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戸建売却の内覧どうする?準備対応を漏れなく解説|チェックシート付

更新日:2023.03.30

戸建売却の内覧どうする?準備対応を漏れなく解説|チェックシート付

戸建住宅を売却する場合、売り出しの過程で、購入を検討している人から内覧の申し込みを受けることが多くあります。その際に、家に対していい印象を持ってもらうことができれば、売買成約の後押しになるでしょう。そこでこの記事では、内覧を成約につなげるためにはどんな準備をすればいいのか、事前準備と当日にわけてくわしく説明します。

  • 売却成約まではおおむね5〜10回程度の内覧を受け入れるのが一般的
  • 内覧前には掃除、消臭、インテリアの見直しなどの準備が必要
  • 内覧のためにハウスクリーニングやホームステージングをすることで印象をアップできる

もくじ

  1. 戸建てを売却したい人が知っておきたい内覧の基礎知識

    1. 成約までの内覧回数はおおむね5~10回程度

    2. 内覧から成約までの流れと期間

    3. 購入希望者が内覧時にチェックするポイント

    4. 内覧は不動産会社に任せてもよい

  2. 内覧準備のためのチェックシート

  3. 内覧前にしておくべき8つの準備

    1. 日程調整

    2. 掃除

    3. 消臭

    4. インテリアの見直し

    5. 説明内容の確認

    6. パンフレット、資料の用意

    7. 駐車場利用の確認

    8. スリッパの用意

  4. 内覧当日にすべき6つのこと

    1. 訪問前にすべきこと

    2. 訪問時にすべきこと

  5. 内覧当日の注意点

    1. アピールしすぎない

    2. 安請け合いしない

  6. 内覧から成約につなげるための掃除のポイント

    1. 玄関

    2. 水回り

    3. キッチン

    4. リビング

    5. 収納

    6. ベランダ、バルコニー

  7. 内覧から成約につながらない場合にすべき対策

    1. 不動産会社に理由を聞いて改善する

    2. ハウスクリーニングの利用を検討する

    3. ホームステージングの利用を検討する

  8. そもそも内覧の申し込みがない場合にすべき対策

    1. 売却希望価格を見直す

    2. 広告を見直す

  9. まとめ



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戸建てを売却したい人が知っておきたい内覧の基礎知識

戸建てを売却したい人が知っておきたい内覧の基礎知識

戸建を売却に出すと、通常は内覧の申し込みがあります。

「内覧」とは、売りに出ている戸建やマンションなどの建物に対して、購入を検討している人が実際に現地を訪れて、建物の外側や内部を見学、調査することです。
売主が住んでいる自宅を売却する場合は、日常の生活スペースに他人が訪問してくるため、いろいろと気になることがあるでしょう。

そこでまず最初に、戸建を売却したい人が知っておくべき内覧の基礎知識から説明していきます。

成約までの内覧回数はおおむね5〜10回程度

住みながら売り出す場合、「内覧があまり多いと、スケジュール調整や掃除が手間なので、なるべく早く売れるといい」と希望する人も多いでしょう。

ただ、売り出してから売買が成約するまでの間の内覧回数は、一般的には5〜10回程度だと言われます。 ちなみに同じく売り出してから売買が成約するまで、かかる期間は平均で97.66日(3ヶ月程度)だというデータがありますので、その間に5〜10回の内覧を受け入れることになるというわけです。

【登録から成約に至る日数・中古戸建住宅】

中古戸建住宅(日)
2018 95.3
2019 99.3
2020 111.3
2021 101.2
2022 81.2

出典:公益財団法人 東日本不動産流通機構(レインズ) 「首都圏不動産流通市場の動向(2022年)」

内覧から成約までの流れと期間

次に、内覧から成約までの流れと、それにかかる期間です。
一般的には、不動産売却の流れは以下のように進みます。

流れ 売主がすること かかる期間の目安
売り出し前 ①自宅の売却相場を調べる ───
②査定を依頼する 1日~2週間程度
③不動産会社を選んで媒介契約を結ぶ 1日~数日間程度
売り出し中 ④(不動産会社が売却活動をする)内覧希望があれば対応する 3ヶ月~1年程度
売却後 ⑤買主が決まれば売買契約を結ぶ 1~3週間程度
⑥物件を引き渡し、売却代金の入金を受ける 1週間~2ヶ月程度

このうち、内覧後の流れは4〜6の部分です。
さらに内覧前後の流れをくわしく挙げると、以下のようになります。

<内覧前>
◎購入を検討している人から、不動産会社に問い合わせが入る

◎内覧を希望されれば、不動産会社から売主に連絡が入り、スケジュール調整

◎売主は、内覧前に家を掃除、整頓


<内覧当日>
◎不動産会社の担当者が、購入希望者を売主宅に案内する

◎売主は担当者とともに、自宅を案内しながら説明をする


<内覧後>
◎購入希望者から、不動産会社に購入可否の連絡が入る

◎条件交渉されれば対応する(値下げなど)

