更新日:2024.04.25
マンション最上階の資産価値が高い10の理由と売却する際のポイント
マンションの最上階は、他の階に比べて資産価値が高くなります。なぜ、最上階は価値が高くなるのでしょうか。この記事では、マンション最上階の資産価値が高い理由や、住むメリットだけでなく、デメリットについても詳しく解説します。あわせて、売却の際のポイントも解説するので、マンションの売却を考えている方もぜひ参考にしてください。
- マンション最上階は人気が高く希少性があるため、資産価値が高い
- エレベーターの待ち時間が長いなどのデメリットはある
- 最上階を売却するならターゲットやタイミングが大切
不動産売却なら
スターツグループで
※2023/4/1~2024/3/31お客様アンケート集計結果
- 首都圏91店舗
- 創業55年を誇る確かな実績
- 地域密着と多様な売却方法
クラモアがご紹介するスターツピタットハウスでは、首都圏91店舗の地域密着営業で経験豊富なスタッフが全面的にサポートを行っていますので、はじめての売却でも安心して取引を行うことができます。
※2023/4/1~2024/3/31お客様アンケート集計結果
マンション最上階の資産価値が高い10の理由
マンションは階数が高くなるほど価値が高くなる傾向にあり、中でも最上階は資産価値が高いです。
最上階の資産価値が高いのは、それだけ人気が高く希少であるということです。
マンション最上階が人気である理由として、以下が挙げられます。
1.眺望が良い
マンション最上階の魅力の一つが、眺望の良さです。
マンションの階数や立地にもよりますが、周りに高い建物がなければ、遠くの海や山・市街地といった雄大な景色を楽しむことができます。 また、近隣に花火大会が開催される場所や紅葉スポットがあるようなマンションであれば、住みながらにしてプレミアムシートで観覧するような気分を楽しめるでしょう。
見晴らしが良い反面、最上階は道路面まで距離があるため、通行人と言った日常的な風景は目に入りにくいものです。 プライベート性が高く、窓からの眺望の良さをいつでも好きなだけ楽しめるのは、最上階の醍醐味と言えるでしょう。
2.設備のグレードが高いケースがある
マンションの中でも人気の高い最上階は、さらに付加価値を付けるために設備のグレードが高いケースも多いです。
とくに、タワーマンションや億ションなどと呼ばれる人気の高いマンションでは、最上階の購入層も他のマンションとは変わってきます。 富裕層が購入する傾向が高く、富裕層を満足させるだけのグレードの高さが必要になるためです。
最新の設備や高級な建材や内装というように、他の階とは異なる仕様であるケースも少なくありません。
3.特別な間取りであるケースがある
最上階は、設備のグレードだけでなく、他の階と間取り自体が異なるケースもあります。
一般的に最上階は、他の階に比べて戸数を減らして1戸当たりの面積を大きくする傾向にあり、部屋数や収納が多いなど余裕を持って生活できる広さを備えた間取りが多いです。 また、最上階の住戸がペントハウス(マンション最上階に設けられた数戸しかない特別仕様の高級な住戸)であるケースもあります。
このように最上階は、設備や間取りにプレミアム感があるケースが多いことも、資産価値の高さにつながっています。
4.騒音が少ない
最上階は、道路から高さがあることで車や通行人の騒音も届きにくく、比較的に静かな環境です。 マンション特有の上下左右の住戸からの騒音を抑えられるというメリットもあります。
近年の分譲マンションは基本的に防音性を高めているケースは多いものの、それでも上の階の生活音を完全に防ぐことは難しいものです。 その点、最上階はそれより上に階がないため上からの騒音に悩まされることはありません。 住戸を減らして角部屋だけにしているケースも多く、左右の騒音も他の階に比べて気にならないケースが多いでしょう。
5.害虫が少ない
最上階は地上から高さがあるため、害虫が発生しにくいというメリットがあります。 ハエや蚊などの害虫が自力で飛べる高さは10mほどと言われており、高さ10mはマンションの3階ほどになるため、4階以上であれば害虫が侵入しにくい傾向にあります。
もちろん、配管など侵入経路は他にもありますが、どの経路にしてもより高さのある最上階まで虫が侵入するケースは他の階よりも低くなるでしょう。 虫を気にせず生活できるのは、虫が苦手な人にとっては大きな魅力でもあります。
