なので把握しておく必要があります。ただ、ほかの物件よりも素早く入居できるので、早く物件を決めて引越ししたいという方は「即入居可」を選ぶメリットはあるでしょう。
今回は、「即入居可」の物件は実際にどのような物件なのか、詳しい内容と入居するメリットについてご紹介します。
「即入居可」の物件の本当の意味とは?
賃貸物件の部屋情報で「即入居可」と書かれていたら、「即日入居できる」と考える方も多いかもしれません。しかし、実際は違います。「即入居可」の物件とは、どのような意味がある物件なのでしょうか。
「即入居可」の物件はすぐに入居できる部屋の状態のこと
賃貸で部屋を探しているときに見かける「即入居可」の物件は、すでに部屋のクリーニングなどが完了して、次の入居者を迎える準備が完了している物件のことです。つまり契約すれば入居が決まるという意味の物件で、その日に入居できるという意味ではありません。比較的早く部屋に入居することはできますが、審査に通ってからではないと入居できないので事前に理解しておきましょう。
「即入居」でも入居審査に2週間かかることもある
気になる物件が「即入居可」と書かれていても、入居申し込みを行った後は入居審査などがあります。入居審査は不動産会社などの対応にもよりますが、1週間程度かかることもあるため、余裕を持った計画で審査を待ちましょう。
「即入居可」の物件でも即日入れるわけではないので、引越しするときには計画性を持って行動することが大切です。
ガスの開栓は立ち合いが必要になるため「即入居可」のときは注意
「即入居可」は1週間程度入居審査が長引くこともありますが、早ければ2日から3日程度で入居が決まることがあります。そのときに注意しておかないといけないのが、ガスを開栓させるには事前に予約をして立ち合いが必要になる点です。早く入居したいからといって引越しを決めても、ガスの開栓は会社側の都合もあるため、すぐに対応してもらえるとは限りません。予約をしてお互いの都合が合うタイミングでガスの開栓を行う必要があるので、計画的に入居を決めることが肝心です。
「即入居可」の物件に入居するためのポイントについて
入居審査で時間がかかるため、「即入居可」でも入居できるまで期間が空くことがあります。それでも早く入居したい方は、入居するためにはどのような行動が必要なのか把握しておくことが大切です。ここからは、「即入居」の物件に素早く契約して入居するには、どのような対応が必要なのかをご紹介します。
不動産会社の方に入居の意思があることを示す
「即入居可」の物件を紹介してもらい、すぐに引越しの準備を進めるには、不動産会社の方に入居の意思があることを伝えましょう。次の賃貸の更新日が迫っているなど早めに契約したい場合は、具体的な日にちを伝えれば早めに対応してくれることも。
賃貸の入居に必要な書類は事前に用意しておく
賃貸の入居審査を行うには、いくつかの書類を提出する必要があります。素早く入居審査をしてもらうには事前に必要な書類を用意しておき、提出を求められたときにすぐに提出できるようにしてきましょう。
不動産会社のなかには連帯保証人を求めるケースもあるので、あらかじめ相談できる相手を決めておくと話は早くなります。ほかにも住所を変更するための「転出届」など、変更手続きが必要な書類の準備を進めることが重要です。
すぐに入居したくても物件の内見は慎重に行う
「即入居可」の物件に入りたいと思っていても、部屋の内見はしっかり行い、部屋の状況を確認しておく必要があります。紙面の物件情報だけではわからない部分も多いので、自分が理想としている物件なのか目で見て確かめてみましょう。
「即入居可」物件のメリット
入居審査が素早く完了すれば、契約も素早く行える「即入居可」の物件には、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここからは、短期間で入居できる「即入居可」のメリットとはどんなものなのか、詳しくご紹介します。
部屋のクリーニングまで完了している部屋であるため内見の予定が組みやすい
通常の物件は退去が決まっていても、実際に住人が退去するまで内見の予定を組むことができません。内見をしないと部屋の様子などが確認できないので、実際に入居するか判断する材料が少なくなってしまいます。
しかし「即入居可」の物件であれば、すでに前に住んでいた方は退去して部屋のクリーニングまで完了している状態であるため、内見の予定が組みやすいでしょう。部屋もキレイな状態であるため、自分が住むときのイメージがしやすい環境で内見を済ませることができます。
入居を決める時期次第ではよい物件に巡り合うこともある
物件には入居が一気に決まるシーズンがあり、1月から3月、9月から10月は繁忙期であるケースが多いでしょう。そんなときは家賃も比較的高く、よい物件を見つけることも難しい傾向にあります。
しかしそれ以外のシーズンでは空室が目立つ物件を見かけることもあり、なかには家賃が安くなっている部屋もあるでしょう。とくにオフシーズンの場合は「即入居可」の物件が多く、なかにはよい間取りの部屋が残されています。また入居がなかなか決まらない時期では、オーナー側も入居させたい気持ちがあるため、家賃を安く設定していることもあるでしょう。
時期によっては家賃だけでなく引っ越し費用も安くなる
