- 一人暮らしは、自分で何でも決められるのが醍醐味
- 人生の転換期となり、精神的・経済的な成長ができる
- 一人暮らしを楽しめるタイプの人は、人生経験としてぜひ一度チャレンジを
一人暮らしの最大のメリットは、すべて自分の思うままに自由に決められることでしょう。休日は一日中、読書やゲームなど自分の好きなことを満喫することもできます。しかし、しっかりした自制心がなければ一気にだらしない生活になって、ダークサイドに入ってしまう恐れもあります。
今回は酸いも甘いも噛みしめられる、一人暮らしの実態について迫ります。住むエリアや物件、インテリアも自分が思うように選ぶことができる一人暮らしを思いっきり楽しみたいという方は必見です。
初めての一人暮らしは人生の大きな転機になる
一人暮らしを始めるタイミングは、人によってそれぞれでしょう。大学進学であったり、就職であったりとさまざまです。一人暮らしを始めるにあたっては物件探し、引越手配、公共料金手続き、役所への届出など、初めての経験に戸惑うことも多いと思います。
大変に感じるかもしれませんが、すべてを自分で選び、決めるという自立した暮らしへの一歩は高揚感があるものです。また、これまでの実家での生活が、いかに親によって支えられていたかを実感できるでしょう。では一人暮らしを始める際にどんなことに気をつければよいでしょうか。学生と社会人のケースをそれぞれご紹介します。
学生の一人暮らしの場合
学生が一人暮らしをするきっかけとしては、地方の大学や専門学校などへ進学が多いでしょう。「実家から毎日通うのは難しい」くらい距離がある場合は、一人暮らしを検討すべきかもしれません。
物件は通学に適した場所で、なおかつ仕送りやアルバイトで無理なく家賃の支払いができるアパートやマンションなどを探すことになるでしょう。まずは学校に無理なく通える範囲で探すことをおすすめします。通学のためにニ時間かかる環境よりは、なるべく大学に近い立地のほうが余裕を持って生活できるはずです。
学生の場合、学業に集中するために一人暮らしをするパターンもあります。勉強しやすい静かな部屋に住みたいのであれば、家の外のノイズも調べてみるといいでしょう。夜になると酔っぱらいの声が大きく響いたり、客を呼び込む店員の声が耳障りだったりと、実際に暮らしてみないとわからないことも多いので注意が必要です。
社会人の一人暮らしの場合
就職をきっかけに、一人暮らしを始める社会人も多いでしょう。就職を機に親元から独立することは、精神的にも経済的にも自立するいいタイミングとなります。就職して一人で暮らすことで一人前の大人としての自覚も芽生えることで人としての成長も見込めるでしょう。
学生時代なら仕送りなども含めて考慮できますが、社会人であれば親からの援助はあまりあてにすべきではありません。光熱費などもかさむので、最初は家賃もなるべくリーズナブルな場所を探すようにしましょう。
収入を得て自分で家賃や光熱費、食費などを支払うことで「今月はこんなに余計なお金を使っている」など、倹約意識やお金のやりくりを覚えるきっかけとなります。ほかにも家事のスキルも身につくので、将来結婚や同居する際にその経験が役に立つはずです。
一人暮らし最大の醍醐味は「自由」であること
一人暮らしは、自分の時間を好きなように使える点が最大の楽しみと言えるでしょう。では一人暮らしにはどんな楽しみがあるのでしょうか。
自分の好きな部屋作りができる
実家暮らしをしていると、インテリアにこだわりたいと思っても、自分の部屋しか好きにできないなど、さまざまな制約があることも多いでしょう。一人暮らしなら、自分の好きなように自由なテイストの部屋作りができます。自分にとって居心地のよい部屋作りをするために家具を選んだり、模様替えをしたりできるのは、一人暮らしだからこそ楽しめる自由です。
友だちや恋人を気軽に呼べる
家族に気兼ねなく友だちや恋人を呼べるのも、一人暮らしのメリットです。部屋をキレイにして、料理をしたりお酒を用意したり。楽しく朝までワイワイ過ごすのも一人暮らしの醍醐味と言えるでしょう。
しかし、誰かを家に招待するというのは準備が必要になります。部屋の掃除はもちろんですが、友人が好きな食材を事前に用意したり、楽しめるゲームを用意したり、こういった経験を重ねることで「おもてなし」の感覚も自然と身につくはずです。
お金のやりくりができるようになる
