- 築20年一戸建ての売却相場は地域によって大きく違う
- 一戸建て住宅は築20年を越えると建物の資産価値がほとんど残らない
- 築20年をこえた一戸建ての売却価格は土地の資産価値で変わる
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※2023/4/1~2024/3/31お客様アンケート集計結果
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【全国版】築20年の一戸建ての売却相場一覧
築20年を超えた一戸建ての売却相場は、その地域や土地の価値、建物の特徴によって大きく変わります。
地価が高い地域とそうでない地域では、取引されている物件の面積も違うため、売却相場はかならず地域別に調べなければいけません。
この章では、国土交通省の土地情報システムのデータを参考に、エリア別の築20年一戸建ての売却相場をご紹介します。
都道府県名 | 平均取引価格 (総額) |
平均面積 (㎡) |
平均延床面積 (㎡) |
平均建ぺい率 (%) |
平均容積率 (%) |
---|---|---|---|---|---|
北海道 | 1,788万円 | 301 | 133 | 52 | 140 |
青森県 | 1,601万円 | 301 | 131 | 59 | 161 |
岩手県 | 1,631万円 | 310 | 124 | 58 | 161 |
宮城県 | 2,367万円 | 304 | 125 | 54 | 138 |
秋田県 | 1,406万円 | 273 | 122 | 58 | 161 |
山形県 | 1,727万円 | 282 | 124 | 63 | 195 |
福島県 | 1,863万円 | 318 | 138 | 58 | 177 |
茨城県 | 1,599万円 | 345 | 118 | 56 | 168 |
栃木県 | 1,674万円 | 375 | 115 | 59 | 192 |
群馬県 | 1,579万円 | 272 | 110 | 62 | 212 |
埼玉県 | 2,486万円 | 159 | 105 | 59 | 174 |
千葉県 | 2,283万円 | 204 | 110 | 56 | 154 |
東京都 | 4,906万円 | 110 | 100 | 54 | 160 |
神奈川県 | 3,504万円 | 139 | 104 | 54 | 139 |
新潟県 | 1,827万円 | 241 | 130 | 61 | 191 |
富山県 | 1,703万円 | 265 | 138 | 58 | 185 |
石川県 | 1,893万円 | 207 | 124 | 59 | 178 |
福井県 | 1,786万円 | 238 | 128 | 59 | 175 |
山梨県 | 1,834万円 | 412 | 115 | 63 | 184 |
長野県 | 2,397万円 | 484 | 126 | 54 | 158 |
岐阜県 | 1,770万円 | 274 | 128 | 59 | 185 |
静岡県 | 2,292万円 | 271 | 120 | 59 | 184 |
愛知県 | 3,050万円 | 194 | 125 | 59 | 177 |
三重県 | 1,867万円 | 280 | 128 | 59 | 167 |
滋賀県 | 2,101万円 | 204 | 116 | 62 | 193 |
京都府 | 2,825万円 | 133 | 103 | 58 | 166 |
大阪府 | 2,547万円 | 109 | 105 | 62 | 200 |
兵庫県 | 2,807万円 | 169 | 116 | 56 | 162 |
奈良県 | 2,365万円 | 200 | 118 | 53 | 150 |
和歌山県 | 1,556万円 | 263 | 118 | 61 | 197 |
鳥取県 | 1,766万円 | 278 | 121 | 64 | 261 |
島根県 | 1,515万円 | 275 | 120 | 64 | 191 |
岡山県 | 2,015万円 | 230 | 125 | 58 | 178 |
広島県 | 2,548万円 | 232 | 127 | 57 | 171 |
山口県 | 1,991万円 | 303 | 134 | 59 | 171 |
徳島県 | 1,497万円 | 227 | 117 | 62 | 191 |
香川県 | 1,604万円 | 216 | 114 | 63 | 184 |
