川口市の住みやすさは？ものづくりの街の治安や子育てしやすさ・口コミを調査

川口市は、埼玉県の南端に位置する都市です。荒川を隔てて東京都に接しており、都心へのアクセスが良いという利便性を活かしながら、活力ある「まちづくり・人づくり」を目指しています。2024年１月1日時点の人口は60万6,315人で、埼玉県内では2番目に人口の多い都市です。

出典：埼玉県川口市 「かわぐちの人口第1表人口と世帯」
出典：埼玉県庁 「令和２年国勢調査速報結果」

なお、川口市は伝統ある「ものづくりのまち」としても知られ、金属材料を溶かして型に流し込んで作る “鋳物（いもの）”は市を代表する産業のひとつです。江戸時代に確立された鋳物業は、市の南部地域を中心に発展し、最盛期には溶解炉の煙突が林立した鋳物の街といわれていました。 今でも実際に鋳造作りを体験できる川口市鋳物工芸館や川口市立文化財センター(旧鋳物資料室)などがあり、その歴史に触れることができます。

川口市内には、「JR京浜東北線」と「JR武蔵野線」、「埼玉高速鉄道」の3路線が通っています。川口市の中心駅である川口駅からは、東京駅へ乗換なしで約31分、赤羽駅で1回乗換えれば、新宿駅まで約23分、池袋駅まで約18分と、都内の主要ターミナルへ行きやすいことから、交通の利便性が高いエリアです。

市内には、スーパーマーケットや商店街、大型複合商業施設など、買い物環境が充実しています。
例えば、川口駅東口から徒歩1分の場所にある、上記ストリートビューの「かわぐちキャスティ」は、様々なジャンルの専門店や飲食店、フィットネスクラブなどが入る地上10階建てのショッピングモールです。

川口駅周辺は再開発が進められており、2023年には上記ストリートビューの「樹モールプラザ」が開業しました。 スーパーマーケットや飲食店のほかに、保育所などの子育て支援施設が入る複合施設となり、連日たくさんの人で賑わっています。

ほかにも、川口駅西口からバスで約６分のところにある「ララガーデン川口」は、ファストフードやカフェなどの飲食店やアパレルなどのショップに加えて眼科や接骨院も入っている大型商業施設で、ベビーカーの貸出や授乳室、おむつ交換室、子ども専用のトイレが完備されており、小さなお子さま連れのファミリーでも安心して買い物を楽しめます。

ファミリー層が生活するうえで気になる医療機関についてですが、市内に290ヶ所、そのうち小児科は77ヶ所と、多くの病院があります（2022年11月時点）。 例えば 東川口駅から徒歩約10分の場所にある北村医院は、内科・消化器内科・肛門外科・外科・小児科・皮膚科など幅広い診療科目があり、小児のアレルギーや喘息などにも対応しています。戸塚安行駅から徒歩約5分の場所にある「ひろ小児科ファミリークリニック」は、小児の循環器疾患や発達障害なども対応しています。

このように川口市は、交通や買い物の利便性だけでなく医療機関も充実していることから、小さなお子さまがいるファミリー世帯も暮らしやすい環境といえるでしょう。

川口市には、ファミリーで楽しめるスポットも点在しています。 例えば、川口駅西口から徒歩約1分の場所にある「川口西公園（リリアパーク）」は、芝生広場や大きな花壇があったり、公園中央に水遊びができる川が流れていたりするなど、都会にいながら自然を感じることができる人気のスポットです。駅前とは思えないほどの自然あふれる公園で、春には桜が咲き誇り、川口市内の桜の名所としても親しまれています。

ほかにも、新井宿駅から徒歩約15分の場所には、四季折々の緑や花が楽しめる公園「川口市立グリーンセンター」があります。広大な敷地内には、多種多様な草花に加え、全22種類のフィールドアスレチックやミニ鉄道などの遊具があり、大人から子どもまで1日中楽しめるおすすめのレジャースポットです。

また、西川口駅からバスで約9分の場所にある「川口市立科学館」は、影や水のあぶくができる仕組みなど、日常生活の中で経験するさまざまな現象についての実験や体験できる科学館です。プラネタリウムや天文台をはじめ、約40の展示装置で科学の不思議を楽しみながら学べるので、親子のお出かけスポットとしておすすめです。

