- 賃貸物件を借りるときにかかる初期費用の内訳を把握しよう
- 賃貸で部屋を借りるときの初期費用は物件によっては分割で支払える
- 賃貸で部屋を借りるときに発生する初期費用をクレジットカードで支払うメリットを知ろう
賃貸の部屋を借りるときに大きな出費となるのが、「初期費用」です。初期費用は家賃の4倍から5倍程度の費用がかかると言われているため、予算をオーバーしてしまう可能性があるでしょう。初期費用は入居する際に求められることから、支払うことができない場合は部屋を借りることはできません。
そんなとき、分割払いを行えば一度に支払う費用を抑えることができます。今回は、初期費用を分割で支払う方法について詳しくご紹介します。
賃貸を借りるときに求められる初期費用とはどんなもの?
賃貸で部屋を借りるときにかかる初期費用とは、物件を借りる際に初めに支払う費用のことを指しています。初期費用を払うことで、初めて賃貸を借りることができるのです。初期費用について、具体的にどのような内訳になっているのか解説します。
敷金や礼金などは初期費用として含まれている
賃貸を借りるときにかかる初期費用とは、具体的にどのような内訳になっているのか知りたい方も多いでしょう。まず物件情報を確認するときに見かけることが多い敷金・礼金は、初期費用のなかに含まれていて、多くは家賃2ヶ月分の金額がかかるケースがあります。
不動産会社の仲介手数料なども初期費用のなかに含まれており、家賃0.5ヶ月から1ヶ月分程度がかかるでしょう。すべての金額を含めると初期費用は家賃の4倍から5倍程度かかることがあるため、一度に支払うのが大変です。そんなときは物件によって分割払いに対応していることもあるので、不動産会社に相談してみるのも手でしょう。
契約次第では前家賃として家賃2ヶ月分が初期費用のなかに含まれる
1/15に賃貸で部屋を借りた場合、借りた月の「日割り家賃」として1/15から1/31まで家賃の支払いを求められることがあります。ただし、契約内容によっては「前家賃」として翌月分を含めた2ヶ月分の家賃の支払いを求められることもあるので、契約金明細書や見積もり書をよく確認しましょう。ほかにも初期費用として、火災保険料や鍵の交換代、保証会社の保証料といった費用がかかってくることもあります。
初期費用だけではなく引っ越し費用も検討しておく
賃貸で部屋を借りるときに初期費用だけに注目せずに、ほかにかかる費用のことも把握しておく必要があります。初期費用以外にかかる費用としては、引越し費用などが考えられるでしょう。荷物の数によって金額が変わったり繁忙期によっては費用が高くなったりするので、時期を見計らって依頼することが肝心です。家具や家電などの購入費用もかかってくるので、どれくらいの費用がかかるのか事前に想定しておく必要があります。
賃貸で部屋を借りるときは分割払いを選べることもある
賃貸で部屋を借りるときは、初期費用の支払いは基本的に一括払いがほとんどです。しかし、なかにはまとまったお金を用意することが難しい方のために、分割払いを選択できる物件もあります。初期費用を分割払いで対応できるケースについて、詳しい内容をご紹介します。
初期費用を分割で支払う手段は現金かクレジットカードの2種類
不動産会社によっては初期費用の一括払いが難しい場合には、分割での支払いでもよいと言ってくれることもあります。そのときの分割で支払う方法としては、「現金」と「クレジットカード」の2種類の手段が用意されているでしょう。ただ分割払いに対応している不動産会社の多くは、クレジットカードのみに対応していることがほとんどです。分割での支払いを希望する場合は、事前に支払いの手段は何があるのか確認しておきましょう。
