
ペットを飼っているマンションは「売りにくいのでは?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。 実際、ペットの飼育による室内の汚れや傷、においなどが原因で、査定額が下がったり、売却に時間がかかったりするケースもあります。 しかし、事前の対策をしっかり行い、購入者のターゲットを明確にすることで、高値での売却も十分可能です。 この記事では、ペット飼育が売却に与える影響や査定額が下がる主な理由、査定額ダウンを防ぐための具体的な対策、そして万が一売れない場合の対応策まで、分かりやすく解説します。
- ペットによる臭いや傷があると、査定額が下がる可能性がある
- 徹底的な消臭やアレルギー対策、リフォームで室内環境を整えることが大切
- 売れない場合は、価格設定や不動産会社の見直しも検討する
あなたの不動産
今いくらで売れる?
不動産売却ならスターツグループで
- 3か月以内での売買成約率70%
- 創業55年を誇る確かな実績
- お客様の状況に合わせた多種多様な売却方法
- 多種多様な売却方法
訪問査定完了で
Amazonギフト10,000円分プレゼント!
※クラモア対応エリア外の場合、NTTデータグループ運営の「HOME4U(ホームフォーユー)」で、一括査定サービスがご利用できます。
※訪問査定キャンペーンの詳細はこちら
ペットを飼育していたマンションの売却は難しい?
ペットを飼っていたという理由だけで、必ずしもマンションの売却が難しくなるわけではありません。 実際に、ペット飼育が売却に支障をきたすケースはありますが、その多くは飼育による室内環境の悪化が原因です。
たとえば、壁や床にひっかき傷が多く残っていたり、においが染みついていたりする場合は、買い手にマイナスの印象を与えやすく、査定額が下がる要因となります。 一方で、ペットのしつけが行き届き、傷やにおいなどの影響が少ない場合には、売却にほとんど影響しないこともあります。
また、仮にペットによる室内の影響が大きい場合でも、適切な修繕を施すことや、ペット可物件を探している購入希望者をターゲットにすることで、スムーズな売却につながる可能性は十分あります。
ペットを飼育していたマンションは、室内の状況や買主ニーズによって売却への影響が大きく変わるため、懸念点と対策を正しく理解しておくことが大切です。
ペット飼育でマンション査定が下がりやすい理由
ペット飼育によりマンション室内の状況が悪くなると、査定額も下がりやすくなります。
主な理由は以下のとおりです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
臭いがつくから
ペットを飼育していると、排泄物や食べ物、被毛などで特有の臭いが生じます。
これらの臭いは家具だけでなく、壁紙や床などにも染みつくため、査定額が下がる原因となります。 ペットの臭いは、飼主にとっては気にならなくても、内覧に来た第三者が部屋に入ると気になるものです。 そのため、査定額が下がるだけでなく、臭いが気になるという理由で値引き交渉を受ける可能性がある点にも注意しましょう。
ペット特有の臭いは、普段から小まめに消臭や換気をしていても消すのが難しいものです。 とくに、ペットがトイレ以外の場所で排泄した場合、その臭いが壁や床に染みついてしまうと、通常のハウスクリーニングでも取り除けない可能性があります。
室内に傷や汚れがつくことが多いから
猫の爪とぎや犬が走り回り、噛み癖などで室内に傷や汚れが付くと、査定額が下がりやすくなります。
ペットを普通に飼育してついた程度の傷であれば、それほど査定額には影響しませんが、特定の場所に深い傷が集中していると、見た目の印象が悪くなり、査定額に影響する恐れがあります。
また、飼い主にとっては日常範囲の傷であっても、ペットを飼ったことがない買主からすると、「大きな損傷」と受け取られる可能性もあります。 このような認識のズレが価格交渉の材料となるため、注意が必要です。
なお、ペットの傷や汚れがマイナス要素になるからと言って隠して売却するのは避けましょう。
傷がある場合でも、事前に不動産会社や内覧時に正直に状況を伝えることで、後々のトラブルを防ぐことができます。
アレルギーがある人もいるから
室内の状態が悪化していなくても、買主やその家族に動物アレルギーがある場合、売却が難しくなるケースがあります。 ペットの毛や排泄物の成分、ダニなどはアレルギーの原因となり、しっかり清掃していても完全に除去するのは困難です。 そのため、アレルギー持ちの買主が内覧時に症状を訴えることもあり、購入を見送られることがあります。
このように、ペットアレルギーへの配慮が必要な点も、査定や売却活動において不利に働く可能性がある要素のひとつです。
