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マンション売却にかかる期間は?平均目安と長期化したときの打開策

更新日:2022.11.17

マンション売却にかかる期間は?平均目安と長期化したときの打開策

「マンション売却に、どれくらいの期間がかかるの?」と気になる方は多いのではないでしょうか。この記事では、どのステップにどの程度の時間がかかるのか、具体的に解説します。万が一、長期化してしまったとしても、有効な対策を打てるよう対処法もお伝えします。知識をつけてスムーズなマンション売却を実現しましょう。

  • マンション売却の期間は6ヶ月以上見積もっておく
  • 売却期間は売主さんの工夫次第で短縮できる
  • 長期化してしまったら早めに手を打つことが大切

もくじ

  1. マンション売却のタイムスケジュール

    1. マンション売却の流れと期間

    2. 変動幅が大きいのは売り出し開始から成約までの期間

  2. マンション売却にかかる平均的な期間は2〜3ヶ月

  3. マンション売却の期間短縮のカギを握る3つのこと

    1. ①売り出し前の準備期間を十分に確保する

    2. ②営業力のある不動産会社に依頼する

    3. ③内覧の準備をしっかり行う

    4. みんなが不動産売却時に重視したことは?

  4. マンション売却が長期化したときの打開策

    1. 不動産会社との媒介契約を見直す

    2. 内覧者のフィードバックをもとに改善する

    3. 広告・チラシなどの販促活動を追加する

    4. 売り出し価格を見直す

  5. まとめ



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マンション売却のタイムスケジュール

マンションの売却を考え始めてから実際に売却するまで、どんなスケジュール感になるのか、見てみましょう。

マンション売却の流れと期間

以下はマンション売却の流れと、それぞれのステップの所要期間を表にしたものです。

マンション売却の流れと期間

売却の検討を開始してから決済・引き渡しまでの期間は「最短で3ヶ月、通常は6ヶ月はかかる」と考えておきましょう。住み替えや買い替えなど、売却するタイミングを見極めたい場合には、余裕を持って計画を立てることが大切です。

変動幅が大きいのは売り出し開始から成約までの期間

このなかで変動幅が大きいのは、「マンションを売り出してから、売買契約を締結するまでの期間」です。先ほどの図では【1〜3ヶ月】と記載していますが、実際には6ヶ月以上経過しても売れないケースもあります。平均的な期間を、次章でご紹介しましょう。

マンション売却にかかる平均的な期間は2〜3ヶ月

複数の会社が調査レポートを出していますが、マンション売却期間のおおよその平均は【2〜3ヶ月】と言われています。 たとえば、東日本不動産流通機構によれば、首都圏の中古マンションの売却期間(※)は以下のとおりとなっています。

※売却期間とは、売り出しを開始してから成約に至るまでの期間を指します。

▼登録から成約に至る日数

中古マンション(日)
2017 74.7
2018 78.8
2019 81.7
2020 88.3
2021 74.7

出典:首都圏不動産流通市場の動向(2021年)

2021年の首都圏の中古マンション市場は売り手市場に転じており、直近の2021年のデータは上記のとおり「74.7日」と短くなっています。 しかし、この状況がずっと続くとは限りません。
売主さんが目安とする数字としては、ここ5年程度の数字を広く見て「売却期間は2〜3ヶ月かかる」ととらえておいたほうがよいでしょう。

マンション売却の期間短縮のカギを握る3つのこと

マンション売却の期間短縮のカギを握る3つのこと

では、マンション売却の期間を短くするために、何ができるでしょうか。
期間短縮の3つのカギをご紹介します。

①売り出し前の準備期間を十分に確保する

1つめは「売り出し前の準備期間を十分に確保する」ことです。

売り出し前の準備期間を十分に確保する

準備期間が長ければ、その分、以下の時間を増やせます。

  • 自分たちの希望を明確に整理して、方向性を固める時間
  • たくさんの不動産会社に相談をして、最適な不動産会社を選定する時間
  • 不動産会社の営業担当者と念入りに作戦会議をして、戦略や計画を練る時間

