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機械式立体駐車場なら車の防犯・劣化対策にもなる?注意点も押さえておこう

更新日:2021.07.08

機械式立体駐車場なら車の防犯・劣化対策にもなる?注意点も押さえておこう

車を所有している方は、引越しを考える際駐車場の有無について重視されているのではないでしょうか。駐車場にはいくつか種類があり、そのなかでも「機械式立体駐車場」であれば、車の防犯や劣化対策にも効果が期待できます。今回は、機械式立体駐車場の特徴や注意点について解説していきます。

  • 駐車場は主に平面式駐車場、自走式立体駐車場、機械式立体駐車場の3種類がある
  • 機械式立体駐車場には「二段・多段式」と「大型装置」がある
  • 機械式立体駐車場の注意点を押さえておこう

もくじ

  1. 駐車場にはどのような種類があるのか?

    1. 平面駐車場は屋根が設置されていない平地の駐車場のこと

    2. 大型のショッピングモールなどで見られる自走式立体駐車場

    3. 機械式は装置を使って車を出し入れする立体駐車場

  2. 「二段・多段式」駐車場には大きく3種類ある

    1. 戸建てに設置されることが多い「地上二段式」

    2. 下段が地下に収まっている「ピット二段式」

    3. 上下左右にパレットを移動できる「昇降横行式」

  3. 「大型装置」と機械式立体駐車場の安全装置について解説

    1. パレットが建物内で循環する「垂直循環方式」

    2. 上下左右にパレットを移動できる「エレベーター方式」

    3. 機械式立体駐車場の安全性をチェック

  4. 機械式立体駐車場を利用するうえでの注意点

    1. 周囲を確認したうえで利用しないと事故の危険性がある

    2. 駐車する位置によっては利用料金に差が出る

    3. 事前に停められる車のサイズを確認しておく

  5. 機械式立体駐車場を理解して、安全に利用しよう



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物件探しの際、車を所有している場合は駐車場の有無がひとつの重要なポイントになります。一口に駐車場と言ってもさまざまな種類があり、さらにマンションやアパートの場合は駐車場の利用にどれだけの費用が掛かるのかも気になるところです。駐車場の種類によって特徴はそれぞれ異なりますが、なかでも「機械式立体駐車場」は防犯面において大きな利点があります。さらに、屋根があるタイプのものであれば車体が雨風にさらされず、車体の劣化防止も期待できます。

今回は機械式立体駐車場の特徴やメリット・デメリット、注意点について詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

駐車場にはどのような種類があるのか?

駐車場には、大きく「平面駐車場」、「自走式立体駐車場」、「機械式立体駐車場」の3種類があります。それぞれに特徴やメリット・デメリットがありますが、どのような違いがあるのか、まずは駐車場の種類について解説していきます。

平面駐車場は屋根が設置されていない平地の駐車場のこと

平面駐車場とは、平地に車が停められる駐車場です。駐車場全体の広さにもよりますが、平面駐車場は車種を問わずに車を停められ、また車を出し入れしやすい傾向にあります。

ただし、屋外に設置された駐車場であり、屋根がないことがほとんどのため、雨風にさらされることで車が汚れやすく劣化しやすい点がデメリットです。また、雨の日は乗り降りが大変であることや、対策がされていない場合は誰でも駐車場に侵入できるため、盗難被害の心配もあります。

大型のショッピングモールなどで見られる自走式立体駐車場

自走式立体駐車場とは、駐車フロアが複数重なった数階建ての駐車場のことで、運転しながらスロープを上り下りしてフロアを移動するのが特徴です。比較的スペースがあるため駐車しやすく、屋根があるため雨風にさらされずに済みます。

デメリットとしては、最上階には屋根がないケースが多く、スロープの上り下りに多少時間がかかってしまうことが挙げられます。また、車高制限があるため、車種によっては利用できない場合もあるでしょう。

