- 住宅やマンションを購入するときに重要な「坪」と「平米」の違い
- 坪から平米、平米から坪への計算方法について解説
- 快適な生活を送るために必要な居住面積がある
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住宅やマンションの購入を考えている方は、下調べの際に住居の広さを表す「坪」や「平米」といった単位をよく目にするのではないでしょうか。
住宅・マンション購入において物件の広さは重要なポイントです。今回は坪と平米、そして快適な生活を送るための適切な居住面積についても解説していきます。
部屋の広さを表す単位「坪」と「平米」の違いとは?
住宅やマンションの建物の面積(広さ)や専有面積を表す単位として、よく「坪」と「平米」が用いられます。よく目にするこれらの単位ですが、「1坪」「1平米」はどれくらいの広さになるのでしょうか。具体的な数値と併せて、それぞれの違いについても紹介していきます。
日本独特の計算方法で算出される「坪」
「坪」とは、日本独特の計算方法の一つである「尺貫法(しゃっかんほう)」で算出される、面積を表す単位です。
部屋の面積は通常メートル法で記述されますが、不動産会社のなかにはメートル法と一緒に坪単位を掲載しているケースもあります。1坪あたり3.31㎡なので、2坪は6.62㎡、3坪は9.93㎡となります。
物件の間取りで表記されることが多い「平米」
平米とは「平方メートル(㎡)」のことで、不動産業界で用いられることが多い、面積を表す単位です。
縦1mと横1mをかけることで、1平米(=1㎡)となります。正方四角形で計算するのが1平米の計算方法となるので、わかりやすい単位と言えるでしょう。面積についてはメートル法で表示することが不動産公正取引協議会連合会で取り決められています。そのため、基本的に不動産会社では土地面積や建物の面積を表すのに「㎡」が用いられています。
それぞれの部屋の広さを表す単位の計算式
「坪」「平米」のほかにも部屋の広さを表す単位「畳」もあるため、複数の単位が出てくることで少し複雑に感じるかもしれません。以下にそれぞれの計算方法についてまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
坪から平米、平米から坪への換算方法
坪表記を平米表記に換算
平米表記=坪×3.31(㎡)
平米表記を坪表記に換算
坪表記=平米数×0.3025
基本的にメートル法で部屋の広さを表すことが多いのですが、場合によって口頭などでは坪数で伝えられることもあるでしょう。坪単位で具体的な広さがイメージしにくいときは、上の計算式を利用してみてください。また、平米ではなく坪単位のほうがイメージしやすい場合には、下の計算式を参考に換算すると坪数を割り出せます。
1畳は何坪?何平米?
部屋の広さを表す単位としてよく用いられるものに「畳」があります。しかし、この「畳」は西日本では1.82㎡(京間)、中京地区では1.65㎡(中京間)、東京では1.54㎡(江戸間)と、実は地域によって広さが異なります。そのため、不動産公正取引協議会連合会では「畳」で表す場合「1畳あたり1.62㎡以上の広さがある」ことを定めています。
どれくらいの広さかイメージできるように、中京地区の広さをもとにして、以下に1畳ごと何坪・何平米になるのかまとめました。
1畳=0.5(坪)=1.65(㎡)
2畳=1(坪)=3.31(㎡)
3畳=1.5(坪)=4.96(㎡)
4畳=2(坪)=6.61(㎡)
5畳=2.5(坪)=8.26(㎡)
6畳=3(坪)=9.92(㎡)
7畳==3.5(坪)11.57(㎡)
8畳=4(坪)=13.22(㎡)
9畳=4.5(坪)=14.88(㎡)
10畳=5(坪)=16.53(㎡)
人が快適性を感じられる居住面積の広さがある
住宅やマンションを購入する場合、どれくらいの広さがあれば人は快適と感じられるかご存知ですか? 厚生労働省は、人が快適に暮らせる「居住面積水準」のデータを算出しています。データを元に快適性を感じる広さがどの程度なのか見ていきましょう。
快適に暮らすために必要な居住面積水準
厚生労働省の「住生活基本計画における居住面積水準」では、最低居住面積水準などが算出されています。世帯人数によって快適性が認められる面積が異なるので、世帯人数に応じた広さの物件を選べると理想です。また、子どもがいる環境では、子どもの成長度合いによって求められる部屋の広さも異なってきます。
最低居住面積水準
最低居住面積水準……世帯の人数に対応した、健康で文化的な暮らしに必要な住宅面積の水準のこと。
単身の場合:25㎡
2人の場合:30㎡(30㎡)
3人の場合:40㎡(35㎡)
4人の場合:50㎡(45㎡)
