- 二人暮らしでは、前提として「同居可能な物件」であることを確認する
- 同居人との関係によっては、双方の自室を確保することが必須に
- 部屋探しではエリアごとの家賃相場を把握し、最初から間取りを限定しすぎない
恋人や兄弟姉妹、友人などと二人暮らしをする際には、部屋探しから始める必要があります。二人暮らしに向いている物件の特徴は一人暮らし向けのそれとは異なるため、まずはどのような賃貸物件を探せばよいか理解しておくことが重要です。
また、一口に「二人暮らし向け物件」といってもその特徴はさまざまで、恋人との同棲に向いている物件もあれば友人とのルームシェアに向いている物件もあります。この記事では、そのような目的の違いも踏まえて、二人暮らし向け物件の上手な探し方を解説します。
二人暮らしの物件は目的に合わせて決めよう
二人暮らしのスタイルとして想定できるのは、主に「恋人との同棲」「友人とのルームシェア」「兄弟姉妹との同居」の3パターンです。一緒に住む相手の違いによって適した物件は異なるため、まずは自身の転居後のライフスタイルをイメージし、それに見合う物件を探しましょう。
二人暮らしのメリット
ともに生活する相手との関係にかかわらず、二人暮らしには以下のようなメリットがあります。
家賃や生活費の節約が可能
二人暮らしをすると、家賃や生活費を節約できるというメリットがあります。とくに家賃の場合、毎月の支払いを折半すればよいことから、一人暮らしのときより負担を減らすことが可能です。また、食費や光熱費などの生活費も、一人暮らしの場合に比べて節約しやすくなります。このことから、収入が十分でない者同士が一つ屋根の下でともに暮らすケースも多いようです。
家事を分担することでその負担を軽減できる
一人暮らしをしていると毎日の炊事や洗濯、掃除などの家事による負担が思いのほか大きいことに気が付きます。二人暮らしをすると、このような家事の負担も分け合うことができます。
いざというときに支え合える
二人暮らしのメリットとして、「いざというときに支え合える」という点も挙げられます。たとえばどちらかが病気になってしまった場合や大きな災害が発生した場合、一人暮らしのケースよりもさまざまな心配事を解決しやすいでしょう。
二人暮らしの注意点
二人暮らしにはさまざまなメリットがある反面、デメリットもないわけではありません。重要なのは、その影響が日々の生活に及ばないよう注意すること。とりわけ、以下の点に関しては注意を払うことが欠かせません。
間取り次第では生活がしにくくなることも
新居とする賃貸物件の間取りがそもそも二人暮らしに適していない場合、生活しにくくなってしまうことも考えられます。部屋数が少なく、互いに自室を持てない物件では、プライバシーの不満からイライラが募ってしまうこともあるでしょう。物件選びの段階で、そこでの生活をよく想像してみることが大切です。
一人だけで過ごせる時間も確保する
二人暮らしを考える場合、相手とどのような関係であっても「一人だけで過ごす時間」をある程度確保することが長続きのコツです。そのためには互いに自分専用の部屋を確保し、干渉しない時間を設けるなどのルールを決めるのもよいでしょう。
一般的な間取りの選択肢と家賃相場
二人暮らしでは双方が自分の部屋を必要とするケースも多くありますが、基本的には1LDKや2DK以上の間取りが候補となります。予算に余裕があるなら、それ以上の部屋数の物件を探してみるのも手です。家賃相場は地域やその他の条件によっても異なりますが、東京23区なら15万円以上、それ以外の地域では10万円以上を想定しておくと安心です。
一方、一般的な賃貸物件のなかには他人とのルームシェアをOKとしている物件が意外に少ないという状況があります。したがって、他人とのルームシェアを考えているなら事前に確認が必要です。
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同棲カップルに適した物件の探し方
恋人同士で同棲を始めるなら、それに適した物件を探す必要があります。とりわけ間取りや予算の条件が優先となるため、それぞれの希望を事前に明確にしておくとよいでしょう。