ペット飼育による査定額ダウンを防ぐポイント
ペット飼育で査定額が下がらないようにするには、マイナス要因を解消することが重要です。
ここでは、ペット飼育による査定額ダウンを防ぐポイントとして以下の4つを紹介します。
それぞれ見ていきましょう。
徹底的に消臭する
ペットの臭いは、査定額の低下だけでなく、売却の成否にも大きな影響を与えます。
とくにペットを飼ったことのない買主は臭いに敏感で、においが理由で購入を見送るケースも少なくありません。 そのため、徹底した消臭対策が欠かせません。
内覧直前に消臭スプレーを使ったり、窓を開けて換気したりするだけでは、ペット特有のにおいは十分に取り除けません。 可能であれば、以下のような対策を事前に行っておくとよいでしょう。
- ペット臭に対応した専用の洗剤や消臭剤で、壁や床、家具を念入りに清掃する
- ハウスクリーニングなどの専門会社に依頼する
- 必要に応じて、壁紙を消臭機能付きのクロスに張り替える
ただし、消臭できたと思っても、室内の臭いは自分では気づきにくいものです。 消臭対策後は、友人や不動産会社の担当者など第三者にチェックしてもらうことをおすすめします。 それでも臭いが残ってしまう場合は、不動産会社と相談しながら、状況に応じて価格調整を検討することも視野に入れましょう。
アレルギー・ノミ・ダニ対策する
動物アレルギーの主な原因は、ペットの毛や皮膚片、唾液、排泄物に含まれる成分です。 これらのアレルゲンを取り除くためには、室内の徹底的な清掃と換気が不可欠です。
また、ペットを飼育しているとノミやダニの発生リスクも高まります。 これらもアレルギーの原因となるほか、衛生面でも敬遠されがちです。 ノミやダニは表面的な清掃では除去しきれず、卵が残っていると後から孵化して再び繁殖することもあるため、完全な除去は難しい点に注意が必要です。
そのため、日頃の丁寧な掃除に加えて、専門のハウスクリーニング会社や害虫駆除サービスへの依頼も検討することをおすすめします。
必要に応じてリフォームを実施する
室内にペットによる引っかき傷や汚れがある場合、それを修繕しておくことで、買主の印象が良くなります。
軽微な傷であれば、市販の補修材などを利用して自分で修繕してもよいでしょう。 ただし、無理な自己補修によってかえって目立ってしまうケースもあるため、自信がない場合や傷が広範囲に及ぶ場合は、専門会社によるリフォームを検討するのが安心です。
また、リフォームの必要性や範囲は判断が難しく、売却価格や期間にも影響する可能性があります。 そのため、事前に不動産会社へ相談し、適切な対応を見極めることが大切です。
住みながら売却する場合は、内覧時にペットを預けておく
住みながらマンションを売却する場合、内覧時にペットがいると、吠えたり威嚇したりすることで内覧者に悪い印象を与えてしまう可能性があります。 普段おとなしいペットでも、見知らぬ人の訪問に警戒してしまうことは珍しくありません。
また、内覧者の中には動物アレルギーを持っている人や、ペットが苦手な人もいます。 ペットがそばにいることで、内覧者が落ち着いて見学できず、疑問点を質問しづらくなったり、細部を確認できなかったりすることで、購入を躊躇される要因になることもあります。 さらに、吠えるペットを放置していると売主や物件自体に対しての印象も悪くなります。
そのため、住みながら内覧してもらう場合は、内覧の時間帯だけでもペットホテルや知人に預けておく方が望ましいです。
買い手をペット愛好家に絞って高く売る方法

ペット飼育によって室内に影響が出ている場合でも、買主が同じくペットを飼育する前提であれば、大きな問題にならないこともあります。 むしろ、ペットを飼育しやすい環境であることをアピールできれば、高値での売却につながる可能性も高まります。
ここでは、買い手をペット愛好家に絞って高く売るための方法として、以下の2つをご紹介します。
それぞれ見ていきましょう。
内覧時にペット飼育に適した環境であることをアピールする
ペットを飼育していた実績は、現在ペットを飼っている人や、今後飼う予定のある買主にとって大きなアピールポイントになります。 内覧時には、マンションや周辺環境がどのようにペット飼育に適しているかを、自身の経験を交えてアピールするようにしましょう。
具体的なアピールポイントとしては、以下が挙げられます。
- 周辺住民がペットに理解がある
- 同じマンション内でペットを飼っている
住民が多く、マナーも良好 - 近隣にペットショップや動物病院がある
- マンションにペット用の共用設備がある(足洗い場など)
- 散歩に適したコースが近くにある
- 周囲の交通量が少なく、ペットが事故に
あうリスクが低い