◎購入希望者が購入を決めたら、不動産会社の仲介で売買契約を結ぶ

もし内覧後に購入を見送られた場合は、またこの流れの最初に戻って、決まるまで繰り返します。

購入希望者が内覧時にチェックするポイント

内覧に関して売主が気になるのは、なんといっても「内覧に来る人はどこを見るのか? 何をチェックするのか?」ということでしょう。
そこで、一般的にチェックされがちなポイントを一覧表にしました。

内覧前には、以下のポイントに特に見られていると意識してください。

【内覧時にチェックされるポイント】

◎外観

項目 チェックポイント
外壁 ・汚れはないか
・ひび割れはないか
基礎 ・ひび割れはないか
屋根 ・雨漏りしないか
雨どい ・損傷はないか
給湯器 ・設置されているか
・交換時期はいつか

◎内観

項目 チェックポイント
・床板にゆがみはないか
・床鳴りはないか(歩くときしむなど)
・クロスがはがれている部分はないか
・黒ずみや汚れはないか
・結露していないか
天井 ・天井板やクロスがはがれている部分はないか
・しみや黒ずみはないか
・結露していないか
建具(ドア、窓など) ・開け閉めしても不具合はないか
コンセント ・位置は問題ないか
・数は十分か
浴室 ・汚れはないか(カビ、水あかなど)
・脱衣所の床面に水染み、ふやけはないか
・ニオイは気にならないか
洗面所 ・汚れはないか
・シンク下の排水管は水漏れしていないか
・床面に水染み、ふやけはないか
・ニオイは気にならないか
トイレ ・汚れはないか
・床面に水染み、ふやけはないか
・ニオイは気にならないか
キッチン ・汚れはないか(カビ、水あかなど)
・シンク下の排水管は水漏れしていないか
・床面に水染み、ふやけはないか
・ニオイは気にならないか
換気扇 ・不具合はないか
・汚れはないか

◎その他

項目 チェックポイント
日当たり ・十分に日差しが入るか
・日差しを遮る建物などはないか
眺望 ・窓からの外の眺めはどうか
・外からこちらの室内が見えてしまわないか
騒音 ・窓を閉めた状態で外の音は気にならないか
・窓を開けた状態で外の音は気にならないか
間取り ・部屋は十分な広さがあるか
・生活動線はスムーズか

内覧は不動産会社に任せてもよい

さて、前述の内覧から成約までの流れでは、売主が不動産会社の担当者と一緒に、購入希望者に対して自宅を案内すること前提で説明しました。
が、実は内覧は売主が立ち会う必要はなく、不動産会社に任せてもかまいません
事前に担当者に鍵を預けて外出し、不在中に内覧してもらうことも可能です。

売主が立ち会うと、自宅のいいところを自ら説明してアピールすることもできますし、購入希望者の反応もわかります。また、クローゼットの中など、片付けきれずにできれば見られたくない場所があれば、そこを開けないように誘導することもできるでしょう。

一方で、売主がいなければ、購入希望者は余計な気を使うことなく担当者にざっくばらんな質問をしたり、見たい場所をじっくり見たりできます。担当者も、売主がいては口に出しにくい物件の欠点を率直に伝えられるはずです。結果として、購入希望者の納得度は高くなるかもしれません。

以下のように、立ち会うか立ち会わないかはどちらにも利点があるので、自分の都合などもあわせて決めてください。

  メリット デメリット
売主が立ち会う場合 ・住んでいるからこそわかる物件の長所を、自ら説明してアピールできる
・購入希望者の反応を直接知ることができる
・購入希望者の都合に合わせてスケジュール調整をしなければならない
・売主がいると落ちついて内覧できない購入希望者もいる
売主が立ち会わない場合 ・購入希望者が自由に物件を見ることができ、納得感の高い内覧になる
・スケジュール調整の必要がないので、内覧を断ることなくたくさん受け入れられ、成約のチャンスが増える
・不動産会社の担当者が十分にアピールしてくれるかわからない

