- 一人暮らしにちょうどいい冷蔵庫サイズは、80リットルから200リットル
- 自炊派か外食派か、食生活によって必要な冷蔵庫のサイズが変わる
- 搬入経路と設置場所に入るサイズかを確認してから、購入する冷蔵庫を決める
もくじ
冷蔵庫、部屋の全体の雰囲気を左右するほどの存在感があり、レイアウトを考慮しなければならないサイズ感の家電です。そのうえ「食」という生活になくてはならない領域を支えてくれる「暮らしのお供」でもあります。
とりあえず購入するにしても、金額はもちろんサイズも大きな家電なので、買い替えは避けたいところです。そこで冷蔵庫を購入する際は、まず自炊と外食、どちらがメインの暮らしになるかなど、一人暮らしの生活スタイルを具体的にイメージすることから始めましょう。そのうえで検討すると、自分に適したサイズの冷蔵庫を見つけやすくなります。
暮らしに快適な冷蔵庫を選ぶには
部屋のスペースにちょうどいい冷蔵庫を選ぶことは、機能的な暮らしをするうえで非常に重要です。間取りに合わない冷蔵庫を購入すると後で痛い目に遭うこともあるでしょう。そのため、購入前に冷蔵庫のサイズや機能をしっかりと比較・検討をすることが大切です。
一人暮らしにちょうどいい冷蔵庫は80リットルから200リットル
一人暮らしの冷蔵庫の一般的なサイズは、80リットルから200リットルと考えられています。80リットルでは価格は2万円ほどで、100リットルだと2万5,000円、150リットルだと3万円、200リットルだと4万円くらいが相場となります。
一人暮らし用冷蔵庫の場合は、サイズの大小でそこまで大きな価格の違いはないようです。そのため、自炊派か外食派か、または部屋の広さに適したサイズ感を選ぶことをおすすめします。
冷蔵庫購入時に注目しておきたい機能
冷蔵庫を購入する前に基本的な用語や機能を把握しておきましょう。また、冷蔵庫を選ぶときに、チェックしておきたいポイントも解説します。
冷却方式
冷却方式とは、冷蔵庫を冷やす機能です。冷蔵庫の冷却方式には、主に2種類あります。
・その1:直冷式冷蔵庫
直冷式冷蔵庫は、冷蔵庫の中に冷却器が独立して設置されている方式です。その冷気で食品を冷やします。冷蔵庫の庫内に冷却器が設置されているので、食品を素早く冷やすことができ、氷を作るときにも便利です。
ただ、ドアを開けたり閉めたりするときに、空気中の水分が原因となって冷却器に霜がついてしまうことがあります。最初にこちらのタイプを購入したものの、霜取りが面倒で買い替えるケースもあるようです。
・その2:間冷式冷蔵庫
間冷式の場合、冷蔵庫の外側に冷却器が設置されています。その冷却器から出てくる冷気を、ファンを使用して冷蔵庫内全体に送風し、間接的に冷却するシステムです。間冷式は冷蔵庫に霜がつくのを防げる冷却方法なので、一人暮らしでなかなか冷蔵庫のお手入れにまで手が回らない人に好まれています。
ただ、人によっては夜寝るときにファンの音が気になることもあるかもしれません。そうした場合は、ファンなどの動作音がなるべく静かな、静音性が高いものを選ぶとよいでしょう。動作音について公表しているメーカーもあるので、気になる人は購入するときにチェックしてみてください。
ドアの開閉方向
冷蔵庫のドアは、右開きのものが一般的です。日本人は右利きの人が多いため、扱いやすいように右開きに設定されていることが多いとされています。メーカーによっては、左開きや、両開きのものもあります。機能的にキッチンを使うために、ドアの開閉方向が実は重要なポイントと考えましょう。
自炊派?外食派?冷蔵庫サイズはライフスタイルで決めよう
一人暮らしといっても、ライフスタイルはさまざまです。家で食事をする時間がなく、普段は外食で冷蔵庫には飲み物くらいしか入れない外食派の人もいるでしょう。「毎日自炊するからたっぷり収納したい」「お弁当をつくりたいからスペースが広めに欲しい」という自炊派の人は、大きめの冷蔵庫が欲しいと考えるはずです。
ライフスタイルによって、冷蔵庫へのニーズはさまざまと言えます。そして、一人ひとりのニーズに応じて、購入を検討する冷蔵庫サイズも異なります。
外食派の人には100リットルサイズ
学生や社会人の一人暮らしのため、いつも外食がメインだという人には、100リットルサイズの冷蔵庫で十分かもしれません。たとえば朝食用のヨーグルトやフルーツ、ペットボトル飲料など、ちょっとした食料を入れておきたいという人に、大きな冷蔵庫はかえって部屋のスペースを狭くしてしまいます。ここは割りきって、コンパクトなものを選びましょう。
