- 文鳥は鳴き声が小さく、ニオイが少ないため集合住宅でも比較的飼いやすい
- 飼育に必要なグッズや餌などはそれほど高額ではないので、金銭的な負担が少ない
- 犬や猫などのペットが不可な賃貸物件でも「小鳥はOK」な場合もある
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「おうち時間」が増えるとともに、ペットを飼い始める方が増えています。そのなかで、人気が高まっているペットの一種が小鳥です。ペットとして代表的な小鳥にはインコやカナリア、ジュウシマツ、キンカチョウなどがいますが、なかでも比較的飼いやすい小鳥として「文鳥(ブンチョウ)」が注目されています。
この記事では、文鳥の性格や特徴、飼いやすい理由などを解説します。文鳥を飼う場合にかかる費用、必要となるアイテム、飼うときの注意点などもあわせて確認しておきましょう。
文鳥ってどんな鳥?性格が知りたい
慣れると手乗りができるようになるため、文鳥は小鳥のなかでもペットとしての人気が高い傾向にあります。まずは、文鳥の性格や特徴、種類などを見ていきましょう。
文鳥の性格
明るく活発的で、人に懐きやすいと言われています。つねに飼い主にかまってもらいたがる性格ではありませんが、ときにはかわいらしい声で鳴きながら飼い主に甘えてくることも。文鳥は飼い主にずっと懐き続けることも多く、ふれあいやコミュニケーションを楽しめる「コンパニオンバード(人と密接な関係を築きやすい鳥)」の一種です。
しかし、一方では縄張り意識がとても強いことから人見知りが激しく、神経質なタイプも存在します。
文鳥の大きさ
成鳥の体長は14cm前後で、体重は25g程度。セキセイインコよりも一まわり小さめのサイズです。
鳴き声
鳴き声はそれほど大きくありません。基本的には「チチッ」や「ピッ」と短く鳴き、求愛するときは長く鳴くことが多いようです。マンションなどの集合住宅でも騒音トラブルになりにくいでしょう。
寒さが苦手
文鳥はインドネシア原産(熱帯地方原産)の小鳥なので、寒さに弱いのが特徴です。また、文鳥の体温は約42℃と高いため、体温が少し下がっただけでも身体機能が低下してしまう恐れがあります。寒い冬の時期は、室内を暖かくしておきましょう。
水浴びが好き
もともと高温多湿な環境で暮らしていた文鳥は、汚れや虫を取り除くためによく水浴びをします。十分に水浴びができている文鳥はほぼ無臭であり、羽毛が清潔に保たれてツヤツヤしています。
文鳥の種類
一口に文鳥と言っても、数多くの種類が存在しています。代表的な文鳥の種類として挙げられるのは、並文鳥(ノーマル文鳥)、桜文鳥、白文鳥、シナモン文鳥、シルバー文鳥などです。
並文鳥(ノーマル文鳥)
赤いくちばしと白い頬が特徴で、一般的に文鳥というとこの並文鳥(ノーマル文鳥)を思い浮かべる方も多いでしょう。胸部から腹部にかけて、灰色から淡い褐色のグラデーション模様が見られます。
桜文鳥
身体の白いまだら模様が桜の花弁のように見えることから、その名が付けられた文鳥です。
白文鳥
その名の通り、全身が真っ白で模様などはありません。くちばしはピンク色です。
シナモン文鳥
ノーマル文鳥に類似した模様ですが、全体的により茶色がかっている点が特徴です。
シルバー文鳥
羽毛の色が銀色なので、シルバー文鳥と呼ばれています。
文鳥が飼いやすい理由とは?賃貸物件でも飼える?