そのほか、鳩ケ谷駅からバスで約8分の場所にあるイオンモール川口内には、プロジェクションマッピングやセンサー技術を使って最先端の遊びを体験できる、屋内型デジタルテーマパークの「リトルプラネット イオンモール川口」もあります。 子どもだけでなく、おとなも思わず夢中になる体験も多数取り揃えてあるので、親子でお出かけしてみてはいかがでしょうか？

埼玉県警察の過去5年の犯罪認知件数を見ると、川口市の2018年時点における犯罪認知件数は5,419件だったところ、2022年時点で3,815件と、徐々に減少傾向にあることがわかります。

出典：川口市役所 「川口市・埼玉県・全国 刑法犯認知件数の推移（平成16年から令和4年）」

川口市では防犯対策として、夜間に自宅の門灯・玄関灯を一晩中点灯する「一戸一灯運動」や、団体やグループに属さずに個人で会員登録し、自由な時間に自由な場所で見守りパトロールを行う「ライフスタイルパトロール」などを実施しています。

画像出典：埼玉県 川口市 「ライフスタイルパトロール会員募集中」

市が一丸となり、安心して暮らせる環境づくりに力を入れているので、今後さらに治安が良くなることが期待できるでしょう。

埼玉県内で待機児童数が増加している自治体は11市町ありますが、川口市の待機児童数は、年々減少傾向にあります。 過去5年間の待機児童数の推移を見てみると、2019年は76人ですが2023年には10人に減少しています。 要因としては、認可保育所等の整備を進めた結果、定員数が209人に増えたことが挙げられます（2023年4月時点）。
このように、川口市は、待機児童問題の解消に向けて、しっかりと取り組んでいることが見て取れます。

出典：埼玉県庁 「埼玉県保育所等の待機児童数について」
出典：川口市役所 「保育所等利用待機児童数」

川口市では妊娠している人や出産する人向けの支援も充実しており、例えば妊娠12週〜32週未満の妊婦とパートナーを対象に、赤ちゃんの沐浴や妊婦疑似体験などを市内各所の会場で行う「ウェルカムBaby教室」を実施しています。 日程によって会場が異なるため、事前に公式サイトを確認するようにしましょう。

また、妊娠届出時に母子健康手帳と併せて、妊婦健康診査助成券（公費負担14回分）のほか、さまざまな検査の1回分の費用を負担してもらえる助成券も渡しています。例えば、子宮頸がん検査・HIV抗体検査・HTLV-1検査・クラミジア検査、新生児聴覚スクリーニング検査、産婦健康診査などが該当します。

子育て支援として、1歳〜1歳6か月の幼児とその保護者を対象に、幼児食やおやつの試食と栄養相談などができる幼児食講習会を年に数回開催しています。 参加費は無料で、会場は川口駅から徒歩約20分の地域保健センターと西川口駅から徒歩約17分の生涯学習プラザの2か所で開催しています。 また、生涯学習プラザで実施している教室としては、5〜6歳の幼児とその保護者を対象にした「わくわくクッキング教室（食育教室）」があります。こちらは、親子で調理実習をしながら楽しんで食育を学べるプログラムです。

そのほか、毎日子育てで忙しい親を対象に気分転換を図ってもらうことを目的とした「ママ・リフレッシュ事業」もあります。子どもの一時預かり、遊び場の提供などをショッピングセンターや映画館、美容院などさまざまな施設で実施しています。

経済的な子育て支援としては、令和4年4月1日以降に妊娠届出をした人や出産した人を対象に、出産・子育て応援金（国の出産・子育て応援給付金）として出産応援金5万円と子育て応援金5万円の計10万円を支給しています。
このように子育てに関する支援や助成金制度が充実していることから、これから子どもが生まれる世帯にとって、暮らしやすい環境が整っているといえるでしょう。

ここからは、子育て世帯が居住するのにおすすめのエリアとして東川口駅・川口駅・西川口駅を紹介します。それぞれの特徴を踏まえて、参考にしてみてください。

東川口駅は、JR武蔵野線と埼玉高速鉄道が乗り入れており、埼玉県内の中心地である大宮駅まで20分ほどで向かえます。 落ち着いた雰囲気でベッドタウンとして発展してきた東川口駅の周辺は、さいたま市緑区と隣接しており、さいたま市の住人にもよく利用されるなど、駅の利用者も年々増加傾向にあります。

