目黒区の住みやすさは？治安や口コミ・子育てや住環境などファミリー層に人気の街を解説

東京都目黒区は、東京23区の南西部に位置し、渋谷区や世田谷区、品川区、大田区と隣接しています。2023年1月時点の世帯数は15万7,952世帯、人口は27万8,635人です。高級住宅街ではありますが、住みやすさは大変魅力的です。ここでは、目黒区のイメージや住みやすさについて解説します。

出典：目黒区役所 「町丁別世帯数および人口表 令和4年度（2022年）」

目黒区のイメージを聞かれたら、「高級住宅街」「憧れの街」などと答える方も多いのではないでしょうか。実際に目黒区には、高所得者向けの住宅街が広がっています。中でも都立大学駅周辺は落ち着いた雰囲気があり、閑静な街並みが広がっているエリアです。

一方でおしゃれなお店や深夜まで営業している飲食店もあり、都会らしいにぎやかなエリアもあるのが目黒です。たとえば、学芸大学駅のような、駅周辺がにぎやかで夜遅くまでやっているお店も多くあるなど、都会らしい高級さとにぎやかさが共存する街が目黒区のイメージだといえるでしょう。治安もよく、「少々家賃が高くても住み続けたい」と思えるような、さまざまな魅力にあふれた街です。

目黒区には、下記5路線が通っています。

目黒区には、区立小学校が22校、区立中学校が9校あります。図書館は区内に8館あり、約110冊を超える図書のほかに雑誌などを所蔵しています。
目黒駅から徒歩約9分の場所には、目黒区美術館があり、時期によってさまざまな芸術作品・展示物が見られます。目黒区民作品展が開催されることもあり、目黒区の文化の中心だといえるでしょう。

また、中目黒駅から徒歩約4分の場所には、現代日本画専門の美術館である郷さくら美術館、恵比寿駅から徒歩約7分の場所には東京都写真美術館があるなど、目黒区内では幅広い芸術作品と触れ合うことが可能です。

目黒区内には、東急ストアやまいばすけっと、スーパーマーケット リコスやライフなど、さまざまな種類のスーパーマーケットがあります。たとえば、中目黒駅から徒歩約2分の場所に東急ストア中目黒本店があります。32台が止められる駐車場付きで、毎日夜の24時まで営業しているため、帰宅時間が遅い人でも利用可能です。

また、目黒区には商店街もいくつか存在します。たとえば、中目黒駅周辺には、中目黒駅前商店街や目黒銀座商店街、中目黒駅西銀座位商店街、中目黒GTプラザ商店街があります。学芸大学から都立大学、駒場・大橋地域にも商店街があり、目黒区内で日常的な買い物に困ることは基本的にないといえるでしょう。

目黒区内にある複合商業施設として、まず挙げられるのが中目黒駅から徒歩約1分の場所にある中目黒ゲートタウンでしょう。中目黒ゲートタウンには3つの建物があり、それぞれが地上・地下でつながっています。地下部分には図書館やホール、駐車場がありイベントスペースとして使用される広場もあるため、ファミリーで訪れる場所として適しています。

同じく中目黒駅から徒歩約2分のところにあるナカメアルカス（中目黒アトラスタワー/アネックス/中目黒アリーナ）は、さまざまなレストランやサロン、クリニックが入っており、中目黒の新たなランドマークとなっています。

自由が丘駅から徒歩1分の場所には、アパレルショップや電気屋、100円均一ショップなどが揃っているfullel フレル・ウィズ自由が丘があり、日用品の買い物ができます。

目黒区は、治安がよいエリアとして知られています。警視庁による「過去5年間の刑法犯の推移」では、目黒警察署の刑法犯総件数は2017年に1,149件でしたが、2021年には755件と、約4年間で400件程度も減少しました。隣接する世田谷警察署管轄下では2021年に1,078件もの刑法犯が発生しているため、周辺地域と比較しても目黒区の治安はよい方であると考えられるでしょう。

