- 同棲生活は結婚生活のシミュレーションの意味を持つことが多いが責任は少ない
- 結婚生活を想像しやすい一方、結婚のタイミングがつかみづらいなどのデメリットもある
- 同棲生活を成功に導くには、お互いに尊重し合いルールを決めておくことが大事
好きな人とずっと一緒にいられる同棲に憧れを抱いている方は少なくないでしょう。毎日好きな人と会うことができるのは幸せなことだと感じるかもしれませんが、実は同棲にはデメリットもつきものです。
ここでは、よい面も悪い面も把握したうえで、同棲生活を成功に導くためのコツを確認しておきましょう。
結婚前に同棲する意味とは
同棲とは、婚姻関係にない男女が同じ住居で生活をすることを指します。同棲する意味としては、結婚生活をリアルにイメージできるということでしょう。日本では、離婚してしまう夫婦は3組に1組と言われており、結婚してもずっと一緒にいられるという保証はありません。そうならないためにも、事前に同棲という形で夫婦生活の練習をしておくのが、同棲の目的だと言えるでしょう。
婚姻届けの有無で変わる権利や責任
生活自体は夫婦と同じようなイメージですが、婚姻届けを出していないことで権利や責任といった面に影響が出てきます。婚姻関係がない同棲カップルの関係性は、法律的な視点でかなり脆く、問題が発生したときには本人同士で解決しなくてはなりません。
たとえば、家賃の不払いなどの金銭的な問題や、浮気などの不貞行為の問題などが挙げられます。こういった場合に、夫婦であれば法律を用いて咎めることができますが、同棲カップルの場合はそうはいきません。
ただ一緒にいたいからという理由だけで同棲を始めてしまうと、のちのち大きなリスクを背負うことになる可能性も否めません。注意点をよく把握してから同棲を始めることをおすすめします。
同棲のメリット・デメリット
実際の結婚生活がイメージできる同棲ですが、権利や責任の面から見ると、どこかマイナスに感じられることもあるでしょう。ここからは、同棲のメリットやデメリットについて詳しく解説していきます。それぞれをよく把握したうえで、同棲を開始するか判断してみてください。
同棲のメリット:結婚生活を想像できる
同棲の一番のメリットは、結婚生活を想像できることが挙げられるでしょう。毎日顔を合わせることになるので、喧嘩が起きたり話し合いが必要になったりすることもあります。しかし、それは悪いことではなく、価値観や相性のすり合わせに必要なことなので、はじめのうちはポジティブに捉えてよいでしょう。女性からしたら、「家事をどのくらいしてくれるのか」なども気になる点ではないでしょうか。
同棲のメリット:知らなかった一面を知ることができる
デートだと見えなかった一面も、一緒に生活するようになったら自然と見えてくるはずです。デートのために気合を入れている姿だけでなく、家でダラダラしている姿も見ることになります。食べ物の好みや休日はどうやって過ごしたいかなど、これまで見えてこなかった部分を知ることができるので、相手のことを深く理解するきっかけが多くなります。
反対に、生活が合わないと感じてしまった場合は、結婚前に気づけてよかったと考えるようにするとよいでしょう。
同棲のメリット:一緒にいられる時間が増える
好きな人となら、なるべく一緒にいたいと思うもの。お互いに働いていたり、生活リズムが合わなかったりすると、あまり会う時間が取れずにすれ違ってしまうこともあります。しかし、同棲していれば、毎日同じ家に帰って顔を合わせることになるので、一緒にいられる時間が増えるのです。
家に帰ったら好きな人がいて、今日の出来事などを話せるのはとても幸せなことでしょう。デートの時間を無理に確保しなくてもいいので、忙しい方にとっては大きなメリットです。
同棲のメリット:生活費の負担が少なくなる
生活費を折半できることから、一人暮らしするよりも生活費を節約できます。家賃や光熱費も二人で負担すればよいので、そのほかの部分を貯金に回すこともできます。
さらに、結婚資金を貯めるなど共通の目標があれば、貯金へのモチベーションも上がるでしょう。生活費を節約したいカップルにとってもメリットが大きいのが同棲です。
同棲のデメリット:結婚のタイミングがつかみづらい
結婚生活のシミュレーシができる同棲ですが、どうしても男性側と女性側でどの程度結婚を意識しているかに差が出てしまいます。一般的には女性は「同棲=結婚前提」と捉えがちですが、男性の場合はそこまで重く考えていないこともあります。