実際、株式会社ビーネストジャパンの「愛犬と暮らす方の住環境に関する調査」では、愛犬と暮らす上で現在の住まいに満足していると回答した人の割合は、一戸建てでは65%に対し、マンションではわずか8%と大きな差があります。 不満の内容としては、「床の滑りやすさ」や「犬専用スペースがない」などが上位に挙がっています。
このように、マンションでのペット飼育には不満を感じている人も多いため、「ここはペットに優しい環境だ」と伝えられれば安心感につながり、購入意欲の向上が期待できます。
ペット可の賃貸マンションが少ないことをアピールする
当サイト『クラモア』の調査によると、東京23区内の賃貸マンションのうち、ペット相談可の物件は全体の約48%にとどまっています。 半数近くがペット相談可とはいえ、立地や築年数・間取りなどの条件を加味すると、希望に合う物件はまだまだ限られているのが実情です。
さらに、ペット可とされていても「犬は可・猫は不可」や「小型犬1匹まで」など、種類や頭数に制限が設けられているケースも少なくありません。 このような制限がある背景には、鳴き声・臭い・傷といったトラブルをオーナーが懸念していることが挙げられます。 つまり、ペットを飼っている人や今後飼う予定のある人にとって、賃貸マンションでの住まい探しはハードルが高いのです。
一方で、国土交通省の「令和5年マンション総合調査」によると、ペット飼育について使用細則などで定めている分譲マンションは全体の70.5%にのぼります。 とくに、平成27年~令和元年に建てられたマンションでは91.6%、令和2年以降のマンションでも83.3%と高い割合で、管理規約にペット飼育のルールが明記されています。
このように、賃貸よりも分譲マンションの方がペットを飼いやすい環境であることをアピールすることで、ペット愛好家にとって購入の大きな後押しとなるでしょう。
ペット飼育していたマンションが売却できないときの対処法
ペットを飼育していたマンションがなかなか売れない場合、以下のような対処法を検討することで、状況を改善できる可能性があります。
それぞれ見ていきましょう。
徹底して清掃できているかを確認する
自分では十分清掃しているつもりでも、第三者から見れば不十分と判断される可能性もあります。
とくに、臭いや傷などは住んでいる本人には気づきにくいので、不動産会社の担当者などに清掃が適切かチェックしてもらうようにしましょう。 そのうえで、必要があれば再度徹底的な清掃やハウスクリーニング・リフォームなどを検討することをおすすめします。
こちらの記事も読まれています
住みながら売却している場合は、仮住まいに引っ越すことを検討する
内覧時だけペットを一時的に預けていても、日常的に飼育していれば、どんなに清掃しても臭いなどの影響が出てしまいます。 仮住まいに引っ越して空き家状態にすることで、清掃や消臭を徹底しやすくなり、ペットの影響を最小限に抑えることができます。
ただし、仮住まいを利用する場合、賃料や引越し費用などの余分なコストがかかります。 また、ペットを飼育できる賃貸を探す必要もあるので、予算やスケジュールなどは慎重に計画することが大切です。
査定価格の見直しや価格調整
査定価格や売出価格が相場に対して適切なのか再度見直してみましょう。
相場よりも高い価格で売り出している場合、売れない原因はペットではなく、価格設定にあるかもしれません。 仮に価格が妥当でも、室内の状態に難がある場合は、ある程度の値下げも視野に入れる必要があります。
とはいえ、いくらまで値下げすべきかは、周囲の競合や物件の状況、ローン残債などによっても異なるので、不動産会社と相談しながら調整することが大切です。
信頼できる不動産会社に売却を依頼する
ペットを飼育していたマンションは、売却前の準備や販売戦略など、通常のマンションとは異なるノウハウが必要です。 また、マンションの売却が得意な不動産会社や戸建てが得意な不動産会社など、不動産会社にも得意分野の違いがあります。
ペットを飼育していたマンションの売却を検討するなら、そのエリアでペット可マンションの売却実績がある不動産会社を選ぶことが重要です。 査定額だけでなく、実績や評判などをチェックして、自分の物件に合った信頼できる不動産会社を選ぶようにしましょう。
売却実績豊富な不動産会社をお探しの方は、当メディア「クラモア」を運営しているスターツグループのスターツピタットハウスがおすすめです。 スターツピタットハウスでは、マンションを売却するためにさまざまなサポートをご用意しています。
▼スターツピタットハウスの代表的なサポート内容
- 種類豊富な売却プラン
- 全国650店舗のネットワークで多くの人にアピールして集客できる
創業55年を誇る確かな実績で、お客様の状況に合わせた多種多様な売却方法をご提案させていただきます。 まずは、マンションの無料査定からぜひご検討ください。
あなたの不動産
今いくらで売れる?