たまに友だちや恋人が遊びに来たり、週末は料理をしたりするという場合は、100リットルだと少し心もとないかもしれません。そんな場合は、120リットルから150リットルの冷蔵庫を検討しましょう。冷蔵庫を置くスペースが確保できそうなら、少しだけ大きめの冷蔵庫を選んでおくと、なにかと便利です。使い方に合わせて外食メインならコンパクトに、来客予定やスペースがあるなら少しゆとりがあるものを選びましょう。
自炊派の人にはゆとりの150リットルから180リットルサイズ
料理が好きな人や健康を考えて自炊をしたい人には、150リットルから180リットルサイズの冷蔵庫がおすすめです。毎日食材を買いに行って料理をするのは難しいかもしれませんが、週末など時間があるときに買い出しをしておかずの作り置きをしておけば、疲れた日でもおうちごはんが楽しめます。
自炊派の人も、スペースに余裕がある場合は、少し大きめの冷蔵庫を選びましょう。お弁当用の作り置きもしておきたいという人には、200リットルあると安心です。
冷蔵庫の棚の位置もチェック
料理をする前提で冷蔵庫を買う人に、購入前に見て欲しいのが冷蔵庫内の棚の位置です。カレーや肉じゃがなどをたくさんつくって、鍋のまま収納したいというときに、棚の位置は重要なポイントとなります。鍋をそのまま入れられるスペースがあると、料理のあと気軽に冷蔵できるため重宝するでしょう。
メーカーによっては、棚の位置を移動できるタイプも販売されているので、購入前にチェックしてみてください。
冷蔵庫のスペース活用には100均アイテムもおすすめ
冷蔵庫の空間が微妙に空いてしまったとき、おすすめしたいのが100均アイテムです。ドアポケットにつけるチューブラックや、中身が見える透明なタッパーを使うと冷蔵庫の収納力がアップします。食器戸棚用のワイヤーラックやブックスタンドなど、冷蔵庫収納用として売られていないものでもアイディア次第で役立つでしょう。
購入サイズに迷ったら家電レンタルサービスの検討もおすすめ
冷蔵庫を購入する際、サイズに迷った場合は家電レンタルサービスを利用するのも一つの方法です。レンタルサービスを利用することで、自身が希望する商品を指定できることもあります。さらにレンタルをスタートした後にサイズの見直しをしたいときには、途中でサイズ変更も相談できます。まずは一時的にレンタルしてみて、サイズ感を確かめてから購入するのもおすすめです。
また、遠方の大学への入学が決まり、学生時代限定で一人暮らしが決まった場合や、短期間仕事の都合で一人暮らしをするケースなど、期間限定で一人暮らしをするときにも家電レンタルサービスは便利でしょう。なぜなら冷蔵庫を購入する費用や、破棄するときの家電リサイクル料金のことも考えると、家電レンタルは合理的と言えます。
しかし、レンタル期間中の修理や交換、設置費用などは、サービスによって異なるので、申し込み前に確認が必要です。全国配送可能なサービスも多いですが、配送可能な地域が限定されているケースもあるので、申し込み前に居住予定エリアが利用可能かをチェックしておきましょう。
冷蔵庫上のデッドスペースを上手に使うアイディア
一人暮らしの部屋の場合、キッチンスペースはコンパクトに設計されています。限られたキッチンスペースを上手に活用するためには、冷蔵庫上のデッドスペースに注目してください。この部分に電子レンジやトースターを置けると、空間を有効活用でき、動線的にも便利です。
ただ、冷蔵庫のうえに電子レンジやトースターなどを置くときには注意が必要です。正しく使用しないと、火事や事故につながる恐れもあるでしょう。冷蔵庫上のスペースを活用するときには取扱説明書をよく読んで、設置ルールを守ってください。冷蔵庫上に電子レンジやトースターを設置するときに、一般的に注意すべきとされているポイントについて解説します。
冷蔵庫上に電子レンジやトースターを設置できる条件
下記の条件を満たしている場合、冷蔵庫のうえに電子レンジやトースターを置いても問題ないとされています。まずは条件に当てはまる冷蔵庫なのかを必ずチェックしましょう。
冷蔵庫の天板が耐熱性天板になっている
冷蔵庫の天板が、耐熱性天板になっているかを確認しましょう。現在、販売されている冷蔵庫のほとんどは耐熱性天板ですが、海外製の冷蔵庫などは必ずしもそうとは限りません。海外製のデザイン性が高い、おしゃれな冷蔵庫を購入したいときには、確認するようにしてください。
耐熱性天板を使用した冷蔵庫の場合でも、電子レンジやトースターは、使用中に本体がとても高温になるので、注意する必要があります。耐熱性天板の耐熱性と、置きたいと考えている電子レンジやトースターがどのくらい高温になるか、冷蔵庫の耐熱性天板がその高温に耐えられるかについても調べましょう。