そのため、同棲を始める前に期間を決めておかないと、ズルズルと同棲生活が続いていくだけで、逆に結婚が遠のいてしまうこともあります。とくに女性は結婚をゴールに考えている場合が多いので、結婚してくれない彼への不満が募ってしまうかもしれません。
同棲のデメリット:家事やお金の分担で喧嘩に発展する
家賃や光熱費などの金銭的な問題や、洗濯や食事の用意といった家事の分担で揉めてしまうのは、同棲カップルではよくあることでしょう。
とくに同棲前に実家で暮らしていた人は、生活費で出費する分をもったいなく思うかもしれません。そうなると、「どうして自分ばかり払っているのか」という不満につながってしまうことも考えられます。反対に、家事の面では女性が不満を抱きがちです。「どうして二人の家なのに自分だけが家事をしているのか」などと、喧嘩に発展してしまうことがあります。
同棲のデメリット:自分の時間が取れなくなる
同棲では好きな人と一緒にいられる時間を確保できますが、裏を返せば、一人での時間が確保しづらくなることでもあります。いつでも家に人がいる状態になるので、ストレスに感じたり、自由がないと感じたりするかもしれません。
また、喧嘩したとしても二人でいなくてはなりません。逃げ場のない気まずい空間に、窮屈感を覚えることもあるでしょう。お互いのプライベートの確保については、話し合ってルールを決めておくことをおすすめします。
同棲のデメリット:簡単に別れられない
同棲する際にはさまざまな手順を踏むことになりますが、解消する際にも複数の手順が必要になります。住んでいる物件の解約や新しく住む場所の確保、引っ越しや住民票の移動など、手続きだけでもかなり大変になります。新しく住む場所が見つかるまでは一緒に暮らさなくてはならないケースもあり、精神的にも負担が大きいでしょう。
また、一緒に暮らしていることで別れ話ができず、ズルズルと付き合い続けてしまうことも考えられます。「同棲解消が面倒に感じて、問題をそのままにしている」なんていうカップルもいるのではないでしょうか。同棲するときは楽しいかもしれませんが、解消する時ときは大変だということを覚えておきましょう。
これらのデメリットを見て不安に感じた方は、まずは週末だけ同棲したり、半同棲したりするところから始めてみてもいいかもしれません。
同棲生活が成功するポイント
メリットだけでなく同棲にはデメリットもつきものですが、せっかく好きな人と暮らすなら成功させたいですよね。ここからは、同棲生活を成功させるためのポイントについて解説していきます。同棲を開始する前にしっかりと話し合って、二人の生活を快適なものにしましょう。
同棲期間を決めておく
結婚のタイミングがつかめないというデメリットを解消するために、同棲の期間をあらかじめ決めておくことをおすすめします。結婚するかどうかの答えを出す期限を決めておくと、お互いに考えやすく、スムーズに結婚に踏み切れるでしょう。
一般的な期限としては、賃貸物件の期限でもある「2年」です。更新するタイミングで結婚の話が出やすいので、切りのいい数字であると言えます。とはいえ、あくまで一般的な期限なので、恋人とよく話し合って決めましょう。
お金や家事などの分担を決めておく
生活するうえで必要になってくる、お金や家事についてですが、どちらがどのくらい負担するのかについてあらかじめ決めておくと、トラブルになりにくいです。「家賃や光熱費は折半にするのか」「どちらかが多く負担するのか」など、同棲生活が始まってからでは繊細な問題になるので、はじめに話し合っておきましょう。
また、家事に関してのルールはきっちり決めすぎるとかえって窮屈に感じる場合があるので、「食事を作ったほうは洗い物をしなくてもいい」など、大まかなルールを決めておくのもおすすめです。
相手を尊重する
一緒に暮らし始めると、小さなストレスの積み重ねなどによって相手への不満が溜まっていくこともあります。そこで大事なのは相手を尊重し、感謝と謝罪を忘れないことです。いくら同棲相手といっても他人であることを肝に銘じましょう。
何かしてもらったら「ありがとう」、悪いことをしたら「ごめんなさい」といった基本的なところを徹底していくことで、お互いの関係性を良好に保つことができます。また、日ごろの挨拶も欠かさないようにしましょう。
同棲をスタートする際に必要なこと
同棲をスタートするにあたっての基礎知識について解説していきます。生活していくうえで知っておきたい間取りやお金のことを解説するので、同棲前によく話し合ってみてください。
世帯主はどうするか?
