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築年数が古い賃貸物件も悪くない?選ぶ際の注意点やチェックポイントを解説!

更新日:2021.04.09

築年数が古い賃貸物件も悪くない?選ぶ際の注意点やチェックポイントを解説!

一人暮らしや同棲するときに、築年数が経っている賃貸を選ぶのは家賃が安いことから、選択肢としてよいケースもあります。しかし築年数が経っている物件を選ぶときは、デメリットについても把握しておくことが大切です。築年数が経っている賃貸の注意点やチェックポイントを解説します。

  • 築年数が30年以上経っている物件は築古物件と呼ばれる
  • 築古物件は設備の劣化が多いものの家賃が安いなどのメリットがある
  • 築古物件は水まわりの管理も行き届いているか内見する際に確認する

もくじ

  1. 築年数が経っている物件の特徴とは?

    1. アパートよりマンションのほうが劣化しにくい

    2. 築年数が経っている賃貸物件は耐震基準に注意が必要

    3. 築古物件って築年数が何年経っている物件のこと?

    4. 築年数が経っているアパートの不安要素とは?

  2. 築年数が経っている賃貸物件はどんなことがデメリットになる?

    1. 築年数が経っている賃貸物件は設備が古く劣化している

    2. 築年数が経っている賃貸物件は家賃が安く選択肢が多い

  3. 賃貸物件を探すときは築年数を目安に選ぶ

    1. より安全な耐震性を重視する方は築年数「19年以内」

    2. インターホンなどのセキュリティ面を意識するなら築年数「10年以内」

    3. 賃料の安さで決めるなら築年数「20年~30年」

  4. 築年数が経っている物件を内見・契約するときは何を確認する?

    1. 内見するときはエントランスや水まわりを要チェック

    2. 部屋のなかで床や壁の状態はどうなっているのか確認

    3. 後から確認できるように気になる部分は写真に収める

    4. 契約する前に耐震措置をとっているか要確認

  5. 築年数が経っている賃貸物件を選ぶならデメリット部分を把握しておこう



 

一人暮らしや同棲する部屋を探している場合、築年数が経っている古い物件を選ぶという方法があります。家賃が安かったり選択肢が多かったり、さまざまなメリットがあるので状況によっては住みやすい賃貸と言えるでしょう。

ただ築年数が経っている古い物件を選ぶときは、耐震基準や設備が古いなどの注意点があるので事前に知っておく必要があります。

今回は、築年数が経っている物件のメリットや注意点など、選ぶときのチェックポイントも紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

築年数が経っている物件の特徴とは?

築年数が経っている物件は、建設されてから年数が経っていることから家賃などが安い傾向にあります。そのため、できるだけ安く賃貸を探しているという方にはおすすめの物件です。具体的に築年数が経っている物件とは、どんな特徴があるのか見ていきましょう。

アパートよりマンションのほうが劣化しにくい

「アパート」と「マンション」の相違点は細かく分けられているわけではないですが、不動産会社などでは一定の判断基準が設けられています。

まず、アパートなら2階から3階建てで、木造か軽量鉄骨造の住宅であるのが特徴です。マンションは階数には制限がなく、鉄筋コンクリート造か鉄骨鉄筋コンクリート造で建てられた住宅となっています。

このとき、アパートとマンションが同じ築年数なら、マンションのほうが耐久性に優れている材質で建築されているので、劣化しにくいのが特徴です。

木造アパートは通気性がよくレトロな見た目が魅力

耐震性などはマンションには劣りますが、木造アパートは通気性がよい特徴を持っているので、鉄骨造などの気密性が高い雰囲気が苦手な方にはおすすめです。

また築年数が経っている木造アパートは、畳などが採用されていることもあり、レトロな見た目を楽しむメリットもあります。物件数も比較的多い傾向があるので、賃貸物件を探す選択肢の幅を広げる意味でも、木造アパートも候補として入れておくとよいでしょう。

築年数が経っている賃貸物件は耐震基準に注意が必要

古い賃貸物件の場合、注意しないといけないのが耐震性についてです。1981年以降に耐震基準は新しく改正されて、震度6程度の揺れでも倒れないことを前提に建築される決まりになっています。この新しい耐震基準は「新耐震基準」と言われていて、建物内に住んでいる方の安全を守るために決められた基準です。

しかし1981年以前に建てられた建造物は、「旧耐震基準」と言われている基準で建てられている可能性があります。旧耐震基準で建てられているアパートやマンションであれば、十分な耐震性が与えられていない可能性もあるので、物件を選ぶときには注意が必要です。

ただ1981年以降に建てられたアパートやマンションでも、大規模な修繕工事が行われている場合は、耐震性が高くなっていることもあります。そのため、築年数だけで賃貸物件を判断するのではなく、大規模修繕などの工事記録なども確認してから決めることが重要です。

築古物件って築年数が何年経っている物件のこと?

