- 二人暮らしの物件探しは、互いの荷物の量や生活リズムの事前確認が不可欠
- 一人暮らしでは使わなかった衣類棚や食器棚、テーブルなどが必要になる
- 冷蔵庫は大きくても電気代は変わらないが、小さい冷蔵庫を二つ使うのは経済的でない
好きな人と一緒に暮らす――。それだけでワクワクするものですが、一人暮らしと二人暮らしでは大きく勝手が違います。同棲をする際には、どんな準備をして、どのようなことに気を付けながら物件を選べばよいのでしょうか。この記事では、同棲前に知っておきたいことや、二人暮らしで必要な家具、家電、生活用品などを解説します。
必要なものをそろえる前に知っておきたいこと
新生活への期待の高まりもあり、同棲を始める前に家具や家電、雑貨などをあれこれそろえたくなってしまう方も少なくないでしょう。しかし、その前に住まいを探さなければ何も始まりません。同棲に必要なものを買いそろえていく前に、「やらなければならない準備」を確認しておきましょう。
二人で住むのに適した間取りは?
同棲を始める前は「狭くても一緒にいられればいい」と考えていても、ずっと一緒にい続けるのは意外に気をつかいます。数日であればともかく、1週間、1ヶ月、1年と長きにわたって一緒に暮らすなら、少なくとも1DK以上のスペースが必要になります。同棲生活が長くなると、互いに「一人になりたい」と感じる時間が増えてくるからです。また、互いの荷物の量などによっては2DKや2LDKの間取りのほうがよい場合もあります。
一緒に住む物件探しの前にやっておきたいこと
荷物の量を確認する
それぞれが自宅に置いておきたい荷物の量を確認し、どのくらいのスペースが必要かを考えておきましょう。
生活のリズムを確認する
互いの仕事や生活リズムのなかで、就寝時間にずれが生じるかどうかを確認しておきましょう。
住みたいエリアを決めておく
通勤や通学の距離も考えて、住みたいエリアや路線、最寄り駅などを決めておきましょう。帰宅が遅くなることが想定されるなら、帰り道の安全確認も大切です。公園や飲食店、コンビニ、ドラッグストアなど、近くにあったほうが望ましい店舗・施設があれば優先順位を付けておきましょう。
同棲する物件探しから契約までの流れ
物件探しから契約までは、急いでいる方たちで1週間ぐらい、じっくり考えている方たちで3ヶ月ぐらいの期間をかけているようです。
インターネットなどで相場を調べる
住みたいエリアなどが決まったら、インターネットの賃貸情報サイトなどを使って物件情報を検索してみましょう。いくつか確認していくうちに、相場感や具体的なイメージを持つことができます。二人で一緒に話し合いながら探せば、それぞれが「どんな住まいを求めているのか」の理解が深まり、条件の絞り込みに活かせるでしょう。予算は二人の全収入(手取り)を合わせた額の3分の1以内に納めておくと、入居審査が通りやすいです。
不動産会社に行く
不動産会社で、物件を紹介してもらいます。考えていた条件に合うものがなければ、少し条件を緩めて探してもらうとよいでしょう。
候補となった物件の内見をする
手持ちの家具が入るかどうかの確認や、家具・家電を購入するための準備として、内見の際にはメジャーを持参しましょう。契約することを決めた場合は、エアコンの取り付け場所やコンロの位置などを撮っておくと、後で役に立ちます。
入居審査を受ける
契約の前に入居申込書に住所や氏名、勤務先、年収、勤続年数などの必要項目を記入し、源泉徴収票、連帯保証人などの書類を整えたら入居審査を申し込みます。入居審査は早ければ2日、遅くても1週間程度で結果がわかります。
契約手続きをする
契約手続きでは重要事項の説明を受け、押印したらその内容を了承したことになります。疑問に思った点は、必ずその場で質問するようにしてください。また、部屋により「特約」の内容が異なる場合があるため、よく理解したうえで契約を締結しましょう。
家具や家電を購入する
入居当日から使う家具や家電はあらかじめ購入を済ませ、引越しの日に届けてもらうようにするとよいでしょう。エアコンの取り付け工事には予約が必要です。ベッドや特殊な家具などは、購入から発送まで2週間程度かかる場合もあるので、計画的に購入していくのがおすすめです。
同棲で必要な「家具」とは
二人で暮らすようになると、一人暮らしでは必要がなかった家具が必要になることもあります。どのような家具を揃えておくといいのか確認しておきましょう。
同棲をする際に必要な「家具」一覧
入居した日から必要なもの
・カーテン
・ベッド
あったほうがよいもの
・ダイニングテーブルとイス
・食器棚
・洋服棚
・洗濯ラック
・テレビボード
場合によって必要になるもの
・大きな鏡
・ソファ
入居した日から必要なもの
物件が決まったら、サイズに合わせてすぐに準備しましょう。
