更新日:2023.02.20
マンション売却で多い7つの失敗とは?事前に学んで間違いを防ぐ方法
「マンション売却で失敗するのは避けたい」とお考えの方は、どんな失敗ケースがあるのか、先に学んでおきましょう。この記事では、よくある7つの失敗を取り上げ、失敗する理由や回避するための対策をご紹介します。前もって用心していれば、トラブルや後悔のない、満足できるマンション売却を実現できます。
- マンション売却でよくある7つの失敗を解説
- 事前に対策を知っていれば失敗は回避できる
- トラブルや後悔のないマンション売却を実現させよう
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【マンション売却の失敗1】売り出し価格を間違えた
さっそく失敗ケースを見ていきましょう。
1つめの失敗は「売り出し価格を間違えた」です。
売り出し価格とは?
売り出し価格とは、マンションを売り出すときに、不動産ポータルサイトや広告チラシなどに掲載する価格のことです。
売り出し価格は、マンション売却の仲介を依頼する不動産会社と、売主さんとの間で、相談して決定します。
実際に成約に至った価格は「成約価格」といいます。多くの場合、売り出し価格と成約価格の金額は、異なります。 たとえば、「売り出し価格:3,000万円」で売り出し、購入希望者の値引き交渉に応じて、200万円を値引きして成約したら、「成約価格:2,800万円」となります。
高すぎる価格が引き起こす問題
満足できるマンション売却を実現するには、「売り出し価格を、いくらに設定するか?」が重要なカギとなります。売り出し価格は、高すぎても、低すぎても、失敗の原因となるからです。
売り出し価格が高すぎると起きる問題として、以下が挙げられます。
- 買い手がなかなか見つからない
- 売却まで時間がかかってしまう
- 売れずに後から値下げをすると、「人気のない物件」の印象を与える
低すぎる価格が引き起こす問題
逆に、売り出し価格が低すぎると、以下の問題が生じます。
- 本来の価値よりも低い金額で売却することになり、損してしまう
- 値引き交渉に応じる余裕分がないために、購入希望者との交渉が難航する
- 極端に低すぎる価格の場合「ワケあり物件では?」と怪しまれて、買い手が見つかりにくい
適正な売り出し価格を設定するために大切なこと
売り出し価格の失敗を避けるために、最も大切なことは何でしょうか。
それは、売主さん自身が、「売り出し価格をいくらにするか?は、マンション売却の成否を分ける、重要な戦略ポイント」という意識を、明確に持つことです。
「○○万円で売れたらいいな」といった、感覚的な希望だけで売り出し価格を決めると、失敗しやすくなります。
売主さんの希望する価格、不動産会社の査定価格、買い手にとって魅力的に映る価格のバランスを取って、絶妙なラインを突く価格設定をしましょう。
そのためには、売主さん自身が「相場観」を持つことが役立ちます。買い手にとって納得感のある価格の範囲で、かつ、できるだけ高く売れるラインをとらえやすくなるからです。
相場観は、売却したいマンションと類似した条件(地域、築年数、間取りなど)の売り出し価格や売買実績を見ることで、養うことができます。
具体的には、「REINS Market Information」※ や、不動産ポータルサイトの売り出し価格をチェックしましょう。
出典: REINS Market Information
※「REINS Market Information」は、成約価格をチェックできる不動産取引情報提供サイトです。
実際に売り出し価格を決めるときには、不動産会社の担当者と相談したうえで、決めることになります。
担当者から売り出し価格の提案があったら、その根拠を詳しく聞いて、納得できる価格に調整していきましょう。
【マンション売却の失敗2】売却するタイミングを間違えた
2つめの失敗は「売却するタイミングを間違えた」です。
税率が変わる「所有期間」
マンションを売却するタイミングを見計らううえで、重要なポイントが3つあります。
1つめは「所有期間」です。
マンションを売却して利益(譲渡所得)を得た場合には、所得税と住民税を納税する必要がありますが、所有期間5年以下と5年超で税率が変わるのです。
まず、譲渡所得の計算方法は、以下をご覧ください。
出典: 不動産ジャパン
上記で計算した上記所得の金額に対して、以下の税率の税金が課税されます。
所有期間 | 譲渡所得税率 (所得税・復興特別所得税・住民税の合計) |
|