愛媛県 | 1,905万円 | 236 | 123 | 61 | 181 |
高知県 | 1,738万円 | 189 | 111 | 61 | 193 |
福岡県 | 2,331万円 | 274 | 127 | 56 | 144 |
佐賀県 | 1,657万円 | 324 | 122 | 61 | 191 |
長崎県 | 2,384万円 | 235 | 120 | 58 | 153 |
熊本県 | 1,822万円 | 311 | 118 | 61 | 175 |
大分県 | 1,813万円 | 270 | 126 | 59 | 179 |
宮崎県 | 1,685万円 | 369 | 124 | 60 | 174 |
鹿児島県 | 1,510万円 | 351 | 112 | 61 | 252 |
沖縄県 | 2,701万円 | 331 | 123 | 59 | 169 |
全国計 | 2,075万円 | 261 | 120 | 59 | 177 |
参考: 国土交通省|不動産取引価格情報検索(2005年第3四半期〜2022年第3四半期)を元に作成
※種類が「宅地(土地と建物)」の場合です。
※取引価格(総額)は、千の位を四捨五入しています。
※面積(㎡)・延床面積(㎡)・建ぺい率・容積率は、小数点第一位の位を四捨五入しています。
※面積(㎡)・延床面積(㎡)が「2,000㎡以上」のものは、除外しています。
※建築年が「平成15年」の場合です。
※用途が「住宅」の場合です。
※取引の事情等が下記に該当するものは、除外しています。
・「隣地の購入」
・「他の権利・負担付き」
・「古屋付き・取壊し前提」
・「関係者間取引」
・「調停・競売等」
・「瑕疵有りの可能性」
・「その他事情有り」
全国の築20年の一戸建ての売却相場は、約2,075万円です。
一番相場が高いのは東京都の約4,906万円、一番相場が低いのは秋田県の約1,406万円です。
上記の表をみてもわかるように、同じ築20年の一戸建てでも、地域によって売却相場が大きく違います。一戸建て住宅の売却価格は、建物の価格だけでなく、土地の価格によっても左右されるからです。
築20年の一戸建て住宅を売却する際には、地域によって売却相場が異なることを把握することが重要です。
築20年以上の一戸建ては土地の資産価値で売却相場が左右される
築20年以上の一戸建ては、建物の資産価値よりも、土地の資産価値によって売却価格が変わります。
国土交通省の「中古住宅流通、リフォーム市場の現状」によると、築20年の一戸建ての資産価値は、以下のように減っています。
出典: 中古住宅流通、リフォーム市場の現状|中古戸建住宅の価格査定の例
一戸建て住宅の資産価値はマンションと比較すると、以下のように急激に減っていることがわかります。
築年数 | 購入価格に対する資産価値の割合 | 2,000万円で購入した場合の資産価値の例 |
---|---|---|
築5年以下 | 約7割 | 1,400万円 |
築5年から10年 | 約6割から5割 | 1,200万円から1,000万円 |
築10年から20年 | 約2割から3割 | 400万円から600万円 |
築20年以上 | 約1割 | 200万円 |
一戸建て住宅の資産価値は築5年以降から減り続け、築20年を超えると、購入時の約1割程度しか残りません。建物の資産価値よりも、土地の資産価値を基準に、売却価格が決められるのが一般的です。
一戸建て住宅を売却する際には、建物と土地の資産価値に、以下のような関係があると覚えましょう。
- 建物の資産価値は耐用年数が関係している
- 購入後にリフォームが必要な場合は値下げ交渉されやすい
- 最終的には土地の資産価値が残る
それぞれについて、具体的に解説していきます。
建物の資産価値は法定耐用年数が関係している
築20年の一戸建て住宅の売却には、建物の法定耐用年数が関係しています。
【法定耐用年数とは】
法定耐用年数とは、建物や設備などの固定資産を、普通に利用した場合に資産価値があると認められる期限のことです。財務省によって期限が定められており、その建物や設備の構造などによって期限が変わります。
一般的な住宅に対する法定耐用年数は、構造によって以下のように定められています。
構造 | 耐用年数 |
---|---|
木造・合成樹脂造 | 22年 |
木骨モルタル造 | 20年 |
鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造 | 47年 |
金属造:骨格材の厚さ3mm以下 | 19年 |
