- 家賃7万円の物件に住む場合、手取りは21万円以上必要
- 全国的にみると家賃7万円は高額だが、東京都では平均的
- 東京23区内では家賃7万円の物件はワンルームや1Kが多い
家賃7万円の物件に住むなら手取り目安は21万円

家賃7万円の物件に住む場合、給与の手取り額は21万円が目安になります。生活にはさまざまなお金がかかります。そのため、無理なく払える家賃の目安として言われているのが、「手取りの3分の1以内」という基準です。つまり、家賃7万円の物件に住むのであれば、手取りは21万円以上あるのが理想的ということになります。
家賃の目安は手取りの3分の1
先にも少し触れていますが、家賃の目安は手取りの3分の1以内です。なぜ手取りの3分の1以内におさめるべきなのかというと、3分の1以上にしてしまうと生活が立ち行かなくなるからです。たとえば手取り21万円で、家賃を7万円にした場合、生活費として利用できるのは14万円ほどになります。そこから食費や交際費、交通費、通信費、医療費、趣味のお金などを引いていくと、貯蓄に回すお金はほとんど残りません。
つまり、手取りの3分の1以上にしてしまうと、貯蓄に回すお金どころか生活費だけで毎月マイナスになる可能性が高いのです。もちろん、貯蓄なんてもってのほか。生活に最低限の余裕を持たせるためにも、家賃の上限は手取りの3分の1までにしておくことがおすすめです。
年収の目安
手取りは額面給与のおよそ75%から85%と言われているので、これに当てはめて計算すると、手取り21万円は月収約25万円から28万円になります。単純計算すると年収は312万円から336万円になるので、家賃7万円の物件に住む場合は、年収312万円から336万円が必要です。
ただし、前項で説明したとおり、1ヶ月の収支を考えると余裕のある生活ができるかどうかは疑問が残るところです。そのため、年収312万円から336万円は家賃7万円の最低ラインと言えます。ライフスタイルや趣味嗜好などによって毎月の出費額が変わってくるので、家賃7万円の物件に住むのであれば、できれば年収336万円以上はあるのが理想的です。
一人暮らしで家賃7万円はきつい?

一人暮らしで家賃7万円がきついかどうかは、ライフスタイルや年収によって異なります。たとえば日本の平均年収である461万円ほど年収があれば、月の手取りが29万円から31万円ほどになります。この場合、貯蓄や趣味にあてるお金にも余裕が出てくるので無理のない生活が可能です。
出典:国税庁 「平均給与」
全国平均で見た場合
総務省統計局が平成30年に実施した調査によると、全国平均の家賃は5万円台です。平均給与額はトップの関東から東海、関西、四国・中国と地方になるほど低下傾向にあります。そのため、全国的には家賃に7万円を費やすのはきついケースが多いと見られます。
出典:総務省統計局 「平成30年住宅・土地統計調査 調査の結果」
出典:リクナビネクスト 「都心vs地方の最大格差は2割!地域別年収差を徹底比較」
東京都平均で見た場合
東京都で働いている人の平均月収は37万3,600円(推定年収448万3,200円以上)なので、一人暮らしで家賃7万円の物件に住んでいても十分に余裕のある暮らしができます。ただし、これはあくまで平均値なので、年齢や職業によって生活の余裕にばらつきが出る点には注意が必要です。
出典:厚生労働省 『令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況 「都道府県別」』
【東京都内】家賃7万円ではどのような物件に住める?

