- 新居探しは引越しの一ヶ月以上前からスタートできるとよい
- 引越し会社に頼まず引越す手もあるが手間もかかるため入念に検討しよう
- 引越し前後の手続きは事前にリストアップして計画的に
初めて一人暮らしを始める前は、「何から手をつけたらいいのかわからない」という方も多いでしょう。この記事では、これから大学生や新社会人になって一人暮らしを始める方に向けて、一人暮らしをスタートさせるまでの流れをご紹介します。引越し当日や引越し後の「やることリスト」もまとめていますので、ぜひ活用してみてください。
まず初めに、一人暮らしを始めるまでの大まかな流れを以下に記載します。
ここから、詳しく準備内容をご紹介していきます。
一人暮らしをする新居を決める
まずは、一人暮らしをする部屋探しから始めましょう。しかし、とくに初めて部屋探しをする方にとって、どのような物件を探せばいいのかわからないことも多いのでは? ここでは、新居を契約するまでの大まかな流れをご紹介します。
不動産会社や賃貸情報サイトで部屋探しをする
初めに一人暮らしをする部屋に望む条件を決めましょう。そして希望の条件に合う物件を、賃貸情報サイトで検索してみるのがおすすめです。一般的に、一人暮らしでよく選ばれるのはワンルーム(1R)・1K・1DKの物件。しかしこのほかにも、家賃や駅からの距離などの希望条件が加わってくるでしょう。
「どのくらいの家賃の物件に住めばいいのかわからない」と悩んでいるのなら、「手取りの3分の1」を一つの目安にしてみてください。そして賃貸情報サイトで目星の物件が見つかったら、不動産会社に問い合わせてみましょう。たとえ築年数が古くても、リフォームなどで住みやすくなっている物件もあります。インターネット上の情報だけで判断せず、内見も必ず行うことが大切です。
入居申込書を提出する
新居にしたい物件が決まったら、入居申込書に必要事項を記入し不動産会社に提出します。入居申込書に記載するのは、主に住所・氏名・連絡先・勤務先・年収・勤続年数など。連帯保証人を立てる場合は、その情報(住所・氏名など)も必要になります。なお、近年では保証会社の利用を必須とする物件も増えています。
入居審査が行われる
入居申込書の記載事項をもとに、入居審査が行われます。入居申込書を提出したらすぐに入居できるわけではないので注意してください。具体的には、申込書に記載された収入や勤続年数などから、今後家賃支払いが滞る心配がないかなどがチェックされます。連帯保証人に確認の連絡が入るケースもあるため、事前に了承を得ておきましょう。審査の結果、契約が結べない場合もあります。入居審査が通れば、契約金の入金と必要書類の準備を行います。
契約を結ぶ
入居審査が通り、契約内容などの確認を行ったのち、契約を結びます。入居審査から契約を結ぶまでには、一般的に一週間程度かかります。
入居日を決める
契約締結後、新居に入居する日を決めます。基本的に家賃は入居日から発生し、月の途中で入居する場合は日割りで家賃が発生します。早めに入居日を設定してしまうと、まだ住んでいないのに家賃を払うことに。引越しの日程などを確認のうえ、入居日は慎重に設定しましょう。
新居探しは引っ越しから余裕を持って
新居探しを始める時期は、引越しをする一ヶ月以上前がベター。条件によっては、部屋探しが難航することもあるからです。部屋探しから新居決定までの期間は、スムーズに行けば一ヶ月程度ですが、長引くと3ヶ月以上かかることも。
また、不動産会社の繁忙期も頭に入れなければなりません。多くの方が新生活を始める4月に向けて、1月~3月に物件探しを行う方が多く、希望の条件の物件がすでに押さえられていることも。その結果、部屋探しが難航し、新居決定までの期間が長引く可能性があります。新居探しはできるかぎり余裕を持ってスタートさせましょう。
少しずつ不用品を処分しよう
一人暮らしをする新居が決まったら、少しずつ不用品の処分を始めましょう。引越しを専門会社に頼んだり、荷物を宅配便で輸送したりする場合、運ぶ荷物量によってかかるコストが変わってきます。不要な荷物にコストがかかるのを防ぐためにも、本当に必要なものを絞って新居に運ぶようにしましょう。
不用品は売って引っ越し費用の足しに
不用品はただ処分するのではなく、リサイクルショップやフリマアプリなどで売ると転居にかかる費用の足しになります。「実家にとりあえず置いておこう」と思っているようなものも、意外と高く売れる可能性も。不要な洋服や家具は、この機会にうまく断捨離していきましょう。
引っ越し方法を決める
