- 明確な目標を設定し、優先したいことや自由に使えるお金を把握するのが節約のコツ
- 食費を削るのは「即効性のある節約」だが、自炊は徐々に回数を増やしたい
- 家賃も節約効果が大きなポイントなので、家賃の見直しも有効
一人暮らしをする女性がすぐに実践できる節約術は、意外にたくさんあります。しかし、一人暮らしを始めたばかりの方にとっては、何から始めてよいかわからないかもしれません。食事や住まいなどのちょっとしたポイントを押さえるだけで、簡単に節約することができます。
この記事では、一人暮らしで効果的な節約術を知りたいと考えている女性に向けて、覚えておきたい節約のコツと注意点をご紹介します。「お金に十分な余裕がなくても一人暮らしをしたい」「将来のために貯金をしたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
一人暮らし女性の生活費、平均はどのくらい?
まずは、一人暮らしの女性がかけている生活費の平均を見ていきましょう。
総務省の家計調査報告(2020年度)によると、単身世帯における生活費(消費支出)の月額平均は15万506円でした。細かな支出の内訳は、以下のとおりです。
食料 | 4万1,373円 |
---|---|
住居 | 2万950円 |
光熱・水道 | 1万1,687円 |
家具・家事用品 | 5,393円 |
被服および履物 | 4,910円 |
保険医療 | 7,129円 |
交通・通信 | 1万8,310円 |
教育 | 2円 |
教養娯楽 | 1万5,867円 |
その他の消費支出 | 2万4,888円 |
この表からはとくに、「食費」や「家賃」にお金がかかっていることが読み取れます。このことから、食費や家賃を抑えることができれば、効果的に節約できると考えられるでしょう。
節約を継続するために大切なポイント
一人暮らしをする女性の平均的な生活費と比べて、あなたの支出はどうでしょうか?平均は平均なので、超えているものがあるからといって焦る必要はありません。また、家賃は都市部のほうが地方や郊外に比べて高くなるので、住んでいる地域をふまえ、参考程度にとらえておきましょう。
まずは自分に合った節約術を身につけ、コツや注意点を理解することが成功への近道です。
明確な目標を設定する
節約に成功した場合、「浮いたお金を何に使いたいのか」を決めておきましょう。「より豊かな生活をするため」「将来のため」など、漠然とした理由もあると思いますが、「何となく」ではなかなかうまくいきません。自分の目標を明確にし、そのための手段として節約を実行しましょう。具体的な目標があれば、節約に対するモチベーションも保ちやすいと言えます。
「比較的達成しやすい目標を設定し、達成したら目標のレベルを徐々に上げていく」という方法が、続けやすいのでおすすめです。
優先順位をつける
節約は突き詰めていくと、際限がありません。そのため、「したいこと」に優先順位をつけるとよいでしょう。たとえば、「毎月◯円は洋服を買うのに使いたい」「美容のお金を削るくらいなら友達と遊ぶ回数を減らす」などです。
このように、自分のなかで優先順位が明確になっていると、節約する際の判断も素早く、的確に行えるようになります。
最適な予算配分を知る
明確な目標設定や優先順位を決めるにあたっては、最適な予算配分(何にいくら使えるかを考えて収入を割り振ること)が必要です。まず、問題なく生活できる基準で「1ヶ月にかかる生活費」を見積もります。月の収入全体からその費用を差し引けば、「自由に使えるお金」を把握することが可能です。
あとは、「自由に使えるお金」をどの項目に割り振るか。もっと「自由に使えるお金」を増やしたいなら、節約によって「1ヶ月にかかる生活費」を下げる必要があるかもしれません。ただし、節約に無理は禁物です。自分に合ったペースで無理なく続けるようにしましょう。
家計簿をつけて振り返る
家計簿をつけることで、自分の生活を客観的に把握できます。何にいくら使っているのかがわかれば、節約効果が高い部分も見つけやすくなります。
家計簿に対して「面倒」と思っている方も多いでしょう。しかし、最近ではレシートの写真を撮るだけで簡単に家計簿を付けられるアプリもあります。また、クレジットカードや銀行預金まで同時に管理できるアプリもあって便利です。
1ヶ月ごとに家計簿を振り返れば、来月の運用を軌道修正できます。毎月の支出を見やすいグラフにしてくれるアプリも多くあるので、使い続けられそうなものを探してみてください。
「食費」を抑えるための具体的な節約術
