更新日:2022.08.18
テレワークに適した間取りとは?快適な在宅勤務の設備や動線を考える
時間を有効活用でき、場所にとらわれない柔軟な働き方・勤務形態を指す「テレワーク」。スマートフォンやタブレットといった端末の進化やインターネット環境の普及、そして新型コロナウイルス感染症の影響にともない、今日では多くの企業・組織で採用されています。テレワークにはさまざまなスタイルがありますが、最も一般的なのは自宅を就業場所とする在宅勤務です。在宅勤務の機会が多いビジネスパーソンの場合、「仕事をしやすい物件」への引越しを検討するケースも少なくありません。ここでは、テレワークに適した間取りや、より快適に仕事をするための設備などについて詳しくご紹介します。
- テレワーク環境には、集中でき、情報を適切に管理できる空間が求められる
- 身の回りのものを物理的に変えるだけでも仕事モードに切り替えやすい
- テレワークスペースにはオープン型・半個室型・個室型があり、それぞれに適したスタイルがある
テレワークに関するよくある課題や問題点
出勤する必要がないので、メリットしかないと感じるかもしれません。しかし、そのようなテレワークにも課題や問題点があります。まずは、テレワークにおける代表的な悩みとその解決方法を見ていきましょう。
デスクなどを置くスペースがない
ワンルームや1Kで一人暮らしをしている人は、「仕事に必要なデスクや椅子などを置くスペースがない」という悩みも多いようです。ノート型PCを使っているなら、飲食時に利用しているローテーブルなどでも作業はできますが、業務効率や長時間のデスクワークを考えると、仕事専用のデスクや椅子は欠かせません。
スペースに余裕のない部屋に便利なのが、使わないときはコンパクトに収納できる折りたたみ式デスクです。超軽量のものは持ち運びの負担が小さく、薄型のものはちょっとした隙間に収納できるので生活の邪魔にもなりません。立ちながらデスクワークをするのに適したスタンディングデスクにすれば、腰・背中の負担軽減や、運動不足の改善、集中力の向上などが期待できます。長時間のデスクワークでも、身体的な痛みやストレスを感じにくくなるでしょう。
仕事に集中できない
「オフィスのように集中できない」方も多いようです。上司や同僚などがいないため緊張感を維持するのが難しく、生産性が落ちてしまうこともあります。子どものことが気になって仕事が手につかない、というケースも少なくないでしょう。
このような問題を解決するには、自宅に仕事用のスペースを用意するのが有効です。レイアウトを工夫して生活感があるものを見えないようにするだけでも、集中力は高まります。パーティションなどの設置が難しいなら、壁や窓に向かうようにデスクを設置するのも有効です。仕事に集中できない場合は、仕事専用の部屋やスペースを確保できる物件への引越しも検討しましょう。
オンとオフの切り替えが難しい
「出社するまでに自然と仕事モードに切り替わる」という方は多いでしょう。しかし、テレワークでは通勤がないため、「気持ちをうまく仕事モードに切り替えられない」という方もいます。オンとオフを上手に切り替えるポイントは、身の回りの何かを物理的に変えることです。化粧をする、身だしなみを整える、ワーキングスペースを整理整頓する、といったアクションによって気持ちを切り替えやすくなります。
また、テレワーク専用スペースを設けることでもこの悩みを解消できます。仕事をする部屋や場所を物理的に変えることで、自宅内でも仕事モードのスイッチを入れやすくなります。すぐに部屋や場所を用意できない場合は、就業時間外になったらPCや社用携帯を目につかないところにしまうのもおすすめです。
通信環境が悪い
通信環境も、在宅勤務の生産性を左右する重要なポイントです。近年では無料でインターネットが利用できる集合住宅も増えていますが、「通信速度が遅い」「時間帯によって接続が不安定になる」といった場合、仕事に支障が出てしまう恐れもあります。
この問題は、高速インターネットを完備している物件、または自分専用の回線を引ける物件を選ぶことで解消できます。物件によってはインターネット回線が通っておらず、開通工事ができないこともあります。テレワーク前提で引越しを考えている方は、物件選びに際してインターネット環境をしっかり確認しておきましょう。
テレワーク環境の構築に必要なこと
快適なテレワーク環境を実現するには、集中できる空間であることが欠かせません。部屋の間取りや広さだけでなく、周囲の環境も重要なポイントです。周囲の騒音がうるさければ仕事に集中できず、ビデオ会議などのさまたげにもなります。
そしてもう一つ、欠かせないのが情報セキュリティです。一般的に自宅はオフィスよりもセキュリティレベルが低く、情報管理も甘くなりがち。家族がいる場合、仕事用と家族用のPCを分ける、離席時はPCにロックをかけるといった基本的な対策はもちろんのこと、重要なデータが入った端末や書類などの管理を徹底する必要があります。
テレワークに向いているスペース事例
ここからは、テレワークスペースの代表的な3つのタイプと、その特徴をご紹介します。
パターン1:オープン型
テレワーク専用の部屋が用意できない場合、最も簡単にワークスペースを確保できるのが「オープン型」です。その名の通り、リビングなどのオープンな空間にデスクや椅子を置いて仕事場所を確保します。オープン型は空間が独立しているわけではないためやや周囲が気になりますが、その一方で開放感があるのがメリットです。専用の部屋を確保する必要がないため、ワンルームでもスペースを確保できます。
パターン2:半個室型
部屋の一部を家具やパーティションなどで区切るのが「半個室型」です。オープン型よりも仕事に集中しやすいというメリットがあります。背後を区切れば、ビデオ会議などで生活空間が見えないようにすることも可能です。部屋の一部にワークスペースを設けることにより、コストをかけずに集中できる環境をつくりたい方にぴったりです。
パターン3:個室型
「個室型」は文字通り、個室をワークスペースとして用意する方法です。最大のメリットは、オープン型や半個室型よりも仕事に集中しやすいこと。十分なワークスペースを確保できるため、仕事の環境を整えることができます。仕事に集中できる環境を求めたい方にぴったりです。
部屋が余っている場合を除き、引越しやリフォームなどをしなければならず、コストがかかりますが、ビデオ会議の会話や様子が家族に知られるリスクも低いため、情報セキュリティやプライバシーの面でも安心です。
こんなビジネスパーソンにはどんなテレワーク環境がよい?
最適なテレワーク環境は、人によって異なります。家族構成やワークスタイルにとって、どのような状態が適しているのか確認しておきましょう。
夫婦でテレワークをするケース
夫婦ともにテレワークをしている場合は、半個室型または個室型のワークスペースがおすすめです。オープン型の場合は、どうしても互いの存在が気になってしまいます。また、情報セキュリティの観点からも、ある程度の区切りは必要でしょう。ビデオ会議をする機会が多い方は、個室型のワークスペースを検討してみてください。
育児・子育てをしながらテレワークをするケース
育児・子育てをしている方には、オープン型のワークスペースがおすすめです。子どもの様子を確認しつつも、仕事に集できます。ビデオ会議などが多い場合は、子どもや生活スペースが映り込まないような工夫が必要です。折りたたみ式デスクやパーティションを使って、リビングに半個室型のワークスペースを設けるのもよいでしょう。
仕事に集中できる物件を探そう
「今よりもテレワークしやすい間取りの物件に引越したい」という方は、自分にとってどんなテレワークスペースが適しているのかを踏まえて検討してみましょう。
理想のテレワーク環境を探している方は、以下の窓口からお気軽にご相談ください。
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