目黒区では、防犯対策として以下のような施策を行っています。

目黒区への引っ越しを検討するなら、周辺地域の家賃や物件の取引動向を調べておくことが大切です。ここからは目黒区の家賃相場・不動産取引価格情報をご紹介します。

出典：ピタットハウス 「東京都の家賃相場から物件から探す」
※2023年1月17日現在

目黒区のなかでも中目黒や学芸大学、都立大学などの人気エリアの物件は比較的賃料が高額になる傾向がありますが、隣接する渋谷区の賃料平均と比較すると、目黒区の方がリーズナブルなことがわかります。目黒区は都心への交通アクセスも良好で、コストパフォーマンスはよいといえるでしょう。

直近2年以内に行われた中古マンションなどの不動産取引価格情報によると、例えば目黒区内の目黒駅から徒歩7分で平成28年に建築された2LDK（55m²）が7,200万円、同じく区内の学芸大学駅から徒歩12分で平成26年に建築された３LDK（65m²）が8,300万円で取引されています。

出典：国土交通省 「土地総合情報システム」
※2023年1月17日現在

➡【最新】クラモアで目黒区のマンション相場を見る

直近2年以内の土地と建物の不動産取引価格情報によると、例えば目黒区内の自由が丘駅から徒歩8分で平成13年に建築された延床面積110m²の物件が9,500万円、同じく区内の都立大学駅から徒歩5分で平成28年に建築された延床面積85m²の物件が、8,600万円で取引されています。

出典：国土交通省 「土地総合情報システム」
※2023年1月17日現在

目黒区は、さまざまな子育て支援制度を実施・相談ができる環境が整っているため、子育て世帯にとって暮らしやすいエリアです。

目黒区では、さまざまな子育て支援制度を実施しています。たとえば、中目黒駅から徒歩約5分のところにある目黒区総合庁舎別館1階には、ホ！っとルームという乳幼児の食事やおむつ替えなどができる場所を用意しています。

また、放課後や学校のお休みの日の学校施設などを利用して、放課後フリークラブという子どもの居場所提供も実施しています。この施策は、子どもたちにさまざまな体験の機会を提供し、自主性や創造性、社会性などを養うことが目的です。

さらに、地域の個人や団体が、子どもやその保護者に無料または低額で食事を提供する子ども食堂という取り組みも行っています。
上記は政策の一部であり、目黒区はさまざまな面から子育て支援策を用意しています。

目黒区では、0歳から18歳未満の子育てに関する悩みや困りごとを相談できる子育て総合相談窓口を設置しており、電話やメール、オンラインで対応しています。受付時間は月曜日から土曜日の朝8時半から午後17時まで、0歳から18歳の子どもを持つ人が対象です。

また、必要に応じて自宅などに訪問してもらっての相談も可能です。同窓口では、家庭内暴力などでお困りの方の相談にも対応しています。保護者だけでなく子どもからの相談を受け付けており、相談員がしっかりと話を聞いて一緒に考え、解決に向けて行動してくれます。子育てに悩んだ際に相談できる先があることは、子育て世帯にとって心強いポイントです。

ここからは、目黒区のなかでもファミリー世帯におすすめのエリアを５つご紹介します。主要駅までのアクセスの利便性や駅周辺の魅力を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

自由が丘駅周辺はおしゃれで洗練されたお出かけスポットとして人気がある一方で、清潔感のある落ち着いた街でもあるため、安心して子育てできる環境が整っています。東急東横線と東急大井町線の停車駅で、乗り換えなしで渋谷駅まで約15分、横浜駅へは約21分と、東京の中心地に加え、横浜方面へもアクセスしやすいのが特徴です。

また、自由が丘の駅前は2023年から再開発事業が着工され、ますます注目を集めています。なかでも、駅前の再開発に伴い2023年10月20日(金)にオープンする「JIYUGAOKA de aone（自由が丘 デュ アオーネ）」は、駅徒歩2分圏内、地下2階・地上4階建ての大型店舗で、スーパーマーケットからレストラン、ファッション、インテリアにライフスタイル雑貨など、バリエーション豊かな全26店が出店予定です。