東京都内に家賃7万円台の物件は多いものの、7万円出せば希望の物件に必ずしも住めるとは限りません。そこで、都内で家賃7万円出せばどのような物件に住めるのかを間取り、築年数や専有面積などの条件から見ていきます。
間取りタイプ
家賃7万円で住める物件の間取りは、1R・1K・1LDKタイプがほとんどです。エリアによっては1R・1K・1LDKの家賃相場が5万円台のところも多く、7万円の予算があれば選べる物件は豊富にあります。たとえば23区内であれば板橋区や練馬区、足立区、葛飾区は5万円台から7万円台で物件を借りられます。
1LDK・2K・2DKの場合でもエリアによっては7万円台で借りられますが、10万円台が多いため、家賃7万円で物件を探す場合は、一人暮らし用の1R・1K・1LDKがベースになります。
出典:ピタットハウス 「東京都の家賃相場から探す」
※2022年10月24日現在
築年数や専有面積などその他の条件
続いて、都内で家賃7万円の物件の特徴を見ていきます。たとえば家賃相場が7万7,000円の板橋区の場合、駅から徒歩15分以内、築年数15年以上になると、物件の選択肢が増えます。同じく23区内で家賃7万円台の練馬区と足立区、葛飾区も同じ傾向にあります。
また、意外にもバス・トイレは別の物件がほとんどですが、なかにはバス・トイレが一緒になっている物件もあります。生活の利便性や優先度を考慮して、物件を選ぶことをおすすめします。
出典:ピタットハウス 「東京都の家賃相場から探す」
※2022年10月24日現在
家賃が安いとされるエリア
東京都23区内でもとくに板橋区、練馬区、足立区、葛飾区は家賃が安いエリアとして知られています。1R・1K・1DKで板橋区の場合は7万7,000円、練馬区の場合は7万4,000円、足立区の場合は7万8,000円、葛飾区の場合は7万5,000円で借りられます。
出典:ピタットハウス 「東京都の家賃相場から探す」
※2022年10月24日現在
家賃7万円で暮らすための生活費シミュレーション
次に総務省統計局のデータを参考に、家賃7万円で暮らす場合の生活費をシミュレーションしてみました。
支出項目 | 単身世帯の平均 |
---|---|
食費 | 38,000円 |
住居(水道光熱費) | 22,000円 |
交通・通信費 | 19,000円 |
教養・娯楽費 | 17,000円 |
その他 | 29,000円 |
合計 | 125,000円 |
食費に水道・光熱費、電気代などを計算すると、毎月の出費として約12万5,000円が必要です。さらにこれに家賃7万円を足すと、約19万5,000円になります。手取り21万円の場合、1万5,000円が手元に残るため、余剰分を貯蓄に回すことも可能です。さらに手取りが多い場合は、より生活に余裕を持てます。しかし、手取り21万円以下の場合は、家賃のために生活費を切り詰めることになります。生活に潤いがなくなるため、その場合は家賃の見直しを検討する必要があります。
出典:総務省統計局 「家計調査の見方・使い方(一人暮らしの世帯の生活費はどうなっていますか?)」
家賃をできるだけ安くおさえるには?

家賃はできるだけ安くおさえておく方が安心です。なぜなら、新型コロナウイルスなど、予想外の要因で手取り額が減る可能性があるからです。そして、そうした場合にも家賃が下がることは滅多にありません。そのため、不測の事態に備えて、できるだけ家賃はおさえておくことをおすすめします。
妥協できる条件を見つける
最寄り駅や築年数、水まわりなど、家賃を構成する要素はさまざまです。すべての理想を詰め込んでしまうと家賃が高くなるので、物件探しの際に「ここだけは譲れない」という条件を決めておくことをおすすめします。
たとえば部屋の広さを重視するのであれば、築年数を新築・築浅から、築○年以内に範囲を広げるなど、柔軟な対応が可能になります。ちなみに築年数が古い物件でも、リノベーションやリフォームしている物件であれば、古さはそれほど気にならない場合がほとんどです。また、バスなどの公共交通機関が発達しているエリアであれば、最寄り駅から離れた場所にある物件を探してみるのもおすすめです。
初期費用をおさえる
賃貸物件に入居する際には、敷金・礼金、前家賃などの初期費用がかかります。しかし、物件によっては敷金礼金がないところや、一定期間の家賃を無料にしてくれるフリーレント契約ができるところもあります。一般的に初期費用は家賃の5ヶ月分程度かかると言われているので、こうした条件の物件を探すことで初期費用をおさえることが可能です。
相場より安い部屋は不動産会社に理由を確認する
相場よりも安い賃料で掲載されている物件の場合は、買い物やアクセスの利便性が悪かったり、壁が薄かったりとその安さに何かしらの理由があります。その理由に納得できる場合は契約してもよいですが、生活の利便性を犠牲にしてまで安さにこだわる必要はないかもしれません。そのため、相場よりも安い部屋を紹介された場合は、必ず理由まで確認しておくことをおすすめします。
一人暮らしでも家賃7万円の物件には住める
家賃7万円の物件は都内に多く存在します。とくにワンルーム、1Kが豊富で、一人暮らし用の物件探しには適切な家賃設定です。しかし、手取りが21万円以下の場合は要注意。統計によると、食費や住居費、娯楽費など、1ヶ月にかかる生活費は約12万5,000円です。ここからさらに家賃の7万円を追加すると、約19万5,000円になるため、手元に残るお金がほぼありません。
これからライフステージが変わるたびに、何かとお金が必要になります。また、病気やケガなど、突発的にお金が必要になるケースがないとは言いきれません。その際に貯金がないとなると、苦しい思いをする可能性が高くなるので、手取り21万円以下の場合は、家賃設定を見直すことをおすすめします。
家賃7万円で住める物件を探している方は、下記よりお気軽にご相談ください。
※記事内における料金や所要時間などは、あくまでも目安です。(2022年10月現在)
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