- 子どもの成長を見越して間取りを考える
- 水回りの動線を工夫すると、家事・育児をスムーズに進められる
- キッチンの近くにデスクスペースを設ける
赤ちゃん~幼少期まで便利な畳スペース
お家を建てる時におすすめしたいのが、畳スペースです。
和室を設けることができない場合は、リビングの一角、3畳ほどのスペースに畳を置くだけでも、子どものお世話がしやすくなります。
赤ちゃんのことであれば、お布団をしいて寝かせておく、夜は添い寝をしながら、一緒に就寝することができます。
1歳くらいになったら、お昼寝スペースやおもちゃで遊ぶスペースとしても使えます。
4歳くらいになってきたら、小上がりをつけます。
この時大切なのが、大人が腰かけられる高さにすることです。
ここを腰掛代わりにして、一緒に絵本を読んでいます。
お昼寝やおもちゃ遊びにも使えるように、畳スペースにお布団やおもちゃの収納スペースを設けるのもおすすめです。
子どもが視野に入るかを考える
3歳くらいまでは、常に目が離せないものですが、家事などやらなければならないことがたくさんあります。
キッチンやダイニングから、子どもの行動範囲を見渡せるような間取りがおすすめです。
子どもがおしゃべりをするようになってきたら、お料理をしながらでも、子どもたちとコミュニケーションがとりやすいです。
水回りの動線を工夫する
家事・育児をスムーズに進めるために重要なのが、水回りの動線です。
食事中の食べこぼしやトイレトレーニング、赤ちゃんをお風呂に入れる沐浴(もくよく)など、小さなころは水回りを使うことがたくさんあります。
過ごす時間の多いLDK(リビング・ダイニング・キッチン)から洗面所やお風呂への動線が短く、スムーズな間取りをおすすめします。
上記写真の間取りプランでは、LD(リビング・ダイニング)に扉を設けていないので、扉の開閉不要で洗面所へ行けます。
洗面所の隣に、トイレとお風呂を集約しています。
そうすることで、帰宅時にさっと手を洗えますし、洗面所やトイレ、お風呂が近いので、子どもの急なトイレやシャワーにも対応しやすくなります。
子どもが大きくなった時のことも、視野に入れる
小さいうちは目を離すことができないので、家事なども大変ですが、子どもは日々成長します。子どもが大きくなった際の過ごし方も視野にいれて、間取りを考えておきましょう。
例えば小学生になると、ひとりでできることも増えてきますが、まだまだ見守りは必要ですし、コミュニケーションが大切な時期でもあります。
そんな時におすすめなのが、キッチンの近くに学習コーナーとして使えるデスクスペースを設けることです。
低学年の頃は、親御さんが宿題を見てあげることもありますよね。
家事をしながら勉強をみることができますし、お子さんの学習意欲を後押しする声かけができるなど、親子のコミュニケーションも図れます。
写真は、@e_fukuiが間取りプランを立てた、モデルハウスのデスクコーナーです。
お料理をしながら子どもを見守れる設計にしています。もちろん、大人のワークスペースとしても利用できます。
まとめ
子どもの成長や、ライフスタイルの変化を見越して、間取りを考えることが大切です。
仕事柄、新築やリフォームの相談を受けることがありますが、多くの方はライフスタイルの変化を考えていなかったとおっしゃいます。
夫婦だけで過ごす時間もあれば、子どもが生まれ、そして成長していくこと。
お家を建てる時は、こういったライフサイクルについて、考えてみることをおすすめします。
皆さまのお家づくりの参考になれば幸いです。
お問い合わせページに移動します
オブザーバー兼公認ライター
福井栄里
イルトコ 。代表
インテリアデザイナー/建築士
大手住設メーカーの住宅アドバイザーを経て、インテリアコーディネーターへ。その後、注文住宅の内装の設計に携わる経緯から、現在は住宅や店舗のプラン設計・デザインを主に担当。
irutoco。二級建築士事務所代表。
プライベートでは小学生と保育園児の男女2児のママ。
子育て目線とインテリアのプロ目線、2つの視点から「心地よい暮らし」を提案している。
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