機械式は装置を使って車を出し入れする立体駐車場

機械式立体駐車場は、装置を使って駐車スペースに車を停めるタイプの駐車場です。「二段・多段式」や「大型装置」などの種類があり、都市部のビルやマンションでよく見られます。装置を使って車を出し入れするため盗難に遭いにくく、狭い土地面積でも多くの車を駐車できることがメリットです。

注意したいのが、機械式のため故障や事故の可能性もあるという点です。また、車の出し入れに時間が掛かったり、車高制限があったりすることも留意しておきましょう。

機械式立体駐車場はセキュリティや車のケアを重視したい人向け

いくつか種類がある駐車場のなかでも、機械式立体駐車場は防犯性が高い傾向にあるため、セキュリティ面を重視したい人におすすめです。

手が届く範囲に車が停められていると、盗難やいたずらの危険性があります。しかし機械式立体駐車場であれば、地下に車が格納されるタイプのものがあったり、柵やゲートに囲われていたりと、安心して駐車ができます。さらに、地下に格納されるタイプのものであれば雨による汚れや劣化にも悩まされないため、セキュリティ面だけでなく車のケアという面においても大きなメリットを得られるでしょう。

マンションの機械式立体駐車場を利用する場合の費用相場

マンションに備えられた機械式立体駐車場を利用する場合は、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。多くの場合、管理組合に使用料を月ごとに支払うことになりますが、おおよその相場として5,000円から3万円ほどが毎月の支払金額になります。ただし、地域やエリアによって金額が大きく変わりますので注意が必要です。



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「二段・多段式」駐車場には大きく3種類ある

機械式立体駐車場は「二段・多段式」と「大型装置」の2つのタイプに大別されますが、さらに二段・多段式の中にもいくつかの種類があります。どんな種類があるのか、それぞれの特徴と共に紹介していきます。

戸建てに設置されることが多い「地上二段式」

機械式立体駐車場のなかでもシンプルな構造設計となっているのが、「地上二段式」です。上下2段に車を停められる駐車スペースがあり、2段目の車を載せる台(パレット)は搬器となっているため、それを昇降させて2段目に車を駐車する仕組みです。停められる車の数が二台と少ないため、集合住宅ではなく戸建て住宅に設置されるタイプの駐車場になります。

下段が地下に収まっている「ピット二段式」

ピット二段式は、地下構造を有している二段式(三段以上の場合も)の駐車場であることが特徴です。地上二段式とは違って下段が地下に収まっており、上下段両方のパレットが昇降します。そのため、上段にある車を出し入れするときにその都度下段の車を出し入れする必要がないというメリットがあります。

上下左右にパレットを移動できる「昇降横行式」

車を停めるパレットを上下左右に動かせるのが「昇降横行式」で、自分の車を停めているパレットを出庫位置まで移動できる仕組みとなっています。昇降横行式も同様に、3段以上になっているものもあります。



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「大型装置」と機械式立体駐車場の安全装置について解説

「大型装置」と機械式立体駐車場の安全装置について解説

「タワーパーキング」とも呼ばれる「大型装置」の機械式立体駐車場は、「垂直循環方式」と「エレベーター方式」の2タイプに分けられます。どちらもたくさんの車を駐車できるため、ホテルや大型の商業施設などに備えられるケースが多いです。それではそれぞれどういったところに違いがあるのか、以下で解説していきます。

パレットが建物内で循環する「垂直循環方式」

車が停まっているパレットを観覧車のように循環させて、指定のパレット(車)を出庫位置まで移動させるのが「垂直循環方式」です。車が屋内に格納されるためセキュリティ面は安心ですが、ゴンドラを回してパレットを循環させるため、出庫に少々時間が掛かってしまいます。さらに、そのゴンドラの作動音が大きいのもデメリットと言えるでしょう。

上下左右にパレットを移動できる「エレベーター方式」

大型のタワーのなかにあるパレットを上下左右に移動させ、出庫位置まで運んでくれるのが「エレベーター方式」です。柔軟性のある装置で、垂直循環方式の課題である長い出庫時間を短縮し、作動音を大きく抑えています。現在は、このエレベーター方式が主流です。