6.防犯性が高い
最上階は、ベランダなどから侵入しやすい低層階よりも防犯性が高くなります。 エレベーターなどを使用するにしても、階数の高さで侵入するまでに時間がかかるという点も、不審者が心理的に侵入しにくいという効果につながります。
最上階は、他の階に比べてセキュリティが強固というケースも多いです。
エントランスに入るまでにセキュリティシステムがある、上層階専用エレベーターがあるなど、一般的に近年のマンションはセキュリティが強化されています。 さらに、上層階の場合は住戸専用ポーチ(住戸の居住者が使える専用使用権が設定されているスペース)があるなど二重・三重のセキュリティが施されていることも少なくありません。
7.日当たりが良い
日当たりや風通しの良さも、最上階の魅力です。
上に階がないため、周りに日差しを遮る建物がなければ、朝から夕方まで陽の光が差し込みます。 太陽の光を室内にふんだんに取り入れられるので、日中は照明を付けなくても明るく暖かく過ごすことができるでしょう。
8.優越感を得られる
マンションの最上階に住むことで、優越感を得られる人も少なくないでしょう。
最上階に住んでいる方の中には、「エレベーターで最上階のボタンを押したときに優越感がある」という声もあります。
生活環境としてのメリットはありませんが、生活満足度の向上につながりやすくなるでしょう。
9.住んでいることがステータスになる
最新の設備や高級感のある特別な間取りなど、最上階は他の階とは異なる魅力があることから、価格も高くなります。
最上階に住むことによって、ステータスを感じることもできるでしょう。
とくに、人気の高いタワーマンションではその傾向も強くなります。
10.角部屋はさらに資産価値が高い
資産価値の高い最上階ですが、角部屋であればさらに高くなる傾向にあります。
角部屋であれば、隣接する住戸が少ないため、隣の生活音や自身の生活音も気になりにくくなります。 また、日当たり・風通り・眺望の面でも、角部屋なら2方向からそれぞれ恩恵を受けることが可能です。
このように、角部屋はより快適に暮らしやすい環境が整っています。 マンションの仕様によっては、独立した環境で戸建てのような雰囲気を味わうこともできるでしょう。
マンション最上階に住むデメリット
多くの魅力があるマンション最上階ですが、住むデメリットもあるため押さえておくことが大切です。
デメリットとしては、下記の4つが挙げられます。
それぞれ詳しくみていきましょう。
購入価格が高い傾向にある
マンション最上階は、一般的に他の階よりも価格が高くなります。 最上階を購入できることでステータスや優越感につながりますが、価格の高さがネックになる人も少なくありません。
購入価格が高い分、設備や間取りが充実しているケースが多いとはいえ、どれほど充実しているかはマンションによっても異なります。 仮に、それらの恩恵を得られたとしても、それ以上に価格が高すぎると思う人にはデメリットと言えるでしょう。
エレベーターでの移動が手間に感じる
最上階は、エレベーターでの移動時間が最も長いです。 とくに、住戸数に対してエレベーターの数が十分でないと、エレベーターでの移動時間や待ち時間もより長くなります。 2階や3階であればエレベーターを避けて階段でという選択も検討できますが、最上階では階段という選択が取りにくいです。
朝の通勤通学時間帯でエレベーター待ちになると、出社の時間にも関わってきます。 1階に着いてから忘れ物に気づいたとしても、取りに帰るのが面倒と感じる人も少なくないでしょう。 エレベーターが煩わしく感じるのは1日数分のこととはいえ、毎日ともなれば大きなストレスにもなりかねません。
ただし、最上階はエレベーターの始発にあたるため、途中階のように混雑して乗り込めないということは防げます。 その点は、最上階のメリットと言えるでしょう。
災害時に弱い
マンションの最上階は、地震や台風などの強風・火災といった災害の影響を受けやすい点には注意が必要です。
地震の揺れが起きると低層階よりも高層階は揺れが大きくなります。 さらに、揺れでエレベーターが停止してしまうと移動も難しくなるでしょう。 火災が発生した際は、低層階の火災であっても火や煙は上に上る性質があるため、火や煙に巻き込まれる危険性と避難経路を確保しにくい恐れがある点にも注意が必要です。
