- 低層マンションは3階以下のマンションを指すことが多い
- 低層マンションは資産価値が下がりにくい
- 低層マンションは落ち着いた暮らしを求めている人におすすめ
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マンションを探す際にまず着目するのは、価格や間取り、立地などではないでしょうか。しかし同じく注目したいのが、マンションが「低層」か「高層」か、という点です。高さ以外にも異なる特徴があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。今回は低層マンションにスポットを当ててメリットやデメリットについて解説していくので、マンション選びの参考にしてみてください。
低層マンションと高層マンションの違いは高さだけではない?
低層マンションとは、その名前の通り低層建築のマンションのことを指します。3階以下のマンションを低層マンションと呼ぶことが多いですが、明確な定義はありません。中には4~5階建てのマンションを低層マンションと呼ぶこともあり、不動産業界でも表現が異なります。
高層マンションも同様に、どこまでの高さから「高層」となるかの明確な定義はありません。ただし、31メートルを超える場合に「高層建築物」、60メートルを超えると「超高層建築物」と呼ばれることが多いです。建築基準法や消防法などで31メートル、60メートルという区分ごとに制限が変わってくることから、ひとつの基準となっています。
ここからは、低層マンションと高層マンションの特徴について解説していきます。
低層マンションの特徴
建築されているエリアが「第一種低層住居専用地域」「第二種低層住居専用地域」であることが多い傾向にあります。
これらの地域は都市計画によって住宅街を作るために規定されたエリアで、このエリアに建築物を建てる際には、高さや建物の種類などに関する厳しい規定を満たさなくてはなりません。そのため、高層マンションや商業ビル、パチンコ店やホテルなど、人が集まるような施設を建てられず、一戸建てを中心とした閑静な街であるケースが多いです。
高層マンションの特徴
高層マンションの特徴として、眺望の良さとサービスが充実していることなどが挙げられます。高層であるため窓からの景色を楽しむことができ、都市部であれば、街の夜景を眺めることもできます。
高層になるほど、周りの住宅に日当たりや風通しを妨害されることが少なくなります。虫や騒音といった問題も緩和されるので、住環境としては快適なものになるでしょう。さらに、警備員が配備されていたり、自分の住んでいる階にのみ行けるエレベーターが設置されていたりと、セキュリティ面で優れている傾向にあります。また、ジムやゲストルームといった共用施設があるなど、サービス面が充実しているケースも多いです。
低層マンションのメリットを紹介
低層マンションは、高層マンションと比較すると戸数が少ないのが特徴で、それによってもたらされるメリットも多くあります。ここからは、低層マンションならではのメリットについて詳しく解説していきます。
住民との関係を築きやすい
高層マンションと比べると、低層マンションの総戸数は少ないため、住民同士が顔見知りになりやすく、関係性を築きやすいです。住民同士が顔見知りになることは、防犯面でもプラスに働きます。どんな人が同じマンションに住んでいるのかわからない環境で暮らすよりも、安心感を得られやすいでしょう。
また、部屋のサイズや間取り、価格などに差が出にくいことから、家族構成が似ている世帯が集まりやすい傾向にあります。このような点も、関係性を築きやすいと言える理由です。
地震や揺れに強い構造
日本は地震大国と呼ばれているほど頻繁に地震が起こりますが、高層マンションなどの高層建築物では「長周期地震動」により長い時間揺れ続ける場合があります(「周期」は、揺れ1往復に要する時間のこと)。低層マンションであれば、高層マンションと比べ揺れが短くなると言えるでしょう。
また、低層マンションでは耐震性に優れた「壁式構造(かべしきこうぞう)」という建築方法が採用されることが多く、地震に強い造りとなっています。
暮らしが便利
高層マンションで暮らすのであれば、階の移動は基本的にエレベーターになります。総戸数が多く、エレベーターの数が少ないと、混雑している場合、移動に時間がかかってしまう可能性もあります。
一方、低層マンションならエレベーターは混みにくく、階段で移動するのも負担になりにくいでしょう。また、点検などでエレベーターが使えない時に気軽に移動できるのもメリットです。
資産価値が下がりにくい
マンションデベロッパー(マンションの開発業者)は、一般的に大規模なマンションを人気エリアに建てたいと考えます。そのため、閑静な住宅街に建てられる低層マンションは希少価値が高まる傾向にあり、住環境が整っていることもあって、一定の需要があることが考えられます。住宅街として人気の高い東京の世田谷区などであれば、新築でなくても居住希望者が多いので、売却しやすいというメリットがあります。
低層マンションのデメリットとは
低層マンションにも、いくつか注意しておきたいポイントがあります。低層マンションへの引越しを考えている場合には、これらデメリットも踏まえて自分の理想やライフスタイルに合っているか、検討してみてください。
エレベーターがないことも
低層マンションは3階建ても多く、このタイプのマンションではエレベーターの設置義務がありません。そのためエレベーターが設置されていないマンションでは、毎日の移動を階段で行うことになります。3階程度であれば負担に感じない方もいますが、高齢の方や大きな荷物を運ぶ時などは不便に感じるでしょう。
駅から遠い物件になる可能性が高い
低層マンションが建てられやすい「第一種低層住居専用地域」「第二種低層住居専用地域」は、駅から遠いエリアであることが多いです。徒歩で10~15分くらいの位置になるので、駅の近さを重視する人にとっては不便に感じるかもしれません。閑静で落ち着いたエリアで暮らせるのはメリットですが、利便性の面でデメリットを感じる可能性もあります。
眺望の良さでは高層マンションに劣る
高層マンションからの眺望のように、街全体を遠くまで眺めることは難しいです。ただし、低層マンションが建てられることが多い「第一種低層住居専用地域」「第二種低層住居専用地域」は、緑が多い傾向にあります。落ち着いた雰囲気を感じたい方なら、デメリットには感じないでしょう。
低層マンションはこんな人・家庭におすすめ
低層マンションならではのメリット、デメリットを把握したところで、どんな人に向いているマンションなのかを見ていきましょう。自分自身のライフスタイルに合っているのか、将来的にも暮らしていけそうなのかを考えながら、低層マンションでの暮らしをイメージしてみてください。
可能な限り災害時に備えたい人
低層マンションは建築構造からしても耐震性の高い建物であることが多いので安心です。また、2~3階建ての低層マンションであればエレベーターが止まっても階段で避難しやすいこともメリット。そのため、低層マンションは災害時に備えたい人にはおすすめだと言えます。
ご近所と交流したい人
高層マンションと比べて総戸数が少ないので、住民の方たちとの交流が生まれやすくなります。ご近所付き合いを楽しみたいと考えている人にも低層マンションはぴったりといえます。また、住民と交流することで防犯面でも安全性が増すので、小さな子供がいる家庭や女性だけで暮らしている家庭も安心でしょう。
落ち着いた雰囲気の街で暮らしたい人
低層マンションが建築される地域は、住宅街として開拓されたエリアであることが多く、落ち着いた環境で暮らすことができます。落ち着いた住宅街なので、二世帯暮らしにもおすすめです。また、自然が多いエリアであることも多く、子供とのびのび暮らしたいという人にも適しているでしょう。
低層マンションは住環境が整っていることも
低層マンションと高層マンションは、それぞれに特徴があり、メリット・デメリットがあります。そのため、どちらが自分の状況や理想にマッチしているかをよく検討してみましょう。
物件探しの際は、物件だけではなく、その周辺環境を調べることも重要です。とくに低層マンションと高層マンションでは建てられる立地に違いがあります。周辺環境も含めてお悩みの場合には、ぜひ一度下記よりご相談ください。
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