金属造:骨格材の厚さ3mm以上4mm以下 | 27年 |
金属造:骨格材の厚さ4mm以上 | 34年 |
住宅の構造や素材によって、耐用年数は大きく変わります。
地域によって木造が多い場合もあれば、鉄筋コンクリート造が多い場合もあります。その結果、築20年以上の売却相場は地域によって金額差が大きくなっているのです。
もちろん、耐用年数を超えたからといって、住めなくなるというわけではありません。
しかし、資産価値という観点では、一定の年数を超えてしまうと、資産価値がほとんどなくなってしまうのです。
購入後にリフォームが必要になる場合は値下げ交渉されやすい
築20年を超えた一戸建ては、建物自体の劣化が激しく、購入後に買い主によるリフォームが必要になる場合があります。「購入後にリフォームしないと住めない」などという理由で、値下げ交渉をされる場合が多いのです。
▼値引き交渉の材料になるリフォーム箇所の例
・水まわりの設備が壊れているので取り替えないといけない
・壁紙が汚れているので張り替えないといけない
・構造を補強しないと住めない
上記のような値引き交渉が行われた結果、築20年の一戸建ての売却相場が安くなってしまう傾向があるのです。
「値引き交渉は嫌だから、自分でリフォームする」と考え、売主がリフォームすると、売出価格に費用を上乗せすることになります。リフォーム費用を上乗せすると、売却相場よりも高い価格になってしまい、買い手がつかなくなってしまうので注意してください。
具体的には、「4-5.リフォームせずに売り出す」で解説していきます。
最終的には土地の資産価値が残る
法定耐用年数と値引きの可能性を考えると、築20年を超えると、一戸建て住宅の資産価値は、ほぼ残っていません。土地には築年数という考え方がないため、年数が経過しても資産価値が急激に減少することは少ないです。
その結果、年数経過による資産価値の減少がほとんどない「土地の資産価値」が、売却価格を決めるうえで重要になってきます。
土地は、面積や周辺環境の変化などによって、以下のように資産価値が増える場合もあります。
▼土地の価格が上昇する例
・新しい駅が新設されたことで駅近物件となり、利便性が向上した
・都市開発によって、保育園や公園などが増えて「住みやすい街」として注目されている
・近所に大型ショッピングモールが新たに建設された
土地の資産価値は、長年住んでいた期間の間に周辺環境などが変化する事によって、価値が見直される可能性もあるのです。
築20年を超えた一戸建てでも買い手のニーズはある!
「資産価値が残っていない建物でも、売れるのだろうか?」と不安に感じる方もいるかと思います。実は、築年数が古い一戸建てにも需要があるので安心してください。
東日本不動産流通機構の調べによると、築20年の一戸建てでも、以下のような成約率があると報告されています。
出典: REINS TOPIC|築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2022年)
この統計をみると、築20年以上の一戸建て住宅でも、約3割は成約に至っています。
築11年から20年までの一戸建て住宅の成約率と比較しても、そこまで大きな差はなく需要があることがわかります。
築20年の一戸建てに対する、主な買い手のニーズは以下のとおりです。
▼築20年一戸建ての買い手のニーズ
・同じ予算で広い家を購入できる
・リフォームして自分好みの家を作れる
買い手のニーズをしっかりと理解して、築20年を超えた一戸建ての売却計画を立てましょう。
同じ予算で広い家を購入できる
資産価値がほとんど残らないという売主のデメリットは、予算を抑えて広い家を購入できるという、買い主のメリットになります。
「2-1.建物の資産価値は法定耐用年数が関係している」で解説したように、築年数によって住宅の資産価値は減少するのが現実です。
築年数 | 購入価格に対する資産価値の割合 | 2,000万円で購入した場合の資産価値の例 |
---|---|---|
築5年未満 | 約7割 | 1,400万円 |
築5〜10年 | 約5割 | 1,000万円 |
築10〜20年 | 約2割から3割 | 400万円から600万円 |
築20年以上 | 約1割 | 200万円 |
上記のように、2,000万円で住宅購入を考えている買い主からすると、築年数が浅い時に同じ価格帯で取引されていた家を安く購入できます。その結果、住宅購入の予算を抑えることもできますが、同じ予算でワンランク上の一戸建てを購入できる可能性もあるのです。