とはいえ、近年の高層マンションは“耐震構造を強化している・避難経路を確保している”など、災害への備えがしっかりしています。それに油断することなく、家具をしっかり固定する・水や食料を備蓄しておく・避難路を家族で確認しておくというように、自分たちでできる災害対策をしておくことも大切です。
夏に暑くなりやすい
マンションの最上階は、上に階がなく日差しを取り入れやすい反面、屋根から直接暑さが伝わりやすく夏場は暑くなりやすい傾向にあります。
眺望の良さを活かすために大きな窓を採用しているマンションもありますが、方角によっては強い日差しが日中家の中に入り、暑くなる原因となってしまうケースも少なくありません。 そのため、近年のマンションでは、遮光性の高い窓ガラスや断熱性能の高い建材を利用して、夏場の暑さ対策をしているマンションも増えています。
マンション最上階を売却する際のポイント
ここからは、マンション最上階を売却するポイントとして、下記の3つを解説します。
それぞれ詳しくみていきましょう。
ターゲットを明確にする
通常の物件と同じようなアピールや広告などをしていても、購入層に情報が届かなければ意味がありません。 そのため、ターゲットを明確にして売却活動をすることが大切です。
マンション最上階は購入価格が高くなるため、誰でも購入できるものではありません。 主な購入層は、資産家や投資家と言った富裕層です。 投資家や資産家は、節税対策や投資目的で最初から最上階を検討している人も少なくありません。 そのような層を狙って売却を進めていくと、販売できる可能性も高くなるでしょう。
売却しやすいタイミングを狙う
タイミングを狙って売却することで、売りやすいだけでなく高く売ることも期待できます。
マンションを売却しやすいタイミングは、下記のようなさまざまな要素から判断できます。
不動産価格が上昇している
不動産の価格上昇時に売却することで、売り逃しをしにくくなります。 特に、マンション最上階は価格が高いことから、市場が悪化すると売却しにくくなります。 仮に売却できても、価格が下がることで損失が出てしまう恐れもあるでしょう。
マンションの価格は日本全体で上昇傾向にあります。
とはいえ、今後いつ下落に転じるかは正確に予測できるものではありません。
売却を検討しているなら、下がる前に売却することが大切です。
不動産売買が活発になる時期
一般的に、マンションの取引が増えるのは2~3月頃です。 その次が9~10月と言われています。
2~3月は4月の新生活に向けて住宅需要が高い時期です。 また、投資家なども確定申告に向け、節税対策として駆け込みで購入するケースもあります。 そのため、この時期を狙って売却を進めていくことでスムーズな売却を期待できます。
ただし、不動産売却までに通常3~6か月ほど時間がかかるため、2~3月に売り出すにはそれよりも早く動き出すことが大切です。 例えば、3月に売却したいなら2月には内覧したいため、遅くても1月には売却活動をスタートしなければ間に合いません。 そうなると12月や11月には、不動産会社を見つけておく必要があるでしょう。
このように売却したい時期に合わせて売却スケジュールを立てることが大切です。
築年数が浅いうち
マンションは築年数が浅いほど価値が高く、古くなるほど価値は落ちます。
最上階は資産価値が高いため、もともとの価格が高い分、価格下落の幅も広くなってしまうものです。できるだけ築年数が浅く価格が下がる前に売却することで、高値での売却を目指しやすくなるでしょう。
不動産売却なら
スターツグループで
※2023/4/1~2024/3/31お客様アンケート集計結果
- 首都圏91店舗
- 創業55年を誇る確かな実績
- 地域密着と多様な売却方法
クラモアがご紹介するスターツピタットハウスでは、首都圏91店舗の地域密着営業で経験豊富なスタッフが全面的にサポートを行っていますので、はじめての売却でも安心して取引を行うことができます。
※2023/4/1~2024/3/31お客様アンケート集計結果
相場を理解し適切な価格で売却する
マンションの最上階だからといって、相場よりも高値で売れるわけではありません。
相場よりも高すぎると買い手から避けられやすくなります。
売り出し価格は売主が自由に付けられますが、相場を理解して適切な価格を付けることが大切です。
相場を把握するには、次のような方法があります。