続いては、引越し方法の検討です。「引越し=引越し専門会社に依頼」というイメージが強いかもしれませんが、一人暮らしの場合、以下のような選択肢もあります。
・引越し会社に依頼
・家族の車やレンタカーで荷物を運ぶ
・宅配便で荷物を輸送
とくにこれまで実家暮らしをしていて、これから初めて一人暮らしを始める場合、運ぶ荷物が少ないケースもあります。家族の車で運んだり、宅配便で輸送したりしても問題ないことも。今一度自分の部屋から新居に持っていく荷物の量を確認し、上記いずれの引越し方法が適切なのか検討してみましょう。
引越しを専門会社に頼まない場合、自分でやることは増えますが、その分コストカットはできます。引越し会社に依頼する場合も、断捨離によって運ぶ荷物を最小限にできれば、比較的安いプランを選択できるでしょう。
一方で繁忙期(3・4月)は、どの引越し会社も基本的な料金プランが割高に。そのなかでも安い費用で引越しできる会社を選ぶため、複数会社から見積もりを取り、比較検討してみましょう。
一人暮らしで必要なものを準備する
一人暮らしのための部屋が決まったら、新生活に必要なものを準備するのも忘れずに。ここでは引越し前後に分けて必要なものをご紹介します。
引っ越し前に準備すべきもの
引越し前に準備すべきものは、新居入居初日から必要になるものです。具体的には以下のようなものがあります。
引っ越し後すぐに必要になるもの
□寝具
□照明
□テーブル
□カーテン
□エアコン
□トイレットペーパー
□タオル
□洗面用具
□風呂セット
□食器類
□軍手
□カッター
□ハサミ
□工具セット
後半で挙げている軍手やカッター、ハサミなどは、荷解きに必要な道具類です。工具セットは、引越し後すぐに使いたい家具などの組み立てに必要に。上記でリストアップしたものは、引越しの荷物に入れる場合もすぐに取り出せるよう、段ボール箱に目印をつけておきましょう。
引っ越し後に購入してもOKなもの
引越し前に購入すると、失敗しがちなものもあります。その代表格が収納家具。断捨離などによって物が少なくなって予想以上に収納家具が不要になったり、新居の間取りに合わない収納家具を購入したりしてしまうことも。
また、冷蔵庫や洗濯機も引越し後に購入しても問題ありませんが、人によってはすぐに使いたい場合もあるので、事前に検討しておきましょう。
前述した「引越し後すぐに必要になるもの」以外は、新居の間取りや家具を置くスペースのサイズなどを十分確認したうえで購入しましょう。このほかにも以下のようなものは、引越し後に購入しても問題ありません。
引っ越し後に購入してOKなもの
・冷蔵庫
・洗濯機
・炊飯器
・電子レンジ
・電子ケトル
・掃除機
・収納用品
実家から持っていくと便利なもの
引越し後は何かと忙しく、荷解きも「少しずつやっていくのがやっと……」という状況になりやすいです。以下のようなものは実家から持っていくと、引越し後生活が安定するまでに役立つでしょう。
実家から持っていくと役立つもの
□衣類
□生活用品
□調味料
□レトルト食品
□食器・調理器具
一人暮らしを始める前後は、ただでさえ出費がかさみます。実家で使っていた衣類や生活用品、余っている食器や調理器具をもらってくると、初期費用を抑えられるでしょう。また家事をする時間もなかなか持てない可能性もあるため、レトルト食品などを持っていくと、引越し当日や翌日の食事を簡単に済ませられます。
ライフラインの契約を行う
一人暮らしで必要なものは家具や家電だけではありません。水道・ガス・電気・インターネットなどのライフラインの契約手続きも忘れずに行いましょう。目安となる時期は引越しの二週間前からです。
とくにインターネット回線は、工事が必要な光回線の場合、開通まで一ヶ月程度かかることも。その際は、不動産会社または大家さんへ工事の可否について確認しておくことも忘れずに。工事には立ち合いも必要なので、事前に工事会社とスケジュール調整を行い、できるだけ入居後スムーズに使用開始できるよう手続きを進めましょう。
役所で手続きを行う
引越しの際は、役所で転出届・転居届を発行してもらいます。ほかの市区町村へ引越す場合は転出届、同じ市区町村へ引越す場合は転居届が必要です。転出届・転居届の発行は、だいたい転居日の14日前から可能です。
このほかにも、役所では以下のような手続きも必要です。
その他、引越しにともない役所で必要な手続き(該当者のみ)
□マイナンバーカードの継続利用申請
□印鑑登録の住所変更
□国民健康保険の住所変更
□国民年金の住所変更
引っ越し当日・引っ越し後にやることリスト
