- マンションの物件探しから購入までの期間は、数ヶ月から1年以上かかることもある
- マンションの引き渡しまでには多くのステップがある
- 想定以上に長い期間が必要になることもあるため、余裕をもったスケジュールを組もう
マンションなどの不動産の購入は、その先の生活の拠点を構えることになるため、慎重な検討が必要です。とはいえ、人生の中で何度も経験するという方は少数派で、ほとんどの方にとっては初めての経験となるでしょう。
そこで、ここではマンションを購入するまでの基本的な流れと、必要な期間などについて詳しくご紹介します。
マンションを買うまでのステップ〜資金計画から物件の検討まで
マンション購入にあたって、最初に考えなければならないのが「スケジュール」です。まずは、マンションを買うまでにはどんなステップが必要で、どのくらいの期間がかかるのかをご紹介します。
マンション購入までにかかる期間は数ヶ月から1年前後
マンション購入までにかかる時間は、条件や状況によって異なります。一般的には、物件選びからマンション購入、住み始めるまでには数ヶ月から1年前後の期間が必要になります。
場合によっては1年以上かかる可能性もあるため、ある程度余裕を持ってスケジュールを立てるとよいでしょう。
ステップ①:資金計画
マンション購入の最初のステップとなるのが、「資金計画」です。
資金計画の中心となるのは、マンションの購入費用です。住宅ローンを利用するのであれば、今後の人生設計などを考えながら返済計画を立てる必要があります。一般的に、住宅ローンは20年から30年以上となるケースもあるため、より慎重に計画しましょう。
30年以上の人生設計となると、これからの仕事の変化、転職や退職などによる収入の変化、子どもの進学といったさまざまなイベントがあります。そのほかに、予定外の出来事が発生することも考えられるので、余裕を持った資金計画・ローン返済計画が求められます。
ステップ②:物件探し
資金計画が定まったら、続いては予算内での物件探しへと進みます。
物件探しをより効率的にするためのポイントとして、エリアを絞り込むことが挙げられます。環境や利便性が場所によって大きく異なるため、勤務地や子育て環境などを考慮してエリアを選ぶ必要があります。
部屋の設備は、購入後でもある程度リフォームで変更できます。一方、エリアは変えることができないので、あらゆる角度から情報収集することが大切です。
ステップ③:物件の検討
ある程度物件の目星がついたら、より深く検討する必要があります。そこで重要となるのが、物件見学です。図面で間取りなどを確認できても、実際に現地に立ってみると印象がまるで違うというケースも少なくありません。新築マンションであれば、モデルルームの見学ができます。実際に家具・家電なども配置されているので、実際の生活をよりイメージできるでしょう。
見学の際には周囲の環境の確認も必須です。立地はもちろんのこと、共用スペースの管理が行き届いているか、どんな人が暮らしているのかなども見ておくと安心です。
物件やモデルルームの見学は要予約となっている場合が多いので、事前に確認してスムーズに見学できるようにスケジュールを組むようにしましょう。
物件見学のポイント
物件見学の際には、単に広さや間取りを確認するだけでなく、具体的にその場所での生活をイメージすることが大切です。たとえば、小さなお子様がいる場合は、家事をしながら子どもの様子を把握できるか、などです。
また、電車通勤を考えている場合には、実際に駅まで歩いてみると通勤のイメージがわきます。自家用車を利用するのであれば、駐車場の広さや周辺道路の混雑状況を実際に確認できると、なおよいでしょう。
収納の広さや使い勝手は、図面ではわかりにくいポイントのひとつです。物件やモデルルームを見学する際には、収納スペースも実際に開けてみることをおすすめします。
マンションを買うまでのステップ~住宅ローン審査から売買契約まで
希望の物件が決まったら、具体的に購入に向けての手続きをはじめることになります。ここからは、住宅ローンの審査から売買契約までを各ステップに分けてご紹介します。
ステップ④:事前審査
住宅ローンの審査には、「事前審査」と「本審査」の2つの段階があります。マンション購入にあたって最初に受けることになるのが、事前審査です。
実際に借入をするための本審査は、マンションの売買契約の後に行われますが、そこで審査落ちとならないように事前審査を先に行います。
事前審査の方法や、必要な書類などは金融機関によって異なりますが、基本的には本人の申告をもとに審査が行われます。そのため、ここでの申告には正確さが求められます。申告と実際に収入や状況などが異なっていると、事前審査に通過できても肝心の本審査で落ちてしまいます。年収などの収入面のみでなく、自動車ローンなど他の借入がある場合も、正確に申告しましょう。
事前審査は、不動産会社や金融機関に依頼することで簡単に行えます。また、近年ではWeb上で簡単に申し込める事前審査も増えているので、資金計画の段階で事前審査を受けて予算の目安を決めるのもおすすめです。
ステップ⑤:重要事項説明と売買契約
事前審査を通過すれば、いよいよ売買契約へと進みますが、その前に「重要事項説明」が行われます。これは、宅地建物取引士から購入予定のマンションの詳しい説明や契約条件などについて説明を受けるというもので、法的に義務づけられています。
内容に問題がなければ、重要事項説明書に署名と捺印をして提出します。この説明時に納得できない点や、問題点が出てきた場合はキャンセルも可能です。
重要事項説明が終われば、売買契約です。重要事項説明と同日に行われることもありますが、基本的には契約書があらかじめ用意されているので、そこに署名・捺印をすることで売買契約は成立します。
この売買契約の段階で、手付金を支払うことになります。金額は物件の価格5~20%となり、20%を越える手付金の受け取りは、法律で禁止されています。
ステップ⑥:住宅ローン本審査
続いては、住宅ローンの本審査へと進みます。本審査では、仮審査とは違い収入を証明するための住民税決定通知書や本人確認のための印鑑証明、住民票など多くの書類を提出する必要があります。
また、住宅ローンと同時に「団体信用生命保険」にも加入する必要があり、こちらの審査も受けることになります。本審査および団体信用生命保険の審査結果は、1~2週間程度で結果が通知され、通過すれば住宅ローンの本契約へと進みます。
マンションを買うまでのステップ~引き渡しまで
住宅ローンの本審査が終われば、引き渡しに向けて進めていくことになります。ここからは、最後の引き渡しまでのステップをご紹介します。
ステップ⑦:内覧会
新築マンションのみですが、建物の完成後、引き渡しの前に実際の部屋を確認するための機会として、内覧会が設けられています。
購入者へのお披露目という面もありますが、物件の不具合などがないかを確認する大切な機会です。しっかりとチェックして、問題があれば引き渡しまでに修繕などを依頼しましょう。
ステップ⑧:物件代金の支払い
住宅ローンを契約し、マンションの所有権・抵当権登記の手続きが終わると、融資金が振り込まれるので、売主に対して支払を行います。このタイミングで、物件の代金のほかに登記に必要な費用、固定資産税などを支払うのが一般的です。
ステップ⑨:引き渡し
支払が完了すれば、いよいよ引き渡しです。マンションの部屋の鍵を受け取り、いつでも引越せる状態になります。ただし、新築マンションなどの場合、多くの住民が引越してくるため、事前にスケジュールが決められている場合もあるので注意が必要です。
マンション購入までのスケジュールを確認しておこう
マンションの物件探しをはじめてから、実際に引越しを行える状態になるまでにはさまざまなステップがあり、期間としては数ヶ月から1年以上かかることもあります。マンションの購入を検討している方は、あらかじめこの期間を頭に入れたうえで余裕を持ったスケジュールを組むようにしましょう。
マンションの購入を検討している方は、下記の窓口から気軽にご相談ください。
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