小鳥のなかでも文鳥が飼いやすい理由としては、主に以下が挙げられます。
小柄である
文鳥は体長が14cm前後と小柄なので、1羽であれば広い飼育スペースは必要ありません。ケージさえあれば、ほかに特殊な設備などはほぼ不要。ワンルームタイプの部屋でも十分飼育が可能です。
また、1羽だけであれば食事量も少なく、餌代は毎月数百円ほどで済むでしょう。小柄である分、鳴き声も小さいので、マンションなどの集合住宅でも飼いやすい小鳥と言えます。出るゴミも餌の殻やケージの床に敷くトイレシートくらいで、ニオイもほとんどないため、近隣の住民に迷惑をかけることも少ないでしょう。
比較的丈夫
一般的に文鳥は、病気をしにくい丈夫な鳥であると言われています。獣医師によっては、「文鳥のなかでとくに丈夫なのは桜文鳥」という意見も。新鮮な水や餌が十分にあり、室温が適切に保たれていれば、一晩から二晩くらいの留守番も可能です。一人暮らしで、かつ仕事で帰る時間が遅くなりがちな方でも飼いやすいでしょう。
基本的には世話が簡単
毎日の基本的な世話は、ケージの掃除と餌や水の取り換えです。1日に10分程度あればできる簡単な作業であると言えるでしょう。
ただし、病気にかかってしまったときなどは、熱湯消毒などをする必要があります。また、文鳥に薬を飲ませるなどの世話が必要になる場合もあるでしょう。文鳥がヒナであれば、多いときには1日に6回から7回ほど挿し餌をあげる必要があります。室温管理や体調確認などで目を離せないので、誕生してまだ日が浅いようなヒナを飼う場合はほぼ付きっきりで世話をすることになるでしょう。
ペット不可物件でも「小鳥はOK」の場合もある
住んでいる賃貸物件や引越し予定の賃貸物件が「犬や猫などのペット不可」であっても、小鳥であればOKというケースがあります。また、ペットが完全に不可であっても、交渉次第では小鳥の飼育を了承してくれる大家もいるようです。これから文鳥を飼いたい方は、必ず大家さんや不動産会社に相談をしましょう。
文鳥を飼うのに必要なアイテム
自宅で文鳥を飼育するためには、最初に飼育グッズを用意しましょう。ケージ、餌入れ、水入れ、水遊びの容器などが必要です。
ケージ
文鳥は、1羽に対して1ケージが基本となります。ケージの大きさは最低でも、底面の幅が30cmから40cm、高さが35cmから45cm程度を確保するようにしましょう。これよりも小さいと、文鳥が羽繕いをするスペースがなくなってしまいます。
ケージは広いものを選びましょう。巣箱などを設置すると、文鳥がそのなかで落ち着いて過ごすことができます。ケージの底を引き出せるようなタイプであれば掃除もしやすいでしょう。
餌入れ
文鳥が餌をかき出しているときに、餌入れをひっくり返してしまうことがあります。餌入れを床に置く場合は、深さと重さがある容器を用意しましょう。ケージにかけるタイプの場合は、蓋が付いているタイプの餌入れがおすすめです。
餌
文鳥の食べ物としては、主食となる餌と、不足しがちな栄養分を補給する副菜を組み合わせて与えることが重要です。餌代は1袋あたり1,000円から3,000円程度。比較的安く済むので、費用面でも飼いやすいペットと言えます。
ただし、幼い時期に食べていた餌は成長してからも好んで食べる傾向にあり、途中で餌を変えるのは難しいかもしれません。文鳥を飼うことになった場合、友人などからもらい受けたか、ペットショップで購入したかにもよりますが、「それまでどのような餌を食べていたのか」を確認しておきましょう。
主食
数種類の穀物を混ぜ合わせた「シード」と、総合栄養食である「ペレット」の2種類があります。
シードの種類は、殻付きのものと殻を剝いてあるもの、あるいは両方が混合したミックス。殻付きのメリットは、殻無しよりも栄養価が高い、長期保存に向いているという点です。シードのみでは不足しがちな栄養素があるため、副菜を定期的に与える必要があります。
一方、ペレットはそれだけで十分な栄養素が摂れるため、副菜はさほど与えなくてもよいでしょう。
副菜
不足しやすい栄養素を補うために、文鳥に与える野菜などを指します。たとえば、小松菜、大根の葉、チンゲン菜、ニンジン、水菜などです。文鳥によっても好き嫌いがあるので、少しずつ与えてみましょう。
水入れ
