- 必要な家電・家具をリストアップして、予算があれば追加するというやり方が賢い
- 住む部屋の広さを確認してから購入しないと、部屋の使い勝手が悪くなることも
- 初期費用を抑えたいなら、サブスクリプションサービスを利用するのも手
一人暮らしの新居を決めたら、生活するのに必要な家電や家具をそろえなければなりません。家電・家具には、冷蔵庫、洗濯機といった「ないと生活が成り立たないもの」がある一方で、アイロンやソファのように「引越し直後にはなくてもさほど困らないもの」もあります。
家電・家具を一度にそろえようとすると、出費がかさんで生活が苦しくなるおそれも……。一人暮らし用の部屋はスペースも限られるため、広さに合わせた家電・家具の選択が必要です。この記事では一人暮らしに必要な家具や家電、そしてそれらを安く購入する方法などについてご紹介します。
新生活に必要な家電・家具と費用相場
一人暮らしを始めるにあたって、一人暮らし用の家電や家具を一からそろえる方も多いでしょう。その場合、すべてをそろえるのにどれぐらいの費用がかかるのか、気になるところですよね。まずは新生活を始めるときに必要な家電・家具の種類と、費用の相場をリスト化して解説します。
【新生活ですぐに必要になる家電・家具】
・冷蔵庫
・洗濯機
・電子レンジ
・掃除機
・寝具
・照明器具
・エアコン
・カーテン
・ドライヤー
冷蔵庫
冷蔵庫は、飲み物を冷やしたり食べ物を保存したりするのになくてはならない家電です。料理(自炊)をほとんどせず、飲み物などを保存するだけであれば100L以下でもよいですが、食材や大きめのペットボトルを保存したいなら150L程度のサイズがおすすめ。自炊が中心になる場合は、まとめ買いのことも考えて150~180Lほどあると便利でしょう。
予算の目安としては、100L程度で2~3万円程度、150Lから180Lで3~5万円程度を見ておきましょう。
洗濯機
コインランドリーを利用する方法もありますが、自宅に洗濯機があったほうが断然便利です。一般的な目安として、一人あたりの1日分の洗濯物は約1.5 kgと言われています。毎日洗濯をする想定なら、4kg以下の製品でも十分かもしれません。
最近の洗濯機は、洗濯物の多さに合わせて水や洗剤の量を調整できるものが多くあります。静音機能や乾燥機能付きなど高性能な製品も多いので、設置するスペースの広さと予算が合えば7kg以上のものでもよいでしょう。
洗濯機の価格は、5kg以下であれば3万円程度から、6kg以上の高性能タイプなら5万円程度からが相場の目安となります。
電子レンジ
ほとんど自炊をしない場合でも、コンビニやスーパーで買ってきた食べ物を温めてくれる電子レンジは一人暮らしに欠かせない必需品です。たとえ炊飯器がなくても、電子レンジで温められるご飯のレトルトパックがあれば温かいご飯を食べられます。日常生活において非常に利用頻度の高い家電と言えるでしょう。
電子レンジには、電子レンジ機能のみが付いているタイプと、オーブン機能が付いているタイプがあります。自宅で料理をしたい方や朝にトーストを食べたい方には、オーブン機能が付いているタイプがおすすめです。
価格は、レンジ機能のみのタイプなら6,000円程度からが相場。オーブン機能が付いているタイプであれば、1万円程度から選択肢があります。
掃除機
掃除機は部屋をきれいにするために欠かせない家電で、引越し当日から活躍します。一人暮らしの方に人気があるのは、スペースを気にしなくていい縦長のコードレスタイプ。このタイプの掃除機なら、収納のデッドスペースや生活の邪魔にならない場所などに置いておけます。コードレスなので、使用中に「コードが届かない」「コードが絡まる」といった心配もありません。
コードレス掃除機は、価格の安いタイプで1万3,000円前後からあります。
寝具
布団などの寝具も、引越した当日から必要です。物件によってはベッドが備え付けられているところもありますが、それでも布団や枕などは用意しなければなりません。
ベッドはシングルタイプで1万円程度から、布団は一式セットになっているもので5,000円程度からあります。