ほかにも駅周辺には、商店街やスーパーマーケットのほかに、グルメやショッピングが楽しめる複合商業施設も多数あります。そのため、日常の買い物から休日の家族のお出かけまで、駅周辺で済ますことができ、何かと忙しい子育て世帯にとっても魅力的な街と言えるでしょう。

自由が丘駅周辺の住みやすさについては、以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

➡自由が丘駅でおすすめの賃貸物件一覧
➡自由が丘駅でおすすめの購入マンション一覧
➡自由が丘駅でおすすめの戸建て物件一覧

東急東横線の停車駅である学芸大学駅は、渋谷駅まで乗換せずに約10分でアクセスできる好立地にあります。東横線は東京メトロ副都心線と直通しているため、池袋駅や新宿三丁目駅といった他路線の主要駅にも行きやすく、交通の利便性が高いです。

学芸大学駅には、6つの商店街に加え、｢GAKUDAI KOUKASHITA（学大高架下）｣という複合商業施設があります。｢GAKUDAI KOUKASHITA（学大高架下）｣は、現在リニューアル中で、2023年秋から2024年春にかけてさまざまなショップや飲食店、オフィスなどが順次オープン予定となっているため、今後もますます賑わいを見せる注目スポットとなるでしょう。他にも駅周辺には、スーパーマーケットからレストランまで生活に必要な多種多様なお店が揃っているため、ファミリー層が暮らしやすい街となっています。

学芸大学駅周辺の住みやすさについては、以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

➡学芸大学駅でおすすめの賃貸物件一覧
➡学芸大学駅でおすすめの購入マンション一覧
➡学芸大学駅でおすすめの戸建て物件一覧

都立大学駅は東急東横線の停車駅で、都心へのアクセスもしやすく、渋谷駅まで約10分、新宿駅には約25分と都内の主要駅まで乗換なしで行くことができます。また、駅周辺には高級住宅街があるため、閑静で治安がよいと評判の街です。

駅の周辺はスーパーマーケットが充実しており、商店街には飲食店や雑貨店など、多種多様なお店が軒を連ねているため、生活しやすい環境が整っています。おしゃれなスポットとして人気を集めている「自由が丘駅」や「学芸大学駅」が隣接しているので、休日のショッピングもしやすく、子どものいるファミリー層をはじめ、二人暮らしの新婚夫婦など、さまざまな世帯におすすめできるエリアです。

なお、現在都立大学駅では、老朽化した駅の全面的なリニューアル工事が行われており、2024年春頃に完了する予定となっています。本工事により、老朽化した部分の改修だけではなく、緑豊かな街の雰囲気に合わせて木目調の照明を取り付けるなど、洗練された快適な空間に生まれ変わるため、さらなる安全性・利便性の向上が期待できるでしょう。

都立大学駅周辺の住みやすさについては、以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

➡都立大学駅でおすすめの賃貸物件一覧
➡都立大学駅でおすすめの購入マンション一覧

品川区と目黒区にまたがる目黒駅には、JR山手線のほかに東急目黒線や東京メトロ南北線、都営地下鉄三田線の計4路線が通っています。渋谷駅や新宿駅などのターミナル駅へ乗換えずに約15分以内で行くことができます。
また、東急目黒線は東急東横線への直通運転を行っており、東海道新幹線が止まる新横浜駅へ乗換なしでアクセス可能です。

駅周辺には、複数のスーパーマーケットに加え、2023年6月にリニューアルオープンした駅直結の複合商業施設「アトレ目黒」があるため、買い物に困ることはありません。飲食店も豊富なので、外食を楽しむこともできるでしょう。

さらに目黒駅周辺は、公園や文化施設など、家族のお出かけスポットが充実していることも魅力の一つです。
例えば、駅徒歩10分圏内には、美術品の展示会はもちろん、レストランや庭園、茶室なども併設されている「東京都庭園美術館」、桜の名所として有名な「目黒川」、四季折々の植物などを楽しめる「国立科学博物館附属自然教育園」などがあります。