2,000万円で新しい家を建てようとすると、「すべての希望をみたせなかった」と感じてしまう場合もあります。しかし、同じ2,000万円の住宅購入予算でも、築年数が古い一戸建ての方が、
・敷地が広い
・建物が広い
・部屋数が多い
・立地が良い
などの希望をみたす可能性があるのです。
住宅購入は人生でも大きな買い物なので、少しでも予算を抑えられる「築年数が経過した一戸建て」の需要はあります。
リフォームして自分好みの家を作れる
築年数の経過した中古住宅を選ぶ理由のひとつが、リフォームやリノベーション(新しく家を作り替えること)です。
近年、自分好みの家にするリフォームやリノベーションが目的で、より費用を抑えて購入できる物件が求められています。リフォームやリノベーションには、数十万円から数百万円以上の費用が必要です。その結果、多くの人が物件の購入予算を抑えたいと考えています。
リフォームやリノベーション目的の買い手がいるからこそ、築20年を越えた物件でも売れる可能性があります。
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クラモアがご紹介するスターツピタットハウスでは、首都圏91店舗の地域密着営業で経験豊富なスタッフが全面的にサポートを行っていますので、はじめての売却でも安心して取引を行うことができます。
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築20年の一戸建ての売却を成功させる秘訣6つ
築年数の古い住宅にも需要があるからといって、戦略なしに売り出してしまうと、売れ残ってしまう可能性があります。
築20年の一戸建てを売却するための秘訣は、以下の6つです。
▼売却を成功させるための秘訣
・売却期間は長期になるのでやるべきことを把握しておく
・周辺の一戸建て売却相場を調べる
・室内だけではなく敷地内をキレイに維持する
・リフォームせずに売り出す
・ホームインスペクション(住宅診断)を行う
・既存住宅売買瑕疵(かし)保険を利用する
築20年を超えた一戸建て売却を成功させるために、それぞれの秘訣について理解しましょう。
売却期間は長期になるのでやるべきことを把握しておく
築20年の一戸建てに限らず、戸建ての売却は長期間になる前提で、売却計画を考えましょう。
マンション売却には約3ヶ月から6ヶ月かかるのに対して、戸建売却にかかる期間は約3ヶ月から11ヶ月が目安です。
戸建売却の事前準備を含めると、それぞれの段階において、以下のような所要期間になります。
地域や建物の状態によってはさらに時間がかかる場合もあります。
売却期間を少しでも短くするためのコツについては、「戸建売却の期間は3ヶ月から11ヶ月!短期間で売却するコツ8つ紹介」で解説しているので、参考にしてみてください。
周辺地域の一戸建て売却相場を調べる
築20年の一戸建てを売り出す際には、事前に周辺地域の売却相場を調べる必要があります。
周辺地域での売却相場を理解していないと、売却のチャンスを逃し、損をしてしまうかもしれません。
▼売却相場を知らない場合のデメリット
・相場よりも安格で売り出してしまい損をする
・相場よりも高額で売り出してしまい売れ残る
・相場よりも安すぎる値引き交渉に応じてしまう
少しでも築20年の一戸建ての成約率を上げるためには、売却相場を理解したうえで、売却価格を考えなければいけません。
売却価格を考える際には、以下の方法を利用するのがおすすめです。
不動産情報ライブラリ | 実際に取引された不動産情報の成約価格がわかる |
---|---|
レインズマーケットインフォメーション | |
物件検索サイト | 現在売り出し中の不動産の売出価格がわかる |
実際に取引成立した成約価格と、現在売り出し中の価格を知ることで、あなたの物件をいくらで売り出すべきなのか考えられます。
「築年数が古すぎるから」という理由で相場よりも格安で売り出してしまうと、売却価格で損をしてしまうかもしれません。さまざまな物件検索サイトを活用して、あなたの一戸建て住宅に、適切な売出価格を考えられるようにしましょう。
すぐに戸建ての売却の相場について知りたい方は、「【相場早見表付き】戸建売却の相場はいくら?高く売るコツも解説」をご覧ください。
室内だけではなく敷地内をキレイに維持する
築20年をこえた物件は、少なからず建物内外が劣化しているかと思います。
少しでも買い手に好印象を与えるためにも、売り出しが決まったら室内と屋外すべてを、綺麗に維持しましょう。
- ハウスクリーニングに依頼して室内をキレイに維持する
- 室内には不要なものを置かないようにする
