- ドラム式洗濯機なら洗濯が終わるのを待たなくてよく、干す手間も不要
- 使用する水の量が縦型よりも少なく、浴室乾燥機を使うより電気代もお得
- 洗濯機設置用の防水パンのサイズが74cm×64cm以上あると望ましい
「一人暮らしに値段の高いドラム式洗濯機なんて、贅沢すぎるかも……」と思っていませんか?実は、一人暮らしでドラム式洗濯機を使うことにはさまざまなメリットがあります。この記事では、ドラム式洗濯機の購入を何となくためらっている方に対し、一人暮らしでドラム式洗濯機を選ぶメリットやドラム式洗濯機の相場・機能などをご紹介します。縦型洗濯機との違いや購入時の注意点なども、押さえておきましょう。
一人暮らしでドラム式洗濯機を選ぶメリット
「洗濯はしたものの、干すのを忘れてしまい生乾きのニオイが取れなくなってしまった……」
「明日来ていくシャツ(ブラウス)がなく、今から洗濯している時間がない……」
こういった経験がある方も少なくないでしょう。洗濯物の量が多くない一人暮らしの場合、「週1~2回程度しか洗濯機を回さない」というケースもあります。また、夜遅くに仕事から帰ってきて「疲れて洗濯するのを忘れた」「干さずに寝てしまった」ということもあるかもしれません。自宅にドラム式洗濯機があれば、こういった失敗を避けることができます。
清潔で手間いらず、洗濯で悩まない
ドラム式洗濯機には乾燥機能が付いているので、洗濯が終わるのを待たなくてよいのが最大の特徴です。製品によっては、衣類のシワを伸ばしたり、タオルをふんわり仕上げたりできるものもあります。乾燥機能を使えば、洗濯物を干す手間が不要。学校や職場に行く前に洗濯機を回しておけば、帰宅後に洗いたての衣類やタオルを使うことができます。
意外に経済的
本体の価格は一般的に縦型洗濯機よりも高いですが、ランニングコストは縦型洗濯機よりも抑えることができます。「乾燥機能なんて一人暮らしには贅沢」と思うかもしれませんが、トータルで見ると、「縦型洗濯機を使って洗濯し、浴室乾燥機で乾燥させる」というケースよりも水道料金や電気料金はかなりお得です。
洗濯に使う水の量が少ない
縦型洗濯機は、洗濯槽に洗濯物がかぶるくらいの水を溜め、水平に回転させながら衣類をこすり合わせて汚れを落とす「揉み洗い方式」です。一方のドラム式洗濯機は、洗濯物を上下に回転させ、重力を利用して落ちたときの衝撃で汚れを落とす「叩き洗い方式」です。そのため、使用する水の量は一般的な縦型洗濯機よりも少なくて済みます。メーカーやモデルによっては、2割から5割も水量を減らせる可能性があります。
電気代もお得
最近のアパート・マンションには、浴室乾燥機が付いている物件も多くあります。洗濯物を屋外に出したり室内に干したりしなくて済むのでとても便利ですが、この浴室乾燥機を3時間ほど稼働すると電気代が約100円かかります。節約のため1日おきに洗濯したとしても、乾燥の費用だけで1ヶ月あたり1,500円かかってしまいます。
しかし、ドラム式洗濯機なら洗濯から乾燥まで行っても15円から40円程度。毎日洗濯したとしても、450円から1,200円で済むのです(ヒートポンプ式の場合)。こまめに洗濯し、しっかり乾燥させることで菌の繁殖を防げるので、衣類やタオルなどを長持ちさせることにもつながります。
防犯上のリスクが少ない
外から見える場所に洗濯物を干さなくてよいことは、防犯上のメリットとも言えます。なぜなら空き巣や強盗、詐欺グループなどは、干してある洗濯物から性別や家族構成を推測することがあるためです。一人暮らしに防犯上の不安を感じている方にも、おすすめの洗濯機といえるでしょう。
ドラム式洗濯機が向いているのはどんな人?