ほかにも初期費用のすべてを分割で支払えないケースもあります。たとえば敷金・礼金の分割での支払いはクレジットカードで対応可能でも、仲介手数料については分割できないこともあります。
初期費用を分割で支払う場合は金利などの負担が増える
賃貸を借りるときに初期費用を分割で支払う場合は、契約条件が変更となり、毎月の保証会社へ支払う保証料が上がるケースも。初期費用の総額が一括のときよりも分割のほうが高くなる可能性があることも、事前に理解しておく必要があるでしょう。
またクレジットカードで分割での支払いを希望する場合、請求が何ヶ月か後にくるので急な出費と重なると生活が厳しくなる可能性があります。
毎月の支払いが滞ると信用情報に傷がつく
初期費用をクレジットカードで支払うことを希望した場合、毎月少しずつ返済していくことになります。そのときに毎月の支払いが滞ってしまうと、信用情報に傷がついてしまい、ほかのローンなどが組めなくなってしまう恐れがあるでしょう。分割で支払う場合にもリスクはあるので、毎月の支払いは遅れないように対応する必要があります。
具体的には支払いを61日以上滞納してしまうと、金融事故履歴として登録されるので注意が必要です。金融事故履歴に登録されてしまうと、5年間はデータが残ってしまうので注意しましょう。毎月の支払い日はいつなのかしっかり把握しておき、残高不足にならないよう口座にはお金を入れておくことが大切です。
オーナー側から分割払いはできないと言われたら利用できない
物件によっては初期費用の支払いは分割で対応してもらえることもありますが、オーナー側から、分割での対応はできないと言われてしまうことがあります。その場合は、一括での支払いが求められるでしょう。予算が足りない場合には、分割払いに対応している物件を探す必要があります。
クレジットカードで支払いを行う場合は手数料に注意
初期費用をクレジットカードで分割支払いにする場合、不動産会社が決済手数料をクレジットカード会社に支払うことが求められます。このときに注意しておきたいのが、決済するときに事務手数料などクレジットカードの明細に書かれている場合は、手数料が上乗せされている可能性があることです。クレジットカードの規約では加盟店は手数料の負担を肩代わりさせられないと定められているので、明細におかしい点があれば指摘することが大切です。
現金での分割は支払いが遅れる可能性があるため難しい
不動産会社のなかには現金での分割でも受け付けていることもありますが、基本的には現金の分割払いは難しいでしょう。理由としては期日までにお金が不動産会社に入らないと、不動産会社がお金を立て替える形になってしまうためです。かなりの信頼性がないと不動産会社側から現金での分割払いを認められないので、クレジットカードのほうが現実的でしょう。
不動産会社によっては特定のクレジットカードしか使用できないケースもある
クレジットカードで初期費用が分割できるという不動産会社でも、事前に定められているクレジットカードしか使用できないケースもあります。その場合はクレジットカードの発行を求められるので、審査から契約までの時間がかかってしまうのが難点です。賃貸を早く借りたいという方には向いていないので、その場合は分割よりも一括で支払うことを検討したほうがよいでしょう。なかには、入居した後の家賃の支払いをクレジットカードで求めてくる物件もあります。
賃貸で部屋を借りるとき初期費用を抑えるための工夫とは?