内覧準備のためのチェックシート

内覧準備のためのチェックシート

さて、「購入希望者が内覧時にチェックするポイント」で、購入者目線でのチェックリストを挙げました。売主としては、それを踏まえて内覧の準備を進めたいところです。

そこで、内覧準備のためのチェックシートを作成しました。
ここに挙げた項目をチェックしながら準備すれば、購入希望者にいい印象を与えることができるでしょう。

項目 準備すること
事前準備 ①日程調整 □ できるだけ相手の都合に合わせる
□ 可能なら明るい昼間の時間帯にする
②掃除 □ 必要ないものはなるべく捨てて部屋を広く見せる
□ 片付けきれないものはトランクルームに預ける
□ 水回りは特に念入りに掃除する
③消臭 □ 玄関のシューズクローゼットを掃除、消臭する
□ トイレは除菌消臭剤でていねいに掃除、消臭スプレーもかける
□ カーテンやソファカバーを洗濯します。
□ エアコンのフィルター掃除をする
④インテリアの見直し □ インテリアや小物は色やサイズ、テイストを揃えて統一感を出す
□ 観葉植物などグリーンを飾る
□ 電球を交換する
⑤説明内容の確認 □ 当日の説明担当者を決める
□ 物件のアピールポイントを整理する
⑥パンフレット、資料の用意 □ 家を買ったときのパンフレットがあれば用意する
□ できれば家の特徴をまとめた写真付きの資料を自作する
⑦駐車場利用の確認 □ 不動産会社に、購入希望者が当日駐車場の利用を希望するか確認する
□ 当日、自分の車を移動できる場所を確保する
当日・訪問前 ⑧掃除をする □ 水回りを一度掃除し、最後は水滴を拭いておく
□ 服や靴をクローゼットにきちんとしまう
□ ゴミ箱をからにする
□ 干してある洗濯物を取り込んでおく
⑨部屋を明るくする □ 窓にくもりがないか確認する
□ カーテンは到着前に開けておく
□ 照明も到着前につけておく
⑩空調を快適にする □ 到着1時間前までにはエアコンをつけて、室温と湿度を適度に、寒気もしておく
□ ニオイを消すよう、朝は一度窓をすべて開けて換気する
□ 空気清浄機があればつけておく
⑪子どもやペットを外出させる □ 子どもやペットは到着前に外出させる
⑫駐車場から車を移動させる □ 自宅の駐車スペースから車を別の場所に移動させておく
当日・訪問時 ⑬居住者ならではの長所を説明する □ きっかけがあれば、住んでいるからこそわかる物件の長所をアピールする

では、このチェックシートをもとに、内覧のためにすべきこと、してはいけないことを説明していきましょう。

内覧前にしておくべき8つの準備

内覧前にしておくべき8つの準備

まず、不動産会社が「内覧の申し込みがありました」と連絡してきたら、内覧当日までの間に事前にしておくべき準備は以下の8つです。

  • 日程調整
  • 掃除
  • 消臭
  • インテリアの見直し
  • 説明内容の確認
  • パンフレット、資料の用意
  • 駐車場利用の確認
  • スリッパの用意

日程調整

不動産会社から内覧の打診があったら、まずは訪問の日程調整をします。
その際には、できる限り相手の都合に合わせるようにしましょう。

というのも、内覧の申し込みはそうたびたびあるとは限らないからです。
「その日はこちらの都合が悪いから」と断ってしまうと、もしかしたらその相手はとても購入に前向きだったかもしれませんし、その後になかなか次の申し込みが入らないかもしれません。

ただ、もし日時にある程度融通がきくのであれば、昼間の時間帯に訪問してもらいましょう
購入希望者は「日当たり」「明るさ」をチェックしますので、それがわかりやすい時間のほうが購入の決め手になる可能性があります。

あるいは、こちらの都合がつかなければ、対応を不動産会社に任せて自分は外出してしまってもいいでしょう。一緒に立ち会って自分でも説明をするか、先方の都合と日中の時間帯を優先するために自分は外出して不動産会社の担当者に任せるか、臨機応変に対応してください。

掃除

内覧の準備でもっとも重要なのは掃除です。
同じ家でも、汚れがあったり散らかっていたりするよりも、片付いていてきれいなほうが購入希望者の印象がよく、成約につながりやすくなるでしょう。
反対に、汚れていると値下げ交渉の材料にされてしまう恐れがあります。

掃除のポイントは以下です。

■生活感を感じさせない
→住んでいる人の影が感じられると、「ここで自分が新しい生活を始める」という期待感を抱きにくくなってしまいます。それを避けるためには、服、子ども用品やおもちゃ、ゴミ箱の中のゴミなどを見えない場所に片付けておきましょう。「クローゼットや押し入れに入れておけばいい」と思いがちですが、内覧では収納の中も見られる可能性が高いので注意してください。

■水回りを念入りに掃除する
→水回りは特にチェックされる場所ですので、念入りに掃除しておきましょう。

■ものを減らして部屋を広く見せる
→ものが多いと、必要以上に部屋が狭く見えてしまい、購入希望者をがっかりさせる恐れがあります。半端な家具や細かい小物などは極力片付けて、モデルルームのような空間を目指してください。場合によっては、水回りにだけハウスクリーニングを入れたり、片付けきれないものをトランクルームに預けたりすることも検討するといいでしょう。

掃除については、のちほど「7.内覧から成約につなげるための掃除のポイント」でさらにくわしく説明します。

消臭

掃除と合わせてかならず行いたいのが、家の消臭です。

ペットを飼っていたり、タバコを吸う家族がいたりする場合は特に入念にニオイを消す必要があります。 「うちは特にニオイが出るようなものはない」と思っていても、その家庭ごとに独特のニオイがあって、はじめて訪れた人にとっては気になる、ということもよくあるでしょう。

そこで、ニオイのもとになるものを片付けたり、ニオイが染み込みやすいカーテンやソファ、カーペットなどの繊維製品は、できれば洗う、できなければ消臭剤をスプレーしたりするなどしておきましょう。

