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「3階建て狭小住宅」でも老後は快適?安心して暮らすためのヒントとは

更新日:2022.08.18

「3階建て狭小住宅」でも老後は快適?安心して暮らすためのヒントとは

都市部では地価が高いため、マイホームの選択肢として「一戸建て(一軒家)は難しい」と考えている方が多いかもしれません。しかし、床面積を土地ではなく「上」に確保することで、都市部にあっても一戸建てに住める可能性を高めてくれるのが、「3階建て狭小住宅」です。ここでは、そんな狭小住宅のメリットやデメリット、そして老後の生活における注意点などをご紹介します。狭小住宅の購入を検討している方は、これから10年、20年、30年と長く住み続けることもふまえて、「快適な暮らし」のイメージを持っておきましょう。

  • 土地の広さが限られる都市部において、3階建て狭小住宅のニーズは高まっている
  • 小規模住宅用地に該当する場合は、固定資産税評価額が6分の1になる
  • 対策を講じておけば、狭小住宅でも長く快適に過ごせる

もくじ

  1. 狭小住宅のメリット・デメリット

    1. 3階建て狭小住宅とは

    2. 3階建て狭小住宅のメリット

    3. 3階建て狭小住宅のデメリット

  2. 3階建て狭小住宅、老後の生活で困るのはどんなところ?

    1. 階段のアップダウンが大変

    2. 1階と3階の温度差が大きい

  3. 老後も快適に暮らせる間取り対策

    1. トイレを各階に設置する

    2. 階段を使いやすくする

    3. 気密性・断熱性を高める

    4. 玄関に電気錠や宅配ボックスを設置する

  4. 3階建て狭小住宅で老後も快適な暮らしを

 

狭小住宅のメリット・デメリット

まずは、狭小住宅の特徴をメリットとデメリットの両面からご紹介します。

3階建て狭小住宅とは

狭小住宅というと、単に狭くて小さな一戸建てをイメージするかもしれません。しかし、ここでは土地を最大限に有効活用することにより、狭さを感じさせず快適に暮らせるように工夫された3階建て住宅を指します。

国土交通省の調査を見てみると、木造3階建ての建物(3階建て狭小住宅)は近年増加傾向にあります。2015年に建築された木造3階建ての居住専用住宅は2万4,323棟でしたが、2021年には3万213棟まで増加。地価の高い都市部において、3階建て狭小住宅は今後も増えていくと考えられます。

 

出典:国土交通省 建築着工統計調査(2015年)(2021年

3階建て狭小住宅のメリット

土地を最大限に有効活用できる

3階建て狭小住宅の一番のメリットは、限られた土地を最大限に有効活用できる点です。3フロアにすることで、同じ土地でも平屋の約3倍の床面積を確保できます。

固定資産税や都市計画税の支払いを抑えられる

一戸あたりの面積が200㎡以下の住宅用地(200㎡を超える場合は200㎡までの部分)を「小規模住宅用地」と言います。この小規模住宅用地に該当する土地は、固定資産税の評価額が6分の1に、都市計画税の評価額が3分の1に軽減されます。税負担の軽減効果が高い点は、狭小住宅のメリットです。

光熱費を節約しやすい

間取りにもよりますが、冷暖房をフロアごとに使用でき、光熱費を節約しやすいというのも利点です。

掃除に手間がかからない

各フロアがコンパクトなため全体に目が届きやすく、掃除にもさほど手間がかかりません。また、大きな家に比べて修繕費用も少なく済みます。

家族と顔を合わせやすい

狭小住宅は動線がシンプルで無駄のない間取りになるため、大きな家より家族と顔を合わせやすいのも特徴です。リビング内に階段が設けられた間取り(リビング階段)なら、昇降の際に必ず家族がいる空間を通ることになります。家族の会話も増える狭小住宅は、理想の選択肢かもしれません。

水害などの際は3階に避難できる

場所にもよりますが、大雨による急な水害など、万が一のことが起きた場合には地面から高さのある3階に避難することが可能です。こうした危険が迫っている際に3階で過ごすことは、リスク回避にもなります。

3階建て狭小住宅のデメリット

周囲の家との距離が近いケースが多い

土地の広さが限られていることもあり、付近の家との距離が近く、騒音問題が起こる可能性もあります。そのため、狭小住宅の建築前や購入時には周辺の環境をよく確認しておき、防音などの対策をしっかり講じることが大切です。

間取りの自由度が低い

それぞれのフロアの広さが限られていることもあり、間取りの自由度が低いという点もデメリットです。

3階建て狭小住宅、老後の生活で困るのはどんなところ?

3階建て狭小住宅、老後の生活で困るのはどんなところ?

一戸建て(一軒家)を購入したら、「生涯そこで暮らすもの」と多くの方が考えるでしょう。だからこそ、老後の生活をイメージしておくことが大切です。
ここからは、3階建て狭小住宅で問題になりやすい、老後の生活について説明していきます。

階段のアップダウンが大変

最初に考えておくべきは、階段です。3階建て狭小住宅では、部屋の移動は「階段の上り下り」を意味します。若い頃は問題なかった階段による移動は、年齢を重ねるごとに負担となっていきます。

1階と3階の温度差が大きい

暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へと流れるため、同じ家のなかでも1階と3階では温度差が大きくなります。「高齢になって、温度差が気になるようになった」という方も少なくないようです。1階と3階では日当たりも異なり、温度差も大きくなると考えられます。

老後も快適に暮らせる間取り対策

3階建て狭小住宅で老後も快適に暮らすには、間取りも重要です。建売住宅や中古住宅でもリフォームは可能なので、以下のポイントを踏まえて理想的な間取りを考えておきましょう。

トイレを各階に設置する

高齢になると「トイレが近くなる」という方も多く、そのたびに階段の昇り降りをするのは大変です。トイレを各階に配置することで、移動そのものを減らすことができます。

階段を使いやすくする

老後に問題となってくるのが、階段です。「勾配を緩やかにする」「手すりをつける」「ある程度の広さを確保する」といった工夫で、負担を減らすことができます。

気密性・断熱性を高める

壁や窓の気密性・断熱性を高め、エアコンなどの効きをよくすると、温度調節がしやすく光熱費を節約できるというメリットもあります。

玄関に電気錠や宅配ボックスを設置する

上階にいると、来客時などに玄関まですぐに行けないこともあります。スマートフォンなどで玄関を解錠・施錠できる電気錠を取りつける、宅配ボックスを設置するなどで対応しましょう。

3階建て狭小住宅で老後も快適な暮らしを

地価を抑え、小さな土地でも床面積を確保できることから、都市部を中心に増えている3階建て狭小住宅。税金や光熱費を抑えられる、掃除に手間がかからないなど長所がある一方、高齢になってからの生活に漠然とした不安を持っている方もいらっしゃるかと思います。しかし、ポイントをおさえて物件を検討しておけば、老後も不便を感じることなく暮らせるでしょう。

3階建て狭小住宅の購入を検討している方は、以下の窓口からお気軽にご相談ください。
不安を解消できる物件のご紹介や、将来的なリフォームに関するご提案をはじめ、あなたの「理想の住まい探し」をサポートさせていただきます。
 

 

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