さいたま市の子育て支援制度を紹介！補助金・医療費など特徴的な取り組みを区ごとに解説

さいたま市は子育て支援制度が充実しており、子育て世代からも人気を集めています。0～14歳の転入超過数（※1）が7年連続で全国第1位（2023年1月26日時点）となったことからも、子育てしやすい街として注目されているのがわかります。

そこで、今回はさいたま市の子育て支援制度について詳しく紹介します。補助金や助成金、育児相談窓口などの観点から子育て支援をチェックしましょう。

（※1）転入超過数とは、転入者数から転出者数を引いた数。転入超過とは、一定期間の転入者数が転出者数を上回った状態のこと。

出典：さいたま市役所 「データから見るさいたま市」

さいたま市の補助金・助成金の1つであるパパママ応援ギフト（出産・子育て応援給付金）は、妊娠届や出生届を出した家庭の負担を軽減するための経済支援事業です。

支給対象について妊娠分は、令和4年3月31日以前に妊娠届を出して令和4年4月1日以降に出産した方、または令和4年4月1日以降に妊娠届を出した方のいずれかに該当する方です。出生分については、令和4年4月1日以降に生まれた子どもの養育者となります。

また支給額については、妊娠分が妊婦1人あたり5万円、出生分が子ども1人あたり5万円です。妊娠届の提出や出産の時期が限定されているため、あらかじめ確認してください。なお、支給時期や手続き方法等は準備中です。

出典：さいたま市役所 「パパママ応援ギフト（出産・子育て応援給付金）について」

子育て支援と少子化対策の観点から、さいたま市では0歳から中学校卒業前までの子どもの医療費にかかる一部負担金を助成しています。これにより、埼玉県内の医療機関受診時の医療費の支払いがなくなりました。所得制限はなく、児童相談所や生活保護の措置を受けている方以外は全て対象です。なお、助成を受けるためには子育て支援医療費受給資格証の登録申請・交付を受ける必要があります。

このほかに、未熟児が医療を受ける場合に給付を受けられる未熟児養育医療給付制度や結核で長期入院を必要とする18歳未満の子どもの医療費の一部を給付する結核児童療育給付といった助成・援助もあります。

出典：さいたま市役所 「子育て支援医療費助成制度について」

出典：さいたま市役所 「未熟児養育医療」

出典：さいたま市役所 「結核児童療育給付」

さいたま市では、育児に関する悩みを相談できる窓口の設置や情報発信を積極的に行っています。例えば「さいたま子育てWEB」では、子育て支援制度や育児サークル、イベントを始めとした多種多様な情報を提供しているのが特徴です。メールによる育児相談や書き込み掲示板などの参加型コンテンツもあるため、育児の悩みを相談できます。

また「親と子どもの悩みごと相談＠埼玉」ではLINE上で子育ての不安などを相談可能です。スマホで手軽に相談できるため、育児で忙しい方でも利用しやすいのが嬉しいポイントです。

さいたま市には、公立保育園が61園、私立保育園が250園、学童施設が299施設あります（2022年度時点）。開園時間は公立保育園と私立保育園ともに7時30分〜19時30分が平均で、私立保育園は20時まで営業している場合もあります。

なお、さいたま市と隣接する越谷市は公立保育園が18園、私立保育園が24園、学童施設が29施設であることから、さいたま市にはより多くの保育施設が充実していることがわかります。また、2022年にさいたま市は待機児童0人を達成しています。

出典：さいたま子育てWEB 「幼稚園と保育園を探す」

出典：さいたま市役所 「放課後児童クラブ一覧」

出典：さいたま市役所 「保育所等利用待機児童数の状況をお知らせします」

さいたま市では、独自の子育て支援や取り組みを実施しています。ここからは、さいたま市で注目の制度を紹介しますので、ぜひ育児に役立ててください。

さいたま市では、小学校1年生から中学校3年生までの9年間、一貫したカリキュラムを実施する英語教育グローバル・スタディを実施しています。全国の英語授業時間と比べると、さいたま市の英語教育時間は小学校で約35時間、中学校で約17時間長く、小学1年生から本格的な英語力を養えるのが魅力です。

この英語教育の結果として、文部科学省が2021年に実施した「英語教育実施状況調査」において、CEFR A1レベル（英検3級）相当以上を達成している中学3年生の割合は86.3％となり、全国平均47.0％を大幅に超えました。さいたま市は、小学校低学年からきちんとした英語教育を受けさせたいと考えている家庭におすすめです。

出典：さいたま市役所 「さいたま市の英語教育“グローバル・スタディ”」

出典：文部科学省 「令和3年度「英語教育実施状況調査」の結果について ※『【都道府県別一覧表】中学校』より」

さいたま市では、各単独型子育て支援センターにて絵本のプレゼントや職員による読み聞かせ、絵本の選び方のアドバイスなどを行っています。市内に住所がある4ヶ月児健康診査の対象乳児なら、誰でも利用可能です。

絵本を通じて赤ちゃんと触れ合ったり、他の来場者と親交を深めたりと親子でゆったりとしたひとときを過ごせるのが特徴です。「もっと子どもに絵本を楽しんでもらいたい」「どのような絵本を選べばよいかわからない」という方は利用してみてはいかがでしょうか。

出典：さいたま市役所 「ブックスタート[赤ちゃんに絵本のプレゼントと読み聞かせのアドバイス］」

さいたま市子育て緊急サポートは、育児の援助を行いたい方と育児の援助を受けたい方で構成される会員組織です。朝・夜間の緊急的な預かり、病児・病後児の預かり、宿泊を伴う子どもの預かりなどに対応しています。