正式に定められているわけではありませんが、築年数によってアパートやマンションなどの建物は呼び方が変わります。

たとえば築年数が一年も経っていない、かつ未使用の未入居の賃貸物件であれば「新築」と呼ばれ、築年数が数年程度の賃貸なら「築浅」と呼ぶことがあります。そのなかで築年数が30年以上経っている賃貸物件のことを「築古物件」と呼びます。

基本的には築古物件のほうが見た目や設備が古い傾向にありますが、リノベーションなど大規模修繕が行われている場合には築浅物件と変わらないでしょう。

築年数が経っているアパートの不安要素とは?

マンションの構造としては築年数が経っていても、音などはそれほど響かない設計になっています。しかし築年数が経っているアパートなどは、木造などの構造により防音性が低い傾向にあるので注意しましょう。

建物の状態や住んでいる方にもよりますが、足音が響いたり話し声が聞こえやすかったりするため、音に敏感な方は防音性についても着目してみてください。

また旧耐震基準のアパートであれば、耐震性を高めるための大規模修繕が行われているのか確認しておくと安心でしょう。



 

築年数が経っている賃貸物件はどんなことがデメリットになる?

築年数が経っている賃貸物件の場合、新築物件などと比較するとデメリットに感じる要素があるのは確かです。「築年数はあまり気にしない」という方でも、前もってデメリットについて把握したうえで選択するか判断していきましょう。

築年数が経っている賃貸物件は設備が古く劣化している

築年数が30年以上経っている築古物件などは、導入されている設備が古いため希望している設備がない可能性も高いでしょう。

たとえば女性なら「防犯のためにインターホンを導入したい」という方もいますが、築年数が経っている賃貸物件には備わっていないケースもあります。ほかにも防犯カメラが設置されていないなどの築古物件もあるので、家賃だけで判断せずに設備関連も確認しておきましょう。

内部設備としても、風呂の追い炊き機能が搭載されていないことも。また木造のアパートなどでは、害虫やカビなどが引き起こされている可能性もあり、内見のときに部屋の様子を確認する必要があるでしょう。

また先述のとおり、契約する前に「改修した記録があるのか」「耐震性は問題ないのか」を尋ねておくことも大切です。

築年数が経っている賃貸物件は家賃が安く選択肢が多い

新築などと比較して築年数が経っている賃貸物件は、家賃を安く設定していることが多いため、毎月の賃料を抑えたいという目的で賃貸を探している方にはおすすめです。また築年数が経っている賃貸物件も候補として検討しておけば、選択肢を広げるきっかけとなるでしょう。

ほかにも、以前にリノベーションを行った築古物件なら比較的新しい設備が導入されていることもあるので、住み心地はよい可能性があります。気になる物件が以前に改修した記録があるのかを確認できるので、賃貸物件を契約する前にしっかりリノベーションの有無をチェックしておきましょう。



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賃貸物件を探すときは築年数を目安に選ぶ

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賃貸物件を探すとき、希望の条件などは人それぞれ異なるでしょう。「家賃は少し高くてもよいから耐震性が高く安全な物件を選びたい」という方もいれば、「家賃の安さを重視して探したい」という方もいます。そんなときの一つの基準として、築年数を目安に選ぶ方法もあります。

より安全な耐震性を重視する方は築年数「19年以内」

一人暮らしや同棲する賃貸を探すうえで、賃料は高くても安全性の高い住宅を希望する方は、最新の耐震基準を満たしている物件がおすすめです。築年数が19年以内のものであれば、十分な耐震性を持っている賃貸物件がほとんどなので安心して暮らせるでしょう。

一つの賃貸物件で長く住むことを検討している方なら、とくに耐震性が高い賃貸物件のほうが安心です。最新の耐震基準を満たしている賃貸物件であれば、木造のアパートでも震度5ほどの地震なら問題ないと言えるでしょう。最近リノベーションした物件なら、耐震基準を満たしている物件もあるので、大規模修繕の記録などを参考にしてみてください。

インターホンなどのセキュリティ面を意識するなら築年数「10年以内」

女性が賃貸物件で住むうえで重要な要素が、セキュリティ面が充実しているかどうかです。インターホンやオートロックなどの設備が付いている賃貸物件であれば、女性が一人でいるときでも安心して過ごせます。

セキュリティ面の設備が整っている賃貸物件を探している方は、築年数10年以内のマンションがおすすめです。設備の寿命は10年程度なので、それ以上越えると設備に不具合が生じることも。築年数10年以内の賃貸物件であれば、住むうえで便利な設備が多数整っているので快適な生活が送れるでしょう。

賃料の安さで決めるなら築年数「20年~30年」

一人暮らしや同棲が初めての方は、「できるだけ賃料が安い賃貸物件を探したい」というケースもあるでしょう。そんな方におすすめなのが、築年数20年から30年程度の賃貸物件。新築と比較して同じような間取りでも、家賃が2万円程度安くなると言われています。

家賃は毎月の固定費として支払うことになるため、金額を抑えることができれば大きな節約につながるでしょう。建物の劣化や設備の少なさなどが感じられるケースもありますが、大規模修繕した後なら住みやすい環境が整っているかもしれません。

築年数が経っている物件を内見・契約するときは何を確認する?