引越し当日や引越し後もやることはたくさんあります。手続きを忘れていると困ることもあるため、引越し前にやることをリストアップして着実にこなせるようにしましょう。以下に引越し当日(旧居・新居)・引越し後にやることをリストにまとめたので、ぜひ活用してくださいね。
引っ越し当日にやること
引越し当日は旧居・新居それぞれでやることがあります。以下のリストを参考に、チェックしながら完了させましょう。
旧居でやること
□近所へのあいさつ
引越し作業にともないエレベーターを頻繁に使ったり物音がしたりします。周囲の部屋あるいは近所に住む方に了承を得るとともに、転居のあいさつをしておきましょう。
□忘れ物がないか確認
引越しで新居に送るはずだったものがそのままになっているケースは意外と多いです。とくに実家からの引越しの場合、自分の部屋以外に忘れ物があることもあるため、入念に確認しておきましょう。
新居でやること
□鍵の受け取り
新居の鍵は、基本的に入居日に不動産会社から受け取ります。入居日と引越し日が同日になっている場合、鍵がないと荷物を運び入れることができません。荷物の運び入れ時間の前に鍵が確実に受け取れるよう、不動産会社と連絡をとっておきましょう。
□管理人さんにあいさつ
集合住宅の場合は管理人さんにあいさつをしておくとスムーズ。ゴミ出しのルールなどもあわせて確認しておきましょう。
□近所へのあいさつ
引越し作業にともないエレベーターを頻繁に使ったり物音がしたりします。周囲の部屋に住む方に了承を得るとともに、これからこの部屋に住む住人として、一言あいさつをしておきましょう。
□電気の使用開始
事前に手続きを済ませたうえで新居のブレーカーを上げて使用を開始します。手続き方法は、電話やWebからの申し込み、または使用申込書をポストへ投函します。
□ガスの開栓立ち合い
ガスの開栓は入居者の立ち合いが必要です。ガス会社と事前に連絡をとっておきましょう。
□水道の使用開始
事前に手続きを済ませたうえで蛇口をひねり、水が出るか確認しましょう。手続き方法は、電話やWebからの申し込み、または使用開始申込はがきをポストへ投函します。
引っ越し後にやること
□荷解き
すぐに使うものから荷解きを始めましょう。引越し会社を利用した場合、段ボールの回収を行ってくれる場合があります。まとめて保管して回収をお願いしましょう。
□必要なものの買い出し
引越し後に購入予定だったものや、引越し後に必要になったものの買い出しに行きましょう。引越した後に必要であることに気づくものが意外と多いため、お金を多めに準備しておくことが大切です。
□転入の手続き
新居に移って14日以内に役所で手続きを行います。転出の際にもらった転出証明書と印鑑を役所へ持参しましょう。国民健康保険・国民年金などの手続きの必要があればあわせて行います。
□各種料金の手続き
電気・水道・ガス使用量やNHK受信料などは、自動引き落としにすれば払い忘れの心配もありません。支払い手続きができるアプリもあるので、チェックしてみましょう。
□運転免許証の住所変更手続き
最寄りの警察署や運転免許センターで行います。免許証と新しい住所が確認できる住民票などが必要です。
□近所の交番・病院を確認
万が一のときのために確認しておくと安心です。地図で確認するだけでなく、実際の経路もチェックしておくとよいでしょう。あわせて避難所や避難経路も確認します。
□自動車(自動二輪)の登録変更手続き
所管の陸運支局で行います。車庫証明・住民票・印鑑・登録変更を行う車を持参しましょう。
□各種住所変更手続き
クレジットカード・保険・携帯電話・通販サイトなど。引越し前から変更手続きを行えるものもあるため、住所変更が必要なものをリストアップして少しずつ進めておきましょう。
□転居はがきの投函
転居はがきを出す場合は引越し後落ち着いたら投函しましょう。引越し前にはがきを出す人をリストアップしておくとスムーズです。
一人暮らしのスタート前後は計画的に動こう
一人暮らしをスタートする前後は、引越しの荷造りや荷解き以外にもさまざまな手続きがあり、計画的に動く必要があります。「やることがいろいろありすぎて頭がパンクしそう……」と思ってしまった方もいるかもしれませんが、これを乗り越えれば自由な一人暮らしがスタートできます。
とくに部屋探しは、賃貸物件情報サイトで間取りを見ているだけでもワクワクするもの。これから始まる新生活に胸を弾ませながら、できることから少しずつ、一人暮らしの準備を始めていきましょう。
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