洗濯は、どんなに苦手でも避けては通れない家事の一つです。では、ドラム式洗濯機はとくにどういった人に向いているのでしょうか。
家事をやったことがない人・家事に自信がない人
洗濯は、ほとんどの工程を機械がやってくれる家事です。しかもドラム型洗濯機なら「洗濯物を干す」という工程も省くことができるため、洗濯機に洗濯したい衣類などを入れ、投入口に洗剤や柔軟剤を入れてスイッチを押すだけ。とても簡単なので、大学生や社会人になって初めて一人暮らしをするという方にはおすすめです。
洗濯機から乾燥し終えた洗濯物を取り出す際、そのまま必要な衣類は着て、使わないものだけ畳むようにすれば、片付けも最小限の手間で完了します。
日中に家にいる時間があまりない人
隣や上階の住人が深夜や早朝に洗濯機を回していて、「音が気になる」というケースは少なくありません。とはいえ、朝の通学・出勤の前に洗濯機を回したまま外出すると、帰宅するまで乾かしていない洗濯物が洗濯槽の中に溜まっている状態になります。湿気の多い時期には、せっかく洗った洗濯物にカビが生えてしまう恐れもあるでしょう。
ドラム式洗濯機であれば、乾燥機能が付いているためカビ対策も安心です。朝、家を出る際にスイッチを入れれば、帰宅時には乾燥まで終わっています。
ほこりや花粉などのアレルギーがある人
こまめに洗濯がしやすく、洗濯後にそのまま乾燥を行うことができるドラム型洗濯機は、従来の縦型洗濯機に比べて洗濯物も洗濯槽も清潔に保ちやすいのが特徴です。衣類についたほこりや花粉も取り除いてくれるので、部屋の空気もキレイなまま。掃除する回数も少なくて済むでしょう。
こんな場合は、もう一度検討を
洗濯機置き場が狭い
ドラム式洗濯機は従来の縦型洗濯機に比べて横幅が大きく、広い空間が必要です。学生向けのアパートなどでは、洗濯機置き場の規格がもっとも小さい64cm×64cmとなっていることがあり、このサイズでは設置できるドラム式洗濯機が限られます。できれば、洗濯機置き場が74cm×64cm以上ある集合住宅を選ぶとよいでしょう。
引っ越しの予定がある場合
単身赴任の会社員や学生など、一人暮らし期間が短い場合には引越し先にドラム型洗濯機を入れるスペースがない可能性もあります。また、従来型の縦型洗濯機に比べるとドラム型洗濯機は高価なため、居住期間が短ければコインランドリーを利用するとよいでしょう。購入するとしても、安価な縦型洗濯機を選ぶのがよさそうです。
泥汚れが多い場合
たっぷりの水につけることで落ちやすくなる水溶性の汚れ、泥汚れなどは、従来型の縦型洗濯機のほうが落ちやすいと言えます。仕事や学校(部活動など)の関係で泥汚れが多い場合は、縦型洗濯機を選ぶとよいでしょう。
一人暮らしに適したドラム式洗濯機とは?
一人暮らしで洗濯機を購入する際は、値段、サイズ、性能などを基準に検討しましょう。
ドラム式洗濯機のサイズと価格
ドラム式洗濯機の価格は容量と性能によって異なります。
一人暮らしの洗濯物はどのくらい?
一人分の洗濯物は、1日1.5kg程度です。バスタオルを何枚も使う方や、毎日作業着を洗うという方は、もう少し洗濯物の量が多くなるかもしれません。大きな洗濯機を購入して1週間に1回洗濯をするより、衛生上は小さめのサイズを購入して1日から2日おきにこまめに洗濯するのがおすすめです。
また、大きな洗濯機はアパートの洗濯機を置く位置に納まらない場合があります。必ず洗濯機置き場の規格を確認してから購入しましょう。
一人暮らしで購入する洗濯機の相場は?