特に消臭したほうがいいのは、以下の場所・ものです。

■玄関
→靴のニオイがこもっているので、靴をきれいにして、シューズクローゼットも掃除します。
■トイレ
→除菌消臭剤でていねいに掃除、消臭スプレーなども活用しましょう。
■ソファ、カーテン
→布にはニオイが染みつきやすいので、カーテンやソファカバーは洗濯します。
■エアコン
→意外ににおうので、フィルター掃除などをしておきましょう。

また、普段から換気扇や空気清浄機を使ったり、定期的に窓を開けたりして、換気に気を遣ってください。

インテリアの見直し

掃除の項目でも触れましたが、内覧では生活感を感じさせないことが重要です。
そのために、インテリアも見直しましょう。

ポイントは以下です。

■統一感を出す
→テイストの異なる小物がごちゃごちゃ置いてあったり、色味がバラバラだったりするとオシャレ感がなく、部屋も狭く見えがちです。インテリアや小物は色やサイズ、テイストを揃えて統一感を出しましょう。たとえばタオルのブランドを揃える、水回りの洗剤などは同じボトルに詰め替える、部屋ごとに色味を揃えるなどが有効です。

■観葉植物などグリーンを飾る
→整理整頓されていても、あまりに無機質な部屋だと、購入希望者も落ち着きません。リラックスできる場所を演出するためにも、観葉植物や花などグリーンを飾るものオススメです。

■小物は新品に買い替える
→目につくところにある小物、たとえばスポンジやソープディッシュなどは、古いとなんとなく清潔感が薄れます。この機会に、新しいものに買い替えてもいいでしょう。

■電球を交換する
→購入希望者は、明るい家を求めていますので、なるべく明るくするために電球を交換します。電球が古いと、部屋が暗く見えてしまう恐れがあります。

説明内容の確認

当日立ち会う場合は、売主としてこの家をどうアピールするのか、その内容もあらかじめ考えておきましょう。
たとえば以下のようなことです。

■誰が説明するのか
→当日は、家族がゾロゾロ揃っていて口ぐちに説明すると、購入希望者も混乱してしまいます。そこで、説明を担当する人をひとり決めて、基本的にその人だけが対応するようにします。

■家の長所
→使い勝手、内装・外装、庭など、家そのものの長所はもちろん、周辺環境、買い物や交通の便利さなど、具体的なアピールポイントを整理しておきましょう。

パンフレット、資料の用意

言葉で説明するだけでなく、資料も用意しておくとより伝わりやすいでしょう。

■パンフレット
→家を購入した際のパンフレットが残っていれば、それを見せるといいでしょう。具体的なスペックなどもわかります。

■資料を作成
→時間と手間を惜しまないなら、自分で資料をまとめておくのも効果的です。家の特徴、写真などをまじえた紙資料があれば、持ち帰ってじっくり検討してもらうこともできます。

駐車場利用の確認

駐車場がある物件で、購入希望者も車を持っている場合は、内覧時に実際に車を駐車してみて、広さや高さは十分か、車庫入れはしやすいかなどを確認したいかもしれません。
そこで、事前に不動産会社を通して「駐車してみたいか」を確認しておきましょう。

もし希望されたら、当日は自分の車は別の場所に止めておくなどの手配も必要です。

スリッパの用意

内覧当日は、不動産会社の担当者がスリッパを持参する場合もありますが、念の為にこちらでもきれいなものを用意しておきましょう。

内覧に来るのは何人かを確認し、その人数と担当者分を揃えておきます。
できればすべて同じ色、デザインだと、インテリア小物としても見栄えがいいでしょう。

内覧当日にすべき6つのこと

内覧当日にすべき6つのこと

このように事前準備をして、内覧当日を迎えますが、当日には以下のようなことをしてください。

<訪問前>
■掃除をする
■部屋を明るくする
■空調を快適にする
■子どもやペットは外出させる
■駐車場から車を移動させる

<訪問時>
■居住者ならではの長所を説明する

訪問前にすべきこと

まず、朝から訪問前までに、最後の仕上げをします。

■掃除をする
■部屋を明るくする
■空調を快適にする
■子どもやペットは外出させる
■駐車場から車を移動させる

■掃除をする

当日ももちろん掃除をしてから訪問客を迎えましょう。
いつもの掃除に加えて、あらためて以下のポイントもおさえておいてください。

・水回り
→水回りは、当日直前まで家族が使用するかもしれませんので、そのあとが残らないよう掃除します。水滴や石けんの泡などがあれば拭き取って、ピカピカにしておきましょう。

・ゴミ箱
→見落としがちなのがゴミ箱です。中にゴミが入っていると、ふと目に着いたときに気になりますので、家中のゴミ箱をからにしておいてください。

・服や靴
→服や靴も、見えるところに出しておかず、クローゼットにきちんと並べてしまいましょう。

■部屋を明るくする

前述したように、購入希望者は日当たりや採光など、明るい家を求めています。
そこで、当日はなるべく部屋を明るくして迎えましょう。

・カーテン
→到着前にすべて開けておきましょう。到着後に開けると、その前の暗い印象が残ってしまいます。

・窓
→すべてくもりなく拭き上げておきます。また、窓の前には日差しを遮るものは極力おかないようにしましょう。

・照明
→こちらも到着前に、すべて点灯させておきましょう。日中の内覧であっても、照明をつけておくことでさらに明るい印象になります。

■空調を快適にする

目に見えるところだけでなく、体感できるものも重要ですので、空調は快適に整えておきましょう。

・換気
→遅くとも到着1時間前にはエアコンをつけたり、空気清浄機や換気扇を回したりしておきます。

・室温
→これも到着までに快適な温度になるよう、あらかじめ調整しておきます。

・湿度
→湿度が高いと、購入希望者は湿気のジメジメを懸念するかもしれませんのでエアコンなどで調整してください。反対に、乾燥しすぎている場合は、加湿器などで加湿しておきましょう。

