- 大学生の一人暮らしの準備は2ヶ月以上前から始める
- 大学生の一人暮らしに必要な初期費用は約50~65万円が目安
- 大学生の一人暮らしには1Rや1Kの部屋がよく選ばれる
大学生の一人暮らしで気になること
大学生の一人暮らしは、自由な時間が増えたり、家族のことを気にせずに好きなことができたりとさまざまなメリットがありますが、実家暮らしに比べると生活費や光熱費などでお金がかかります。一人暮らしを始める前に、どのようなメリットとデメリットがあるか知っておくことが大切です。
大学生が一人暮らしするメリット
一人暮らしのメリットとしては、家庭での時間に縛られないことが挙げられます。家族への配慮が必要な実家暮らしとは違い、一人暮らしではたとえば帰る時間が遅くなったとしても怒られることはありません。大学の近くで部屋を借りれば、バスや電車などの移動時間も短縮されるため、通学が楽になります。時間ぎりぎりまでゆっくりできることから、朝が苦手な人にはとくにおすすめです。
また、一人暮らしでは、食事や掃除などのさまざまな家事を自分でこなさなければなりません。加えて、生活費や家賃などのお金がかかることにより家計管理も必須となるため、実家暮らしをしている人よりも早く生活力を身につけられることもメリットといえるでしょう。
大学生が一人暮らしするデメリット
一人暮らしのデメリットとしては、お金がかかることが挙げられます。家賃だけでなく、食費や光熱費など多くの生活費がかかります。実家暮らしでは親が支払っていた費用も、自分で負担しなければなりません。これらをアルバイトの収入だけでまかなうのは難しいため、親に仕送りを頼むなどした場合、金銭面での負担をかけてしまう可能性があります。
また、家事をしてくれる家族がいないため、食事の準備や身の回りの掃除、ごみ捨てなどを一人でこなさなければなりません。とはいえ、一人でも生活できる力が身に付くことから、将来的にプラスに働くでしょう。
大学生が一人暮らしするならまず何からやればよい?
大学生が一人暮らしするなら、物件を探す前に家賃・間取り・エリアなどに関する希望条件を絞り込み、必須条件と妥協点を見つけておくことをおすすめします。とくに家賃は生活費の大部分を占めるため、無理なく支払える上限額を最初に決めることが重要です。
希望条件を明確にできたら、不動産会社に紹介されたなかで気に入った物件を内見し、納得のいく条件であれば賃貸借契約を結びます。その後、引っ越し会社を手配して新居に入るという流れで一人暮らしが始まります。
一人暮らしの準備については以下の記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
大学生の一人暮らしの準備はいつから始める?
大学生が一人暮らしを考えるとき、準備は余裕を持って2ヶ月以上前から始めるとよいでしょう。なぜなら、部屋探しから引っ越しまでは、一般的に1〜2ヶ月ほどかかるためです。3~4月の引っ越しシーズン前は好条件の部屋が見つかりづらく、さらに時間がかかる可能性があるので、早めに行動するに越したことはありません。
大学生の一人暮らしはいくらあれば生活できる?
大学生の一人暮らしにかかる費用のおおまかな内訳は、家賃、敷金、礼金、引っ越し代、生活費です。大学生の家賃相場はエリアや間取りによって異なるものの1ヶ月あたりの首都圏の平均は7万700円で、敷金・礼金の額はそれぞれ家賃の1~2ヶ月分と見積もれます。引っ越し代金は依頼する会社や荷物の多さ・大きさ、時期などによって大きく変わるため、複数社から見積もりを取って比較しましょう。
入居時の初期費用は50~65万円程度、大学生の平均的な1ヶ月の生活費は13万円程度とされます。
各種費用 | 東京・埼玉・千葉・神奈川 |
---|---|
住まい探しの費用 | 35万9,500円 |
新生活用品購入費用など | 29万7,200円 |
家賃(管理費などを含む) | 7万700円 |
合計 | 72万7,400円 |
参照:全国大学生協連 「大学進学ガイドブック」
なお、一人暮らしにかかる費用については以下の記事でも解説しています。
大学生の一人暮らしで部屋を契約するには?
