- 同棲したときの経済的なメリットについて
- 同棲するなら費用分担は明確にしておく
- 結婚資金を貯めるためにも節約するポイントを把握する
同棲を検討しているなら、どれくらい初期費用がかかるのか把握しておくことが大切です。また生活費については、どちらがどれくらい費用負担するのか事前に話し合っておく必要もあるでしょう。カップルがそれぞれ別の賃貸で暮らすときと比較すると、同棲したほうが経済的にお得なのか知りたい方も多いはずです。
総務省が実施した家計調査のデータを参考にすれば、同棲することで別々で暮らすよりお得になる金額がわかるでしょう。同棲するうえで節約するポイントも紹介していくので、参考にしてみてください。
同棲するのは経済的にお得?家計調査の結果から解説!
基本的に、個々で賃貸を借りて生活するよりも同棲したほうが経済的にはお得になります。賃貸なら同棲したカップルが家賃を折半すれば、賃料だけでも負担が軽減されるでしょう。生活するうえでも一人分の料理をつくるよりも、二人分の料理を一気につくったほうがガス代を節約できます。
具体的に、どれくらいお得になるのか総務省が行った「家計調査」の結果を解説していくので参考にしてみてください。
同棲したほうが単身世帯よりも消費支出が一人当たりの消費支出が低い
同棲したほうが単身世帯で暮らすよりも、どれくらい経済的にお得なのでしょうか。総務省発表の2020年10~12月期の消費支出を見ると、単身世帯の場合、毎月の支出は15万5,912円です。次に二人以上の世帯(平均世帯人数2.94人)の毎月の支出は29万2,411円でした。一人当たりの消費支出は29万2,411円÷2.94人=約9万9,459円になります。消費支出の調査結果からも、単身世帯よりも二人以上で暮らしている方が消費支出は低いということがわかるでしょう。
同棲したカップルの生活費はどれくらいかかる?
総務省の家計調査では、二人以上で住んでいる世帯の細かい生活費についてもデータがまとめられています。ほかの家庭がどれくらいの生活費なのか参考にしながら、同棲によって毎月いくら生活費がかかるのかチェックしておきましょう。
・食料:8万1,352円
・住居:2万0,172円
・光熱費や水道代:2万0,095円
・交通費や通信費:3万9,875円
・そのほかの消費支出:5万4,229円
あくまでもデータは二人以上の世帯を対象としているので、カップルで同棲している二人であれば平均よりも生活費は安く済ませられるでしょう。
また、ここから費用負担を二人で分けることになるので、一人当たりの負担は軽減されます。ただ住居の平均費用よりも、同棲するなら家賃は高めのところに住んだほうが十分な間取りを確保できるでしょう。
同棲するならどれくらいの初期費用が必要になる?
カップルで同棲する場合、事前にどれくらいの初期費用がかかるのでしょうか。引越しをするための資金なども準備する必要があるので、前もって把握しておくことが大切です。主に必要な初期費用としては、敷金や引越し費用などがかかってくるでしょう。同棲するために必要な初期費用について紹介していくので、参考にしてみてください。
前もって用意しておきたい資金は家賃5ヶ月分~6ヶ月分ほど
同棲することを考えているなら、初期費用として住む予定の賃貸物件の家賃5ヶ月分~6ヶ月分ほどは用意しておいたほうがよいでしょう。なぜそれほどの資金が必要になるのかというと、初めて賃貸に住むとときに敷金や礼金などを支払う必要があるためです。ほかにも引越しする際に、荷物を配送してもらうための費用もかかってくるでしょう。
同棲するときに必要な資金の詳細
同棲するときに発生する費用として、家賃が10万円程度の物件だとします。その場合、敷金・礼金が各1ヶ月分だとしたら20万円必要になってくるでしょう。ほかにも不動産会社に支払う必要がある仲介手数料は、家賃1ヶ月分程度なので10万円の支払いが求められます。
後は入居する際に、前家賃として1~2ヶ月分の賃料を支払うケースが多いので、さらに20万円はかかってくるでしょう。ほかには、火災保険料、鍵交換費用、引越し会社の支払いなども含めると、60~70万円程度は入居する際に必要になってきます。事前にどれくらい費用がかかるのか見積もりを取得したほうがよいでしょう。
新しく家具や家電を購入する場合は初期費用が高くなる
同棲する物件に今まで使用していた家具や家電を持っていくのであれば問題はありませんが、家具や家電を新調する場合は、初期費用の金額は変わってくるでしょう。
今後の同棲生活を考えて支出を抑えたいのであれば、必要な家具や家電はお互いが使っていた物を持ってきたほうがよいでしょう。同棲するうえで必要な家具や家電を検討して、買い替えても資金に余裕があるなら、新しく購入しても問題はありません。
同棲するときには費用負担の内訳は相談しておく
同棲するときにかかる生活費や初期費用を理解した後は、お互いがどれくらいの費用負担を背負うのか決めておく必要があります。生活費については毎月発生するものなので、事前に決めておかないとトラブルの原因になるでしょう。同棲する際に、よくある二人の費用負担のケースを紹介していくので参考にしてみてください。
最初に支払う資金はお互いが折半する
同棲する際に必要な敷金や礼金などの費用は、お互いが半分ずつ出し合うというケースも多いでしょう。どちらかの収入が高い場合には余裕がある方が一度立て替えておき、引越しが完了して落ち着いてから、片方が初期費用を支払うというケースもあります。同棲するときの初期費用は高額になることが多いので、折半にしたほうが今後の生活においてもよいでしょう。
同棲にかかる生活費は余裕があるほうが費用負担する
同棲する際に食費や光熱費などの費用がかかりますが、それらの費用を収入に余裕があるほうがすべて費用負担するケースもあります。その場合は女性が専業主婦といった形で家事を担当していることが多く、男性がまとめて支払っているケースがあるでしょう。