・ニオイなど
→換気でだいぶニオイ対策できますが、念のために空気清浄機を入れておくのもいいでしょう。

■子どもやペットは外出させる

子どもやペットがいる場合は、当日は到着前に外出させておきます。
小さい子がいると、購入希望者は落ち着いて内覧できませんし、ペットがいれば訪問者に吠えたりじゃれたりする可能性があります。中には犬猫アレルギーの人もいるかもしれません。

また、「子どもやペットがいるということは、部屋にキズや汚れが多いかもしれない」、「ペットのニオイが気になる」などと感じさせてしまうリスクもあります。

奥さんが説明担当の場合は、旦那さんが子どもを散歩に連れ出したり、ペットはペットホテルに一時預かりしてもらったりするといいでしょう。

■駐車場から車を移動させる

事前確認で、駐車場に車を停めてみたいと希望された場合は、到着前に自分の車を別の場所に移動させて、駐車場をあけておきましょう。

「車庫入れする際に、うちの車を一時的にどかせばいい」と思うかもしれませんが、それではバタバタして落ち着きません。内覧をスムーズに進めて、購入希望者にいい印象を持ってもらうためにも、先に移動させておくのがオススメです。

訪問時にすべきこと

ここまで準備して、いよいよ購入希望者を迎えることになります。
訪問時には、以下のことをしましょう。

■居住者ならではの長所を説明する

■居住者ならではの長所を説明する

内覧は、じっくり見て説明を聞いたとしてもせいぜい滞在時間は30分~2時間程度です。それだけではわからないことのほうが多いでしょう。

そこで、実際に住んでいるからこそ知っている長所、情報を説明してあげるとよいアピールになります。具体的には以下のような情報です。

・買い物情報
近隣のスーパーや商店街の充実度、物価感など

・学校、病院、公園、役所など公共施設
距離やアクセス、施設の特徴など

・周辺環境
騒音、人通りや車通りなど

・治安
街灯の数や明るさ、住民層など

・隣人
近所付き合い、周辺の家の住民の人柄など

・地域情報
公共サービスの充実度、便利な制度や施設など

・その他
お花見の名所がある、花火が見えるなど、うれしいポイントがあれば

ただ、聞かれる前にあまり押し強く口を出すのはおすすめできません。
「こんなにアピールするということは、逆に何か問題があったり、急いで売りたかったりするのでは?」と懸念を持たれてしまう恐れがあるためです。

基本的には不動産会社の担当者に説明してもらい、少し補足説明したり、聞かれたら答えたりする程度がよいでしょう。



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内覧当日の注意点

内覧当日の注意点

以上は内覧ですべきことでした。
が、反対に「してはいけないこと」「注意が必要なこと」もあります。

■アピールしすぎない
■安請け合いしない

アピールしすぎない

これも前述しましたが、売りたいあまりにアピールし過ぎるのは逆効果になりかねませんので控えましょう。
購入希望者は、「聞きたいことが聞けなかった」「じっくり見たかったのにうるさかった」など、マイナスの印象を抱いてしまうかもしれません。

相手の様子をよく見ながら、あくまで求められた範囲内で対応し、それ以上には踏み込まないようにしてください。

安請け合いしない

当日やりとりしていると、購入希望者から何かお願いをされることもあります。
たとえば、「もう少し安くならないか」という減額交渉や、「この家具はもし必要なければ置いていってほしい」などです。

相手は「せっかく売主さんに会えたのだから、直接お願いしたほうが不動産会社を通すより話が早いだろう」と、軽い気持ちで口にするのかもしれません。
が、そこで簡単に「いいですよ」などと安請け合いしないでください。

あとになって、「やっぱりそれはできない」という事情が出てきた場合、先方から「約束したのに」と言われて揉める恐れがあるためです。
お願いをされた場合は、かならず不動産会社の担当者を間に挟んで、正式な交渉として話し合ってください。