冷蔵庫の耐荷重を守る
電子レンジやトースター程度の大きさなら、冷蔵庫の耐荷重をオーバーするケースは稀でしょう。とはいえ、安心して使うために必要な作業の一環として、設置前には確認しておくと安心です。
電子レンジやトースターが天板に安定した形で設置できる
冷蔵庫の天板に家電を置く場合、とくに安定性が重要となります。不安定な状態で設置してしまうと、重量のある電子レンジやトースターが落ちてきて、思わぬ事故につながるリスクもあるためです。
きちんと収まるサイズかを確認するには、冷蔵庫天板の外寸サイズと比較し、設置を予定している家電が冷蔵庫の外寸サイズよりも小さい必要があります。天板に凹凸があるタイプの場合は、凹凸の内側に収まるように設置してください。
冷蔵庫のうえにものを置くとき注意したいこと
冷蔵庫のうえに電子レンジやトースターを置くときには、天板以外にも注意しておきたいことがあります。事故防止のためにも必ずチェックしてください。
電子レンジ専用ラックを使うときには高さに気をつける
電子レンジ専用ラックを使って、冷蔵庫のうえに電子レンジやトースターを設置する場合は、あまり高い位置になりすぎないよう気をつけてください。温まった料理や焼き立てのパンを取り出すときに、高い位置にあると危険です。
冷蔵庫の天板のうえに木の板などを置かない
冷蔵庫の天板のうえに木の板などを置いて、そのうえに電子レンジやトースターを設置するのは避けましょう。故障の原因や事故につながるリスクもあります。
搬入の可否や設置場所も事前にチェック
冷蔵庫を購入・買い替える前に、必ず注意してほしいのが搬入経路と、冷蔵庫を設置することを想定しているスペースのチェックです。
搬入経路を確認する方法
アパートやマンションの場合、エレベーターや階段を使って搬入します。基本的に自身が購入する冷蔵庫本体の高さ、横幅、奥行きにそれぞれプラス10センチメートルの余裕があれば、搬入できると考えられます。
このときにチェックする場所は、マンションやアパートのエントランスやエレベーター、階段、自分の部屋までの通路が一般的です。とくに注意したいのは、エレベーターや階段。入りきらないと、購入した冷蔵庫を部屋まで搬入できない恐れがあるでしょう。
エレベーターの場合
エレベーターを使用する場合、エレベーターのサイズが冷蔵庫本体サイズにプラスして10センチメートルの余裕が必要です。
階段の場合
階段を使用する場合も同じように、階段の幅が冷蔵庫本体のサイズプラス10センチメートルの余裕があるかを確認しましょう。途中に踊り場があり、曲がっている階段の場合は、踊り場にも冷蔵庫プラス10センチメートルの幅をみておく必要があります。
建物によってはらせん階段など、イレギュラーな形の階段が設置されていることも。その場合は、自身が購入したい冷蔵庫のサイズが決まったら、搬入できるかどうかを先にチェックしましょう。
設置を想定しているスペースもしっかりチェック
続いて、自身の部屋のどのスペースに冷蔵庫を配置するかを決めます。配置イメージが固まったら、本当にその場所がベストか検討しましょう。検討する際に注意したいポイントは、次の通りです。
冷蔵庫の扉の向き
先ほども紹介しましたが、冷蔵庫は右開きタイプが一般的となっています。右開きの冷蔵庫はキッチンの左側に設置すると、買ってきた食品を収納したり、料理したりするときに便利です。
ただ、冷蔵庫の扉は思った以上に大きさがあるので、一人暮らしの住まいの場合、冷蔵庫のドアを開けると、キッチンの通路が塞がってしまうことも考えられます。設置場所を決めるときには、実際に冷蔵庫を使用したときに問題はないかチェックしましょう。
シンクを背に冷蔵庫を設置する場合はドアを全開にしても問題ないか、キッチンにドアがあるタイプの場合はドアの開閉に支障がないかも確認しておきます。メーカーによっては、冷蔵庫の扉の軸を左側につけ替えられるものや、両開きの冷蔵庫もあるのであわせてチェックしましょう。
自分のこれからの暮らしを想像して、冷蔵庫を選ぼう
冷蔵庫は大きすぎると電気代やスペースのロスにつながり、小さすぎると来客時に困ることもあるため、サイズ選びに頭を抱えている人が多い家電です。それに自炊や外食などの食生活によっても、選ぶべき冷蔵庫のサイズは異なります。まずは自分のライフスタイルを振り返り、今後の暮らしをイメージしながら冷蔵庫を選びましょう。
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