まずは同棲可能な物件であることを確認
上述したように、「二人以上での同居不可」となっている賃貸物件も少なくありません。そのため、部屋探しの段階で「同居可能な物件か」を確認しておくことが大切です。
二人のライフスタイルも考慮する
同棲カップルの部屋探しでは、二人の生活スタイルを考慮しなければなりません。ともに働いているのであれば、それぞれの勤務先から近いエリアやアクセスのよい街で部屋探しをする必要があります。自炊をすることが多いならスーパー、二人で外食をすることが多いなら飲食店が多いエリアに的を絞るのもおすすめです。
おすすめの間取り
まずは、間取りをある程度絞ったうえで候補となる物件を選んでいくのがおすすめです。カップル向けのおすすめの間取りには、以下のものがあります。
1LDK
「カップル向けの定番の間取り」の一つが1LDKです。このタイプは二人ですごせるスペースを確保しやすく、一人の時間より二人の時間を大事にしたいカップルに向いています。一方、1LDKはLDKを除く居室が一つしかないため、それぞれの自室を確保するのは難しいでしょう。カップルのどちらかが自宅で仕事をすることが多い場合など、不向きなケースもあります。
2DK
それぞれの自室を持ちたいカップルには、2DKがおすすめです。このタイプは食事などの時間をともにすごせる反面、それぞれのプライベートな時間も大事にできるというメリットがあります。ただし、2DKも間取りのパターンによっては二つの居室を自室として使うことが難しいため、注意が必要です。
2LDK
2LDKの物件は部屋数も広さも十分なため、二人で一緒にすごす時間もそれぞれが一人ですごす時間も確保しやすいという特徴があります。また、結婚を前提に交際しているカップルの場合、家族が増えても同じ物件で生活し続けられる点がメリットです。
予算
1LDK、2DK、2LDKといった物件の家賃設定は幅広く、東京都内では1LDK・2DKで10万から20万円程度まで及ぶこともあります。2LDKになると、家賃が25万円を超えるケースも出てきます。
一方、都心から離れると家賃は総じて低くなります。どれくらい低くなるかはエリアによりますが、都心部の同じような物件に比べて5万円前後安くなると考えておきましょう。
兄弟姉妹や友人とのルームシェアに適した物件の探し方
それまで一人暮らしをしていた方と、大学進学や就職などで実家を出た兄弟姉妹や友人が同居をするというケースも多いようです。この場合の物件の探し方は、カップルの場合とは若干異なります。
プライバシーを意識した間取り選びを
兄弟姉妹や友人と同居をする場合、それぞれのプライバシーを意識した間取り選びが重要です。とりわけ、それぞれの自室を確保するのは必須。カップルの物件探しに比べると、「部屋数の多さ」を重視すべきと言えます。
また、共用部分にもある程度の広さが求められるため、LDKやDKの広さを重視することも大切です。そのうえで、立地や周辺の環境などに関する希望を上げていけば、おのずと候補は絞られていくでしょう。
おすすめの間取り
兄弟姉妹や友人との同居を前提とした部屋探しでは、以下の間取りの物件を中心に探してみるのがおすすめです。
2LDK
同居する二人がそれぞれ自室を持つなら、2LDKが候補の一つになります。2LDKの物件はLDKと別に二つの居室があるため、双方がプライベートの時間を確保しやすくなります。
一方、このタイプの物件では二つの部屋の広さが違うケースも多く、どちらが広い部屋を使うかでもめるおそれも。そのため、このような問題については物件選びの段階でよく話し合い、家賃負担の調整などで解消するか、折り合いがつかなければその物件は候補から外すのが無難です。
2DK
2DKにはリビングがありませんが、双方の専用の部屋は確保できるため、こちらも兄弟姉妹や友人との同居向けと言えます。このタイプも異なる部屋の広さが問題になることがありますが、総面積は2LDKに比べると狭く、その分家賃が安くなるといったメリットも得られます。
このことから、予算が限られる場合は2DKも候補の一つとして考えるとよいでしょう。