内覧から成約につなげるための掃除のポイント

内覧から成約につなげるための掃除のポイント

さて、内覧を成功させるには、掃除が最も重要だと説明しましたが、それについてさらにくわしく説明しておきましょう。

掃除をする箇所ごとに、何に気をつければいいかポイントを挙げますので、それらを意識して掃除してください。

掃除する箇所 ポイント
玄関 ・砂やほこりを掃き掃除、拭き掃除する
・靴はすべてシューズクローゼットに整然と並べて入れておく
・シューズクローゼットは消臭スプレーなどでニオイを消す
・シューズクローゼットの上にごちゃごちゃ小物や飾りを置かず、すっきりさせる
・傘はきれいに巻いてとじ、傘立てにまっすぐ入れておく
・ほかにも、玄関にものがあれば片付ける
水回り ・浴室:浴室用洗剤で掃除する、カビがあればカビ取り用洗剤を使ってとる
・トイレ:トイレ用洗剤やトイレ掃除用シートで掃除する、床や壁も掃除する
・きれいになりきらない場合は、ハウスクリーニングを利用する
キッチン ・シンク:クエン酸やお酢、重曹を水で薄めてキッチンペーパーで浸け洗いする、     排水口もニオイが出ないよう掃除する
・コンロ:油汚れや焦げつきは、クリームクレンザーで拭き取る
・換気扇:フィルターやファンを取り外し、重曹水に浸けおき洗いする
・食器棚:食器はすべて収納し、同じものを重ねて並べる
・調理器具、調味料など:できるだけ棚や引き出しなどにしまう
リビング ・床:フローリングは拭き掃除する、床にはなるべくものを置かず広く見せる
・壁:クロスは掃除用シートなどで拭き掃除する、シミなど目立つ汚れがあれば、洗剤などで落とす
・窓:明るく感じられるように、くもりなく磨く
・網戸:洗っておき、敗れた箇所があれば補修する
・カーテン:洗濯する
・家具、家電:最低限必要なもの以外は別の部屋に移動させてスペースを広く取る
・ソファ:布のカバーが外せれば洗濯し、革などの場合は拭き掃除する
・照明器具:シーリングライト、スタンドなどは拭き掃除する
収納 ・開けられてもいいように整理する
・片付けきれないものは、透明でない収納ボックスに入れて見えないようにする
ベランダ、バルコニー ・床部分を掃き掃除、拭き掃除する
・鉢植えなどは枯れた植物を取り除き、いきいきしたグリーンだけを残す
・バルコニー用のきれいなサンダルを用意しておく
・雑草や落ち葉は取り除く
・ガーデニングをしている場合は、見栄えがいいように手入れする
・ガーデニングの道具や子どものおもちゃなどは見えないところにしまう
・庭用のきれいなサンダルを用意しておく

玄関

玄関は、家の第一印象を与える場所です。
ここの掃除・片付けが行き届いていないと、購入希望者のモチベーションが下がりかねません。

そうならないよう、いい印象を与える玄関掃除のポイントは以下です。

・玄関に砂やほこりがないよう、ていねいに掃き掃除、拭き掃除する
・靴は玄関に出しておかず、すべてシューズクローゼットに整然と並べて入れておく
・シューズクローゼットは消臭スプレーなどでニオイを消す
・シューズクローゼットの上にごちゃごちゃ小物や飾りを置かず、すっきりさせる
・傘はきれいに巻いてとじ、傘立てにまっすぐ入れておく
・このほかにも、玄関にものを置かない

特にシューズクローゼットは、「万が一開けて見られてもいい」くらいの覚悟で掃除、整頓しておきましょう。

水回り

購入希望者がもっとも入念にチェックするのが水回りです。
汚れやすい場所だけに、中古住宅であってもなるべくきれいで清潔感ある状態のものを購入したいと考えているはずです。

そのためには、以下のような掃除を心がけましょう。

■浴室
→通常の掃除に加えて、カビがあれば、カビ取り用洗剤を使って徹底的にカビを取ります。カビの部分にカビ取り剤を吹きつけ、その上からラップをかぶせて30分~1時間程度放置し、シャワーで流します。それでも落ちない部分は、歯ブラシなどでこすり取りましょう。

■トイレ
→トイレ用洗剤やトイレ掃除用シートで掃除し、落ちにくい汚れには洗剤を吹きつけて数分放置、その後ブラシでこすり取ります。床や壁も忘れず掃除しましょう。

きれいになりきらない場合は、ハウスクリーニングの利用も検討してみてください。

キッチン

水回りの中でも、キッチンは汚れやすく、料理道具や調味料など細かいものがたくさん置かれている場所です。
磨き上げる掃除と、片付ける整理整頓とどちらも手間がかかりますが、購入希望者もキッチンの清潔感と使い勝手には注目しますので、時間をかけてていねいに掃除しましょう。

■シンク
→落ちにくい水あかは、クエン酸やお酢、あるいは重曹を水で薄めて、キッチンペーパーにたっぷり染み込ませたものを汚れの上に貼り付けます。30分~1時間程度放置したあとで、スポンジでこすり取ってください。また、排水口も忘れず掃除し、ニオイが出ないようにします。
内覧日には、訪問前に乾いたふきんやキッチンペーパーで水気を拭き取っておきましょう。

■コンロ
→油汚れや焦げつきがあれば、クリームクレンザーなどで拭き取ります。

■換気扇
→フィルターやファンなど取り外せる部分を取り外し、シンクやゴミ袋などに入れ、重曹を水に溶かしたもので1〜2時間ほど浸けおきます。その後、重曹水の中で、歯ブラシなどで汚れを落としていきます。

