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新たな選択肢「DINKs(ディンクス)」とは?素敵な住まいを選択するポイントも解説

更新日:2021.09.27

新たな選択肢「DINKs(ディンクス)」とは?素敵な住まいを選択するポイントも解説

子どもをもたない選択をした夫婦が近年増えてきています。子どもをもたないことで、金銭的に余裕ができるほか、夫婦の時間を大事にできるというメリットがあります。そんな夫婦の形に、ぴったりな住まいを選ぶうえでのポイントもご紹介します。

  • DINKsは子どもをもたない選択をした夫婦
  • キャリアアップや夫婦の時間をたくさん持つことができる
  • 賃貸や持ち家の特徴を知って素敵な住まいをゲットしよう

もくじ

  1. DINKs(ディンクス)とは?

    1. 共働き世帯は全体の約半分

  2. DINKs(ディンクス)のメリット・デメリット

    1. DINKsのメリット

    2. DINKsのデメリット

  3. DINKsにはコンパクトな住まいがおすすめ

    1. コンパクトマンションとは

  4. DINKsにはこんな住まいがおすすめ

    1. 賃貸を選ぶメリット

    2. 賃貸を選ぶデメリット

    3. 持ち家を選ぶメリット

    4. 持ち家を選ぶデメリット

    5. 家を選ぶときのポイントや注意点

  5. 二人の人生設計に後悔のない選択を



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結婚した後、「子どもを産まずに二人だけで生活していく」という選択をする夫婦が増えてきています。「結婚したら子どもを産むのが自然」といった意見もあるなかで、あえてこの選択をする方たちはどのような生活をしているのでしょうか。

この記事では、DINKs(ディンクス)についての理解を深めたうえで、DINKsの住まいについても解説していきます。さまざまな価値観があることを前提に、DINKsという生き方を知り、選択肢を広げるきっかけにしてみてください。

DINKs(ディンクス)とは?

DINKs(ディンクス)とは、子どもがいない夫婦のことを指します。「Double Income(共働き)No Kids(子どもをもたない)」の頭文字を取った言葉で、最近ではこのような夫婦が増えています。

もちろん何らかの事情があって子どもがいない夫婦もいます。しかしその一方で、自らの意思で子どもを作らないことを決めた夫婦もたくさんいるのです。「結婚の次は子ども」といった価値観が多く存在するなかで、新たな価値観の一つと言えるでしょう。

共働き世帯は全体の約半分

平成27年の国勢調査によると、夫も妻も働いている世帯は1308万450世帯となっていることがわかります。この数は夫婦世帯の47.6%であり、共働き世帯が非常に増えていることを示しています。

また、子どものいない世帯に関しては1985年から2015年の間に約2倍に増えており、共働き夫婦と子どものいない世帯が圧倒的に増えていることがわかっています

出典:平成27年国勢調査「就業状態等基本集計結果」

出典:人口統計資料集(2018)

DINKs(ディンクス)のメリット・デメリット

子どもを産まずに二人の人生を歩むことを選択するDINKsですが、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。DINKsならではの特徴について解説していきます。

DINKsのメリット

まずはDINKsのメリットについて解説していきます。子どもがいないことで、子育てに使う時間がないため夫や妻に対してより愛情を注げるのはメリットと言えます。もちろん、愛情深く過ごせること以外にもたくさんのメリットがあるので、DINKsについての理解を深めていきましょう。

時間やお金に自由がある

子育てにかける時間やお金が必要ありません。二人で働いた分はすべて二人で使うことができるので、独身生活に近い自由な生活を送れるでしょう

保険会社が発表する子育て費用の試算では、出産から22年間の養育費は子ども一人当たり1,640万円だと言われています。養育費だけでなく、教育費もかかってくるので二つを合計すると、子どもの誕生から大学卒業まで、2,655~4,105万円かかるのが現状です。

出典:AIU保険会社「現代子育て経済考」2005年度版

また、子どもの進路によって費用も変わってくるので、これ以上にかかることも視野に入れておくべきでしょう。DINKsは金銭面でも時間の面でも余裕をもって過ごすことができるので、夫婦の時間や友人との時間を大事にできるというのは強みです。

夫婦ともにキャリアアップが見込める

一般的に子どもができたら仕事を減らしたり、産休・育休を取ったりするのは女性のほうが多いでしょう。DINKsであれば出産や育児に費やす時間がないので、これまでの仕事を続けることができます

夫婦ともに仕事に時間を使うことができるので、キャリアアップも見込めるというのは大きなメリットでしょう。「育休を取ると社内の人に迷惑がかるかも……」といった不安や、復職のことで頭を悩ます必要もありません。夫婦ともにキャリアアップが見込め、金銭的な余裕も生まれやすいので豊かな生活への期待もふくらむでしょう。

プライベートを確保できる

DVや不倫といったネガティブな要素からではなく、ポジティブな考えから別居婚や週末婚を選ぶ夫婦も増えています。二人の都合だけで結婚の形を決めることができるので、自由が利くのもメリットの一つです。