一般的なドラム式洗濯機は、縦型洗濯機の2倍から3倍程度の本体価格です。一人暮らしで使う容量の洗濯機なら、縦型洗濯機が安いもので1万8,000円から3万円程度、一方のドラム式洗濯機は安くても5万円以上するものがほとんど。10万円以上するものもあります。
ドラム式洗濯機には、乾燥方法の違いから「ヒーター式」と「ヒートポンプ式」の2種類があります。本体の値段はヒーター式のほうが安く、電気代はヒートポンプ式のほうがお得です。ランニングコストが明記されているものもあるため、よく比較してから購入しましょう。
機能
メーカーによっては、多彩な機能が付帯しています。
シワを伸ばしてくれる機能
乾燥の最終段階で洗濯物のシワを伸ばす機能です。乾燥終了後すぐに取り出せない場合などでも、この機能があれば洗濯物にシワが付いてしまう状況を避けられます。購入時には、シワ伸ばし機能が付いている製品かどうかを確認しましょう。
洗濯機の運転音を抑える機能
集合住宅では洗濯機の運転音が苦情の原因になることも少なくないため、各製品には静音機能について明記されています。隣の部屋でも洗濯機の運転音が気になるレベルは、60デシベル以上。集合住宅に住む場合は50デシベル以下、できれば30から40デシベルの静音機能の付いた洗濯機を選ぶと安心です。
カビやニオイの発生を抑える機能
ドラム式洗濯機には、お湯で洗ってカビの発生を抑える機能や、頑固な黄ばみを取る機能、皮脂汚れをしっかり落とせる機能などが付いている製品もあります。
ドラム式洗濯機を購入する際の注意点
「一人暮らしではドラム式洗濯機を使いたい」という方は、入居する物件選びから注意が必要です。以下では、一人暮らしのお部屋でドラム式洗濯機を導入するために必要な準備や、洗濯機購入時の注意点を解説します。
ドラム式洗濯機を導入したいならこんな物件を
ベランダに洗濯機置き場がある物件は洗濯機が傷むうえ、漏電などのリスクもあります。洗濯機を置く専用スペースが室内にある物件で、かつ規格通りの洗濯機設置用防水パンがあり、そのサイズが64cmから74cm以上あることが望ましいでしょう。
搬入と設置
購入に際して、搬入経路や設置場所のことも考えておかなければなりません。
搬入可否のチェックポイント
ドラム式洗濯機は大きいため、搬入するための準備が必要となるでしょう。場合によってはドアを外したり、設置場所までの壁が傷つかないように養生したりする必要があります。不安な場合は、事前に専門の方が確認してくれるケースもあるので相談するとよいでしょう。玄関や搬入経路の幅を測ったり、気になる箇所は写真を撮ったりしておきましょう。
設置可否は防水パンの規格と、搬入経路で決まる
出入り口や搬入経路のもっとも狭い部分の幅、洗濯機置き場の防水パンの規格、取水する蛇口の高さと位置を確認しておけば、購入時の失敗を避けられます。
購入時のチェックポイント
購入を検討するにあたっては、実際に使っているシーンをイメージすることも大切です。
搬入設置もお願いできるものを選ぶ
洗濯機は水があふれてしまうと、階下にまで迷惑をかけることになります。洗濯機の設置は必ず専門の方に対応してもらうことが重要です。インターネット通販などでは、洗濯機の搬入と設置がサービスに含まれていないケースもあるため注意しましょう。
扉が開く向きは大丈夫?
意外に忘れがちなのが、ドラム式洗濯機の「扉の向き」です。右利きの方は左側にドアが付いていたほうが使いやすいですが、設置場所やその周辺をよく確認し、扉が洗濯物を取り出す際に障害にならないものを選ぶようにしましょう。
カタログなどの説明を確認して選ぶ
「なんとなくかっこいい」「このメーカーが好きだから」といった理由やイメージだけで選ばず、カタログや商品に付いている説明を確認してから比較・検討するようにしましょう。購入後は、取扱説明書をしっかり読み込むことを忘れずに。そうすることで、安全に、コストを抑えて使うことができます。
ドラム式洗濯機で、快適な一人暮らしを
ドラム式洗濯機があれば洗濯のわずらわしさから解放されるだけでなく、着心地や使い心地に優れた衣服やタオルなどを使うことができます。縦型洗濯機に比べて本体の価格は高いですが、電気代などのランニングコストは抑えられるので、長期的に見ればお得と言えるかもしれません。家事の時間が短縮されれば他のことに使える時間が増えるので、おのずと生活の質も上がることでしょう。
ドラム式洗濯機を使いたいなら、問題なく設置できる物件を探す必要があります。ドラム式洗濯機のある快適な暮らしを実現したい方は、お気軽にお問い合わせください。
ピタットハウスのお問い合わせページに移動します
お問い合わせページに移動します
あわせて読みたい
よくある質問
-
お部屋探しに役立つ情報はありますか?
-
物件探し(不動産購入・売却)について役立つ情報はありますか?
この記事をシェアする
お部屋を探す
特集から記事を探す
記事カテゴリ
おすすめ記事
物件をご所有されている方、
お住まいをお探しの方
売りたい
土地活用・相続の相談がしたい
売るか貸すかお悩みの方はこちら