駅周辺は、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなど買い物環境が充実しています。 24時間営業で年中無休の西友東川口店や、朝8時から深夜0時まで営業しているダイエー東川口店などが駅徒歩5分圏内にあるため、急な買い物にも困りません。 また、様々なジャンルの飲食店も点在しているため、外食しやすい環境にあります。

医療機関に関しても、駅周辺にクリニックや病院が複数あります。 中でも駅徒歩約5分の場所にある東川口病院は、病床数198床の総合病院で、35年以上にわたって地元で親しまれています。 このように、生活環境が整っている東川口駅周辺は、ファミリー層が暮らしやすい街として人気を集めています。

➡東川口駅でおすすめの賃貸物件一覧
➡東川口駅でおすすめの購入マンション一覧
➡東川口駅でおすすめの戸建て物件一覧

川口駅は、埼玉県内でも上位の“乗車人員の多い駅”で、東京近郊のベッドタウンとして多くの人々に利用されています。JR京浜東北線が乗り入れており、東京駅まで約30分というアクセスの良さが魅力です。

駅前には、緑に囲まれた「川口駅東口公共広場（通称 キュポ・ラ広場）」があり、海外グルメを楽しめるマルシェやハンドメイド作品の展示販売会など、主に週末ごとにさまざまなイベントが開催されており、市民の憩いの場となっています。
駅周辺には、食品やアパレルなどを扱うショップの他に映画館やゲームセンターが入った「アリオ川口」や、川口市立中央図書館などの公共施設とショッピングセンターが一緒に入っている「川口キュポ・ラ」があり、買い物だけでなく娯楽にも事欠きません。

また、駅から徒歩約1分の場所にある「川口西公園（リリアパーク）」では、豊かな自然の中で季節ごとの花を楽しめるだけでなく、芝生広場や滑り台などの遊具があるため、親子の遊び場としてもおすすめです。

川口駅周辺は、現在再開発が進められており、2026年8月には、住宅棟と商業棟が一体となった複合施設が完成予定となっているため、今後もさらなる発展が期待できます。 川口駅の住み心地については以下の記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

➡川口駅でおすすめの賃貸物件一覧
➡川口駅でおすすめの購入マンション一覧
➡川口駅でおすすめの戸建て物件一覧

西川口駅には、ＪＲ京浜東北線が乗り入れており、乗り換え不要で東京駅まで約34分、品川駅まで約47 分と、都心部へのアクセスが良好です。

駅には「ビーンズ西川口」という商業施設が直結しており、「イトーヨーカドー西川口店」の他に青果店や鮮魚店、精肉店が揃っているので、仕事帰りに食料品を調達する際などに便利です。

駅周辺は、飲食店やスーパーマーケットも充実しています。
例えば、駅から徒歩約7分の場所には、深夜3時まで営業している総合ディスカウントストアの「ドン・キホーテ 西川口駅前店」があるため、時間を気にせずお得に生活用品を購入することができます。

また駅から徒歩約18分の場所にある「ララガーデン川口」内には、食料品が充実した「ヨークマート フードセントラルララガーデン川口店」が入っています。
さらに駅周辺は、中華料理店や韓国料理店など多国籍な飲食店も数多く立ち並んでいます。 駅徒歩圏内には、本場の中華料理などを味わえる、通称「西川口チャイナタウン」もあるため、家族で足を運んでみてはいかがでしょうか。

親子の遊び場としては、駅徒歩約6分のところに並木町北公園、駅徒歩約20分の場所には広いグラウンドが特徴の南町公園があります。ランニングやサッカーなどのスポーツを楽しむのにぴったりな場所なので、親子でのお出かけにおすすめです。 西川口駅周辺の住みやすさは、以下の記事でもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

➡西川口駅でおすすめの賃貸物件一覧
➡西川口駅でおすすめの購入マンション一覧
➡川口市でおすすめの戸建て物件一覧

川口市は、都心へアクセスしやすく、通学や通勤に便利なエリアです。また、埼玉県内でも待機児童数は減少傾向にあり、子育てに関する支援策や助成制度が充実しているため、子育てしやすい環境が整っています。
中でもファミリー層におすすめしたいのは、東川口駅、川口駅、西川口駅の3つです。どの駅も、買い物環境の充実度や都心へのアクセスの良さから、ベッドタウンとして人気があります。

川口市への引っ越しを検討している方は、下記よりお気軽にお問合せください。

※記事内における料金や所要時間等は、あくまでも目安です。（2024年2月現在）
 

※2023/4/1～2024/3/31お客様アンケート集計結果

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