このように目黒は、交通アクセスや買い物環境といった都心ならではの便利さに加え、自然を満喫できる環境も揃っているため、ファミリー世帯をはじめとした幅広い世帯におすすめできるエリアです。

目黒駅周辺の住みやすさについては、以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

➡目黒駅でおすすめの賃貸物件一覧
➡目黒駅でおすすめの購入マンション一覧
➡目黒駅でおすすめの戸建て物件一覧

中目黒駅周辺は、洗練されたショップやカフェが揃っているため、幅広い年齢層から人気を集めているエリアです。東京メトロ日比谷線と東急東横線の停車駅で、東横線を利用すれば渋谷駅まで乗換なし約4分で行けるなど、交通の利便性が高いです。

駅周辺は買い物環境も充実しており、様々なジャンルの店舗が150ほど立ち並ぶ「中目黒駅前商店街」や、昭和の面影を残す昔懐かしい雰囲気の「目黒銀座商店街」があります。

ほかにも、駅徒歩約2分の場所には中目黒のランドマークである「ナカメアルカス（中目黒アトラスタワー/アネックス/中目黒アリーナ）」、中目黒駅周辺の高架下に作られた「NAKAME GALLERY STREET at 中目黒高架下」などの複合商業施設もあるため、ショッピングや外食をする場所に困ることはないでしょう。

また、駅周辺には桜で有名な目黒川が流れており、都心にありながら自然を感じることができるのも嬉しいポイント。駅から少し歩くと閑静な住宅街が広がり、落ち着いた雰囲気で静かに生活できる環境が整っているため、ファミリー層も暮らしやすい街です。

中目黒駅周辺の住みやすさについては、以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

➡中目黒駅でおすすめの賃貸物件一覧
➡中目黒駅でおすすめの購入マンション一覧

大田区と目黒区にまたがる大岡山駅は、通勤通学の利便性が高いエリアです。東急目黒線と東急大井町線の2路線が通っており、渋谷駅や池袋駅、新宿駅といった主要駅に乗換１回、約30分以内でアクセスできます。

駅から徒歩1分ほどの場所に東京工業大学のキャンパスがあるため、学生街ならではのリーズナブルな飲食店が豊富にあるのが嬉しいポイント。駅周辺には、夜24時まで営業しているスーパーマーケットをはじめ、レストラン、ドラッグストア、クリニックなど幅広いジャンルの店が立ち並ぶ「大岡山北口商店街」があるなど、買い物環境も充実しています。

駅から少し離れると閑静な住宅街が広がっており、徒歩5分圏内に大岡山公園や千束西児童公園など、遊具が充実した児童公園が多いため、子どもと一緒に遊ぶ場所にも困りません。
また、大岡山のある大田区では、毎年10園を超える私立保育園開園の支援や保育水準の向上を図る対策を行っています。その結果として2年連続で待機児童ゼロを達成しており、共働きの夫婦も安心して子どもを預けられる環境が整っているところが魅力です。

大岡山駅周辺の住みやすさについては、以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

➡大岡山駅でおすすめの賃貸物件一覧
➡大岡山駅でおすすめの購入マンション一覧
➡大岡山駅でおすすめの戸建て物件一覧

目黒区は都心への交通アクセスが良好で、買い物スポットや複合商業施設が豊富にあることから住みやすいエリアです。治安は比較的よく、美術館をはじめとする文化施設も多数存在することから、ファミリー世帯の引っ越し先としてもおすすめできます。少々家賃や物件購入費用は高めではありますが、渋谷区や新宿区などのエリアと比較すると価格が安く横浜方面へのアクセスしやすさも考慮すると、住みやすいエリアです。

目黒区への引っ越しを検討している方は、下記よりお気軽にご相談ください。

※記事内における料金や所要時間等は、あくまでも目安です。（2023年1月現在）
 

• ツイート
• シェア
• LINEで送る
• 保存