- サンルームはDIYで設置したほうが、一般的に費用は安く済む
- ただし、DIYだと計画通りに設置作業を進められない可能性が高い
- 基本的にサンルームの設置は専門の会社に頼んだほうが安心
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テラスやウッドデッキなどに設置するサンルームは、住宅リフォーム(増築)の定番とも言える人気のエクステリアです。設置するには「プロへ依頼」「DIY(自分で設置)」という2つの選択肢がありますが、いずれにしても目安となる費用や完成までの期間などを把握しておかなければなりません。
こちらの記事では、サンルームを設置するときに必要となる費用の目安や、増築やリフォームの際に注意しておきたいポイントを解説します。
なお、賃貸物件では増改築をはじめ、無断で部屋に手を加えることは原則禁止されています。DIYなどを検討する際は、必ず事前に賃貸借契約書を確認しましょう。
サンルームのメリットと代表的な使い方
サンルームの設置について検討するなら、まずはそれによって得られるメリットと具体的な利用シーンを把握しておきましょう。
住まいにサンルームを設けるメリット
日光を室内に採り入れやすくなる
サンルームは全面もしくは大半がガラス張りになっていることから、住まいに日光を採り入れやすいという特長があります。日差しが屋内に差し込みにくい冬場は、日中の明るさを保つのにも役立ちます。
住空間の断熱効果が期待できる
サンルームは住空間の外側に設置されるエクステリアなので、住空間に対する断熱効果が期待できる点もメリットです。夏場の蒸し暑い空気や冬場の冷気などの影響を抑え、冷暖房にかかる光熱費を安くできる点もまた、サンルームのメリットと言えるでしょう。
さまざまな用途に活用できる
サンルームの用途はさまざまで、ライフスタイルに合わせて自由に使える点も魅力です。家族構成や普段の生活などに合わせて、使い方を考えてみましょう。
具体的な利用シーン
サンルームの具体的な活用シーンには、以下のようなものがあります。
洗濯物を干す
サンルームの使い方のなかでも定番と言えるのが、物干しを用意して「洗濯物を干す場所にする」というものです。サンルームには十分な日光が入るだけでなく、外部の天候にも影響されないことから、たとえば「晴れているけど風が強い日」などでも洗濯物を干すことができます。
子どものプレイルームにする
サンルームは、子どものプレイルームとして活用されることも珍しくありません。何らかの理由で子どもを外で遊ばせられないことが多い家庭では、サンルームを大いに活用できるでしょう。
ペット専用のスペースにする
サンルームをペット専用スペースとして活用している家庭も多いようです。サンルームには家具などを設置することが少なく、つくりがシンプルで掃除もしやすいことから、毛が抜けやすいペットのメインスペースとしても適しています。
サブダイニングにする
日光が多く差し込むサンルームは、とくに晴れた日の明るい日中を過ごすのに適した空間と言えます。そのため、たとえばランチ専用のサブダイニングとして使用するのもよいでしょう。ある程度の広さを確保できるのであれば、「友人などを呼んでパーティー」といった使い方も可能です。
寒さに弱い植物の栽培
自宅で植物を栽培したいという方も多いでしょう。しかし、植物のなかには寒さに弱いものも多く、適切な室温管理をしないと枯れてしまうこともあります。冬にも日光が差し込むことで温室のようになるサンルームは、寒さに弱い植物を栽培する場所としても適しています。
サンルーム設置にかかる費用の目安
自宅への設置を考えている場合、「どれくらいの費用が必要になるか」は把握しておく必要があります。続いては、サンルーム設置にかかる費用の目安と、導入時の注意点を見ていきます。
サンルームを設置する方法は主に2種類
サンルームを設置する方法は、「プロ(専門家)に依頼する」「DIY(自分)で設置する」のどちらかになります。それぞれに費用の目安が異なることから、予算と比較しながらどちらを選択するのがよいか考えましょう。
プロに依頼する場合
サンルームの設置を専門の会社などへ依頼する場合は、簡易的なものから床暖房などのオプション設備が搭載されたものまで、いくつかのプランを選択することができます。そのため、20万円程度から200万円程度と費用の幅も広いのが特徴です。プロに依頼する場合は施工費なども発生するため、費用の合計は40万円から250万円程度を目安に考えておくとよいでしょう。
ただし、サンルームの設置費用は設置場所によっても変わってきます。規模の大きな工事を行わなければならないケースでは、相場を上回る費用が必要になることもあります。
DIYで設置する場合
サンルームには設備面も含めると、さまざまな種類があります。しかし、DIYで設置する場合には、選択肢は最小限の設備を有した簡易的なサンルームに限定されるでしょう。簡易的なサンルームはホームセンターやネットショップなどで販売されており、値段は20万円から40万円程度となっています。
また、サンルームを設置する場合は基礎工事なども行う必要があり、10万円前後の費用が追加でかかります。DIYで設置する際に工事そのものにかかる費用は、30万円から50万円ほどを見積もっておくとよいでしょう。
DIYの「費用」に関する失敗例やリスク
DIYでサンルームを設置する場合、以下のような失敗例やそれによって生じるリスク・デメリットを知っておくことも大切です。
失敗すると逆に費用が多くかかってしまう
DIYでうまく設置できなかった場合は「やっぱりプロにお願いするか……」となりがちで、こうなると費用が逆に多くかかってしまうおそれもあります。少しでも不安があるなら、最初からプロに頼んでしまったほうが安心です。
「既製品ならDIYでも簡単」という考えは危険
