- 家で長く一緒にいたいカップルには1LDK、個人の空間・時間を重視したいなら2DK以上がおすすめ
- 古い物件に多い2DK、ライフスタイルの変化に対応しやすい2LDKなど、特徴を理解することが重要
- 理想の物件像を見つけるために、互いのライフスタイルや希望を話し合うことが大切
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快適な暮らしに欠かせないものの一つに、「住空間の満足度」があります。一人暮らしの物件探しと二人暮らしの物件探しは、似ているようで別のもの。これから同棲を考えているカップルのなかには、「どのような選択肢があるのかわからない」と悩んでいるケースも多いのではないでしょうか。この記事では、二人暮らしにおすすめの間取りや物件探しのポイントをご紹介します。
二人暮らし向け物件の間取り別メリット・デメリット
二人暮らしをする場合、どのような間取りがよいのでしょうか。それぞれのメリット・デメリットを知り、どんな暮らしに向いているのかを確認しておきましょう。
「DK」と「LDK」
「DK」はダイニングキッチンのことで、キッチンとダイニング(食事をする場所)がまとまった部屋を指します。そして、そこに居間の役割が加わったのが「LDK(リビングダイニングキッチン)」です。DKとLDKの違いを判断するうえで目安となるのは「部屋の広さ」。不動産公正取引協議会連合会では、以下のように定めています。
- キッチン+居室1部屋の場合(1LDK/1DK)
4.5~8畳なら「ダイニング」、8畳以上なら「リビングダイニング」 - キッチン+居室2部屋の場合(2LDK/2DK)
6~10畳なら「ダイニング」、10畳以上なら「リビングダイニング」
1LDK
居室が1部屋しかないため、生活スペース(LDK)と寝室(居室)に分けるケースがほとんどでしょう。おうち時間の大半をともにすることになるため、「家でできるだけ長く一緒にいたい」というカップルに最適です。
メリット
・二人で過ごす時間を多く持てる
・家賃が比較的安い
・LDKがあるため、人を招きやすい
デメリット
・自分だけの時間やスペースを確保しにくい
・収納スペースが少ない
・家具のレイアウトには工夫が必要
2DK
2DKは、1980年代以前に流行した間取りです。キッチンと食事スペースは最低限の広さですが、居室が2部屋あるためそれぞれのプライベート空間を保ちやすいのが魅力でしょう。居室を分けたいカップルや、友人同士のルームシェアに向いています。
メリット
・広さなどの割に、家賃が安い傾向にある
・一人で過ごす時間やスペースを確保しやすい
・家具やレイアウト次第では2LDKに近い感覚で使える
デメリット
・建物の築年数が古いケースが多い
・畳の物件も多く、フローリングの部屋がないケースもある
・設備が古い場合や部屋の配置によっては、使い勝手が悪いこともある
2LDK
2DKよりもダイニング部分が広い2LDKは、レイアウトを工夫すればリビングとダイニングをエリア分けすることも可能です。ライフスタイルの変化に合わせて柔軟に対応しやすいことから、新婚夫婦などに人気の間取りとなっています。
メリット
・人を招いて団らんしやすい
・子どもが生まれてからも不自由なく住み続けることができる
・築浅物件が豊富で、便利な最新設備が導入されていることも多い
デメリット
・2DKの間取りと比べると家賃が高い傾向にある
・広い分、掃除の手間や冷暖房費などが増える
ニーズ別に「おすすめの間取り」が知りたい!
「同棲」「夫婦生活」「友人とのルームシェア」など、二人暮らしをする理由はさまざまです。以下では、二人の関係性やライフスタイル別におすすめの間取りをご紹介します。
家で二人はどのように過ごしたい?