住民票を提出するときに必要になるのが、「世帯主」です。同棲中の世帯主の決め方については2パターンあります。
どちらか一人が世帯主になる
男性か女性かどちらかが世帯主になり、もう片方を「同居人・未届けの妻や夫」とする方法です。同一世帯に所属していることになるので、住民票を提出する際には、同棲していることが周りからもわかるようになります。
メリットとしては、委任状がなくても相手の分の住民票や保険証が受け取れることや、社会保険の被扶養者として加入できる場合があることなどが挙げられます。どちらか一人を世帯主にした場合は、所属している自治体から転居しない限り、相手の名前が住民票に残ってしまうので注意が必要です。
二人とも世帯主になる
男女ともに世帯主となる場合には、住民票が別になります。書類上では一人で暮らしていることになり、同棲を解消しても相手の痕跡が残りません。
ただ、委任状なしで相手の分の住民票や保険証が受け取れなかったり、社会保険の被扶養者として加入できなかったりするデメリットがあります。結婚を前提に同棲しているのであれば、片方を世帯主とするのが便利でしょう。
間取りはどうするか?
カップルが同棲を始めるうえで、大事なのは間取りです。適切な間取りを選択しないと、喧嘩が増えたりトラブルが発生したりする可能性が高くなります。仲よく同棲生活を送るためにも、しっかりと二人に合った間取りを選択しましょう。
結婚するのが共通の目的となっており、貯金しなくてはならない場合は、1LDKがおすすめです。部屋数が少ないため家賃を抑えつつも、くつろげるスペースを確保できるのが特徴です。
個人のスペースを大事にしたいのであれば、2DKや2LDKの間取りがおすすめです。それぞれ一人の空間を持つことができ、プライベートを確保できるので、生活リズムが違うカップルでも快適な生活を送れるはずです。
また、結婚や子育てのことを視野に入れて物件を選ぶのであれば、3LDKと広さのある間取りを選びましょう。家族が増えても暮らし続けることができるので、賃貸だけでなく物件を購入するパターンでもおすすめです。
生活費など
同棲生活の平均的な支出は、1世帯当たり月26~29万円程度です。これには家賃や食費、光熱費などが含まれています。住んでいる地域によって差はありますが、二人の収入で無理なく生活できるのかを考える指標にしてみてください。「いつまでにいくら貯める」など具体的な共通の目標を持ち、生活費のやりくりについて考えてみましょう。
同棲生活を成功に導くためのコツをつかもう
好きな人と同じ家に帰ることができ、毎日一緒にいられる同棲ですが、それによって生まれるリスクもあります。きちんと把握して、デメリットが大きくならないように工夫をしていくのが、同棲生活を成功に導くためのコツだと言えるでしょう。
同棲生活を成功に導くには間取りも重要な役割を果たしています。同棲生活を送るための住宅をお探しの際は、下記よりお気軽にお問い合わせください。
ピタットハウスのお問い合わせページに移動します
お問い合わせページに移動します
あわせて読みたい
よくある質問
-
お部屋探しに役立つ情報はありますか?
-
物件探し(不動産購入・売却)について役立つ情報はありますか?
この記事をシェアする
お部屋を探す
特集から記事を探す
記事カテゴリ
おすすめ記事
物件をご所有されている方、
お住まいをお探しの方
売りたい
土地活用・相続の相談がしたい
売るか貸すかお悩みの方はこちら