一人暮らし女性の生活費のなかで、もっとも多くの割合を占めるのが「食費」です。そのため、食費を削ることは「即効性のある節約」と言えるでしょう。
自炊は徐々に回数を増やす
いくら便利でも、毎日コンビニ弁当やテイクアウトばかりというのは考えもの。こうした食生活は自炊よりも出費が増えるだけでなく、栄養バランスが偏って体調を崩すリスクもあります。
とはいえ、自炊をしていない方がいきなり外食をやめるのは難しいので、徐々に自炊の割合を増やしていきましょう。作り置きできるおかずであれば、調理の回数も少なくて済みます。無理のない範囲で自炊を始め、継続していくことを目標にしましょう。
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食材は使い切る
いざ、自炊を始めようと思って買い出しに行っても、「買うべき食材の量がわからない」という方も少なくないでしょう。
スーパーに行くと、ジャガイモや玉ネギ、ニンジンなどは袋売りされていることが多く、一人暮らしの方には多すぎるかもしれません。一度の自炊で使いきれず食材が残ってしまうと、消費期限内に使いきれないこともよくあります。
こうしたムダを防ぐには、日持ちしやすい食材やいろんなメニューに使える食材を選ぶのがおすすめです。長ネギや油揚げなどは、使いやすいサイズにカットして冷凍保存すると長く使えるので覚えておきましょう。
“最強の節約レシピ”を押さえておく
自炊を始めたばかりで何品も用意するのは大変でしょう。そこで押さえておきたいのが、一品で栄養をたくさん摂れ、作り置きもできる具だくさんメニューです。代表例は、カレーや野菜炒め。豚汁や味噌汁、シチューなどの汁物もおすすめです。
これらは自炊初心者でも比較的簡単に作ることができます。ここで意識したいのは、「具材の代用」です。サトイモをジャガイモにしたり、長ネギを玉ネギにしたりすれば、手元に残っている食材や安い食材を使って調理できます。
健康バランスと美容も考える
節約するにあたって食費を削ることは大切ですが、栄養のバランスには配慮しましょう。一人暮らしだと栄養バランスが偏ったり、節約のために無理をしたりすることがあります。そうして体調を崩してしまっては本末転倒ですので、自炊の際は食事のバランスに気をつけなければなりません。
鶏ムネ肉、卵、納豆、豆腐、キノコ類など、比較的安く手に入る栄養価の高い食材を上手に活用しながら、節約と健康・美容の両立を目指しましょう。
「家賃」の見直しも有効な節約術の一つ
一人暮らしにおいては、食費だけでなく家賃も出費の大きな割合を占めます。家賃も節約効果が大きなポイントと言えるでしょう。
今よりも安い物件に引っ越す
地域によってかなり幅がある家賃ですが、都心部になると平均を大きく上回ります。引越しのタイミングで家賃の安いエリアを選んだり、今の条件から妥協できる部分を検討したりして、住まいを見直すことも節約につながります。
家賃相場が下がるタイミングで住まいを替える
物件には、家賃が下がりやすい時期があります。そうした時期に引越せば、安い賃料で契約できるかもしれません。一般的に、入居者の入れ替わりが少なくなる5月から9月頃に家賃相場が下がる傾向があります。この時期に入居を考えるのも手です。
なお、この時期は引越し会社のサービス料金も下がる傾向にあります。
借りるより買うほうがお得なケースも
一人暮らしの節約を考えるなかで、物件の購入は選択肢になりにくいかもしれません。しかし、トータルで考えると賃貸よりも安く済むことがあります。仕事などで引越す可能性が高い場合はあまりおすすめできませんが、今後ずっと同じ場所に住み続けるなら購入も視野に入れてみてください。
賃貸物件では毎月家賃を払う必要があり、住んでいる間ずっと続きます。一方、購入した物件であれば、支払いが完了すればその後は家賃を払う必要がなく、住まいが自分の財産になります。同じ場所に住み続ける想定なら、物件を購入したほうが結果的に節約になると言えるでしょう。
自分に合ったペースで、節約を続けよう
一人暮らしの女性ができる節約術はたくさんあります。自分が挑戦できそうなものから、少しずつ試してみましょう。節約においてとくに大切なのは、明確な目標を定め、達成できたかどうかを定期的に振り返ることです。1ヶ月でどれだけ節約できても、継続できなければあまり意味がありません。無理のない範囲で、自分に合ったペースで続けてみてください。
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