引越し会社によっても費用は異なりますが、賃貸物件と同様にオフシーズンのときは引越し費用を安く見積もってもらえることがあります。お得に引越しの予定を組むことができるので、予算を抑えたい方はオフシーズンを狙うとよいかもしれません。
またオフシーズンでは引越し会社も予定が空いているケースがあるので、自分の好きなタイミングを指定できることがあります。十分なサポートを受けられるので、急ぎで引越しが必要でなければ時期を見計らうことも大切です。
入居審査次第では素早く引っ越しが可能
「即入居可」の物件は入居審査が素早く完了すれば、2日から3日程度で引越しすることができます。急ぎで部屋を探している場合には、「即入居可」の物件のほうが手続きも早くておすすめです。
なかには家電や家具が残されている物件もあるので、必要な物を後からそろえる手間が省けることもあります。今の住まいからスムーズに引越ししたいなら、「即入居可」の物件は理想的です。
「即入居可」の物件は長期的に空いていた可能性もある
すでに前の住人が退去した後である「即入居可」の物件ですが、いつから空き室であったのかわからないケースがあります。何らかの理由で空室の期間が長い場合、事前になぜ空き室になっているのか把握しておくことが大切です。たとえば間取りが狭いのに家賃が高めに設定されているなど、内見のときに部屋の様子をしっかり確認しておきましょう。
部屋が空いている期間が長いときはカビなどに注意
「即入居可」の部屋が長期的に空室であった場合、湿気が多いなど室内環境が悪くなっている可能性があります。手入れが行き届いていない物件の場合、細かい部分にカビが発生している可能性があるので、内見のときに確認しておきましょう。
また入居を希望している場合は、内見のときに劣化部分を写真に収めておき、退去するときに原状回復の費用を請求されないようにすることが重要です。
インターネットが開通するまでは1ヶ月程度かかることもある
「即入居可」の物件にすぐに入居できたとしても、インターネットの開通工事は申し込みを行ってから1ヶ月程度は時間がかかることもあります。とくにテレワークなどで、自宅でインターネット回線を使用する予定の方は、すぐに対応しないと仕事を進めることができません。
「即入居可」の物件が空いていたとしても、インターネットの開通工事などのタイミングも見計らって予定を調整する必要があります。
「即入居可」でも急いで引っ越しすると失敗してしまうこともある
「即入居可」の物件はすぐに内見ができるだけでなく、入居審査が通れば引越しも早く済ませることができます。ただ入居を急ぎすぎると、失敗してしまうこともあるので注意しましょう。ここからは、「即入居可」の物件で急いで引越しすると、どのような失敗が起きるのかを解説していきます。
ガスの開栓など生活に必要な手続きを行っていなかった
「即入居可」の物件に、すぐに引越しを決めたものの電気やガスといった生活に必要な手続きを忘れてしまうことがあります。電気やガス、水道などを使用する場合は、入居者が手続きを行う必要があるため、忘れていると新しい住宅で利用できません。
電気や水道などは電話で連絡すればすぐに利用を始めることができますが、ガスの利用は立ち合いが必要になります。またガス会社の都合によっては、ガスの立ち合いが遅くなる可能性もあるので事前に予約しておくことが大切です。「即入居可」の物件に引越しが決まりそうな段階で、計画的に生活に必要な手続きは進めておきましょう。
新しく必要な家具の準備を忘れていた
今まで賃貸で暮らしていたのであれば問題ありませんが、新しく「即入居可」の物件に一人暮らしするときは、必要な家具は忘れずに購入しておきましょう。生活するうえですぐに必要なのは、カーテンや寝具などが該当します。
引越しを急ぐあまり、最低限必要な家具の購入を忘れてしまうと不便な生活を送ることになるので注意しましょう。ほかにもトイレットペーパーや洗剤など、消耗品関係の買い足しも忘れないことが肝心です。
繁忙期などは引っ越し会社の都合が合わないこともある
「即入居可」の物件の審査が通ったとしても、繁忙期のときは引越し会社の予定が合わないこともあります。すぐに引越しの予定を入れることができないケースもあるので、余裕を持った計画で引越し手続きを進めていきましょう。
できるだけ引越しを早くしたい方は、入居が決まった段階で引越し会社に連絡して急ぎで対応してほしいと伝えることが大切です。
内見でよく確認していなかったため部屋の印象が違った
「即入居可」に魅力を感じたことで内見をしたものの、日当たりなどを確認していなかったことから部屋全体が暗いといった失敗事例もあります。
すぐに入居できる物件であったとしても、内見は日中と夕方に出向いて部屋の様子を確認することが大切です。日当たりが悪いと部屋が暗くなるだけでなく、洗濯物が乾かないといったこともあるでしょう。「即入居可」の物件でも、内見は慎重に行うことが重要です。
「即入居可」の物件は素早く入居できるが内見はしっかり行っておく
「即入居可」の賃貸物件は、ほかの部屋よりも早く引越しすることができます。早く入居したいのであれば書類を事前に用意したり、不動産会社に入居の意思を示したりすることが肝心です。
「即入居可」の物件は内見がすぐにできるので、部屋の状態をしっかり確認できるでしょう。ただガスの立ち合いを予約するタイミングが遅いと、ガスが使用できない日ができてしまうので注意が必要です。
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