水遊びが好きな文鳥には、飲料用の水入れとは別に水遊び用の容器を用意するのがおすすめ。磁器製、あるいは陶器製の容器だと衛生的で、比較的長持ちします。
プラスチック製の容器は傷つきやすく、雑菌が繁殖してしまう懸念があります。プラスチック製の水遊び用容器に傷が目立つようになってきたら、早いタイミングで新品に交換しましょう。
備品
鳥かご内の備品では、文鳥用の止まり木が必要です。文鳥が握った場合に細過ぎず、太過ぎない、直径12mmくらいの止まり木を選びましょう。
また、遊び道具となるブランコや、副菜を入れておく菜差しなどもあると安心です。幼い時期から鳥かご内に取り付け、慣らしておくとよいでしょう。
文鳥の飼育で注意したいポイント
文鳥は基本的にとても飼いやすい小鳥ではあるものの、飼育時に気を付けたほうがよいポイントもあります。
室温を一定に保つ
文鳥が快適に過ごせる温度は、20℃から25℃と言われています。熱帯に位置するインドネシア原産の文鳥は、寒さが弱点。暑さには比較的強いのですが、暑過ぎても弱ってしまうでしょう。室内の温度や湿度は、極力一定に保つようにしてください。
夏であれば鳥かごを風通しのよい場所に設置し、冬であればペット用のヒーターなどを用意して、室温を調整するようにしましょう。
放鳥時には窓の開閉に注意
ときどき鳥かごから出して飼い主と触れ合う「放鳥」の時間も重要です。しかし、窓が開いていると文鳥が逃げてしまう恐れがあります。外に出てしまうと、自力で戻ってくることは極めて難しいので、鳥かごの外に出す場合は部屋の窓が閉まっていることを必ず確認しましょう。
また、カーテンがレース素材の場合は文鳥の爪が引っかかりやすくなってしまうので、まとめて束ねておくようにしましょう。
水浴び
文鳥が水浴びをしたいときにいつでもできるよう、水入れを準備しておきましょう。暑い夏場などは1日に数回水浴びすることもありますが、その都度水浴び用の水を入れ替えてつねにキレイな水を用意しておきます。
文鳥がかかりやすい病気を知っておく
小鳥は寄生虫や微生物、カビなどによってさまざまな感染症にかかることがあります。もちろん、文鳥も例外ではありません。しかし、それ以外に「文鳥がかかりやすい病気」もあるので覚えておきましょう。
気道炎
気温が低いときや体力が低下しているとき、栄養不足なときなどに発症しやすくなります。初期はせきやくしゃみが見られますが、体は比較的元気です。しかし症状を放置すると肺炎や気管閉塞などを起こして死んでしまう場合もあるので、念のため病院で診てもらうことをおすすめします。
症状が軽い場合は、室温を高めに設定して半日ほど保温し、その後で徐々に普段の温度へと戻すようにしましょう。水分不足にならないように注意するのが有効な予防策です。
甲状腺機能低下症
甲状腺が正常に機能しなくなり、それにともなって代謝が正常に行われなくなる病気です。栄養素であるヨードの不足が原因と考えられます。
羽が抜けてそのまま生えてこない、羽が汚れている、脚が白くカサカサになる、肥満、といった症状が見られるようになります。甲状腺ホルモン製剤の投薬やヨード剤の投与などが主な治療方法です。ヨードは主食や副菜などからの摂取が難しいため、ヨードを含む栄養剤を飲み水に混ぜて与える方法が有効です。
はばき
老いた鳥によく見られる病気に、「はばき」があります。人間でいう乾燥肌のようなもので、脚の表面が厚く固くなり、白くカサカサになってはがれ落ちる病気です。加齢や新陳代謝の悪化、ビタミンやミネラル不足などが原因で発症することがあります。ビタミンやミネラルが豊富な青菜を与えることで、予防につながるでしょう。
文鳥と楽しく暮らせる物件を探してみよう
一般的に小鳥はニオイがあまりなく鳴き声も小さいため、ペット不可の賃貸物件であっても飼える場合があります。なかでも文鳥は小柄で人に慣れやすく、ワンルームの一人暮らしでも飼育が可能です。現在住んでいる物件やこれから引越し予定の物件で文鳥を買いたい場合は、必ず大家さんや不動産会社に相談をしましょう。
文鳥が飼える賃貸物件や分譲物件をお探しの方は、お気軽にお問い合わせください。
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