※住む人の年齢が十歳以上の場合の水準(カッコ内は、3~5歳の子どもが一人いる場合)
誘導居住面積水準(都市居住型)
誘導居住面積水準……豊かな暮らしの実現を前提とした、多様なライフスタイルを叶えるのに必要とされる住宅面積の水準のこと。
誘導居住面積水準の「都市居住型」とは、都心や周辺地域で共同住宅居住を想定したなかで算出されたデータとなっています。
単身の場合:40㎡
2人の場合:55㎡(55㎡)
3人の場合:75㎡(65㎡)
4人の場合:95㎡(85㎡)
※住む人の年齢が十歳以上の場合の水準(カッコ内は、3~5歳の子どもが一人いる場合)
誘導居住面積水準(一般型)
誘導居住面積水準の「一般型」とは、郊外・都市部以外の戸建住宅居住を想定したなかで算出されたデータです。
単身の場合:55㎡
2人の場合:75㎡(75㎡)
3人の場合:100㎡(87.5㎡)
4人の場合:125㎡(112.5㎡)
※住む人の年齢が十歳以上の場合の水準(カッコ内は、3~5歳の子どもが一人いる場合)
厚生労働省が算出した世帯人数別の居住面積水準はあくまでも目安なので、状況に合わせて適切な広さを検討していきましょう。
単身で快適な暮らしを望むなら25平米(㎡)以上
厚生労働省のデータを参考にすると、単身で快適な生活を望むなら25平米以上が必要になります。坪で換算すると8坪程度で、畳換算では16畳が単身で暮らす場合に求められる部屋の広さです。
25平米(㎡)という部屋の広さは、1室ではなくトイレなどの水回り等も含めた全体的な部屋の間取りになります。設備内容にもよりますが、物件探しの目安にしてみてください。
二人暮らしや3人以上の家族で暮らす場合に求められる快適な広さとは?
二人暮らしや家族で暮らすことを検討している方もいるでしょう。二人以上で暮らす場合には、どれくらいの広さがあれば快適なのか、もう少し具体的に解説していきます。
二人暮らしをするなら最低でも30平米(㎡)以上が求められる
二人暮らしで快適な広さを求めるなら、最低でも30平米(㎡)が必要になります。さらに快適な暮らしを望むのであれば、55平米(㎡)の広さが理想です。二人暮らしならば当然収納や寝床のスペースをその分確保する必要があるため、広さは重要になるでしょう。
二人暮らしでともに働いているのであれば、住宅やマンション購入の費用を折半する手段もあります。一人ひとりが負担する費用と広さを意識した住宅選びをしてみてください。
家族で暮らすならどれくらいの広さが快適と感じるのか?
住宅やマンションを購入して家族で暮らそうと考えているなら、単身や二人暮らしよりもさらに広い居住面積が必要になります。3人家族・4人家族の場合の、健康で文化的な暮らしをするのに求められる最低居住面積水準の計算方法については次の通りです。
3人家族=10平米(㎡)×3人+10平米(㎡)=40平米(㎡)
4人家族=10平米(㎡)×4人+10平米(㎡)=50平米(㎡)
これよりも広い住居であれば、さらなる快適性が得られるでしょう。ただし、子どもの年齢によっても求められる部屋の広さは変わります。0歳から9歳までの子どもがいる家族であれば、もう少し狭くても快適性を確保できます。しかし、子どもが10歳以上の場合は大人一人の扱いと同じになり、3人家族ならやはり40平米は必要です。子どもの成長に合わせて、どれくらいの広さが必要になるのか検討してみましょう。
購入金額を抑えて物件を探しているなら狭小マンションという選択肢
単身や二人暮らしなど、ケースごとに快適な広さを紹介してきましたが、データはあくまでも目安です。なかには物が少ないため、それほど広さを求めていないという方もいるでしょう。また、居住面積の広さよりも、購入金額を重視される方もいます。そういった方には、狭小マンションを選択して経済的な負担を軽減させる方法もおすすめです。
狭小マンションといっても、間取りによっては狭く感じない部屋もあるので、まずは内見してみることが重要です。住宅にどのようなことを求めているのか、ライフスタイルに合った物件がどういったものか、よく検討してから決めてみてください。
物件を探すときは坪や平米の換算方法を知っておくと便利
不動産公正取引協議会連合会によって、面積はメートル法で表示することが決められています。そのため、不動産会社が掲示する物件情報の面積欄が「坪」表記のみということはないはずです。しかし、人によっては「坪」のほうがイメージしやすい方もいるかもしれません。そんなときでも、坪・平方が換算できると便利です。
建物や部屋の広さは暮らすうえでの快適性にもつながります。1坪、1平米、1畳がどれくらいか把握して、理想の住まいを探しましょう。
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