もし現在、少しでもマンションを売却する可能性があるなら、今から準備に着手しておきましょう。
「マンションを売却する」と決断してから動くのでは、十分な期間を確保するのは難しいからです。
具体的にどこから着手するかについては「マンション売却の流れ10ステップとは?初心者さんにわかりやすく解説」を参考にしてみてください。

②営業力のある不動産会社に依頼する

2つめは「営業力のある不動産会社に依頼する」ことです。 マンションが早く売却できるかは「物件の魅力度 × 不動産会社が買い手を見つける営業力」の掛け合わせで決まるといえます。
担当者の営業力を見極めるポイントとしては、以下が挙げられます。
不動産会社を選定する際の指標として、参考にしてみてください。

  • レスポンスの早さ、スピード感
    メールや電話の返事がすぐに返ってくる、フットワークが軽くすぐに来てくれる
  • ヒアリング力・傾聴力
    相手の立場になって親身に話を聞き、状況をよく理解してくれる
  • コミュニケーション能力・交渉力
    人当たりがよく話していて感じがよい、双方にメリットのある落としどころを交渉できる
  • 誠実さ
    話にうそや誇張がない、正直である、約束を守る

③内覧の準備をしっかり行う

3つめは「内覧の準備をしっかり行う」ことです。
先ほど「物件の魅力度 × 不動産会社が買い手を見つける営業力」でマンションの売却期間が決まるとお伝えしましたが、内覧の準備次第で、物件の魅力度は高くも低くもなります
できる限り魅力的に見えるように、マンションを整えることが大切です。

  • ▼ マンション売却の内覧で好印象をつくる10のコツ

  • 玄関をすてきに演出する
    (スリッパは必須)
  • 換気と消臭で嫌なニオイをなくす
  • 照明をすべて点灯しカーテンを開けて明るくする
  • できるだけ物を減らす
  • しっかり掃除する
    (ハウスクリーニングも検討)
  • 快適な室温と湿度を保つ
  • 不具合や故障を修理する
  • 資料を準備しておく
  • 共有スペースを点検する
  • キレイめの服装で丁寧に対応する

上記の詳細は「マンション売却の内覧で好印象をつくる10のコツと気を付けたいNG行動」にてご紹介しています。

みんなが不動産売却時に重視したことは?

クラモアが独自に調査した、不動産売却経験者へのアンケート結果によると、不動産売却時に重視したこととして多かったのは、「売却価格の最大化」(36.9%)、「信頼できる不動産会社を探す」(26.8%)、「迅速な売却手続き」(24.9%)でした。

参考:【不動産売却経験者にアンケート調査!】売却時に重要視したことは?

売却時に不動産会社選びで重視すること
売却時に不動産会社選びで重視すること

最も多かった回答は「売却価格の最大化」で、回答者全体の約4割を占めています。
大切な不動産を高く売却し利益を最大化するには、不動産の内装を見直すだけでなく、市場の需要を調査したり、節税対策を駆使したりするなど、様々な視点から熟考した上で慎重に売却を進める必要があります。
 

こちらの記事も読まれています

マンション売却が長期化したときの打開策

もし、売り出しを開始してから売却期間が長期化してしまったら、どうすればよいのでしょうか。打開策として、次の4つが効果的です。
それぞれ見ていきましょう。

不動産会社との媒介契約を見直す

不動産会社との媒介契約を見直す

1つめの打開策は「不動産会社との媒介契約を見直す」です。
不動産会社へマンション売却を依頼する際には「媒介契約」を締結します。 媒介契約には下記表の3つの種類があり、種類によって不動産会社の注力度が変わってきます

右にスクロールできます→

媒介契約の種類 同時契約できる
不動産会社の数
レインズ*1の
登録義務
報告義務*2 自己発見取引*3
(1)専属専任媒介契約 1社のみ あり 1週間に1回以上 不可
(2)専任媒介契約 1社のみ あり 2週間に1回以上
(3)一般媒介契約 2社以上 なし 義務なし
媒介契約の種類 同時契約できる
不動産会社の数
レインズ*1の
登録義務
報告義務*2 自己発見取引*3
(1)専属専任媒介契約 1社のみ あり 1週間に1回以上 不可
(2)専任媒介契約 1社のみ あり 2週間に1回以上
(3)一般媒介契約 2社以上 なし 義務なし

