更新日:2021.10.11
家賃が無料に?「フリーレント賃貸物件」の仕組みとメリット・デメリット
賃貸物件を探す際に気になるのは、やはり家賃でしょう。近年では一定期間家賃が無料となる「フリーレント賃貸物件」が増えていますが、「どういった仕組みなのかわからないので不安」という方も少なくないようです。この記事では、フリーレント物件の仕組みやメリット・デメリットを詳しく解説します。
- フリーレント賃貸物件では、一定期間にわたり家賃が発生しない
- フリーレントにすることで入居者を見つけやすくなるのが、大家や不動産会社としてのメリット
- 半年や1年といった短い期間で解約すると、「短期違約金」が発生する可能性も
ピタットハウスのお問い合わせページに移動します
賃貸物件を探す際、大きなポイントとなるのはなんと言っても家賃でしょう。引越しには何かとお金がかかるうえ、契約の都合によっては一時的に二箇所で同時に家賃を支払わなければならない場合もあります。こうした家賃の負担をどうにかしたいと悩む方から人気を集めているのが、家賃が一定期間無料になる「フリーレント賃貸物件」です。
この記事では、フリーレント賃貸物件の概要や、家賃が無料になる理由、メリット・デメリットについて詳しくご説明します。フリーレント賃貸物件が気になりつつも、「どんなものなのかわからないので不安……」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
フリーレント賃貸物件の概要と仕組み
近年、フリーレント賃貸物件のニーズが高まっています。まずは、フリーレント賃貸物件の概要と、家賃が無料になる理由を確認しましょう。
フリーレント賃貸物件とは
フリーレント賃貸物件とは、一定の期間は家賃が無料になる賃貸物件のことです。無料の期間は契約によって異なりますが、長い場合は3ヶ月ほど家賃を支払わずに済む物件もあります。
引越し前後のタイミングでは何かと出費がかさみますが、フリーレント賃貸物件なら直後の一定期間は家賃が発生しないため、できるだけ費用を抑えたい方にぴったりです。コストの面でメリットが大きいことから、近年、フリーレント物件は増加傾向にあります。
家賃が無料になる理由
家賃が無料になるといっても、その理由がわからなければ不安でしょう。家賃が無料になる理由はシンプルで、大家や不動産会社が他の物件との差別化のためにフリーレント(家賃無料)期間を設けているからです。
賃貸物件が多く、入居者獲得競争の激しいエリアでは、借り手がみつからないことも珍しくありません。空室が続くと物件の収益性が下がってしまうため、一時的に家賃をゼロにしてでも入居者を募集しているのです。フリーレントにすることで入居者を見つけやすくなるため、大家や不動産会社としては近い将来の収入が見込める点がメリットとなります。
このように、フリーレントは「競争力を高めるためのサービスの一つ」です。そのため、あとで割高な家賃を別途請求されるといった心配もなく、安心して利用できます。
フリーレントに多いのはどんな物件?
フリーレントは長期的な空室の発生を防止する対策であるため、すぐに埋まってしまうような好立地の人気物件はフリーレントになりにくいと言えます。
一方、賃貸物件の多い激戦区の場合は、好立地でもライバルが多いので空室発生のリスクがあります。そのため、賃貸物件が集中しているエリアであれば、好立地・好条件のフリーレント賃貸物件が見つかる可能性はあるでしょう。
通常の家賃については、フリーレント賃貸物件だから特別に高いといったケースはあまりありません。フリーレント物件であっても通常家賃は最初から決まっているため、契約前に確認することができます。
家賃が無料となる期間は?