- 不動産ポータルサイトなどで売り出し中の類似物件の価格をチェックする
- 過去の取引事例を参考にする
類似物件の売り出し価格や過去の成約価格を参考にすると、ある程度の相場が見えてきます。
過去の取引情報は、国土交通省の不動産価格(取引価格・成約価格)情報の検索・ダウンロードやレインズマーケットインフォメーションで検索できます。
ただし、類似物件であっても自分の不動産とは大きく価格が異なる可能性があるという点は覚えておきましょう。
不動産は、内部の状態や売主・買主の事情などでも価格が大きく左右されます。
どんなに条件が似ている物件であっても、自分の不動産や自分の状況と全く同じ条件ではありません。そのため、過去の取引事例はあくまで参考程度に考えておくことが大切です。
正確なマンションの価格を知りたい場合は、不動産会社に査定してもらうことをおすすめします。とはいえ、「まだ売却を悩んでいる」「営業をうけたくない」と査定を躊躇している方も多いでしょう。そのような場合は、今ご覧いただいているWebサイト“クラモア”の「住まいトレンド」でマンション相場をチェックすることがおすすめです。
住まいトレンドでは、地域や駅からだけでなく、マンション名やエリア名から検索してマンションの相場をチェックできます。
さらに、価格推移や過去の取引事例などの役立つ情報も教えてくれます。
マンション相場のチェックは、個人情報の入力なしで簡単にチェックできるので、マンション売却の第一歩として活用してみてはいかがでしょうか。
売買価格相場・賃料相場情報をお届け
マンション最上階に関するよくある質問
最後に、マンション最上階に関するよくある質問についてみていきましょう。
マンション最上階はやめておけといわれることがある?
やめておけと言われるほどではありませんが、デメリットもあるのでデメリットを理解しておくことが大切です。
マンション最上階のデメリットとして、価格の高さや夏の暑さ・エレベーターでの移動時間の長さなどが挙げられます。価格の高さに見合う価値を見いだせればよいですが、そうでない場合は別の階のほうが快適に生活できる可能性もあります。
マンション最上階に住んで後悔する理由とは?
デメリットで挙げた“暑さやエレベーター問題など”で後悔したという声もあります。
また、すべての最上階が豪華な仕様というわけではないので、価格だけ高くて他の階の部屋と変わらないというケースも少なくありません。
マンション最上階を検討する場合は、良い点ばかりでなくデメリットにまで目を向けることが大切です。
マンションで一番売れやすいのは最上階?
最上階は人気がありますが、価格の高さなどのデメリットもあるので一概に売れやすいという訳ではありません。価格を抑えてマンションを購入したいという人であれば、最上階ではなく他の階を選ぶ可能性は高くなります。
また、購入者にとっては、階数だけでなく方角なども重要になるものです。
最終的に、マンションを売却できるかは不動産会社の力にも左右されます。自身のマンションをスムーズに売却したいなら、実績があり信頼できる不動産会社を見つけることが大切です。
まとめ
マンション最上階の資産価値が高い理由や、住むデメリット、売却のポイントなどを解説しました。
マンション最上階は、眺望や日当たりの良さ・高級感などの理由から人気があり、資産価値も高くなりますが、価格の高さや夏場の暑さなどのデメリットもあります。 売却を検討している場合は、ターゲットを明確にし、タイミングを見極めた上で売却することが大切です。
マンションの購入や売却を検討されている方は、下記よりお気軽にお問い合わせください。
宅建士・2級FP技能士(AFP)・相続管理士
逆瀬川 勇造
大学卒業後、地元の地方銀行に入行し、窓口業務・渉外業務の経験を経て、2011年9月より不動産会社に入社。不動産会社では住宅新築や土地仕入れ、造成、不動産売買に携わる。2018年より独立し、2020年合同会社7pocketsを設立。
金融や不動産分野におけるコンテンツにおいて、現場での経験を活かし、読者の方が悩みやすいポイントを分かりやすく解説することを心がけている。
⇒逆瀬川 勇造さんの記事一覧はこちら
あわせて読みたい
この記事をシェアする
お部屋を探す
特集から記事を探す
記事カテゴリ
おすすめ記事
物件をご所有されている方、
お住まいをお探しの方
売りたい
土地活用・相続の相談がしたい
売るか貸すかお悩みの方はこちら