サンルームには、既製品を簡単に購入できるというメリットもあります。しかし、だからといって「既製品ならDIYでも簡単に設置できる」と安易に考えるのは危険です。設置時には一人ではできない作業や技術力が求められる作業もあるため、これが失敗を招く原因になってしまいます。
長期的に見ると割高になるケースもある
プロによる設計がされていないDIYで設置したサンルームは、修理やメンテナンスの面でランニングコストが高くつくこともあります。長期的に見ると「むしろDIYのほうが出費は増える」という懸念があることも、覚えておきましょう。
サンルーム設置にかかる「期間」の目安
サンルームは1日や数日で設置できるものではありません。そのため、設置をする際は最初の段階で所要期間を把握しておくことも大切です。
専門会社とDIYでは設置にかかる期間も異なる
サンルームの設置にかかる期間は、プロに依頼する場合とDIYする場合で大きく異なります。
プロに依頼する場合
プロがサンルームの設置を行う場合、所要期間はサンルームの規模や設備によって変化します。小型で簡易的なものの場合は、1週間以内で完了することもあるでしょう。一方、規模の大きなサンルームや床暖房などが付帯しているものを設置する場合は、1ヶ月程度の期間を要する可能性があります。
DIYで設置する場合
DIYでサンルームを設置する場合、所要期間は作業者の方の技術レベルに応じて大きく異なります。必要な工具や部材の取り寄せに時間がかかることもあるため、それらも踏まえて数ヶ月はかかるものと考えておいたほうがよいでしょう。DIYでは、すべての作業がスムーズに進むとは限りません。また、「週末にしか作業できない」といったケースでは、さらに多くの期間がかかってしまうこともあります。
DIYの「期間」に関する失敗例やリスク
DIYは費用を抑えやすい反面、失敗のリスクがあります。設置期間に関するよくある失敗例やリスク・デメリットには、以下のようなものがあります。
技術的な問題で計画通りに工事を進められない
DIYで設置工事を進める場合、技術的な問題で当初立てていたスケジュール通りに進められなくなってしまうことが少なくありません。高い精度が求められる基礎工事をDIYするのは難しく、「何度も同じ作業を繰り返す」などによって想定外の時間がかかってしまうこともよくあります。
必要な道具や設備がない
DIYでは作業を進めていくなかで、必要な道具や設備が手元にないことに気付くこともあります。このようなケースでは、足りない道具や設備の取り寄せに時間がかかることも。それが工事自体の大幅な遅れを招いてしまうかもしれません。
特定の期日までに設置しなければならない場合は向かない
以上のことからもわかるように、DIYは計画通りに進められる可能性が低いという点がデメリットです。したがって、特定の期日までにサンルームを設置しなければならないという場合は、DIYではなくプロに依頼したほうが賢明と言えるでしょう。
サンルームを設置(後付け)する際の注意点
すでに完成している住宅にサンルームを後付けで設置する場合、この方法ならではの注意点を把握しておく必要があります。
サンルームを後付けする際の注意点
追加費用がかかることが多い
住宅にサンルームを設置する場合、その住宅ならではの特徴が追加料金の要因となることも珍しくありません。たとえばベランダに既製品のサンルームを設置する場合、ベランダの形状に合わせてサンルームの一部形状を変える必要が生じることもあります。こういったケースでは別途費用がかかるため、予算を多めに用意しておくことが求められます。
固定資産税が増える
所有している建物や土地に対して、毎年かかる税金が固定資産税。固定資産税の金額は、建物の面積によって変化します。サンルームによって住宅の面積が広くなると、その分だけ支払う税金も増えるため、毎年の税負担についても考慮したうえで設置計画を検討しましょう。
床面積を増やせないケースがある
建物には、大きさを一定の割合に制限するルールが存在します。それが「建ぺい率」や「容積率」です。建物を建設する場合は、この建ぺい率や容積率の基準を超えないように設計しなければなりません。サンルームを設置すると一般的に建ぺい率と容積率が増えるので、住宅本体を建てた時点でこれらが基準の上限に達している場合、そもそもサンルームを設置できないおそれがあります。
そもそもDIYは難易度が非常に高い
サンルームの設置工事には、高い精度が求められる基礎工事をはじめ、専門家以外では技術的に安全性を確保できない作業があります。したがって、そもそもサンルームの設置工事をDIYで行うのは非常に難しく、技術に自信がない方はプロに任せたほうが安心です。
メンテナンスのことも考える必要がある
サンルームを長期的に使用し続けるには、定期的なメンテナンスが必要です。たとえば工務店などで設置を依頼すると、その後の修理やメンテナンスも行ってもらえます。しかし、DIYではメンテナンスも自力で行うか、新たに対応してくれる会社を探さなければなりません。
難易度が高いサンルーム設置はプロに依頼するのがおすすめ
さまざまな用途に使えて種類も豊富なサンルームは、ウッドデッキなどと並んで日々の暮らしの「さらなる充実」につながる人気のエクステリアです。サンルームには既製品もあることから、「DIYでも簡単に設置できるのでは?」と考える方も少なくないかもしれません。しかし、DIYによるサンルーム設置は難易度が高く、失敗例やリスクも少なくないため、適切な費用内で期日通りに設置してくれるプロに任せたほうが安心です。
サンルームの設置が可能な物件もご紹介できます。生活に採り入れたい方は、ぜひ下記よりお問い合わせください。
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