---|---|---|
長期譲渡所得 | 5年超 | 20.315% |
短期譲渡所得 | 5年以下 | 39.63% |
出典: マンション売却の税金はいくら?いつ払う?賢く節税する対策ポイント
上記の所有期間は、売却した年の1月1日時点で計算します。
所有期間が5年を超えるか、超えないかで、大きく税率が異なることがわかります。
所有期間が5年前後のマンションを所有されている場合、とくに注意したいポイントです。
相場における「売り時」
2つめの重要ポイントは「相場における売り時」です。
不動産には定価がありません。買い手と売り手の需給関係によって、常に相場が変動しています。 相場に影響を与えるものとして、以下が挙げられます。
- 地価(地価が上がるとマンション価格も上がる傾向)
- 経済状況(景気がよいと価格が上がりやすい)
- 住宅ローン金利(低いほうが買い手が多くなる)
- 季節的な時期(一般的には2〜3月が好機)
その物件にとっての「ベストタイミング」
3つめの重要ポイントは「その物件にとってのベストタイミング」です。
それぞれのマンションの状況別に、「売りやすいとき・売りにくいとき」があります。
たとえば、以下が挙げられます。
- 築年数(10年未満が売りやすい)
- マンションの大規模修繕(直後は内覧の印象がよくなる)
- 周辺環境の変化(再開発など)
- 季節による景観の変化(桜が見える、新緑が美しいなど)
早めに情報収集をスタートすることが大事
ここまでの話をまとめると、次の3つの要素を考慮しながら、有利な売却タイミングを見極める必要があります。
- 税率が変わる「所有期間」
- 相場における「売り時」
- その物件にとっての「ベストタイミング」
そのためには、できるだけ早く情報収集をスタートすることが欠かせません。
以下はマンション売却の流れを表した図解です。
「マンションを売り出す前の準備期間」をしっかり確保すれば、余裕を持ってタイミングを見極められます。
マンション売却の流れについては、「マンション売却の流れ10ステップとは?初心者さんにわかりやすく解説」の記事もご確認ください。
みんなが不動産を売却するタイミングは?
クラモアが独自に調査した「不動産売却経験者へのアンケート」結果によると、不動産の売却理由は以下の通りでした。 不動産を売るタイミングにお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
参考:【不動産売却経験者にアンケート調査!】売却時に重要視したことは?
不動産の売却理由について、1位から3位までをご紹介します。
【1位】不要物件の処分
地方への転勤や親の相続など、不要物件を所有している方が多いことが分かります。
不要物件は、そのまま放置していても固定資産税等の支払いや管理コストがかかるため、早めに売却する・不動産活用するなどの対策を講じることが大切です。
【2位】今が売り時だと考えた
闇雲に売却するタイミングを決めるのではなく、価格動向や需要バランスなどの“不動産市況”を注視している方が多数いることが分かります。
【3位】こどもの成長にあわせて広い住まいが必要だった
【3位】相続
家族構成の変化や生活スタイルの変化は、住み替えを検討する一つの目安となります。特に、子どもの出産や進学は住み替えのタイミングとして代表的です。
不動産の売却は、適切なタイミングを見極めることが大切です。
大切な不動産の売却で失敗しないためにも、不動産市場や売却のノウハウを持ち、その地域に精通した担当者がいる「信頼できる不動産会社」と、二人三脚で売却活動を進めましょう。
【マンション売却の失敗3】内覧対策を十分にしなかった
3つめの失敗は「内覧対策を十分にしなかった」です。
内覧対策が不十分なマンションは売れにくい
内覧は、マンション売却を成功させるために、非常に重要です。 しかし、内覧がそこまで重要とは知らず、失敗してから気づく売主さんが後を絶ちません。
内覧の対策は、手間・労力はもちろん、場合によってはお金をかけてでも十分したほうが、早く・高額で売れる可能性が高いのです。
※補足:内覧とは、購入を検討している方がマンションを訪れて、実地見学することです。
以下の流れで行われます。
- 内覧希望者から不動産会社へ、内覧の申込みがある
- 不動産会社から売主さんへ連絡が入り、日程調整をする
- 当日、不動産会社の営業担当者が内覧希望者を連れて、マンションにやってくる
- 営業担当者の案内で、30分〜60分程度、見学が行われる
内覧に失敗するケースとは?