機械式立体駐車場の安全性をチェック

車を複数台駐車できることや、セキュリティ面、車両のケア面においてメリットがある機械式立体駐車場。ただし、注意したいのが機械式駐車装置による事故の危険性です。

国土交通省の「機械式立体駐車場の安全対策に関するガイドライン」の手引き(平成28年)によると、平成19~28年6月末までに32件の死亡・重傷事故が発生しており、その発生状況として次のことが挙げられています。

●装置内に人がいる状態で機械が作動(12件)
●人の乗降・歩行時の転倒・落下(6件)
●作動中の装置に侵入・接触(7件)
●車両の入出庫時の衝突(6件)
●装置の非常停止(1件)
 

出典:出典:国土交通省「機械式立体駐車場の安全対策に関するガイドライン」の手引き

以上のような背景を受け、国土交通省では新たな機械式駐車装置の設置において制定した安全基準を満たすこと、国土交通大臣の認定を受けることを義務付けました。新たな安全基準に基づく機械式駐車装置のイメージとしては、次のような内容です。

【二段・多段方式】
・前面ゲートと周囲に柵が設置されている
・装置内に人が残っていることを検知するセンサーが設置されている
・反射鏡や照明装置が設置されている
・操作には暗証番号などが必要
・非常停止ボタンが設置されている

【大型装置】
・装置内に人が残っていることを検知するセンサーが設置されている
・カメラやモニターが設置されている
・操作には暗証番号が必要
・搬器の旋回部分が明示されている


出典:国土交通省「機械式立体駐車場の安全対策に関するガイドライン」の手引き

安全装置が付いているからといって安心せず、機械式立体駐車場の装置は正しく注意しながら利用するようにしましょう。

機械式立体駐車場を利用するうえでの注意点

機械式立体駐車場を利用するうえでの注意点

安全面についてはもちろん、機械式立体駐車場を利用するにあたって注意したいことがいくつかあります。将来的に機械式立体駐車場の利用を検討されている場合は、事前にそれらの注意点を把握し、後々問題が生じないようにしていきましょう。

周囲を確認したうえで利用しないと事故の危険性がある

正しく利用していれば問題ありませんが、周囲に人がいないのか確認したうえで装置を操作しないと事故の原因になってしまう可能性があります。とくに小さい子どもは、隙間に隠れたり突然走ったりする恐れもあるため、目を離さないように注意しましょう。

安全に機械式立体駐車場を利用するためにも、パレットには長時間留まらずに最小限の行動で済ませることが肝心です。小さい子どもを同乗させる際には、必ず退出して離れたことを確認してから装置を操作するようにしましょう。

駐車する位置によっては利用料金に差が出る

上段のほうが入出庫しやすいなどの理由から、ピット式の駐車場などは駐車位置によって利用料金に差が出ることがあります。手間と料金を踏まえて、都合のよいスペースを選びましょう。さらに、地域によって月々の駐車場の利用料は大きく異なるため、引っ越しを検討されている場合はその点も考慮した物件探しが必要になります。

事前に停められる車のサイズを確認しておく

機械式立体駐車場を利用する場合は、所有する車のサイズを確認しておきましょう。車高制限を超えてしまうと、そもそも利用ができません。車体の大きさに限らず、タイヤ幅によって駐車が難しくなるケースもあるので、車全体のサイズを把握したうえで駐車場の情報を確認しましょう。

機械式立体駐車場を理解して、安全に利用しよう

車を格納する形になる機械式立体駐車場は、セキュリティ面で安心であり、車を雨風から防げるというメリットもあります。また、車を複数台駐車できることから、都市部など駐車スペースを確保しにくい場所では重宝されています。もし平面駐車場を利用していて何か心配がある場合は、大切な車を安心して駐車できる機械式立体駐車場を、ご検討されてみてはいかがでしょうか。



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