新しく賃貸で部屋を借りるときは、初期費用が高く予算内に収められるか心配な方も多いでしょう。分割で支払う方法もありますが、基本的には一括で支払ったほうがよいため、初期費用を抑える工夫が求められます。どのような方法で初期費用を抑えることができるのか、詳しい内容をご紹介します。
閑散期を選んで比較的家賃が安いときに契約する
賃貸の家賃は繁忙期になると金額が高くなる傾向にあり、このときに契約すると初期費用が高くついてしまうことがあります。そのため、不動産会社が閑散期である5月から8月のタイミングで契約を行うのがおすすめです。
急ぎで部屋を見つける必要がない方は、閑散期のタイミングに物件を契約する意識が重要になるでしょう。なかには学生キャンペーンを行っている物件もあるので、タイミングを見計らって部屋を探してみてください。
できるだけ礼金が低い物件を探す
初期費用を抑える手段として、礼金などを比較してできるだけ安い物件を探す方法があります。礼金はオーナー側に感謝の気持ちとして支払う費用であるため、敷金のように後から返金されるものではありません。また礼金は1ヶ月から2ヶ月分の費用がかかるため、初期費用を抑えるためにもできるだけ安い物件を見つけたほうがよいでしょう。
定められた期間だけ家賃が無料になる「フリーレント」
物件のなかには定められた期間だけ、家賃が無料になる物件があります。それが「フリーレント」と呼ばれるもので、家賃1ヶ月から3ヶ月程度は無料で部屋を借りることができるでしょう。
空室を増やさないためのオーナー側の対応であることから、初期費用を抑えて賃貸に住むことができます。ただ一定期間内は契約を解除できないケースも多く、途中で解約してしまうと違約金が発生する可能性もあるので注意しましょう。
賃貸を借りるときにクレジットカードによる分割での支払いを行うメリット
賃貸を借りるときには初期費用を支払う必要がありますが、物件によってはクレジットカードによる分割での支払いが可能です。初期費用をクレジットカードによる分割での支払いを希望する場合、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
2回払いなら金利手数料はかからず初期費用が支払える
賃貸を借りるときの初期費用が高く、一括で支払うことが難しい場合にはクレジットカードによる分割での支払いを希望できることがあるでしょう。また2回払いに設定すれば、金利手数料はかからずに初期費用を支払うことができます。ほかにもボーナス一括払いなどに設定しておけば、金利手数料が発生しないので費用負担が大きくならず済むでしょう。
クレジットカードで支払う分がポイント還元される
初期費用をクレジットカードで支払う場合、毎月の支払い時にポイントが何%か還元してもらえます。クレジットカードにもよりますが、ポイントの還元率は0.5%から1%など支払いを行うほどポイントが貯まっていくでしょう。ポイントはECサイトで商品を購入する際に利用できるので、お得に買い物を済ませられます。
クレジットカードの審査によって支払い能力の有無を認めてもらえる
賃貸にかかる初期費用をクレジットカードで分割払いにする場合、支払い能力の有無などを審査することがあります。そのときに、審査を通じて支払い能力があることを不動産会社に認識してもらえれば、連帯保証人などが必要なくなることもあるでしょう。わざわざ連帯保証人のサインなどをもらう必要がなくなるので、面倒な手続きを省力できる可能性があります。
急いで現金を用意する必要がなくなる
クレジットカードで分割払いを選択するのであれば、初期費用の予算を急いで貯める必要がなくなります。予算がなくて引越しできないと悩んでいる方も、一括ではなく毎月の支払いにできるなら大きな出費にならないため、借りられるという方もいるでしょう。引越しを希望しているものの、すぐに費用を捻出できない方は、クレジットカードで分割払いを選択する方法もおすすめです。
現金で手続きするよりも素早く手間がかからない
初期費用を現金で支払う場合には、銀行でお金を下ろして不動産会社などに足を運んだり銀行口座に振り込む手間がかかったりします。しかしクレジットカードであればオンラインの決済システムを利用することで、自宅にいながらも素早く支払いが済ませられるでしょう。
分割払いの期間を長く設定すると手数料が高くつく
クレジットカードの支払いはポイントが貯まるなど、いくつかのメリットがあります。しかし分割を支払う回数を長く設定してしまうと、その分手数料がかかってしまい支払う総額が高くなってしまう恐れがあるでしょう。クレジットカードで分割を選択したとしても、できるだけ期間は短く設定することをおすすめします。
物件によっては初期費用を分割で支払えるが、手数料に注意
賃貸で部屋を借りるときに発生する初期費用は、敷金や礼金などが含まれており、金額は家賃の4倍から5倍はかかると考えておきましょう。基本は一括での支払いになりますが、物件によっては分割での支払いが可能なケースもあります。現金とクレジットカードで分割できますが、一般的にはクレジットカードの支払いでしか分割払いは認められないでしょう。
初期費用を抑えるポイントとしては、繁忙期を避けたり複数の不動産会社で見積もりを取得したりして、金額を比較することが大切です。また初期費用をクレジットカードで支払う場合には、金利手数料などが発生するので、分割払いの期間は短めに設定するようにしましょう。
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