一人暮らしでは、当然ながら自分の収入や仕送りの範囲内でやりくりすることが求められます。予算内でやりくりをするためにはどうしたらいいかを考えながら日々を過ごすことで、自然と節約などにも取り組むようになります。
学生時代なら親からのお小遣いを待っていればなんとかなりますが、社会人であれば税金や保険などの支払いも重なるために出費の管理は非常に重要です。一人暮らしを始めることで、今後の人生に必要なお金はどのくらいなのかと興味を持つ人も出てきます。
親に頼ってきたこれまでの人生と異なり、自分自身でライフステージに合わせて必要となるお金を用意する必要があることに気づき始めるのです。現実的に物事を考えるようになり、貯金するためにはどんなお金の使い方をするべきかなどを、長期的な視野を持って考えるようになるでしょう。
一人暮らしの懸念点とその解消法
楽しい一人暮らしですが、当然ながらよいことばかりではありません。一人で暮らすことへの懸念点はどうしても存在します。孤独や不規則な暮らしなど、一人だからこそ起こりうる問題を乗り越えることで、人間としても成長できるはずです。
寂しさを感じる
「一人暮らしは寂しい」「孤独を感じる」という人は住まいを決めるときに、近所に友人や親戚がいるエリアを選ぶのも一つの方法です。距離が近いというだけで、いざというときは会いに行けるという安心材料になります。また、これを機会に新しく人間関係を作っていくのもいいでしょう。
生活が不規則になりがち
一人暮らしは意識して生活しないと、どうしても不規則な暮らし方になってしまいがちです。とくに深夜までネットやテレビを見たり、朝は遅刻寸前で朝食抜きのまま大急ぎで会社に向かったりといったパターンがよくあります。
一人暮らしに慣れるまではどうしても不規則になりやすいのですが、慣れてきたタイミングで「毎朝○時に起きる」「夜は○時までに寝る」とコントロールし始めましょう。不規則な暮らしは、健康にも悪い影響を与えてしまうため注意が必要です。
栄養が偏る
実家暮らしとは異なり、一人暮らしは食生活が偏るケースも多いでしょう。「仕事や学校が忙しく買い出しに行けない」「料理が苦手だ」などの理由が考えられますが、インスタント食品だけで過ごすのはあまりいい傾向とは言えないでしょう。
自分で栄養価を考えて食事を用意することも、一人暮らしには必要なスキルです。外食やテイクアウトでも、栄養バランスが考えられたものがたくさん販売されています。自炊が苦手な場合はこれらを上手く取り入れて、健康に気を配りましょう。また、ご飯を炊いたりお味噌汁を作ったりして、おかずだけをお惣菜にするなど段階的にでも料理に慣れていくと、栄養バランス面にもプラスです。
病気やケガをしたとき
急な病気やケガをしたときに、一人暮らしだと自分一人で対応しなくてはいけません。一人暮らしをする物件を決まった際には、もしもの場合に備えて周辺の病院情報も集めておくことも大切です。急に体調を崩したときのために体温計や薬、氷のうなどをはじめ、インスタントのおかゆやゼリー飲料、スポーツドリンクなども備えておきましょう。非常食にもなりますから、防災アイテムとしても役立ちます。
セキュリティ面の不安
とくに女性が一人暮らしをする場合、防犯面に不安を感じる人は多いでしょう。物件探しのタイミングからセキュリティがしっかりとした建物を選ぶことが大切です。オートロックやモニター付きインターフォン完備、防犯カメラが設置されている物件などもあるので、予算的に問題がないなら、セキュリティのしっかりした物件を選ぶのがおすすめです。
予算的に余裕がない場合は、個人でできる防犯対策を準備しましょう。窓ガラスに防犯用フィルムを貼ったり、外から窓が開かないようにする窓用補助鍵などを使用したりするなど、防犯対策をしましょう。さらに周辺環境や駅から物件までの人通りの多さ、街灯のあるなしなども事前に確認しておくと安心です。
経済的な不安
一人暮らしの場合、毎月の家賃や光熱費、食費などコンスタントな支出があり、それを自分で支払う必要があるので、お金が足りるか不安になる人も少なくありません。いくら必要かわからないと、備えていてもこれで足りるのかと不安になるはずです。
この不安は、自分の収入と支出をきちんと把握して、毎月のお金の動きを理解できると軽減されます。家計簿アプリなどでまめに記録するようにしておけば確認しやすいでしょう。大きな支出があったときに備えて予備費を溜めておくと安心材料になります。