照明器具
最近では備え付けられている部屋も多いので、入居前に必ずチェックしましょう。照明器具は、6畳タイプで5,000円程度からが相場となります。
エアコン
最近の一人暮らし用のマンションには、初めからエアコンが設定されているところが多くあります。初めからエアコンがあるなら購入する必要はありませんが、ない場合は生活環境を考慮して購入するのがよいでしょう。エアコンは本体のほかに設置費用がかかります。出費が気になる場合は、エアコン付きの部屋を選ぶことをおすすめします。
エアコンは、6畳・スタンダードタイプのもので3万円台から選択肢があります。
カーテン
一人暮らし初日に、意外と忘れられがちなのがカーテン。カーテンがないと外から部屋のなかが丸見えになってしまうため、とくに女性の一人暮らしには欠かせません。ただし、カーテンは部屋の印象を決める重要なポイントになるので、焦って購入するのは考えものです。思い描いた部屋のイメージに合うものを選ぶとよいでしょう。
カーテンは、カーテンのみとレース付きでは価格が変わってきます。カーテンのみだと2,000円程度から、レース付きの場合は3,000円程度から購入可能です。購入する前に、サイズをしっかり測っておきましょう。
ドライヤー
お風呂あがりや外出前のセットに、ドライヤーはあると便利な家電です。とくに女性の場合は、身だしなみのために欠かせない「必需品」ととらえている方も多いのではないでしょうか。
安いドライヤーなら1,000円前後から、マイナスイオンドライヤーなどの多機能タイプでも2,000円前後から選択できます。
必要ではないがあったら便利な家電・家具の費用
「絶対に必要」とは言えないものの、あると一人暮らしが便利になる家電や家具もあります。人によっては不要な場合もあるので、自身の生活スタイルに合わせて優先順位を付けてみてください。
【新生活であったら便利な家電・家具】
・テレビ
・炊飯器
・電気ケトル
・ベッド
・テーブル
・ソファ
テレビ
最近は「テレビをほとんど見ない」「なくても不自由ではない」という方もいるようですが、やはり「大きな画面で見たほうが楽しめる(集中できる)」という方は多いと思います。一般的に、一人暮らしでは20インチから32インチのテレビが選ばれているようです。
24インチのテレビで1万5,000円程度からが価格の目安。メーカーやサイズ、機能によって価格は変わるので、用途や部屋の大きさなどに応じて適したものを選びましょう。
炊飯器
毎日は自炊しなくても、「時々は自分で料理を作りたい」なら炊飯器が必要です。炊き込みご飯はもちろん、煮込み料理やゆで料理など工夫次第でいろいろな調理ができるので、料理のバリエーションが広がるでしょう。
3~4合タイプのリーズナブルな炊飯器で、4,000円前後からが相場となります。できれば持っておきたい家電の一つです。
電気ケトル
コーヒーなどの温かい飲み物を飲むときや、カップラーメンやスープを作るときなど、お湯を使う場面で重宝するのが電気ケトルです。
電気ケトルは、安い製品であれば2,000円ほどで購入することができます。
ベッド
ベッドは、一人暮らしならシングルタイプで十分でしょう。荷物が多いなら、下に収納があるタイプが便利。価格重視であれば、パイプベッドやソファーベッドなら安く購入できます。
ベッドの相場は、安いものだと1万円を切ります。下に収納があるタイプを希望するなら、1万5,000円程度から予算を見ておきましょう。
テーブル
最近ではリモートワークやオンライン会議(授業)の機会が増え、これからもパソコンなどを介した自宅と会社・学校間のオンラインコミュニケーションは増加していくと考えられます。インターネット環境と同時に、テーブルでのデスクワーク環境も整えておくとよいでしょう。
テーブルはパソコン作業をするほかにも、食事をするときや友人が遊びに来たときなどにあると便利です。置くスペースがない場合は、折りたたみ式のローテーブルがおすすめ。サイズによって価格は異なりますが、5,000円程度から購入することができます。