- 庭や玄関周辺を整頓しておく
- 庭の木を剪定する
- 敷地内に不要なゴミを放置しない
これから売り出す物件の清掃は、不動産会社の査定を受ける前までに終えておくのが理想です。 しかし、売り出し期間中も家に住む場合は、大掛かりな清掃ができない場合もあります。
少なくとも内覧が入る頃までには、室内や敷地内の清掃を終えてキレイな状態にしておきましょう。
内覧時にすべきことは「戸建売却の内覧どうする?準備対応を漏れなく解説|チェックシート付」で、具体的に解説しています。
リフォームせずに売り出す
築20年を超えた一戸建ての場合は、リフォームせずに売りに出した方が、買い手がつきやすい可能性があります。もちろん、リフォームをした方が、建物の外壁などがキレイになり買い手がつきやすいと感じるかもしれません。
実際のところは、リフォーム費用を価格に上乗せしたことで、売却相場よりも高くなってしまい、見込み客を逃してしまうのです。
「3-2.リフォームして自分好みの家を作れる」で解説したように、買い主が自分でリフォームしたいというニーズもあります。少しでも成約率をあげるためにも、不動産会社に相談したうえで、まずはリフォームをしないままでの売り出しを検討するのもひとつの方法です。
ホームインスペクション(住宅診断)を行う
築20年の一戸建て売却の成功には、ホームインスペクション(住宅診断)が必要になる場合があります。
ホームインスペクションを行うことで、目視だけでは判断できない住宅の状態を証明し、買い手に安心材料を与えられるのです。
【ホームインスペクションとは】
ホームインスペクションとは、住宅に精通した専門家が、住宅の劣化状況や回収すべき場所などを調査する仕組みです。外壁の劣化具合や基礎の状態、床の傾斜やシロアリ被害など、さまざまな項目を検査してくれます。
中古住宅の購入を考えている人のなかには、「築年数が古いと不具合があるのではないか」という不安を感じている人もいます。
そのような人の背中を後押しできるのが、第三者の立場で客観的に家の状態を診断する、ホームインスペクションなのです。
もちろん、すべてのケースにおいて必要になるわけではありません。
ホームインスペクションのタイミングや、費用負担については、自己判断ではなく必ず不動産会社に相談してみてくださいね。
『家のコンディションを把握する「ホームインスペクション(住宅診断)」は必要?』では、より具体的に解説しているのでご覧ください。
既存住宅売買瑕疵(かし)保険を利用する
築20年の一戸建て売買をする場合は、既存住宅売買瑕疵(かし)保険の利用をおすすめします。
既存住宅売買瑕疵保険を利用することで、基本性能が保証された物件として、売却できるからです。
【既存住宅売買瑕疵保険を利用する】
既存住宅売買瑕疵保険とは、中古住宅検査と住宅保証がセットになった保険制度です。中古住宅検査の結果に基づいて、その内容を証明する保証です。
既存住宅売買瑕疵保険を適用させるためには、一定の基本性能の基準をクリアしなければいけません。
住宅が基本性能をみたしていると証明するために、住宅の調査が必要になります。保険料とあわせて考えると、出費が大きいと加入を悩む方もいるかもしれません。
しかし、既存住宅瑕疵保険に加入した場合と、加入しない場合では、万が一のケースで受ける影響が以下のように違うのです。
▼加入した場合
・売買成立後に瑕疵(不具合)が見つかっても、補修費用を保険会社に負担してもらえる
・税制優遇が受けられる
・安全性のある物件だと証明されたうえで売りだせる
・買い主を探しやすくなる
▼加入しない場合
・売買成立後に瑕疵(不具合)が見つかったら、売主に補修費用が請求される
・保険加入している一戸建て物件と比較すると見劣りしてしまう
上記のように保険適用が認められると、その物件には隠れた瑕疵はないと証明されるので、買い主も安心して購入できるのです。また、売却後に不具合が見つかった場合でも、保険金で損害賠償などを支払えます。
築20年以上の一戸建てを売りたい人は、売却後のトラブル対策のためにも、既存住宅売買瑕疵保険の利用がおすすめです。
築20年の一戸建てを確実に手放したい場合は不動産買取がおすすめ
築20年の一戸建てを手放したいけれど、なかなか売却できないという人は、不動産買取も検討しましょう。
不動産買取を利用することで、短期間で築年数の古い住宅を手放すことができます。売却した場合と比較すると、取引価格が6割から7割になるのが一般的です。
取引価格は下がってしまいますが、以下のような人にはメリットがあります。
▼不動産買取が向いている人