いずれのケースにおいても必ず共有しておきたいポイントは「家で二人がどのように過ごしたいのか」です。理想の過ごし方によっても、選ぶ間取りは変わってきます。
二人で長く一緒に過ごしたい
家でできるだけ長く一緒にいたい二人には1LDKがおすすめです。同棲のための物件探しでは、多くのカップルが1LDKを選ぶ傾向にあります。生活時間帯や趣味が似ている二人であれば、不便さを感じる心配も少ないでしょう。
個人のスペースや時間を大切にしたい
友人とのルームシェアでは、個人のスペースや時間を確保することが優先度の高い項目になるでしょう。カップルや夫婦であっても、生活時間帯のズレや趣味の違いなどの理由から、個人の空間や時間を持ちたいという方も多くいます。
個人の空間や時間を重視したいなら2DK以上は確保したいところ。ルームシェアであれば、リビングなしの完全個室とするケースもあるでしょう。カップルや夫婦なら、寝室を分けるだけでなく、「寝室と趣味・仕事の部屋」に分けるパターンも可能です。
2DK・2LDK物件のなかには、互いの部屋を通らずに移動できる「振分(ふりわけ)物件」というタイプがあります。よりプライベートエリアを確保しやすいことから、とくにルームシェアで人気です。
ライフステージで異なる「夫婦二人暮らし」
夫婦の二人暮らしは、ライフステージによって最適な間取りが異なります。ポイントは、今後の人生設計を考慮することです。
新婚夫婦
新婚夫婦の物件探しでまず押さえておきたいのは、「子どもを望むかどうか」。子育ても視野に入れたい場合は、広いスペースがあり、かつ工夫次第で柔軟にレイアウト変更がきく2LDKがおすすめです。
共働き世帯では、働き方や生活時間帯のズレなどが互いのストレスにならないよう配慮することも重要です。寝室を分ける、リモートワーク(テレワーク)を想定した間取りを選ぶ、といったことも検討してみましょう。
シニア世代の夫婦
子どもが独立したり、仕事をリタイアしたりしたシニア世代の夫婦は、互いの安否確認ができる間取りに注目しましょう。夜間に緊急事態が起こった際、寝室が完全別室だと気付くのが遅れてしまうことも考えられます。家具などを間仕切りに利用し、同室で寝るのも選択肢の一つです。広すぎたり部屋数が多すぎたりすると掃除や移動が負担になることからも、大きめの1LDKが理想的でしょう。
二人暮らし物件選びのポイント
「快適な二人暮らし」を実現するにはまず、以下のポイントをチェックしましょう。話し合って、二人が譲れないポイントを確認してみてください。
広さの目安
物件の広さで迷ったときは、国が定める「健康で文化的な住生活に必要不可欠な面積(最低居住面積水準)」と「豊かな住生活の実現に必要な面積(誘導居住面積水準)」を参考にしましょう。
- 二人暮らしの最低居住面積水準:30㎡
- 二人暮らしの誘導居住面積水準:都市部で55㎡、郊外で75㎡
出典:国土交通省 「住生活基本計画における「水準」について」
上記は2011年に発表された、少し古いデータです。現在はリモートワーク(テレワーク)という働き方が普及したため仕事部屋のニーズが高まっており、より広さが求められていると考えられます。生活スタイルとしてリモートワークを想定するなら、1LDKや2LDKなど、別々の部屋で仕事ができる環境も実現できると理想的でしょう。
家賃の目安
二人暮らしの家賃の目安は、二人の手取り月収の合計の25%から30%と言われています。結婚や出産など今後のライフプランや生活費も考えたうえで、無理のない家賃設定の物件を検討しましょう。
設備の目安
二人暮らしであると便利な設備の代表例をご紹介します。
広い収納スペース
互いの持ち物量を把握しているケースは意外に少なく、二人で生活し始めてから荷物の多さに驚くことも多いようです。クローゼット・下駄箱・キッチン・トイレの収納に余裕があれば安心でしょう。
2口以上のコンロ
自炊をする場合、1口コンロで二人分の料理をつくるのは大変なため、2口以上のコンロがある物件がよいでしょう。また、ガスとIHでも好みが分かれるもの。事前に二人(とくにメインで料理をする方)の希望を確認しておくのがおすすめです。
水まわり
二人暮らしでは、以下の2点があると大変便利です。
・独立洗面台
どちらかが入浴中でも洗面台が使えるのが大きなポイントです。とくに生活時間帯にズレがある場合、独立洗面台がないと不自由を感じるケースもあるでしょう。化粧品や小物をおくスペースも確保できる独立洗面台を、設備の必須項目に挙げる女性も多いようです。
・追い焚き機能
生活時間帯が重ならないカップル・夫婦の場合、追い焚き機能があると、自分の都合がいいときにいつでも温かいお湯に浸かれます。一からお湯を溜めなおす必要がないので、節約にもつながるでしょう。
二人でたくさん話し合い、後悔しない間取り選びを
二人暮らしにはさまざまなケースがあり、それぞれの事情や理想とするライフスタイルによって最適な間取りは異なります。物件探しでは、二人のライフスタイルや希望(住空間に求めること)をじっくり話し合うことが大切です。初めて同棲をするカップルの場合は、間取り選びを通して互いのことをより深く知ることもできるでしょう。
二人の理想の物件像が見えてきたら、以下よりお気軽にお問い合わせください。
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