不動産売却ならスターツグループで
- 3か月以内での売買成約率70%
- 創業55年を誇る確かな実績
- お客様の状況に合わせた多種多様な売却方法
- 多種多様な売却方法
訪問査定完了で
Amazonギフト10,000円分プレゼント!
※クラモア対応エリア外の場合、NTTデータグループ運営の「HOME4U(ホームフォーユー)」で、一括査定サービスがご利用できます。
※訪問査定キャンペーンの詳細はこちら
こちらの記事も読まれています
まとめ
ペットを飼育していたマンションは、臭いや傷の影響で売れにくくなることがあるため、適切な対策が必要です。 一方、ペットを飼育している買主に的を絞って、うまくアピールできれば高値での売却が期待できます。
ペット飼育歴のあるマンションの売却には、一定のノウハウや戦略が必要になるので、実績があり信頼できる不動産会社と連携しながら、スムーズな売却を目指しましょう。

売却をお考えでしたら
まずは無料お試し査定
物件種別を選択してください
step1
査定したい不動産の物件種別を選択
step2
郵便番号または都道府県から査定物件のエリアを指定
郵便番号
住所自動検索
エリアを選択してください
ご住所
大変申し訳ございません。
対応エリア外のため査定できません。
複数社からのしつこい電話営業はありません!
※クラモア対応エリア外の場合、NTTデータグループ運営の「HOME4U(ホームフォーユー)」で、
一括査定サービスがご利用できます。
※訪問査定キャンペーンの詳細はこちら

宅建士・2級FP技能士(AFP)・相続管理士
逆瀬川 勇造
大学卒業後、地元の地方銀行に入行し、窓口業務・渉外業務の経験を経て、2011年9月より不動産会社に入社。不動産会社では住宅新築や土地仕入れ、造成、不動産売買に携わる。2018年より独立し、2020年合同会社7pocketsを設立。
金融や不動産分野におけるコンテンツにおいて、現場での経験を活かし、読者の方が悩みやすいポイントを分かりやすく解説することを心がけている。
⇒逆瀬川 勇造さんの記事一覧はこちら
あわせて読みたい
この記事をシェアする
お部屋を探す
特集から記事を探す
記事カテゴリ
おすすめ記事
-
【2025年最新】港区(東京都)のマンション売却相場は?価格推移や高く売るためのコツを徹底解説
-
2025年版!品川区(東京都)のマンション売却相場と価格推移|高く売るためのポイントとは?
-
【2024年改正】使いやすくなった相続空き家の3,000万円特別控除とは?
-
【2024年7月改正】800万円以下の売買、仲介手数料が上限33万に!
-
マンション売却の注意点とは?流れや費用、失敗例を把握しよう!
-
マンション売却の流れ10ステップとは?初心者さんにわかりやすく解説
-
2024年以降の不動産市況はどうなる?2023年の特徴と今後の動向を解説
-
【最新】2024年以降に住宅購入される方必見!住宅ローン控除の注意ポイント!
-
2024年住宅ローン金利は上昇するの?これから家を買う予定の人はどうすべき?
物件をご所有されている方、
お住まいをお探しの方
売りたい
訪問査定完了で
Amazonギフト1万円!
土地活用・相続の相談がしたい
売るか貸すかお悩みの方はこちら
記事カテゴリ
おすすめ記事
-
【2025年最新】港区(東京都)のマンション売却相場は?価格推移や高く売るためのコツを徹底解説
-
2025年版!品川区(東京都)のマンション売却相場と価格推移|高く売るためのポイントとは?
-
【2024年改正】使いやすくなった相続空き家の3,000万円特別控除とは?
-
【2024年7月改正】800万円以下の売買、仲介手数料が上限33万に!
-
マンション売却の流れ10ステップとは?初心者さんにわかりやすく解説
-
2024年以降の不動産市況はどうなる?2023年の特徴と今後の動向を解説
-
【最新】2024年以降に住宅購入される方必見!住宅ローン控除の注意ポイント!
-
2024年住宅ローン金利は上昇するの?これから家を買う予定の人はどうすべき?
物件をご所有されている方、
お住まいをお探しの方
売りたい
訪問査定完了で
Amazonギフト1万円!
土地活用・相続の相談がしたい
売るか貸すかお悩みの方はこちら
訪問査定完了で
Amazonギフト10,000円分プレゼント中!