・とにかく早く現金化したい人
・客観的にみて売れにくい物件を売りたい人
・周辺の人に物件を売り出していることを知られたくない人
不動産買取は、専門業者や不動産会社と直接やり取りをするので、一戸建てを売り出していることを知られずにすみます。また、買い手がつくまでに時間がかからないので、短時間で現金化できるという点もメリットです。
不動産買取の方法は、以下の2つの方法で利用できます。
- 即時買取
- 買取保証
それぞれの特徴を理解して、どちらを選ぶか考えてみてくださいね。
即時買取
即時買取とは、不動産会社にすぐに物件を買い取ってもらえる方法です。不動産広告や集客を行わずに、不動産会社と直接やり取りをするため、7日から1ヶ月程度で不動産を売却できます。
即時買取には、以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット | ・早ければ1ヶ月程度で売却して現金化できる ・短期間で売却できるのでスケジュールが組みやすい |
---|---|
デメリット | ・買取価格は市場価格の6割から7割になる場合が多い |
不動産買取と聞くと、多くの方がイメージするのが即時買取だと思います。
すぐに現金化が必要な人や、相続した不動産を1日でも早く手放したい人は、即時買取がおすすめです。
買取保証
買取保証とは、不動産会社に依頼して売却活動をするけれど、一定期間が過ぎても売却できない場合は買い取ってもらう方法です。
最初に売却活動をするため、買い手が見つかれば希望額で取引できます。買い手が見つからない場合は、不動産会社と取り決めた額で買い取ってもらえるので、売却活動が長期化することはありません。
買取保証のメリットとデメリットは、以下のとおりです。
メリット | ・いつまでに売却できるという目処がたつ ・買い取りになったら仲介手数料が必要ない ・「売れないかもしれない」という不安材料がなくなる ・即時買取より高く売却できる可能性がある |
---|---|
デメリット | ・買取価格は市場価格の6割から7割になる場合が多い ・3ヶ月から6ヶ月*と、即時買取より時間がかかる ・不動産会社によって条件が違う |
※買取保証の期間は、不動産会社によってそれぞれ設定期間が違います。
築20年の一戸建ての場合、買い手のニーズはありますが、必ずしも売り出したすべての物件が売却できるわけではありません。古い一戸建てを売却して現金化したいけれど、長期間売れ残ってしまう事態は避けたい、と考えている人がほとんどです。
高く売却できる可能性を残しながらも、万が一売却できない場合も想定して、買取保証という選択肢も検討してみてください。
■ピタットハウスの買取保証付き売却(スイッチ45)
スターツピタットハウスでは、売主が安心できる「買取保証スイッチ45」をご用意しています。築20年の一戸建てを売り出して45日以内に売却できない場合は、事前に約束した金額での買取が可能です。
一般的な取引相場は6割から7割ですが、スターツピタットハウスの「買取保証スイッチ45」では、最大8割から9割の取引価格に設定できます。築年数が経過している物件を、可能な限り高い価格で売却できる保証をつけながら売却活動をしたい方におすすめです。
まずは、あなたが所有している物件の売却相場を調べるために、無料の売却査定をご利用ください。
まとめ
この記事では、築20年の一戸建ての売却相場と、売却時に覚えておきたい知識について解説してきました。
一戸建ての売却相場は、建物の状態や土地の面積などによって、大きく左右されています。築20年をこえた一戸建ては、建物自体には資産価値が残っていないとされて、土地の資産価値で売却価格が決められているのです。
築年数が経過してしまった一戸建て売却を成功させるためにも、以下の秘訣を理解しておきましょう。
▼売却を成功させるための秘訣
・売却期間は長期になるのでやるべきことを把握しておく
・周辺の一戸建て売却相場を調べる
・ホームインスペクション(住宅診断)を行う
・室内だけではなく敷地内をキレイに維持する
・リフォームせずに売り出す
・既存住宅売買瑕疵保険を利用する
築20年をこえた一戸建てだからといって「古い家は売れない」と諦めないでください。
ぜひ、この記事で紹介した知識と秘訣を活用して、築20年の一戸建てでも、希望通りに売却できるように活動してくださいね。
お困りのことがございましたら、お気軽に下記よりお問い合わせください。
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