内覧の失敗とは、購入を検討していた方が、内覧後に「このマンションは買わない」と判断して、選択肢から外してしまうことです。 売主さんから見ると、せっかく売れそうだったチャンスが、逃げていくことになります。 内覧は、どんなときに失敗するのでしょうか。
一言でいうと、内覧した人が「自分が心地よく住んでいる未来のシーンを、イメージできない」ときに、失敗に終わります。
たとえば、以下の状況は、内覧者の方の好ましいイメージを邪魔します。
- 汚れている
- 収納スペースが少なく感じる
- 第一印象が暗い
- いま住んでいる人たちの生活臭やプライベート感が強く漂っている
内覧で好印象をつくる10のコツ
具体的なコツとしては、以下の10項目を参考にしてみてください。
- 玄関をすてきに演出する(スリッパは必須)
- 換気と消臭で嫌なニオイをなくす
- 照明をすべて点灯しカーテンを開けて明るくする
- できるだけ物を減らす
- しっかり掃除する(ハウスクリーニングも検討)
- 快適な室温と湿度を保つ
- 不具合や故障を修理する
- 資料を準備しておく
- 共有スペースを点検する
- キレイめの服装で丁寧に対応する
詳しくは「マンション売却の内覧で好印象をつくる10のコツと気を付けたいNG行動」にて、ご紹介しています。
【マンション売却の失敗4】かかる費用の見積もりが甘かった
4つめの失敗は「かかる費用の見積もりが甘かった」です。
マンション売却に必要なお金
初めてマンションを売却する方が、意外と見落としやすいのが「売却にかかるお金」です。
▼ マンション売却にかかる費用の例
種類 | 金額の目安 |
---|---|
仲介手数料 | 売買代金による ※後述 |
住宅ローン一括返済手数料 (住宅ローンの残債がある場合) |
1〜3万円 |
司法書士に支払う報酬 | 1〜2万円 |
ハウスクリーニング費用 | 3万円〜15万円 |
引越し費用 | 3万円〜35万円以上 |
出典: マンション売却に必要な手数料はいくら?基本からわかりやすく解説
上記のうち、とくに大きな出費となるのは、仲介手数料です。
仲介手数料は、マンション売却の仲介を依頼した不動産会社に対して、報酬として支払います。
※売買代金によって異なる仲介手数料の金額(上限)
売買代金200万円以下 | 売買代金(税抜)の5% |
---|---|
売買代金200万円超400万円以下 | 売買代金(税抜)の4%+2万円 |
売買代金400万円超 | 売買代金(税抜)の3%+6万円 |
上記に消費税が加算されます。
出典:国土交通省 「宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買等に関して受けることができる報酬の額」
たとえば「2,000万円」でマンションを売却した場合、仲介手数料(上限)は【72.6万円】となります。
▼ 計算式:
- 売買代金:2,000万円
- 仲介手数料の上限:2,000万円 × 3%+6万円=【66万円】
- 消費税を加算した仲介手数料の金額:66万円+消費税10%(6.6万円)=【72.6万円】(上限)
正確にシミュレーションして資金を確保する
実際にいくらのお金が必要になるかは、それぞれの状況によって、大きく異なります。
詳しくは「マンション売却に必要な手数料はいくら?基本からわかりやすく解説」を参考に、シミュレーションしてみてください。
前述の費用のほかに、税金を納める必要があることにも、注意が必要です。
税金については「マンション売却の税金はいくら?いつ払う?賢く節税する対策ポイント」をご確認ください。
不動産売却なら
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【マンション売却の失敗5】条件交渉がうまくいかなかった
5つめの失敗は「条件交渉がうまくいかなかった」です。
条件交渉とは?