あなたはどっち?一人暮らしに向いている人・不向きな人
いくら「一人暮らしで自由な生活を手に入れたい」と思っても人によって向き・不向きはあります。まずは自分の適性を知ったうえで、どんな改善が必要なのかをきちんと把握しておきましょう。
【一人暮らし適性チェック】
・時間の使い方などを自己管理し、計画的に過ごせる
・友だちが多く、人を招待する機会が多い
・自分のペースで生活がしたい
・多趣味で、一人の時間を満喫できる
・家計管理ができる
上記の表でいくつチェックがつきましたか? チェックが多い人ほど一人暮らし向きの人と言えるでしょう。しかし、「あまり当てはまらなかった」「自分は一人暮らしに向いていないのかも」という人も安心してください。不向きかもと心配な人は各項目のアドバイスを実践しましょう。
自己管理の第一歩はウォーキング
タイムスケジュールを決めてコントロールしながら生活できる人は一人暮らしに向いています。反対に「自己管理が苦手」と感じている人が一人暮らしをする場合、規則正しい生活を送るためにも簡単なウォーキングなどを取り入れるのがいいでしょう。「自分で決めたことを毎日自分で守る」練習のためにも「毎日あのコンビニまで歩く」などシンプルで実行しやすい軽い運動がおすすめです。
オンライン飲み会などを活用して楽しむ
いつも友だちが集まってくるような人は、一人暮らしをすれば家に招待することでより楽しく過ごせるでしょう。しかし、仲がよい友人が少ない人は一人暮らしをすると若干孤独を感じやすい傾向があるかもしれません。引越したばかりでまだ周辺に友人もいない場合は、積極的にオンライン飲み会などで旧友と楽しい時間を過ごすのもいいでしょう。
先々の予定をこまめにスケジューリング
家族と暮らしているとどうしてもペースを合わせる必要がありますが、一人暮らしは自分のペースで誰にも干渉されずに暮らせるのが特徴です。自由な暮らしを快適と感じられる人は、一人暮らしに向いているでしょう。
しかし、自分のペースだとどうしてもダラダラ過ごしてしまうという人も多いはず。その場合は、一週間、一ヶ月など先々のスケジュールを立てることを意識しましょう。月曜はゴミ出し、火曜はベッドルームの掃除、水曜日は銀行に行くなど、やるべきことをリストアップしてスケジュールに入れてしまうのです。常にやることが決まっていると、行動にリズムとメリハリが生まれます。
今までにしてこなかったことをやってみる
趣味がたくさんあり、自分の時間を楽しめる人は、一人暮らしに向いています。家で本を読んだり、映画を見たりするのが好きな人は、実家ではなかなかできなない自由を謳歌できるでしょう。
一人の時間の楽しみ方がわからない場合は、まずいろいろなことに興味を持つようにしましょう。「近所を散歩してみる」「知らないお店に入ってみる」「食べたことのないものを食べてみる」など、どんどん新しいことにチャレンジしてみるのがおすすめです。その中できっと自分でも思っていなかったようなものに出会えるはず。
家計簿アプリなどを活用する
一人暮らしは、実家暮らしと比較して光熱費などで出費がかさみます。毎月、きちんと必要な金額を用意してスムーズに支払いができるような計画性のある人は、問題なく暮らせるでしょう。
一人暮らしが初めての人や、お金の管理が苦手だという人に、まずおすすめなのが家計簿アプリです。レシートなどを読み込んで自動で計算するものなど、便利なアプリが登場しています。また、毎月必要な予算を封筒に小分けして用意する対策もおすすめです。家賃支払い用に6万円、光熱費で1万円、貯金に1万円と、給料などが入金されたら個別に封筒に入れて支払いの日までキープしておきましょう。残りは貯金したり欲しいものを買ったりに使うとよいでしょう。
一人暮らしは人生における大きな一歩
一人暮らしを始めると、自由と同時に多くの責任を実感するはずです。それは一つの独立した世帯を持つものとして責任だと言えます。この経験は、人生において大きなステップとなるはずです。人によって向き・不向きはあるかもしれませんが、「自立した生活がしたい」と思った際には、実家を飛び出してみてはいかがでしょうか。
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