利用条件は0歳から小学校6年生までの子どもで、料金は基本時間の8時〜20時内で1時間1,000円です。なお、基本時間外は1時間1,200円となります。また、18時～翌日9時までの宿泊を伴う預かりは食事代込で1泊10,000円〜、そのほか援助に関連した交通費等は実費精算です。

育児の援助をする人は子育て経験のあるボランティアで、「緊急サポートセンター埼玉」が実施する保育・救命救急・看護などの講習を受けています。万が一の時のためにNPO総合保険にも加入しており、安心して子どもを預けられるのが魅力です。親が急病になった時など、どうしても子どもを見守れない緊急時にサポートしてくれる体制を整えておきたい場合に役立つ制度です。

出典：さいたま市役所 「さいたま市子育て緊急サポート」

さいたま市の南区には気軽に子育て相談ができる施設、緑区には乳幼児の子育て世代が集るサロンがあり、初めての子育てでも安心して周囲のサポートを受けられる体制が整っています。

また、浦和区には小さな子どもだけでなく思春期の中高生の居場所にもなる子ども家庭総合センターがあり、包括的な支援を期待できるのが特徴です。ここからは各区の子育て支援や取り組みを紹介しますので、子育てに活用してはいかがでしょうか。

南区では、育児の悩みを気軽に相談できる環境を整えるため、区内の子育て支援センターみなみと児童センター2ヶ所で「お気軽！子育て相談」を実施しています。子育てを熟知した認可保育所の元園長である保育コーディネーターや家庭児童相談員が担当してくれるため、周囲にはなかなかできない子育て特有の悩みを相談しやすいです。また、より専門的なアドバイスが必要な方には適切な機関への案内も行っています。

出典：さいたま市役所 「『お気軽！子育て相談』を実施しています」

緑区では、0～3歳児の親子を対象とした子育てサロン「かるがも」を通して子育て世代のサポートを行っています。2022年度は井沼方自治会館で年4回、尾間木児童センターで年1回サロンが開催されました。

サロンにはさまざまな親子が集まるため子育て中の気持ちを分かち合えるうえに、子育ての悩み相談を聞いてくれるスタッフもいます。地域ぐるみで子育て中の両親を支える体制が整っているエリアに住みたい場合におすすめです。

出典：さいたま子育てWEB 「子育てサロン “かるがも”」

浦和区には、さいたま市が行う事業の一環である子ども家庭総合センター「あいぱれっと」があります。児童相談所や子どもケアホームや、子ども家庭支援課といった支援機関が集う施設です。

幼児の子育て相談だけでなく、中高生に開かれた活動スペースや若者相談窓口もあり、思春期の子どものサポートも行っているのが魅力です。子どもが小さい頃だけでなく、成長していく過程でも周囲からの支援を受けやすいエリアに住みたいと考えている家庭に適しているでしょう。

出典：さいたま市子ども家庭総合センター 「あいぱれっと」

出典：ピタットハウス 「埼玉県の家賃相場から物件を探す」
※2023年2月1日時点

こちらでは、子育て世帯におすすめの区をランキング形式で紹介します。それぞれの区にどのような特徴があるのかチェックしましょう。

浦和区は、浦和駅から池袋駅までJR湘南新宿ラインで約26分、新宿駅までもJR湘南新宿ラインで約29分と、都心にアクセスしやすいエリアです。浦和駅から徒歩約3分の浦和PARCOにはアパレルや雑貨系のショップ、書店、飲食店、映画館があります。

さらに、浦和PARCOのB1Fにはスーパーマーケットのヤオコーがあり、普段の買い物にも役立ちます。都心からアクセスしやすく、駅周辺の施設も充実したエリアに住みたい場合におすすめです。

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中央区は、さいたま新都心駅からJR上野東京ラインとJR埼京線を乗り継いで約32分で新宿駅に到着する立地にあります。都心にアクセスしやすいながらも、自然溢れる公園が豊富に揃っているのが魅力です。例えば、さいたま新都心駅からバスで約20分のところにある八王子公園は、遊具だけでなく野球場やテニスコートもあり、子どもが思い切り遊ぶのに適しています。

さいたま新都心駅から徒歩約13分のところには「生鮮市場TOP ビバモールさいたま新都心店」があり、生鮮食品から惣菜まで豊富なラインナップが揃っているため、買い物に困ることもありません。子どもが遊ぶ場所が豊富に揃い、買い物にも便利なエリアを探している方にぴったりです。

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大宮区は、JR京浜東北・根岸線、JR湘南新宿ラインの他、多くの路線が乗り入れる大宮駅を中心としたエリアです。また、大宮駅にはJR東北新幹線、JR上越新幹線、JR北陸新幹線も通っており、旅行や帰省時にも非常に便利です。

大宮駅周辺には大宮マルイをはじめとする複合商業施設が立ち並び、スーパーマーケットは駅から徒歩約3分のザ・ガーデン自由が丘 大宮大門店、徒歩約2分のダイエー 大宮店など用途によって使い分けることもできます。

また、駅前から出ているバスに乗って約13分のところにある自治医科大学附属さいたま医療センターは、総合診療科、小児科、産婦人科など多種多様な診療科を設けているため、家族が体調を崩したときにも安心です。

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さいたま市は子育ての助成金・補助金や緊急時の援助体制が整っており、保育施設も充実しているため、共働きの世帯も暮らしやすい街です。小学校から本格的な英語教育に力を入れていますので、グローバルな教育を視野に入れている家庭にも適しています。さまざまな子育て支援が充実したさいたま市で、子育てを楽しんでみてはいかがでしょうか。

さいたま市への引っ越しを検討している方は、下記よりお気軽にお問い合わせください。

※記事内における料金や所要時間等は、あくまでも目安です。（2023年2月現在）
 

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