参考: 全日本不動産協会

*1:「レインズ」は、不動産情報が掲載されているネットワークシステムの通称です。レインズに登録すると、全国の会員不動産会社に情報が提供されるため、買主を早く見つけやすくなります。
*2:「報告義務」は、不動産会社が、販売状況を売主さんへ報告する義務のことです。
*3:「自己発見取引」は、自分で買主を見つけた場合に、不動産会社を通さずに直接取引してよいか、を表しています(不可の場合は、自分で見つけた買主の場合でも、依頼した不動産会社を介して売買契約をする必要があります)

(3)一般媒介契約 を締結していた場合には、(1)専属専任媒介契約に変更することで、より積極的な販売活動の展開を期待できます。不動産会社の対応に不満があれば、ほかの不動産会社と媒介契約を締結し直すことも視野にいれましょう。

(1)専属専任媒介契約 と(2)専任媒介契約は、1社のみとしか契約できませんが、有効期間は最長で3ヶ月と定められています。媒介契約の締結から3ヶ月が経過したときに契約更新をせず、ほかの不動産会社へ依頼し直すことも考えておきます。

内覧者のフィードバックをもとに改善する

2つめの打開策は「内覧者のフィードバックをもとに改善する」です。
③内覧の準備をしっかり行う」にてお伝えした内覧準備をしっかり行っていても、内覧の結果がよくない場合は、どこに問題があるのか探って解消することが大切です。 不動産会社の担当者に、内覧へ訪れた方の感想をヒアリングしてもらい、購入決定に至らなかった理由をリサーチしましょう。

たとえば、「○○が汚いのがマイナス評価だった」「○○の不具合が気になった」などのフィードバックがあれば、ハウスクリーニングを入れる、不具合を修理するなどして改善します。

広告・チラシなどの販促活動を追加する

3つめの打開策は「広告・チラシなどの販促活動を追加する」です。「もっと幅広い人に販売していることを知ってもらえれば、売れるはずなのに」と思う場合には、広告やチラシなどの販促活動の追加を、不動産会社へお願いする方法があります。

ただし注意点として、不動産会社が通常行う広告などとは別に、特別に依頼して行う販促活動の費用は、(仲介手数料とは別に)依頼者に請求されることがあります。追加の販促活動をお願いするときには、仲介手数料の範囲内でやってもらえるか否かを、明確に確認するようにします。

売り出し価格を見直す

4つめの打開策は「売り出し価格を見直す」です。マンション売却では、できるだけ高値で売れるように目指すのが大前提ではあります。しかし、どうしても売れない場合には最終的な手段として、値下げしていくことになります。

値下げ金額と売却期間は、トレードオフの関係になることが多いので、どのラインまで許容できるか慎重に考えましょう。できるだけ早く売却することを優先する場合には、ローンの残債や資金計画などを踏まえてギリギリ許容できる、最安の売却価格に下げることで対応します。

まとめ

本記事では「マンション売却の期間」をテーマに解説しました。
要点を簡単にまとめておきましょう。

  • マンション売却の期間は6ヶ月以上を見積もっておく
  • 変動幅が大きいのは売り出し開始から成約までの期間(平均すると3〜4ヶ月)
  • 売却期間が長引くほど価格かい離率が拡大して売却価格が安くなる傾向がある

マンション売却の期間短縮のカギを握る3つのこととして、以下をご紹介しました。

  • 売り出し前の準備期間を十分に確保する
  • 営業力のある不動産会社に依頼する
  • 内覧の準備をしっかり行う

マンション売却が長期化したときの打開策として、次のことを考えておきましょう。

  • 不動産会社との媒介契約を見直す
  • 内覧者のフィードバックをもとに改善する
  • 広告・チラシなどの販促活動を追加する
  • 売り出し価格を見直す

できるだけ早期にマンション売却を完了させるために売主さんができることは、早めの行動で準備万端にすることです。
「まだ早いかな」と思わずに、相場のリサーチや査定依頼から着手していきましょう。



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よくある質問

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