■食器棚
→食器は同じものを重ねて揃え、整然と並べます。調理台などの上に出しっぱなしにはしないでください。

■調理器具、調味料など
→できるだけ棚や引き出しなどにしまって、見えるところには置かないようにしましょう。

リビング

人が集まって長い時間を過ごすリビングは、いわばその家の中心です。
リビングが広くて明るいと感じられれば、購入希望者にとっては好印象でしょう。
それを踏まえて、掃除のポイントは以下です。

■床
→フローリングはきれいに拭き掃除した上で、床にはなるべくものを置かないようにしましょう。そのほうが広く感じられます。

■壁
→壁のクロスが全体的に黄ばんでいたり、うっすら埃がかっていたりする場合があるので、掃除用シートなどで拭き掃除しておきます。シミなど目立つ汚れがあれば、洗剤などで落としてください。

■窓、網戸
→明るく感じられるように、窓はくもりなく磨いておきましょう。網戸も洗っておき、もし敗れた箇所があれば補修してください。カーテンも洗濯し、汚れとニオイを取ります。

■家具、家電
→最低限必要なもの(ソファとテーブルなど)以外は、できるだけ別の部屋に移動させてスペースを広く取ることで、広さを演出します。ソファは汚れとニオイが気になるので、布のカバーが外せれば洗濯し、革などの場合は拭き掃除してください。

■照明器具
→シーリングライト、スタンドなどは、埃を払ってきれいに拭き、なるべく明るくなるようにします。

収納

収納は、本来なら見られたくない場所です。
ただ、購入希望者はどの程度の収納力があるかを知りたいものなので、何ヶ所かは中を見せることになるでしょう。

そのため、事前の掃除で余分なものをクローゼットや押し入れにごちゃごちゃに押し込んではいけません。
見られても「汚いな」と思われない程度には、整理して収納してください。

もしうまく片付けられなければ、透明でない収納ボックスなどを用意して、一時的にその中にものを詰め込んだ上で、ボックスを整然と並べておくという手もあります。
これなら中のごちゃごちゃは目につかず、印象がよくなるでしょう。

ベランダ、バルコニー

意外に見落としがちなのが、ベランダやバルコニーです。
すみの方に砂埃や落ち葉がたまっていたり、ガーデニングの鉢植えがしおれて放置されていたりすると、薄汚れた感じに見えてしまいます。

そのようなことを避けるには、以下のような準備をしておきましょう。

・床部分を掃き掃除、拭き掃除しておく
・鉢植えなどは枯れた植物を取り除き、いきいきしたグリーンだけを残す
・洗濯物は取り込んでおく
・バルコニー用のきれいなサンダルを用意しておく

庭は戸建ならではのポイントです。
家を買うときには、庭が決め手になるケースもあるほどですので、いい印象を抱かせることができれば、成約につながりやすくなるかもしれません。

庭の掃除では、以下のことをしてください。

・雑草や落ち葉は取り除いておく
・ガーデニングをしている場合は、見栄えがいいように手入れする
・ガーデニングの道具や子どものおもちゃなどを出しっぱなしにせず、見えないところにしまう
・庭用のきれいなサンダルを用意しておく

内覧から成約につながらない場合にすべき対策

内覧から成約につながらない場合にすべき対策

ここまで、戸建を売却する際の内覧について、できるだけ好印象を与える方法を解説してきました。が、これらを行っても、「内覧はあるのに、なかなか成約しない」と悩んでいる人もあるでしょう。その場合は、どんな対策をすればいいでしょうか?

たとえば以下のような方法を試してみてください。

・不動産会社に理由を聞いて改善する
・ハウスクリーニングの利用を検討する
・ホームステージングの利用を検討する

不動産会社に理由を聞いて改善する

まず、内覧に来た人たちは、なぜ購入に至らなかったのか、その理由を不動産会社に確認しましょう。事前の準備に見落としがあったかもしれませんし、完璧だったとしても、その物件ならではの思わぬ弱点があるかもしれません。

もしくは説明したときに、よかれと思って言ったことが、逆に先方としては希望と合わなかったという場合も考えられます。

その理由を聞いた上で、改善できることはしていきましょう。
そうすれば、次の内覧ではもっといい結果につながる可能性が高まるはずです。

ハウスクリーニングの利用を検討する

もし、「掃除したのに、どうしても生活感や中古感が拭えない」とか、「時間がなくて、十分に掃除ができない」「そもそも掃除が苦手」といった場合は、それが内覧から成約につながらない原因になっているかもしれません。

その場合は、ハウスクリーニングを利用してみるという方法もあります。
素人の手では落ちない汚れも、プロのテクニックとノウハウ、道具を用いれば、見違えるようにきれいになるでしょう。

費用は数万円かかりますが、一部分だけ依頼することも可能です。
たとえば「水回りだけ」「キッチンだけ」など、汚れやすい箇所だけクリーニングしてもらえば、費用も節約できるでしょう。