3DK
ある程度の予算があり、広さを重視して部屋探しをしたいなら3DKも選択肢に入ります。このタイプにもリビングはありませんが、DKとは別に3つの部屋があるため、自室以外に共用の部屋を設けることができます。友人を呼ぶことが多い場合などにも、このタイプの物件はおすすめです。
予算
これらの間取りはいずれも部屋数が多く、都心であれば20万円以上となるケースがほとんどです。ただし、都心以外のエリアなら20万円以下の物件を見つけることもできるでしょう。
ルームシェア時の注意点
兄弟姉妹や友人とルームシェアをする場合、以下の点に注意することも重要です。
家事分担のルールはあらかじめ決めておく
兄弟姉妹や友人との同居では、家事負担の偏りがトラブルへ発展することもあります。そのため、同居を始めたらすぐに家事分担のルールを決めましょう。ルールを破った場合のペナルティも、同時に設定しておくとよいかもしれません。
友人を家に呼ぶ場合のルールも決めておく
兄弟姉妹・友人とのルームシェアでは、同居相手が断りなく友人・知人を連れてくることがフラストレーションの原因になるおそれもあります。そのため、友人・知人を家に呼んだりする場合のルールについてもあらかじめ決めておきましょう。
公共料金を代表して支払う人を決めておく
ルームシェアでは、どちらかが水道代や光熱費などの公共料金を代表して支払うこととなります。この代表者はあらかじめ決めておき、「毎月○日までに自身の負担分を手渡しする」といったルールを設けると支払いトラブルのリスクが減ります。
二人暮らしで「いい部屋」を探すポイント
二人暮らし用の部屋探しをする際には、あらかじめいくつかのポイントを押さえておくことが大切です。以下の点に注意しておくと、「いい部屋」を見つけやすくなるでしょう。
最初から間取りを限定しすぎない
二人暮らしでは、ある程度間取りを絞ったうえで部屋探しをするのが得策です。しかし、逆に最初から間取りを絞りすぎてしまうと、他の条件に合う物件を切り捨てることになりかねません。最初から検索条件を2LDKに限定すると、居室の広い2Kタイプなどを見つけられないこともあります。そういったケースがあることも想定し、いろいろな物件を見ておくのがおすすめです。
エリアごとの家賃相場を調べておく
二人暮らしの部屋探しでは、エリアごとの家賃相場を把握しておくことも重要です。エリアによっては「1LDKよりも部屋数が多い2Kや2DKのほうが安い」というケースもあります。また、「あるエリアには2DKの物件が多い(少ない)」といった地域ごとの違いもあり、そういった物件の多い・少ないが家賃相場に反映されていたりもします。
こだわりたい条件はあらかじめリストアップしておく
部屋探しでこだわりたい条件は、あらかじめリストアップしておくとよいでしょう。「最寄り駅から徒歩○分以内」「○階以上」「総面積○○平方メートル以上」といった希望があるなら、それだけで候補を絞りやすくなります。また、部屋を探すエリアや家賃の上限も事前に決めておくと安心です。
予算を超えている部屋は候補から外す
部屋探しをしていると、「予算を少し超えているがそれ以外は理想通り」という物件が見つかることもあります。しかし、このような部屋を内見してしまうと、あきらめきれなくなってしまうかもしれません。予算オーバーの物件は、その時点で候補から外すことも考えておきましょう。
二人暮らしでは同居人との関係やライフスタイルに合う物件を探そう
二人暮らしでは、同居する二人の関係性やライフスタイルに合う物件を見つけることがなによりも重要です。そのためにはまず、自分専用の部屋を持つ必要性や双方の勤務先までの距離・アクセスなどをよく考えながら、間取りやエリアを決めるとよいでしょう。
また、部屋探しでは予算を明確にしておくことも重要です。予算オーバーを許容するとその後の生活が苦しくなるおそれがあるため、明確な基準を設けたうえで物件を比較・検討してみてください。
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