お互いのプライベートを確保できることから、「良好な夫婦関係でいられる」という意見もあるくらい、大切な要素と言えるでしょう。

「結婚しないの?」の重圧からの開放

30~40代になると、親や友人から「結婚しないの?」と聞かれる機会も増えてくるかもしれません。子どもは産まないけれど、夫婦になることでそのプレッシャーから解放されることもあるでしょう。

また、一般的には家族がいる世帯には家族手当が支給されます。籍を入れることによって、このような手当を受け取ることができるのもメリットと言えます。

DINKsのデメリット

メリットが多く感じるDINKsですが、一方でデメリットが存在するのも事実。自由があり、余裕もありますが、「結婚の次は子ども」といった考えと相いれないことがデメリットの大半を占めていると考えられます。ここからは、DINKsのデメリットについて解説していきます。

周りからの理解が得られない場合もある

世間には「結婚の次は子ども」といった考えを持つ方も多くいます。その考えから夫婦生活が長くなってくると、子どもの心配をされることもあるかもしれません。子どもに対する周りからのプレッシャーを感じることもあるのがデメリットでしょう。

日本では子持ち夫婦が多数派ということもあり、理解が得られないこともあるかもしれません。
当人にとってはポジティブな選択であっても、「子どもを作れない」とネガティブに捉えられてしまうことも少なくないようです。

また、「帰省時に親から孫の話をされて、“帰省ブルー”になってしまった……」といったケースもあります。

離婚がスムーズに進みやすい

DINKsはお互いに働いており、金銭的に余裕があるのが特徴です。子どもがいると、養育費や子どものためにも「なかなか離婚ができない」といったケースもあります。しかし、DINKsにはそのような問題がありません。

そのため、よくも悪くも離婚へのハードルが低くなります。相手に問題がある場合にはメリットと言えるかもしれませんが、別居婚や週末婚もしやすいことから、不倫や浮気があってもなかなか気づけないことも考えられます。

DINKsにはコンパクトな住まいがおすすめ

DINKsにはコンパクトな住まいがおすすめ

子どものことを考える必要がなく、二人分のスペースさえあればよいということから、DINKsを選ぶ方から職場に近くて程よい広さの住まいが注目を集めています。そのなかの一つ、「コンパクトマンション」について解説します。

コンパクトマンションとは

コンパクトマンションとは1LDK~2LDKほどの間取りで、少人数で暮らすことを想定したマンションのこと。ただ、明確な基準や規定があるわけではありません。

具体的には、ワンルームマンションよりも広く、設備やデザイン性においてファミリータイプと同様もしくはそれに近いマンションです。ファミリータイプのマンションほどスペースを取らないことから、価格を抑えた好条件の立地が多い傾向にあります。

約20年前から晩婚化が進んだり共働き夫婦が増えたりしたことで、コンパクトマンションが注目され始めました。さらにDINKsという価値観が誕生したことにより、今後もコンパクトマンションの人気は高まっていくことが予想されます。
 

DINKsにはこんな住まいがおすすめ

コンパクトマンションに注目が集まる一方で、賃貸か持ち家にするかも悩みどころではないでしょうか。DINKsを選択する方のなかには、最終的に物件を購入している方が多いのも特徴です。しかし、若い世代のDINKsにとって、家を購入するのは大きな決断です。ここからは、DINKsにおすすめの住まいについて理解を深めていきましょう。

賃貸を選ぶメリット

賃貸物件は「毎月家賃を払い、退去したいときには解約すればいい」という自由度の高さが特徴です。このような手軽な賃貸物件とDINKsの相性はよく、気軽に住まいを変えたいという二人にはぴったりと言えます。以下からは賃貸物件のメリットについて見ていきましょう。

引っ越しが気軽にできる

転職や転勤などで引越しが必要になったときでも、契約を解除して気軽に引っ越すことができます。DINKsはお互いにキャリアを積める分、仕事に関わるライフスタイルの変化も考えられます。「転職して会社のそばに引越したい」「年収が上がったから家のグレードを上げたい」といったことにも柔軟に対応できるでしょう。

住宅ローンが気にならない

マンションなどを購入する際には、住宅ローンを組みます。なかには住宅ローンを毎月支払うことができなくなり、ローン破綻になるリスクも考えられます。そのようなリスクがなく、収入に合わせて価格を抑えた物件に引っ越すことでリカバリーも可能です。

賃貸を選ぶデメリット

仕事の都合での引越しにも柔軟に対応できる賃貸物件ですが、その自由さの分だけ将来への不安も。なかには、大家さんの都合で家賃が上がることも考えられます。

家賃が財産につながらない

毎月家賃を払って住んでいる賃貸物件ですが、いくら払ったとしても自分の持ち家にはなりません。購入した物件であれば、ローンを返済し最終的には自分の資産になります。しかし、賃貸物件の場合は住宅費を消費していることになり、「もったいない」と感じる方もいるかもしれません。