ホームステージングの利用を検討する

さらに家の印象をアップさせるために、「ホームステージング」を利用することも検討してみる価値があります。

「ホームステージング」とは、売却を希望する戸建てやマンションの室内を、プロの手でインテリアコーディネートし、モデルルームのようなおしゃれな空間や、夢の暮らしを想像させる理想の家を演出するサービスです。 その物件の魅力を引き出すことで、内覧の際に好印象をあたえ、売却につながりやすくします。

このサービスは、現在住んでいる戸建でも利用可能です。

コーディネーターが家を下見してプランを立て、住みながらでも可能な範囲で室内を装飾します。今ある家具や小物を活かしつつ、レイアウトを変更したり、観葉植物をおいたり、場合によってはじゃまなものを一時的に預かってくれるサービスもあります。
そして、ホームステージングができた状態で写真を撮って、売り出し広告に掲載、内覧もその状態で受け入れるという流れです。

このサービスの効果については、一般社団法人日本ホームステージング協会による「ホームステージング白書2021」に以下のような統計があります。

不動産会社に、「ホームステージングによる影響」を聞いたところ、「内覧時間が大幅に増えた」「少し増えた」と答えた割合が55.3%と半数以上でした。
購入希望者が物件に対してより興味を持ったということでしょう。

2-9-4 【内覧時間】ホームステージングによる影響であてはまる項目を選択してください

出典: 「ホームステージング白書2021」(一般社団法人日本ホームステージング協会)

同じく、「ホームステージングは効果があると思うか」という質問には、「非常に効果があった」「少し効果があった」の合計が、実に87.3%、9割近くにのぼっています。

2-10 ホームステージングは効果があると思うか。あてはまる項目を選択してください

出典: 「ホームステージング白書2021」(一般社団法人日本ホームステージング協会)

「ホームステージング実施後、成約するまでの平均期間」も、「1週間以内」「2週間以内」が「非常に多い」「時々ある」を合わせると、いずれも57.5%と半数以上です。

2-8 ホームステージング実施後成約するまでの平均期間であてはまる項目を選択してください

出典: 「ホームステージング白書2021」(一般社団法人日本ホームステージング協会)

費用は数万~数十万円程度かかりますが、なかなか成約しない場合には一考の価値があるでしょう。

そもそも内覧の申し込みがない場合にすべき対策

そもそも内覧の申し込みがない場合にすべき対策

一方で、「そもそも内覧の申し込み自体がない」という悩みもあるはずです。
その場合の対策としては、大きく2つです。

■売却希望価格を見直す
■広告を見直す

くわしく説明します。

売却希望価格を見直す

類似した物件と比べて、売却希望価格が高い場合は、広告の時点で避けられてしまって内覧まで至らない可能性があります。

多くの売主は、できるだけ高く売却したいと考えているでしょう。
ただ、周辺の物件や、似た条件の物件よりも売り出し価格が高ければ、よほど何かメリットがない限り、内覧希望は入りにくくなります。
まずは近隣の戸建てや、築年数や間取りなどが似た中古物件の相場を調べてみてください。仲介を依頼している不動産会社に相談するのもいいでしょう。

その上で、必要があれば適正な価格に変更してください。

広告を見直す

物件は十分に魅力的であっても、広告がよくないがために内覧の申し込みがないというケースもあります。
チェックするのは以下のポイントです。

■写真は魅力的か
■物件の長所を十分にアピールできているか
■広告は多くの人の目に触れているか

まず、写真が暗かったり、狭く見えたり、間取りや雰囲気がわかりにくかったりすると、人の心を惹きません。 明るく広々として、「ここなら住みたい」と思わせるような写真に差し替えてもらいましょう。
前章で挙げたホームステージングを利用して、広告写真を撮影するのも効果的です。

また、物件の長所はどこかを明確にして、広告ではそこをアピールしなければなりません。
古い物件であっても「2年前にリフォーム済み」であるとか、「駅近2分」「南側が広い公園で日当たり良好」「車庫2台分」「サービスルーム付き」「リビング18畳」などの好条件があれば、購入に前向きになる人も多いでしょう。アピールポイントは、広告に大きく打ち出すようにしてください。

ただ、せっかくいい広告を作っても、人目に触れなければ意味がありません。
WEB掲載、チラシのポスティングなど、広告の出し方も見直しましょう。

まとめ

ここまで、戸建物件の内覧について、売主視点から何をすればいいのか説明してきました。
最後にあらためて、記事の要点をまとめておきましょう。

◎一般的には、成約まで5~10回の内覧を受け入れる
◎内覧までにしておく準備は、
・日程調整
・掃除
・消臭
・インテリアの見直し
・説明内容の確認
・パンフレット、資料の用意
・駐車場利用の確認
・スリッパの用意

◎内覧当日にすべきことは、
<訪問前>
・掃除をする
・部屋を明るくする
・空調を快適にする
・子どもやペットは外出させる
・駐車場から車を移動させる
<訪問時>
・居住者ならではの長所を説明する

これらを見落としなく実施して、内覧を成約につなげましょう。
もし準備を進める上で疑問に思うことがあれば、下記からお気軽にお問い合わせください。
 



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