築年数が経っている物件を内見・契約するときは何を確認する?

新築と比較すると賃料が抑えられる築古物件ですが、築年数が経っている物件ほど設備などが古く、劣化している傾向にあります。そのため内見時や契約するときには、いくつか注意しておきたい点があるので覚えておきましょう。

ここからは、具体的に内見・契約するときに着目すべき点とは、どのようなポイントなのか解説していきます。

内見するときはエントランスや水まわりを要チェック

内見するときは建物の外観だけでなく、エントランスもよく確認しておく必要があります。エントランスの状態によっては、どのような管理体制が取られているのかを把握できるためです。

たとえばポスト周辺にチラシが散乱しているなどの状況であれば、管理体制が十分に整えられていないことがわかります。もし契約を決めて住むことになっても、管理体制が整えられていないとトラブルなども迅速に対応してもらえない可能性があるでしょう。

ほかに、水まわりについてもチェックしておきましょう。築年数が経っている物件の場合、人が入らないと水道内部でサビが発生していることも。気になる方は、水まわりのリフォームや整備が行き届いているか、不動産会社のスタッフに聞いてみましょう。

管理が行き届いているかゴムパッキンを確認する

水まわりのなかでもカビや水垢が多い風呂場などでは、ゴムパッキンをチェックしてみてください。ゴムパッキンは小さい隙間などを埋めるために付いているもので、主に白いゴムパッキンが採用されていることが多いでしょう。管理体制が整っている賃貸物件であれば、パッキンにカビが生えることはありません。

築年数が経っている物件を内見するときには、風呂場以外にもキッチンなどで使用されているパッキンにもカビが生えていないか確認しておきましょう。

部屋のなかで床や壁の状態はどうなっているのか確認

築年数が経っている賃貸物件の場合、十分な改修工事などが行われていないと床がきしむことがあります。床のきしみは階下に響きやすいので、住民トラブルを引き起こす可能性があるので注意しましょう。

ほかにも細かい傷などが発生していることもあるので、住むうえでキレイな状態を好む場合は傷を直す予定があるのかなど聞いてみましょう。壁も同様に、築年数が経っていると傷が多い傾向にあります。汚れなどがひどいケースもあるので、今後改修工事を行う予定があるのかなど確認しておきましょう。

後から確認できるように気になる部分は写真に収める

内見するときには、傷や劣化がある箇所は後から確認できるように写真に収めておくことをおすすめします。築年数が経っている物件の場合、少なからず傷や劣化は発生しているはずなので、忘れずにカメラを持っていきましょう。

写真に収める理由は、賃貸物件を退去するときに部屋を元の状態に戻すための原状回復義務が借りた側に発生します。このときに以前からあった傷や劣化部分も一緒に原状回復費用として請求されてしまう可能性があるので、内見などのときに写真を撮って証拠として残しておきましょう。

契約する前に耐震措置をとっているか要確認

築年数が経っている賃貸物件を契約する前に、耐震性については十分注意する必要があります。旧耐震基準に則って建てられた物件の場合、大きな地震に耐えられない可能性があるでしょう。そのため、契約前に耐震措置を行っているのか不動産会社に説明を求める必要があります。

また築年数が経っている賃貸物件でも、大規模修繕を行っていれば十分な耐震性を備えていることもあるため、事前に改修歴があるかどうかを聞いてみてください。賃貸物件が木造住宅か鉄骨造住宅のどちらであるかも契約前に確認しておきましょう。

木造の場合は耐震性が弱いだけでなく、虫やカビの発生が多いため人によっては住みづらいと感じることもあります。築年数が経っている賃貸物件でも、より強固な物件を探しているなら鉄骨造の物件を選ぶようにしましょう。

築年数が経っている賃貸物件を選ぶならデメリット部分を把握しておこう

築年数が経っている賃貸物件は、賃料が安いなどのメリットがあるため、固定費である家賃を抑えたい方にはおすすめです。しかし築年数が30年以上経っている築古物件は、旧耐震基準のままでは耐震性に不安を覚えることも。慎重に物件を選びましょう。

また内見するときには、エントランスの状況や水まわりが整備されているかを確認することが大切です。築年数ばかりに気を取られていると、そのほかの条件で住みにくい環境の物件を見極められないこともあるので、注意して選んでくださいね。



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