まず、条件交渉とは何か、確認しておきましょう。
マンション売却では、内覧の後、内覧者が購入を希望された場合、条件交渉のステップに進みます。
交渉の結果、お互いの条件が折り合えば、売買契約のステップへと進んでいきます。
交渉する具体的な内容は、以下をご確認ください。
▼ 調整する条件の一例(一部抜粋)
- 売買価格
- 手付金の額
- 引渡しの時期
- 契約不適合責任の期限
- 建物や設備の補修を行うか否か
- 公租公課(固定資産税や都市計画税)などの精算方法や金額
※それぞれを調整するだけではなく、複数の条件を合わせて調整することもあります。
出典: 不動産ジャパン
条件交渉に失敗する2つのケース
交渉での失敗は、大きく次の2つに分けられます。
- 購入希望者の提示した条件を、そのまま受け入れてしまった。
→ 希望するよりも安い売却価格など、不利な条件で売却することになる。 - 購入希望者の提示した条件に対して、まったく譲歩しなかった。
→ なかなか契約がまとまらず、売却が長期化してしまう。
上記2つは真逆に見えますが、共通するのは「白か黒か」「0か100か」の極端な交渉になっていることです。
マンション売却の条件交渉は、どちらか一方が勝つ・負けるのではなく、売主さんも購入希望者の方も、双方が納得できる、中間の落としどころを見つけることが大切です。
納得感のある条件交渉を実現するコツ
納得感のある条件交渉を実現するためには、以下のポイントを意識してみましょう。
- 事前にボトムライン(下限)を決めておく
これ以上は譲れない最低価格やその他条件を決め、不動産会社の担当者と共有しておきましょう。 - 相場を把握して、相場の範囲で交渉する
類似物件がどのような条件で売買されているか把握していれば、相手の要求が妥当なものか判断できます。 - 感情的にならずに、ビジネスライクに考える
愛着のある住まいほど感情的になりがちですが、感情は判断を鈍らせます。できるだけ冷静に、淡々と交渉しましょう。 - 急かされても落ち着いて考える
相手から回答を急かされることがあるかもしれませんが、納得できない回答をして契約が進むと後悔してしまいます。急かされても落ち着いて、十分に納得のできる回答を出しましょう。 - 違和感のある相手なら引くことも大事
相手の提示額が低すぎる場合や、誠実さやふるまいに違和感を覚える場合は、無理せずに引いて、次の購入希望者を待つほうが得策です。 - 競争的にならず協調的な姿勢で、Win-Winの結論を探す
お互いの利益を最大化できる落としどころを、建設的に探しましょう。売主さんのそんな誠実な姿勢が相手に伝わると、結果として相手の譲歩も引き出しやすくなります。
【マンション売却の失敗6】不動産会社との相性が悪かった
6つめの失敗は「不動産会社との相性が悪かった」です。
不動産会社選びの失敗の本質は「相性」にある
「不動産会社選びを失敗して、マンション売却がうまくいかなかった」 というケースを掘り下げてみると、さまざまな要素の“相性”が重要であることがわかります。
たとえば、要素として以下が挙げられます。
- 地域
- 物件の種類(マンション)
- 不動産会社の担当者
- 販売戦略
- 不動産会社がアプローチできる顧客層
- その他
ここで押さえておきたいのは、「誰にとっても、どんな物件でも、○○不動産会社が最善です」という万人共通の答えはない、という考え方です。
マンションの性質や、地域、売主さんの性格などと照らし合わせて、総合的に相性のよい不動産会社が、最善の選択肢となります。
好相性の不動産会社を選ぶポイント
「自分にとって、最も好相性の不動産会社」を選ぶためには、複数の要素をていねいにチェックする視点が役立ちます。
具体的には、以下のポイントを確認しましょう。
- 実績
類似したマンションの売却実績について、詳しく聞いてみましょう。具体的なエピソードを掘り下げて聞くことで、売りたいマンションとの相性を見極めやすくなります。 - 専門性
不動産の専門家として、プロフェッショナルさのある担当者か、確認します。あえて専門的な質問を投げかけてみるのも、よい方法です。 - 地域性
売りたいマンションの地域の相場環境をよく理解している、地元に詳しい不動産会社(あるいは担当者)を探しましょう。 - コミュニケーション能力