カーテン
カーテンがないと、部屋のなかが外から丸見えになってしまいます。内見のときにサイズを測っておき、入居前から準備しておくようにしましょう。カーテンの色やデザインも大切ですが、断熱効果が高いものや遮光性に優れたものなど、機能性を重視することも大切です。
ベッドと寝具
二人で一緒に寝るのであれば、セミダブル以上のサイズがおすすめです。シングルだと熟睡できないことも多く、暑い季節には苦労するかもしれません。部屋の広さなどが理由でベッドを入れることが難しい場合は、布団を2組用意しましょう。
あったほうがよいもの
ダイニングテーブルとイス
一人暮らしのときは「適当なところで食べていた」という方も、同棲生活ではそうはいきません。二人分の食事を並べるには80×60cm程度の広さがあれば十分ですが、ホットプレートや鍋などで卓上調理をする場合には、100×80cm以上のテーブルがあると便利です。
食器棚
二人暮らしになると、一人暮らしに比べて自炊(家での食事)を楽しむケースが増えます。食器や調理器具は、一人で暮らしていたときの倍以上になるでしょう。そのため、一人暮らしのように冷蔵庫の上やシンク脇だけでは納まりきらなくなります。
洋服棚
備え付けのクローゼットで2人分の衣類が収まりきらない場合は、それぞれの衣類を分けるための収納が必要になります。はっきり別れていないと、朝の支度などの際にイライラが募ることにもなりかねないでしょう。
洗濯ラック
二人が同じ洗面用品を使っている場合は別ですが、多くのケースで洗面用品は2セット必要になるため、洗面所の棚があふれてしまうことも考えられます。洗濯ラック(ランドリーラック)があれば、タオルや洗面用具、洗濯用洗剤、柔軟剤などを置く場所として活用できるでしょう。
テレビボード
リビングは、雑貨やこまかい日用品などでゴチャゴチャしやすい場所。収納の役割も備えたテレビボードがあると、それらを隠したり整理したりできるので便利です。
場合によって必要になるもの
以下は、同棲生活を始めてから必要に応じて購入していけばよい家具です。
大きな鏡
出掛ける際、コーディネートの全身チェックができる大きな鏡があると安心です。
ソファ
急いで買う必要はありませんが、リビングでの団らんには欠かせない家具です。ダブルベッドを使っている方は、ケンカをしたときや遅く帰ってきて一人で眠りたいときなどのために、ソファベッドを購入するのもよいでしょう。
同棲で必要な「家電」とは
一人暮らしで使っていた家電が、二人で暮らすようになると不便に感じることがあります。また、二人になったことで必要になる家電もあります。
同棲をする際に必要な「家電」一覧
入居した日から必要なもの
・照明器具
・掃除機
・エアコン
・冷蔵庫
・洗濯機
あったほうがよいもの
・テレビ
・調理家電(電子レンジ、炊飯器、トースター、ガスコンロ)
場合によって必要になるもの
・アイロン
・扇風機またはサーキュレーター
入居した日から必要なもの
掃除機
引越しで荷物を動かしたり、荷解きをしたりすると細かなほこりがたくさん出ます。掃除機は引越し当日から必要になるので、二人とも持っていない場合には購入しましょう。
照明器具
入居した日から必要なのに、意外と忘れがちなのが照明器具です。慣れている部屋でも危険ですが、慣れない部屋が暗い状況だと思わぬケガをするリスクが高まります。照明器具は引越しをしたら明るいうちに設置しましょう。
エアコン
季節によっては、エアコンも入居した日から使います。エアコンは設置工事が必要になるので、引越し前に工事を済ませるか、引越し後なるべく早い時期に工事の予約を入れるようにしましょう。
冷蔵庫
二人暮らしでは、少し大きな200リットル以上のサイズの冷蔵庫があると便利です。一人暮らし中の者同士で同棲する場合は、二人が持っている冷蔵庫のうち大きなものを選ぶ(残す)のも手です。冷蔵庫の電気代は大きくても小さくてもあまり変わりませんが、新居に冷蔵庫を2台置くのは経済的でないうえに場所もとってしまうため、おすすめできません。
洗濯機
洗濯機は、一人暮らしのときよりも確実に使う頻度が増える家電です。一般的に1日に1人が出す洗濯物は1.5kg程度と言われており、タオルなどの共通の洗濯物も含めて、二人暮らしなら5kg程度を最低限の容量と考えるとよいでしょう。
あったほうがよいもの
調理家電(電子レンジ、炊飯器、トースター、ガスコンロ)
基本的に家で自炊をするという方針なら、初日から電子レンジや炊飯器、オーブントースターなどの調理器具もそろえておいたほうがよいでしょう。キッチンの大きさを確認し、レイアウトを決めてから購入すると「置きたかった場所に置けなかった」といった失敗がありません。ガスコンロも忘れずに準備しましょう。