同じフリーレント物件でも、家賃が無料になる期間は物件によりさまざまです。短い場合は数週間程度、長ければ3ヶ月ほど家賃が無料になる場合があります。数週間と3ヶ月では大きな違いがあるので、フリーレント賃貸物件を探す際は期間もしっかりチェックしましょう。
フリーレント賃貸物件の特徴
これから生活する賃貸物件を探す際には、物件の特徴をよく知ることが大切です。続いては、フリーレント賃貸物件のメリットとデメリットを見ていきます。
フリーレント賃貸物件のメリット
引っ越し時のコストを抑えることができる
引越し時にかかる費用を抑えられるのは大きなメリットです。入居から一定期間家賃が発生しないことによって、引越しをして生活が安定するまでの間、経済的に余裕を持つことができるでしょう。
契約時期の関係で引越し後も前の物件の家賃を払わなければならない場合、二重家賃の発生を防げる点もフリーレントのメリットです。
ゆっくりと引っ越しができる
一定期間家賃が発生しない特長を活かし、早めに部屋の契約をして、マイペースに引越しを進めることも可能です。
一気に荷物を運ぶよりも引越しの作業負担が小さく、引越し会社に依頼する費用も抑えられる可能性があります。引越しの日程に余裕があれば、新生活の準備も整えやすくなるでしょう。
フリーレント賃貸物件のデメリット
物件の選択肢が少ないケースも
フリーレント物件にこだわって探すと、選択肢が少なくなる点がデメリットです。すでに触れたように、すぐに入居者が決まってしまうような人気物件は、フリーレントになりにくい傾向があります。そのため、最初から「フリーレントを絶対条件」としてしまうと、なかなか理想的な物件に出会えないかもしれません。
フリーレントは一つの魅力ではありますが、よい物件を見つけるためにはその点にこだわりすぎないよう注意しましょう。
「短期違約金」が発生する可能性がある
フリーレント賃貸物件の場合、半年や1年といった短い期間で解約すると「短期違約金」が発生する可能性があります。
フリーレントはその目的上、一時的に家賃を無料にする代わりにある程度の期間住んでもらうことを前提としているケースがほとんどです。短期で解約しなければならない可能性がある場合は、フリーレント賃貸物件を避けたほうが無難でしょう。
フリーレント物件を見つけた!チェックポイントは?
「フリーレント物件を見つけたら、すぐにでも契約したい」と考えている方がいるかもしれません。しかし、契約前にいくつかチェックすべきポイントがあります。
フリーレント期間は?
もっとも重要なのは、フリーレント期間です。同じフリーレント賃貸物件であっても、家賃無料の期間が1ヶ月と3ヶ月では単純計算で3倍の差があります。たとえば家賃6万円の物件の場合、2ヶ月の違いがあれば最初の3ヶ月で12万円もの差になって表れます。
初回の家賃支払い日と更新月
初回の家賃支払いがいつになるのかもチェックしておくべきポイントです。引越しから数ヶ月にわたって家賃が発生しないと、初めて家賃が引き落とされる月に「うっかり残高不足になってしまった……」ということがないとも言い切れません。こういったトラブルを防ぐために、最初の家賃はいつ支払うのかを確かめておきましょう。
また、家賃の支払い月がずれることで更新月がわからなくなってしまう恐れもあります。契約月を口座からの引き落としで確認するのではなく、契約月・更新月の確認も忘れないようにしましょう。
共益費・管理費は発生する可能性が高い
家賃は無料でも、共益費や管理費は初月から発生するケースが多いので注意が必要です。「フリーレント期間だからすべて無料だろう」と安易に考えず、事前にどのくらいの費用が発生するのかを正確に把握しておきましょう。
通常家賃は適正なのか
フリーレント物件だからといって、特別に家賃が割高というケースはあまりありません。しかし、数ヶ月後には通常家賃を支払う必要があるので、通常家賃が適正かどうかという点も大切なチェックポイントです。
似たような条件の部屋と比較してみて、気になるポイントがあれば不動産会社に質問してみてください。
フリーレント賃貸物件をうまく活用しよう
フリーレント賃貸物件では一定の期間だけ家賃が無料になるため、生活が安定しない引越し後のタイミングで出費を抑えられるというメリットがあります。しかしその一方で、「選択肢が少ない」「短期での解約時には違約金が発生する可能性がある」といったデメリットがあることも、覚えておかなければなりません。メリットとデメリットを正しく理解したうえで、このシステムを上手に利用しましょう。
フリーレント賃貸物件をお探しの方は、以下よりお気軽にご相談ください。
ピタットハウスのお問い合わせページに移動します
あわせて読みたい
よくある質問
-
お部屋探しに役立つ情報はありますか?
-
物件探し(不動産購入・売却)について役立つ情報はありますか?
この記事をシェアする
お部屋を探す
特集から記事を探す
記事カテゴリ
おすすめ記事
物件をご所有されている方、
お住まいをお探しの方
売りたい
土地活用・相続の相談がしたい
売るか貸すかお悩みの方はこちら