生活費のすべてを支払うのは負担が大きいという場合には、賃料や光熱費は収入に余裕があるほうが支払い、食費はもう一人が支払うというケースもあります。
同棲をきっかけに共同で使用できる口座を用意する
同棲して一緒に生活するうえで、お金の動きは明確にしておきたいこともあるでしょう。そういうときは共同で使用できる口座を用意しておけば、いざというときに使える資金として活用できます。ただ共同で使用できる口座を用意する前に、どれくらいのお金を積み立てていくのかどのタイミングで使用してよいのか、決まり事をつくることが大切です。
二人で積み立てたお金なのに、片方が勝手に使っていたら、喧嘩のきっかけになることもあるでしょう。明確なルール付けを行ってから、共同で貯金していく口座を準備してみてください。
同棲するならすぐに行動に移したほうがよい
二人に結婚の意思があるなら、同棲をすぐに始めたほうがお互いの費用負担が少なくて済みます。家賃自体は、二人が住める部屋に引っ越すので高くは設定されていますが、折半すれば一人暮らしのときより負担は少ないでしょう。また自炊をするときも二人分を一度につくることで、ガス代も安く済ませられます。
同棲することでお金を貯めやすい環境をつくることができるので、結婚資金を貯めるきっかけにもなるでしょう。
同棲に必要な間取りはお互いの意見を尊重しよう
同棲するときに家賃は固定費として毎月かかるため、費用負担を考えればできるだけ安い物件のほうがよいでしょう。しかし二人で住むうえで、自分たちが生活のなかで譲れない条件もいくつかあるはずです。
たとえば少しでも一人の時間が欲しい方は、広さはなくてもよいので部屋数を増やしたほうがよいなどお互いの意見を聞いたうえで部屋を探していきましょう。
結婚前提で同棲するなら節約して資金を貯めよう!
結婚前提で付き合っているカップルが同棲しているなら、節約して結婚資金をコツコツ貯めることをおすすめします。生活するお金を稼ぐだけでも大変なこともあるので、計画的に資金を貯める必要があるでしょう。同棲しているなかで、結婚資金を貯めるための節約のコツを紹介していきます。
光熱費を抑えるためにエアコンなどの稼働時間を決める
二人で生活していると起きる時間や寝ている時間が多少ずれてしまい、電気やエアコンの使用時間が長くなる傾向にあります。できるだけ光熱費を削減するポイントとして、生活リズムを二人で合わせるようにしましょう。毎月の光熱費を削減することで、支出を減らすきっかけになります。事前に電気やエアコンの稼働時間は何時から何時までにするのか、話し合って決めていきましょう。
できるだけ外食は避けて自炊を意識
同棲生活をするうえで、毎月の食費は消費支出の割合が大きいため、節約するときには重要なポイントになります。たとえば二人で外食する時間を減らして、できるだけ自炊をすることで食費を抑えるきっかけになるでしょう。
ほかにも外食するよりも、お弁当を頼んだほうが安く済ませられることもあります。料理をつくる時間がなく自炊が難しい場合には、できるだけ食費の支出が大きくならないように節約していきましょう。
家計簿を二人で細かく付けていく
同棲しているときは、お互いが何にお金を使っているのか把握するため、家計簿をお互いが付けていく方法がおすすめです。家計簿を付けることで、客観的に自分がどれだけのお金を使っているのか見極められるだけでなく、パートナーのムダ遣いを減らせます。
結婚資金を貯めることを意識するきっかけになるので、効率よく貯めていけるでしょう。また、いつまでに結婚資金として必要な費用が貯まるのか、明確に計画できるのも家計簿の利点です。
相手の金銭感覚の違いや不満を確認するきっかけになる
金銭感覚が自分とは違う相手と結婚すると、生活するなかで不満に感じてしまうことがあります。それを防ぐためにも、同棲している段階で相手のお金の使い方を把握しておけば、自分との金銭感覚の違いに気付くことができるでしょう。
ときには相手のお金の使い方を指摘して、貯金するためにはどのような行動をすべきなのか、伝えてあげることも大切です。
賃貸の更新時にはより安い物件に引っ越す
基本的に食費や光熱費などとは違い、毎月の支払いで変動がない「固定費」は節約することが難しいでしょう。しかし賃貸の更新をきっかけに、新しく賃料が安い物件に引っ越せば、固定費である家賃の節約になります。
前もって賃料が安い物件に住んでいるなら問題はありませんが、後から結婚資金を貯金したいという意思を固めたのであれば、引っ越すことも大切です。今より安い物件を探すためにも、不動産会社には頻繁に足を運んでみるとよいでしょう。
明確に「いつまでに」「いくら」貯金するのか決める
同棲して二人で協力して貯金していくなら、いつまでにどれくらいの費用を貯めるのか、ゴールを決めておくと意識が変わります。期限を決めておくことで、どこまで我慢すればよいのかわかるので、頑張ろうという気持ちが高まるでしょう。また費用についても、どれくらい貯めるのかわかれば、明確に毎月節約する金額を設定できます。
同棲するならお金のことは意識しておきましょう!
カップルで同棲する場合は、経済的にもお得なので、結婚の意思があるなら早めに同棲したほうがお互いの節約になります。ただどれくらいの初期費用がかかるのか、前もって把握しておかないと思わぬ出費になってしまう可能性があるでしょう。
また、一緒に暮らすうえで、生活費の負担などどれくらい分担するのか、前もって話し合っておくことも大切です。同棲しながらも節約できるコツはいくつかあるので、一緒に貯金して結婚資金をコツコツ貯めていきましょう。
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