一人暮らしするための部屋を借りるには、物件の貸主との賃貸借契約が必要です。内見をして住みたい部屋が決まったら、不動産会社に入居を申し込んで審査を受けます。審査でチェックされるのは、支払い能力や過去の滞納履歴などです。審査通過後、部屋に関する重要事項の説明を受けて納得できたら、賃貸借契約書に署名捺印して契約を結びます。
ただし、安定した収入がない大学生は契約者になれず、父母をはじめとする親族が契約者とならなければなりません。契約者になる人がいない場合には、不動産会社に相談しましょう。
必要書類には、学生証や運転免許証などの身分証明書、契約時点の住民票の写し、入学前に入居する場合は大学の合格通知書、連帯保証人の収入証明書などがあります。詳しくは、担当の不動産会社に問い合わせて用意してください。
大学生の一人暮らしの部屋選びのポイント
ここでは、大学生が一人暮らしの部屋を選ぶときのポイントについて紹介します。不動産会社に相談するときは、とくに重視する項目を伝えながら部屋を紹介してもらい、内見を通して条件に合っているか自分の目で確かめる必要があります。
立地で選ぶ
駅からの距離や周辺の騒がしさ・ニオイは、生活上のストレスに大きく影響するため、部屋選びにおいて立地は非常に重要です。線路沿いや大通り沿いの部屋は、車両の騒音で眠れなかったり、排気ガスで洗濯物が汚れるほか、ニオイが部屋に充満するため窓を開けられなかったりするので注意が必要です。
一人暮らしを満喫したい人は、「通学時間を短くしたい」「夜はしっかり睡眠をとりたい」といった希望やライフスタイルに合った立地を選びましょう。
注意すべきは、繁華街の周辺などは昼と夜とで雰囲気が一変することです。日中に内見に行って気に入ったとしても、時間帯を変えて周辺環境をチェックすることをおすすめします。
間取りで選ぶ
快適に暮らしたいのであれば、部屋の使い勝手に関わる間取りも考慮しなければいけません。大学生に選ばれる間取りは、リーズナブルな1R(ワンルーム)と1Kです。1Rは、キッチンとリビングをシームレスに移動できる手軽さが魅力です。1Kは玄関からリビングが見えない間取りが多く、プライバシーを守りやすい間取りになっています。
単身者向けの物件は家賃が抑えやすいものの、部屋の広さによっては家具を置くと圧迫感が出てしまいます。部屋を広く見せるためには、収納グッズを活用したりインテリアの色味を統一したりするなど、レイアウトの工夫が必要です。
なお、以下の記事では一人暮らしに最適な間取りについて紹介しています。
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家賃で選ぶ
家賃は毎月の支払いが避けられない固定費だからこそ、負担が大きすぎると一人暮らしが続けられなくなってしまいます。そのため、家賃はできるだけ抑えましょう。アルバイト代金のほかに、親からの仕送りや奨学金があったとしても、支払いは家賃だけではありません。家賃などを稼ぐためにアルバイト漬けにならないよう、自分にとって無理なく支払える物件を見つけましょう。
とはいえ、家賃の安さを優先しすぎて間取りや立地をまったく考えないと、快適な生活はできません。家賃と他の条件とのバランスが大切です。
物件の条件で選ぶ
物件の条件とは、たとえばバス・トイレ別、2階以上、南向きといった細かな希望です。設備や部屋の位置も生活の快適さや安全性を左右するため、おろそかにするべきではありません。しかし当然ながら、条件がよい物件ほど人気で家賃も高くなる傾向にあります。家賃を抑えたい場合は、物件に求める条件を見直す必要があるでしょう。
大学生の一人暮らしで最初に揃えておくべきものは?