こちらが話した内容を的確に理解して、意図に合う回答を返してくれるか、確認します。話していて、不快感や違和感、不信感のある担当者は、相性がよくありません。 - 販売戦略
どんな作戦でマンションを売却するか、プランを聞いてみましょう。成功確率が高いと感じられる、秀逸な戦略を提案してくれるでしょうか。 - 評判
地元の知人・友人からの口コミや、オンライン上のレビューを確認します。とくに、売却したいマンションと近しい状況の体験談を、重点的に探します。 - オンライン上の存在感
質の高いWebサイト、SNSの活用、ネット上での物件訴求の巧みさ(写真の撮り方、文章の書き方など)に魅力はあるでしょうか。
不動産会社とトラブルになったときの相談先
補足として、業法違反の可能性があるなど、不動産会社との間で深刻なトラブルが起きた場合は、国土交通省または都道府県に相談をしましょう。
不動産会社が免許を受けている国または都道府県の宅地建物取引業法所管課は、相談の対象となった取引において業法違反がある場合、監督・指導を行います。
あるいは、その不動産会社が会員となっている「宅地建物取引業保証協会」に相談する、という選択肢もあります。保証協会では、苦情解決業務・弁済業務を行っています。
出典: 独立行政法人国民生活センター「国民生活」2022年9月号
出典: 国民生活2022年9月号 p.15
詳しくは、国民生活2022年9月号「残金の支払いと物件の引渡し・取引でトラブルになったら」にて解説されています。
【マンション売却の失敗7】買主とトラブルが起きた
7つめの失敗は「買主とトラブルが起きた」です。
マンション売却で多いトラブル
マンションの売却で多いトラブルとしては、以下が挙げられます。
- 契約後に、買主より契約解除される
- 引き渡し後に、買主より「建物・設備に不具合があった」「引き継ぐ予定の付属設備がなかった」などと主張される
- 口約束が後で「言った/言わない」の水掛け論になる
こういったトラブルに巻き込まれて損害を受けないように、注意深く、売却のプロセスを進めていく必要があります。
トラブルを回避する対策
トラブルを回避する対策として、以下が重要となります。
手付金を適切に設定する
売買契約を締結するときには、かならず「手付金あり」で契約をします。
▼参考:手付金のない契約は危険
「手付金なし」で契約した場合、契約を解除しなければならない事情が生じたときに、手付金放棄による契約解除ができません(違約金が発生することになります)。「手付金が不要」だからと安易に契約することは、大変危険であることに注意をしてください。
出典: 独立行政法人国民生活センター「国民生活」2022年7月号
出典: 国民生活 2022.7
安易に相手方から契約解除をされないよう、抑止力を持たせるためには、手付金を少額としないことも大切です。 一般的には、手付金は、売買金額の5〜10%程度とされることが多い状況です。
決済・引き渡し直前に立ち会い確認する
次に、引き渡し後に、「建物・設備に不具合があった、引き継ぐ予定の付属設備がなかった」などのトラブルを避けるための対策です。 決済・引き渡し“直前”に、売主・買主が立ち会い確認を相互に行っておくことを徹底しましょう。
出典: 独立行政法人国民生活センター「国民生活」2022年9月号
出典: 国民生活2022年9月号 p.15
契約前だけでなく、“決済・引き渡しの直前”に、再度確認することがポイントです。
口約束はしない/約束はかならず書面にしておく
マンション売却では、口約束はトラブルのもととなります。 内覧などで、購入検討中の段階の方々と接するときから、「口約束、または口約束と勘違いされる可能性のある言動はしない」と決めて、注意しながらコミュニケーションをとるように意識してください。
一方、約束事はかならず書面にしておくことも、大切です。
まとめ
本記事では「マンション売却の7つの失敗」をご紹介しました。
それぞれ本文中でご紹介した、具体的な回避策を参考にしていただければと思います。
転ばぬ先の杖として、あらかじめ十分な準備をしていきましょう。
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