ソファ
部屋の広さによってはソファを置くスペースがないところもあるでしょう。しかし、ソファがあるとゆったりくつろげるので、家にいる時間が長い方におすすめです。ソファーベッドならベッドと兼用にもできるので、「両方置くスペースはない」という場合にぴったりです。
二人掛けタイプの一般的なソファなら、安ければ1万円ほどで購入できます。
一人暮らしの家電・家具選びの注意点
「一人暮らしにはどんな家電・家具が必要か」がわかったところで、次は選び方について見ていきましょう。家電や家具はそう何度も買い替えるものではありません。自分のライフスタイルに合った、使い勝手のよいものを選びたいですね。
以下では、一人暮らし用の家電や家具を選ぶ際の注意点を家電ごとにご紹介します。
冷蔵庫
自炊するかしないかにかかわらず、食材を保存したり食べ物や飲み物を冷やしたりするのに不可欠な家電が冷蔵庫。自炊派は、作り置きやまとめ買いに対応できる冷凍庫が大きめのタイプを選ぶとよいでしょう。
また、一人暮らし用の冷蔵庫は高さがそれほどないタイプが多いので、スペースの関係で「冷蔵庫の上に電子レンジを置こう」と考える方が多いようです。そういった使い方をする場合は、冷蔵庫の上部が「耐熱性能天板」であることを確認してから購入しましょう。
電子レンジ
電子レンジは多少価格が上がっても、オーブン付きのタイプのほうが調理の選択肢が増えるのでおすすめです。自炊をしたい方なら、スチーム機能付きの電子レンジを選ぶとさらに料理の時間を楽しむことができるでしょう。
洗濯機
洗濯機には乾燥や静音、洗濯槽自動洗浄など、さまざまな機能が付いているものがあります。しかし、高機能な洗濯機はそれだけ価格も高いもの。こだわりがなければ、最低限の機能が付いているタイプを選んで購入にかかる費用を抑えましょう。
最近の洗濯機では、容量7kg以上の大きめタイプであっても洗濯物の量によって水や洗剤の量を自動調節してくれるものがあります。大型の洗濯機なら、ブランケットなども洗濯できて大変便利です。ドラム式ではなく縦型の洗濯機でも乾燥機能が付いているタイプがあるので、好みに応じて選んでみてください。
掃除機
掃除機にはコード付きのキャスタータイプとコードレスタイプがあり、コードレスタイプのほうがどこでも持っていけるので便利です。選ぶときには、吸収力の強いタイプでかつ軽量の掃除機のほうが、ストレスなく手軽に掃除できます。
炊飯器
高機能な炊飯器は購入価格だけでなく電気代も高くなってしまうので、一人暮らしにはややオーバースペックと言えるかもしれません。炊いたご飯を冷凍などでストックしておきたいなら3~4合程度のものを、そうでないなら一人でもムダがない1合炊きができるタイプのものを選びましょう。
テレビ
テレビを購入する際は、部屋の大きさとテレビを視聴する距離を考慮して選びましょう。サイズの目安は以下になります。
・4畳半……32インチ未満
・6畳……32インチ
・8畳……32インチから40インチの間
・10畳……40インチ
部屋の広さの割にテレビが大きいと圧迫感が出てしまうので、部屋に合ったサイズを選ぶようにしましょう。最近では価格の安いモデルでも、外付けHDDへの録画機能が付いているものが多くなっています。購入するときには用途に合わせて検討してみてください。
家具
家具のなかでも、とくに「一人暮らし用」として必要になる家具をピックアップしています。
食器棚
一人暮らし用なら、それほど大きな食器棚は必要ありません。食器だけでなく食品をストックしたりキッチンの小物を収納したりできるため、あれば便利な家具と言えます。
収納家具
衣服や雑貨、その他の細々したものを整理する収納家具は、家具の中でも必要性が高いかもしれません。とくに女性の場合は持ち物がたくさんある方が多いので、部屋をスッキリと見せるためにも収納家具は必需品です。購入する際には、サイズや高さはもちろん、「容量が足りなかった」と後悔することがないように、持ち物の量を正確にチェックしておきましょう。
予算に余裕がない……家電を安くそろえる方法はある?