大学生の一人暮らしに必要なものはさまざまですが、必ず用意すべきものと、あると便利なものがあります。必要なものをリストアップすると、優先順位を整理できます。
それぞれで主に必要なものは以下のとおりです。
揃えておくべきもの
大学生が一人暮らしをするにあたって事前に揃えておくべきものは、主に以下のようになります。
- 寝具
- 照明器具
- カーテン
- トイレットペーパー
- ティッシュペーパー
- 洗濯機
- 冷蔵庫
あると便利なもの
また、大学生が一人暮らしをする際に以下のものがあると便利です。
- 炊飯器
- 電子レンジ
- おたま・しゃもじなどの調理用小物
- 洗剤や掃除用具
一人暮らしを始めるときにあると便利な「必要なものリスト」については、以下の記事で詳しく紹介しているので参考にしてみてください。
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引っ越し前・引っ越し後にやるべきこと
続いて、引っ越し前と引っ越し後にやるべき手続きを紹介します。
電気・水道・ガス・インターネットの手続き
電気・水道・ガスといった生活インフラやインターネットは、自分で開通手続きしなければ使用できません。引っ越し初日から必要な設備は、遅くとも引っ越しの1週間前までに手続きして使えるようにしておくのがおすすめです。契約申し込みは、電力会社・水道局・ガス会社に電話やWebから行えます。
また、物件にインターネットが完備されていない場合は、「ポケットWi-Fi」「置くだけWi-Fi」「テザリング」などの利用を検討するか、固定回線の開通工事を検討しましょう。なお、固定回線でインターネットを利用する場合は、大家さんや管理会社に工事が可能か確認してから手続きするようにしてください。
なお、生活インフラに関する費用やインターネットの手続きについては、以下の記事で解説しています。
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住民票の異動手続き
住民票の異動とは、引っ越して新住所に移ったことを証明するための手続きです。住民票を異動するには、現在住んでいる地域の役所に転出届を提出して転出証明書を発行してもらいます。転出証明書は、引っ越し後に新住所を管轄する役所で転入手続きをするときに必要です。なお、同じ市町村区での引っ越しは、転居届の提出だけで問題ありません。
転出届けは、引っ越し(新しい住所に住み始める日)のおおむね14日前から行い、転入手続きは引っ越し日(新しい住所に住み始めた日)から14日以内に行わなければいけません。期限までに届出をしないと法律違反になりますが、新住所に一時的に住むだけの大学生は手続き不要です。
ただし異動手続きを行わないと、選挙の投票に必要な投票用紙が届かないなど、行政や民間のサービスを十分に受けることができなくなってしまいます。役所ではマイナンバーカードと国民健康保険の住所変更もできるので、住民票の異動と同時に手続きしましょう。
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運転免許証の住所変更手続き
運転免許証に登録する住所の変更も、忘れてはいけません。免許証の住所変更は、警察署や運転免許センターに新住所の証明書を提出することで手続きできます。特に期限はありませんが、旧住所が登録されたままだと免許更新のお知らせが届かず、知らないうちに期限が切れてしまう可能性があります。
その他手続き
上記以外にも、郵便物の転送手続きや電話の手続きなどは引っ越しまでにやっておくべきです。とくに、旧住所に届いた郵便物を新住所に転送する手続きは重要です。郵便局のホームページから簡単に申し込めますが、転送開始まで1週間ほどかかることに注意してください。
まとめ
大学生が一人暮らしする際は、部屋の間取りや家賃、設備などについてあらかじめ希望条件を絞り込んでおくと、理想の住まいが探しやすくなります。必要な費用やものを用意するのはもちろん、電気・水道・ガスの開通や住民票の異動といった手続きを早めに済ませることも大切です。これらのポイントをしっかりと押さえ、一人暮らしと大学生活を満喫しましょう。
これから一人暮らしを検討している方は、下記よりお気軽にお問合せください。
※記事内における料金や所要時間等は、あくまでも目安です。(2023年3月現在)
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