テレビ
普段テレビをあまり見ないという方でも、情報収集のツールとしてテレビはあったほうがよいかもしれません。スマートフォンで見ている動画をテレビの画面につなげば、二人で楽しむことができます。
場合によって必要になるもの
アイロン
ワイシャツにアイロンをかけたいという方や、仕事で使う制服やエプロンにアイロンをかけなければならない方には必需品です。
扇風機またはサーキュレーター
二人で暮らす際に、好みがわかれるのが部屋の温度。扇風機やサーキュレーターを上手に使ってエアコンの風を調整すれば、それぞれが快適に暮らせる空間を作ることができるでしょう。
同棲に必要な「キッチン・生活用品」とは
最後に、同棲に必要なキッチン・生活用品についても確認しておきましょう。
同棲をする際に必要orあるとよい「キッチン・生活用品」一覧
調理器具や食器
・ホットプレートやカセットコンロ
・コーヒーメーカー
・食器(各種2組ずつ)
浴室やトイレ関係
・掃除用具
・足ふきマット
・洗濯かご
・サニタリーボックス
リビングやベッドルーム関係
・ラグやクッション類
・ベッドサイドテーブル
・手元灯
そのほか
・ドライバーセット
・裁縫セット
・防災袋
調理器具や食器
ホットプレートやカセットコンロ
二人になると、卓上で調理しながらの食事も楽しいもの。ホットプレートやカセットコンロがあれば、焼き肉やお好み焼、鍋物などを楽しめます。
コーヒーメーカー
二人ともコーヒー好きなら、コーヒーメーカーは必須と言えるかもしれません。まとめて二人分をドリップすれば経済的ですし、ちょっとギスギスしてしまったときでも「和みの時間」を演出してくれます。
食器(各種2組ずつ)
一人暮らしでは、皿やコップの模様がそろっていなくてもあまり気にならない方もいるでしょう。しかし二人分になると、いかにもありあわせの食器を使っているという雰囲気になってしまいます。メインで使うトレーや茶碗、箸などをそろえるだけでも統一感が出るでしょう。
浴室やトイレ関係
掃除用具
掃除道具をわかりやすい場所に片付けておくと、「最後に使った人や汚した人が掃除をする」という習慣ができやすくなります。
足ふきマット
布でできているものから麻や珪藻土でできているものまで、さまざまなタイプがあります。最近は抗菌タイプや、吸水性が高く乾燥しやすいものなどもあります。好みのものを探してみてください。
洗濯かご
きれい好きの方にとって、洗濯物が床に落ちている状態は避けたいものです。どちらか一人が洗濯の仕方にこだわりを持っている場合、それぞれの洗濯かごを用意してそれぞれに選択をすればトラブルを防ぎやすくなります。
サニタリーボックス
蓋のあるサニタリーボックスがあると安心です。
リビングやベッドルーム関係
ラグやクッション類
リビングルームがくつろげるスペースになるように、ラグを敷いたりクッションを用意したりするとよいでしょう。飲み物を置いたり、ちょっとした作業ができたりする台があると便利です。
ベッドサイドテーブル
ベッドによってはサイドテーブル付きのものもあります。必要なものにすぐ手が届くので便利です。
手元灯
夜、相手を起こさないように手元を照らせる手元灯があると、互いに快適に過ごせるでしょう。
そのほか
ドライバーセット
電池交換の際や調理器具の取っ手が緩んでいる際などに、ドライバーがあると便利です。マイナスドライバーとプラスドライバーを用意しておきましょう。
裁縫セット
大事な商談やビジネスイベントの前に限って、ボタンが取れたりするものです。針と糸とはさみがあれば十分なので、いざというときのために用意しておきましょう。
防災袋
二人分の防災グッズを入れ、寝室や玄関などに置いておきましょう。
同棲の準備も物件探しも、二人で相談して決めましょう
初めての同棲、初めての二人暮らしは、一人暮らしと勝手が違います。二人の荷物の量や今後必要になるもの、互いの生活リズムなどを事前にしっかり確認し、まずは「快適に暮らせる物件」を探しましょう。大きな冷蔵庫やテーブル、食器棚、調理家電など、同棲することで新たに必要になるものもあります。二人にとってどんな家具・家電が必要なのかを考えながら、新居での暮らしを充実させましょう。
同棲する物件を探したい方は、お気軽にお問い合わせください。
ピタットハウスのお問い合わせページに移動します
お問い合わせページに移動します
あわせて読みたい
よくある質問
-
お部屋探しに役立つ情報はありますか?
-
物件探し(不動産購入・売却)について役立つ情報はありますか?
この記事をシェアする
お部屋を探す
特集から記事を探す
記事カテゴリ
おすすめ記事
物件をご所有されている方、
お住まいをお探しの方
売りたい
土地活用・相続の相談がしたい
売るか貸すかお悩みの方はこちら