冷蔵庫・洗濯機・掃除機・電子レンジという4つの家電をそろえるだけでも、6万円以上の費用がかかると考えられます。それにプラスして欲しい家電や家具をまとめて購入するなら、10万円以上の予算が必要になるでしょう。
一人暮らしをスタートするタイミングでの家電・家具選びは、敷金・礼金や引越し代といった初期費用のことを考えると、できれば安く抑えたいですよね。そんな方におすすめしたい、家電を安くそろえる方法をいくつかご紹介します。
家電量販店などで「セット家電」を購入する
毎年2月半ばを過ぎると、家電量販店では新生活の応援を目的としたセールやキャンペーンが実施されます。就職や入学などで春から一人暮らしを始める方のために、一人暮らし用の洗濯機や冷蔵庫・電子レンジなどをセットにして売り出すものです。
冷蔵庫と洗濯機のセットや、そこにテレビ、掃除機、電子レンジ、炊飯器などが加えたセットなどが一般的なラインナップ。家電量販店のなかには家具も一緒に販売しているところもあり、そういった店舗なら家電から家具まで同じ場所でそろえられるので便利です。製品をそれぞれ個別にそろえるよりも価格が安く、複数の店舗を回らずに済むので購入の手間も省けます。ポイントを貯めやすいのもメリットと言えるかもしれません。
ただし、セットの商品はメーカーやサイズ、デザインなどがすべて決まっているため、好みの商品を選ぶことはできません。「この家電が欲しい」といったこだわりがない方には、おすすめの購入方法と言えます。
インターネットショップで購入する
インターネットショップは人件費や光熱費などが家電量販店ほど必要でないため、そうした経費の分だけ安く購入できるチャンスがあります。ショップごとに品ぞろえや特典などが異なるため、時間があるときにスマートフォンやパソコンでチェックしておきましょう。何か疑問や質問がある場合は、メールなどで問い合わせると回答してくれます。
デメリットは、実際に商品を見ていないために商品が届いてからがっかりするかもしれないこと。インターネットショップで家電を購入する際は、家電量販店などに行って実物を見てから購入すると安心です。また、返品にもしっかり対応してくれる店舗を選ぶようにしましょう。
サブスクリプションサービスを利用する
半年や1年など比較的短い期間で引越しする可能性がある方、家電購入の初期費用を抑えたい方には、サブスクリプションサービスが便利です。サブスクリプションサービスとは、製品やサービスなどを一定期間利用し、その利用範囲に対して代金を支払う方式のこと。「定額で一定期間使い放題のレンタルサービス」と言い換えられるかもしれません。
必要な家電をサブスクリプションサービスでレンタルをすれば、初期費用がかかりません。引越しをする場合は契約を解除するだけ。処分などの手間がないのもメリットです。家電の洗濯機や冷蔵庫の処分にはリサイクル料金がかかるので、一定期間しかその場所で一人暮らしをしない方にはとくにおすすめです。
また、サブスクリプションサービスによっては急な引越しや転勤に対応してくれるところもあります。使い方によっては、かなり費用を抑えられるでしょう。
一人暮らしに必要な家電や家具はお得に選びましょう!
不安半分、ワクワク半分の一人暮らし。まずは、必要になりそうな家電や家具をリストアップしてみてください。そして一人暮らしの生活をできるだけ具体的に思い浮かべ、どんな家電・家具が必要なのか、あるいはどちらの家電(家具)を優先して購入すべきなのかを考えてみましょう。
お気に入りの部屋で快適な生活が実現すれば、一人暮らしは順調なスタートを切ったと言えるでしょう。
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