老後の生活が不安

賃貸に住み続けるとしたら、老後も家賃が発生し続けることになります。総務省の家計調査によると、年金暮らしの家庭の住宅費には約1万4,000円しか含まれていません。賃貸物件はこれ以上に住宅費がかかってくるので、生活が厳しくなることも考えられます。年金だけでは賄えないため、貯蓄が必要になってきます。

出典:総務省「家計調査年報(家計収支編)2019年」

持ち家を選ぶメリット

賃貸物件ではなく、マンションなど持ち家を購入する場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。20代のDINKsにとって家を買うのは大きな決断となりますが、長い目で見るとメリットが大きく感じるのがポイントです。

家賃が財産になる

家賃を払い続ける賃貸は住宅費を消費していることになりますが、購入してしまえば毎月払うローンが自分の資産として残ります。共働きの場合は、ペアローンを組んでそれぞれが住宅ローン控除を受けることで節税効果も見込めます。

早めに購入して売却や賃貸に出すなど、資産を増やすことを視野に入れて購入するのも一つの手段です。

また、住宅ローンを組む際には保険に入るのが一般的です。加入する保険によっては、夫婦のどちらかが死亡しても、残されたほうは今まで通りの支払いで住み続けることができたり、保険金によってローンの返済が免除されたりすることも。賃貸物件であれば、残されたほうは家賃を払い続けることになるので、負担しきれなくなる可能性があります。

老後の生活が安心

住宅ローンの返済額は一定なので、賃貸物件の家賃のように上がることはありません。定年までにローンを完済できればその後の住宅費が減るので、年金だけでも暮らしていけるでしょう。老後の生活の拠点も確保された状態なので、金銭面でも安心して生活を送れるのが強みです。

持ち家を選ぶデメリット

反対に持ち家を選ぶデメリットについて解説していきます。マンションなど持ち家を購入すると気軽に手放すことができないため、ライフスタイルの変化についていけない可能性があります。デメリットもきちんと把握して、慎重に探していきましょう。

引っ越しがしづらい

持ち家になると、賃貸物件よりも引越しのハードルが上がってしまいます。売却や賃貸運用するのもいいですが、相手が見つからなくては意味がありません。

転勤が多い、または転職を検討しているのであればタイミングを見計らったほうがいいでしょう。DINKsはお互いにキャリアを形成できるため、「仕事の都合により引越しする可能性はゼロではない」ということを念頭に置いておきましょう。

メンテナンスに費用がかかる

賃貸物件であれば、設備や内装が壊れてしまった際には基本的に大家さんが修繕費を負担してくれます。しかし、持ち家の場合は自分で修繕しなくてはいけません。もちろん点検に関しても、自分たちで手配するなどして行う必要があります。そのため、住んでしばらく経った頃に、家の修繕費などで出費がかさむ可能性があります。

家を選ぶときのポイントや注意点

賃貸物件にも持ち家にもそれぞれ特徴があり、夫婦の暮らし方に合わせて選択するのがいいでしょう。二人の理想の暮らし方や、今後の生活について話し合い、生活しやすい環境を選択してみてくださいね。

以下からは、賃貸か家を購入しようか悩んでいる方に向けて、家を選ぶときのポイントや注意点について解説していきます。

資産価値の下がりにくい物件を選ぶ

持ち家を購入する場合は、いざとなったら売却や賃貸として利用できるように資産価値の下がりにくい物件を選びましょう。駅から近い家や都内のマンションは資産価値が下がりにくい傾向にあります。財産として残るものなので、価値の高いものをあらかじめ選んでおくのがおすすめです。

賃貸とどちらがお得なのか比較してみる

住むエリアが決まったら、賃貸物件と比較してみるのも手です。月々かかる住宅費を、「消費」か「財産」にするかを決めるうえで、どちらのほうがお得なのか考えてみましょう。

ただし、転職や転勤などのライフスタイルの変化も視野に入れておくことが重要です。

中古物件を検討してみる

新築マンションの購入が厳しいのであれば、中古の物件を検討してみるのもおすすめです。新築マンションは人が入居した時点で価値が下がり、20年経った時点からは下落率がゆるやかになっていきます。つまり、将来的に価値のあるマンションを安く購入できる可能性があるのです。

また、購入にかかる費用が抑えられるので、リフォームや家具などに資産を割くことができます。二人の生活に合った住まいを自分たちで作ることができるのもメリットでしょう。

二人の人生設計に後悔のない選択を

子どもをもたずに二人で生活していくDINKsという新しい価値観についてご紹介しました。金銭的にも時間的にも余裕があり、お互いのキャリアアップも見込めるDINKsを選択する夫婦が近年増えてきています

DINKsを選択するなかで、コンパクトマンションへの引越しや将来的に安定が見込める持ち家の購入を検討する場面も出てくるでしょう。お互いの生活環境へのこだわりや人生設計について話し合い、二人にぴったりの住まいを見つけてくださいね。



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